ホイールナットは、ホイール(タイヤ)を車体に固定するネジです。ブレーキをはじめ様々な修理やタイヤ交換の際は、このホイールナットを緩め最終的に外す必要があります。タイヤがパンクする可能性もあるため、ホイールナットを着脱する方法は自動車を運転する人に必要不可欠な知識です。幸いにも、固着したナットですら取り外すことができる様々な方法があります。ホイールナットの着脱方法を覚えるのはそれほど難しいことではありません。

方法 1 の 2:
ホイールナットを緩める

  1. 1
    平坦な場所に車を駐車し、パーキングブレーキを入れます。
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    ホイールカバーを装着している場合は、取り外してからホイールナットを探します。車によって、ホイールカバーでホイールナットが覆われている場合は、ホイールナットに触れたり緩めたりする前にカバーを取り外す必要があります。ホイールカバーは、通常金属やプラスチックの爪で固定されているか、ホイールナットでタイヤに共付けされています。さらにプラスチックカバーが取り付けられたホイールナットもあります。[1]
    • ホイールカバーが爪で固定されている場合は、ホイールレンチの平らな部分やマイナスドライバーでキャップの厚く丈夫な部分を持ち上げて外します。
    • ホイールーカバーがホイールナットで共付けされている場合は、ホイールナットを外した後でないとカバーを外すことはできません。ホイールナットを外す前に無理にカバーを外そうとすると破損する恐れがあります。
    • ホイールナットにプラスチックカバーが取り付けられている場合は、ホイールレンチでカバーを取り外します。破損を防ぐため、再度取り付ける際は力を入れ過ぎないように気を付けましょう。
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    ホイールナットを確認します。自動車、トラック、その他の車両のタイヤは4~8個のホイールナットで車軸に取り付られており、タイヤの中心を合わせ車体に固定しています。ヨーロッパ車の中には、ナットではなくボルトで固定されている車種もありますが、手順は全く同じです。
    • 盗難防止用のホイールロックナットを使用しているタイヤもあります。ホイールロックナットは、通常各タイヤに1個ずつ取り付けてあり、その他のナットと見た目が異なります。着脱の際は、ナットの先端に専用のソケットを取り付ける必要があります。
    • ホイールロックナットの中には、専用ソケットではなく、⅞インチの12角ソケットを打ち込んで取り外せるものもあります。この場合、ホイールロックナットをパンチで叩いて外すために、ソケットを固定する手順が最も難しいでしょう。
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    ホイールレンチを使ってホイールナットを外します。ホイールレンチは、タイヤレンチ、タイヤ用工具、ボックスレンチと呼ばれることもあり、多くの場合、ジャッキやスペアタイヤと共にタイヤ交換用具として車載されています。車載のホイールレンチは、タイヤを固定しているホイールナットに完璧にサイズが合うので、ホイールナットを外すために他の工具は通常必要ありません。
    • ホイールレンチには、L字型またはクロスレンチと呼ばれる十字型のものがあります。両手で握り腕の力で回せるので、クロスレンチを使うとより強い力をかけることができます。
    • 錆、締め過ぎ、その他の原因でホイールナットが固い場合は、後述する固着したホイールナットを緩める方法を参考にしましょう。
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    車が地面に接触している状態でホイールナットを緩めます。ナットを緩める前にジャッキアップするのはやめましょう。接触する地面とタイヤの抵抗力を利用してナットを緩めます。地面と接触したタイヤは回転しないので、より楽にナットを緩めることができます。
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    ホイールレンチをホイールナットにかぶせ、反時計回りに回します。レンチをナットの1つにしっかりかぶせてからレンチを回します。ナットが緩み始めるまで力を加えましょう。この時点でナットを完全に外す必要はないので、指で外せるくらいまでレンチで緩めておきます。
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    ナットを緩め続けます。初めに緩めるナットはとれでも構いません。どれか1つを選び、隣接するナットを連続して緩めることは避けながら、星形を描くような順番で各ナットを緩めていきます。この方法でナットを着脱するとタイヤの中心を保つことができるので、タイヤを取り付ける際に特に重要です。星形の順番に着脱することを習慣にして、ボルトを緩める際にも応用しましょう。
    • すべてのホイールナットが緩んだら、ジャッキアップします。ナットを指で回して完全に外し、 タイヤを取り外してから作業します。 すぐにスペアタイヤまたは新しいタイヤに交換するのではなくそれ以上の作業(修理など)を行う場合は、ジャッキスタンド(リジットラック)を車の下に置き、作業が完了するまで車体を支えておきましょう。
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方法 2 の 2:
固着したホイールナットを緩める

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    パーキングブレーキが入っているか再度確認します。ホイールナットが固着している場合は、取り外すのに一層力を加える必要があります。その前に、車が動かないことを確認しておきましょう。固着したホイールナットと格闘する前に、車が平坦な場所に駐車してあること、パーキングブレーキが入っていることを確認します。
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    てこの力を増します。車載工具のホイールレンチは通常ハンドルが短いため、てこの作用があまりありません。まず最初に試すべき最も安全な方法は、工夫して物理学上のてこの作用を得ることです。つまり、使用するレンチのハンドルが長くすれば、より楽にナットを緩めることができます。
    • 「スピンナーハンドル」でてこの力を増します。一般的に車載工具のレンチより長く丈夫な工具です。
    • スピンナーハンドルだけでは不十分な場合は、レンチやスピンナーハンドルのハンドルに合う口径の延長パイプを使うと、より遠くからナットを回せるので手で作業できます。ハンドルの口径に応じた延長パイプを選びましょう。
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    足を使います。ホイールナットを緩める際、他に利用できるものも腕力もない場合は、より強い足の筋肉を利用してホイールナットを緩めることができますが、注意しながら行う必要があります。
    • ホイールレンチをホイールナットにしっかりかぶせ、ハンドルの位置が地面と水平になるように調節します。注意しながら片足でホイールレンチを反時計回りに押し下げます。脚の力をかけて使って強く押し下げましょう。必要に応じて、体を車で支えながらレンチの上に立ち、そっと跳ねるように力を入れます。ナットが緩み始めたら、脚を外して通常通りレンチを使います。
    • この方法を行う際は十分な注意が必要です。トランポリンではないので、レンチを踏みつけたり上下にジャンプしたりするのは控えましょう。足が常にレンチに接触した状態を保ちながら体重をかけます。
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    ハンマーを使います。ハンドルの長さを伸ばせる延長パイプがなければ、原始的な方法を試しましょう。ゴムハンマーでホイールレンチのハンドルを叩いて、ひどく固着したナットを緩めます。緊急時に役立つ方法で、高速道路の路肩で立ち往生した場合には唯一の方法かもしれません。ハンマーがなければ、代わりに大きな石や他の重いものを利用します。
    • ハンマーでホイールレンチのハンドルを叩く際は、斜めに叩かないように十分注意します。短くコントロールしたふり幅でハンマーを使い、数回叩いたら他の方法で外せるくらいまでナットが緩んでいるか確認します。
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    錆で固着したナットには浸透潤滑剤を使います。これは「最後の手段」です。締め過ぎ程度では済まないほど固着したナットには、ワコーズラスペネやKURE CRC5-56などの浸透潤滑剤をほどほどに使います。ナットの内側に隠れたねじ山部分に直接スプレーしましょう。溶剤に付属している筒状の細いノズルを使って正確な場所にスプレーます。ブレーキドラムやローターに溶剤が付着する恐れがあるので、スプレーし過ぎないように気を付けましょう。10分間そのままおいて、ねじ山全体に溶剤が浸透すると固着が少し緩みます。
    • それでもナットが緩まない場合は、ナットの内側、ねじ山が隠れ始める正確な位置に再度少量をスプレーします。さらに10分間浸透させてから状態を確認しましょう。この状態で、程よく力を入れながらハンマーでしっかり叩くとナットが緩みます。
    • 運転を再開する前にブレーキディスクとブレーキドラムに油が付着していないことを確認します。ブレーキディスクやドラムの表面に油が付着していると、ブレーキの不具合、制動距離の伸長、事故などにつながる深刻な安全上の問題になります。ローターやドラムなどブレーキの金属面をきれいな布と適した溶液(アセトンなど)で拭きましょう。浸透潤滑剤がブレーキパッドに浸みた場合は、交換するか認定整備士の点検を受けます。
    • ブレーキ表面に油が付着した場合は、交通のない場所を選び、低速でブレーキテストをして制御力を確認します。徐々にスピードを上げながら納得いくまで確認しましょう。以前とは制御力が異なる可能性があることを同じ車を運転する人に忘れず伝え、実際にブレーキテストをして制御力を確認してもらいましょう。
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    ホイールロックリムーバーを使ってロックナットを外します。ロックナットの専用ソケットを紛失した場合は、ロック解除のために特別に作られたソケットヘッドを使って外すことができます。ホイールロックリムーバーは、ねじ山が逆向きに刻まれておりナットにしっかり食い込むので、専用ソケットなしでロックナットを緩めることができます。角が丸くなって取り外しにくいホイールナットを取り外す際に使うこともできます。ホイールロックリムーバーは、オンラインショップや多くのカー用品店で取り扱っています。
    • ホイールロックリムーバーをホイールレンチの先端にはめ込み、所定の位置にセットします。スピンナーハンドルを使ってロックナットを通常通り反時計回りに回します。少し力を加えると緩むでしょう。
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    トルクレンチを使ってホイールナットを取付けます。前回のタイヤ交換時にナットを締め過ぎたために外しにくかった場合は、今回は注意して、適切な強度でナットを締めるためにトルクレンチを使いましょう。[2] 取扱説明書でタイヤの適切なトルクを確認し、トルクレンチの側面で適正トルク値に設定してからロックします。その後ホイールナットを星形を描くような順番で締めていきましょう。すべてのナットがしっかり締まったことを確認するために2回ずつ締めます。
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ポイント

  • ホイールナットを外した後、錆がタイヤのハブまで広がっているようなら、車体を下ろして前後に揺らしタイヤを緩めます。より強い力が必要な場合は、タイヤの向きを変えながら車を前後に動かしましょう。[3]

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注意事項

  • ホイールナットを締める前に油や潤滑剤を塗るのはやめましょう。ナットが強く締まり過ぎて外せなくなります。[4]
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必要なもの

  • ホイールレンチ
  • ゴムハンマー
  • 浸透潤滑剤(任意)

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このwikiHow記事について

Mike Parra
共著者 by
熟練整備士
この記事の共著者 by Mike Parra. マイク・パーラはアリゾナ州在住の熟練整備士です。ASE公認自動車技術士の資格および自動車工学の準学士号を取得し、20年以上自動車整備の仕事に従事しています。 この記事は1,418回アクセスされました。
カテゴリ: 注目記事 | 自動車
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