プラグコードの点検方法

共同執筆者 Mike Parra, 熟練整備士

スパークプラグコードはエンジンの基本的かつ重要な部品で、イグニッションコイルで作られた高圧電流(30,000~50,000ボルト)をスパークプラグに送ります。熱と振動にさらされるとコード内のカーボン(炭素)が緩み、コードの導通が低下する可能性があります。スパークプラグコードの損傷を疑う場合は、自分で点検することができます。損傷したコードを交換または修理すれば、エンジンのミスファイア(失火)や電波障害をはじめとする様々な問題が解決されるでしょう。[1]

方法 1 の 3:
エンジンを切って点検する

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    コードやプラグキャップに切断や焦げ跡などの物理的な損傷がないか確認しましょう。懐中電灯を使うか明るい場所で、スパークプラグコードとその先端のプラグブーツと呼ばれるキャップを目視で点検します。シリンダーヘッドから伸びてディストリビューターやイグニッションコイルに接続された複数のコードが、スパークプラグコードです。スパークプラグからコードを辿って、コード周囲の絶縁体を点検しましょう。[2]
    • 焦げ跡はエンジンルーム内の高温による損傷です。
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    プラグブーツとスパークプラグおよびコイル間の錆を点検しましょう。スパークプラグの先からプラグブーツを取り外し、ブーツが取り付けられていた部分を点検します。変色や損傷がないか確認しましょう。さらにスパークプラグを取り外し、底に変色や損傷がないかを確認します。[3]
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    ディストリビューターキャップにコードを固定しているばねクリップを点検します。シリンダーヘッドからディストリビューターまでコードを辿りながら確認しましょう。コードの端を揺らして、スパークプラグの先端がクリップでしっかりと固定されていることを確認します。この部分に損傷がなければ、コードとプラグがしっかりと接続されて圧力がかかります。[4]
    • クリップが損傷していると、コードが滑って所定の位置に固定されない可能性があります。
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方法 2 の 3:
エンジンをかけて点検する

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    スパークプラグコードの損傷に関連した兆候を確認しましょう。スパークプラグコードに欠陥があると、劣化を示す明確な兆候が表れます。最も一般的な兆候は次のとおりです。[5]
    • 不安定なアイドリング
    • エンジンミスファイア
    • 電波障害
    • 燃費の低下
    • 炭化水素濃度が排気ガス検査の合格基準を超える、またはシリンダーのミスファイアを示すエラーコード表示
    • エンジン警告灯の点灯
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    エンジンをかけたまま目視検査を行います。エンジンを観察するだけで、問題を特定できる場合もあります。スパークプラグコードの周りでアーク放電がないか確認しましょう。また、高電圧漏電の可能性を示すパチンという異常な音にも注意します。[6]
    • 目視で点検を行う間、ほかの人にエンジンの回転数を上げてもらいましょう。目と耳で、アーク放電や煙などの異常な兆候を確認します。
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    ドライバーを使ってコードの絶縁体を点検します。地面からスパークプラグまで届く長さのブースターケーブルを用意しましょう。しっかり絶縁したドライバーの持ち手にブースターケーブルの端を結びつけ、もう一方の端を地面につけてアースします。ドライバーの先端を押し当てながらスパークプラグコードを1本ずつ辿り、コイルの周りやプラグブーツも点検します。コードからドライバーにアーク放電が見られたら、コードに欠陥があります。[7]
    • この方法では、しっかりと絶縁したドライバーを使うことが重要です。絶縁が不十分だと感電の危険があります。
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    スパークプラグコードに水を吹き付けて、アーク放電を探します。スプレーボトルに水を入れ、コード全体に水を吹き付けましょう。スパークプラグに接続したプラグブーツの近くに集中して水をスプレーし、アーク放電が発生するかを確認します。スパークプラグ近くのプラグブーツにアーク放電が見られたら、エンジンを止めてプラグブーツをさらに詳しく点検しましょう。[8]
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    スパークプラグブーツの内側を見てカーボンの付着を点検します。スパークプラグコードに水をスプレーしてアーク放電が発生した場合は、プラグブーツの内部を点検する必要があります。プラグブーツをまっすぐ上に引っ張って、プラグから取り外します。プラグブーツの内側にカーボンが付着していないか確認しましょう。カーボンが蓄積していると、キャップの内側全体に黒い跡が見られます。カーボンの蓄積は接続が最適ではないことを示しており、ミスファイアにつながる恐れもあります。[9]
    • カーボンの蓄積が認められた場合は、スパークプラグとコードを交換する必要があります。
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方法 3 の 3:
計器や図を使って点検する

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    スパークプラグの適切な抵抗値を見つけましょう。通常は、自動車のサービスマニュアルに記載されています。手元になければ、オンラインでサービスマニュアルを探すこともできます。[10]
    • 手元にサービスマニュアルがない場合や純正のコードを使っていない場合は、オンラインで情報を集めることが可能です。メーカー、型式、年式に加え「スパークプラグ抵抗値」と入力して検索してみましょう。
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    抵抗計を使ってコードの抵抗を測定します。こうすると、コードの抵抗が推奨値に準拠しているかを判断することができます。スパークプラグからキャップを外し、コードの端のネジを緩めてエンジンからコードを抜きましょう。抵抗計の先端をコードの両端それぞれの金属部分にあてましょう。[11]
    • メーターで抵抗値を測定し、マニュアルに記載されている抵抗値の範囲内であるか確認します。
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    スパークプラグコードが正しく配線されているかを確認します。マニュアルに記載されているスパークプラグの配置図を使って確認しましょう。エンジンから対応するスパークプラグまでをつなぐスパークプラグコードを1本ずつ辿りましょう。コードそれぞれが特定のスパークプラグに接続されていることが大切です。[12]
    • スパークプラグを交換した際に、ブーツを戻す順序を間違えるとこのような問題が起こります。
    • スパークプラグコードの順番を間違えるとエネルギーが正しく供給されず、エンジントラブルの原因となります。
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ポイント

  • プラグブーツが残存するものの、スパークプラグコードを使用しないダイレクトイグニッション形式のエンジンもあります。
  • 伝導効率の減少を防ぐために、スパークプラグコードをきれいに保ちましょう。
  • スパークプラグコードが交差しているからといって必ずしも問題があるとは限りません。一部の自動車メーカーでは、磁場を相殺するためにあえてそのように設計している場合もあります。

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注意事項

  • ペースメーカーなどを使用している場合は、スパークプラグコードの点検を行ってはいけません。誤って感電すると機器の機能に影響を及ぼす恐れがあります。整備士に点検を依頼しましょう
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必要なもの

  • 懐中電灯
  • ブースターケーブル
  • 持ち手を絶縁したドライバー
  • 抵抗計

このwikiHow記事について

熟練整備士
この記事はMike Parraが共著しています。 マイク・パーラはアリゾナ州在住の熟練整備士です。ASE公認自動車技術士の資格および自動車工学の準学士号を取得し、20年以上自動車整備の仕事に従事しています。
カテゴリ: 自動車
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