ポピーを栽培する方法

共同執筆者 Andrew Carberry

この記事には:種を蒔くポピーを育てるポピーを植え替える10 出典

様々な場面で使われる、豪華で人目を引くポピーには、たくさんの品種があります。大きく華やかなオリエンタルポピーが120 cm程度まで生長する一方、高山地帯に控えめに咲くポピーは25 cmほどにしかなりません。ポピーは一般的に丈夫な植物で、水はけが良ければ土質を選ばず生長しますが、ここでは、ポピーが健やかに花を咲かせる栽培方法をご紹介します。ポピーの花からはたくさんの種が採れるため、毎年種を植えて楽しむことができます。

パート 1
種を蒔く

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    地域の気候に合わせて、秋または早春に種を蒔きます。ポピーの種を発芽させるには、冷たい空気に当てる必要があります。冬の気温が -18度以下にならない地域であれば、秋の初霜の前に種を蒔きます。寒冷地での栽培やや春に種を蒔きたい場合は、地面が凍結しなくなったら、直ちに種を蒔きましょう。
    • 最低気温が -18度以下にならない地域では、秋にポピーの種を蒔くことができます。
    • お住いの地域で冬の気温が -29度を下回る場合は、寒さに強いアイスランドポピーが栽培に適しています。
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    種を数回に分けて蒔きます。何粒かの種を1~2週間毎に蒔くと、長期間に亘って色とりどりのポピーの花を楽しむことができます。また、種の半分を春の初めの1~2週間に蒔き、残りの種を春の終わりに蒔くと、どの品種がお住まいの地域の気候に適しているかを知ることができます。
    • ポピーの種を秋に蒔く場合は、数回に分けて撒く必要はありせん。
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    日当たりの良い区画や半日陰の区画を選びます。一般的にポピーは、1日6時間以上日光に当たると健やかに生長します。ただし、気温が高くなる地域では、午後の厳しい暑さをしのげる区画を選びましょう。
    • 紫色のポピーは、直射日光より半日陰の下で美しく鮮明な色を保ちます。[1]
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    土の水はけをチェックします。ポピーは水浸しの土を嫌うため、水はけの良い土で栽培することが大切です。土が湿りやすく、凍結する冬期は、水はけの良い土が特に重要です。土の水はけを調べるには、まず10 cmほどの穴を掘ります。次に、穴を水で満たして水が完全にはけるまで待ち、再度穴に水を入れます。そして、水がはけるまでの時間を計ります。水が4時間以内になくなれば、その土はポピーの栽培に適しています。
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    必要に応じて、土質と水はけを改善します。庭に水はけの良い区画がない場合は、表面から5 cmの土にコンポストと少量の砂を混ぜましょう。または、レイズドベッド(植え床を高くした花壇)を作って種を蒔くこともできます。たとえ土の水はけが良くても、数年楽しめる多年生のポピーには、土にコンポストや市販の培養土を混ぜましょう。[2]
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    必要であれば、土を耕して柔らかくします。ショベルや耕運機を使い、土の表面から20 cmほど耕し、固まった土を柔らかくします。ポピーは直根(主根)を地下に真っ直ぐ伸ばして水を吸い上げます。土が固いと、この重要な根を伸ばすことができなくなります。[3]
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    ポピーの種を砂と混ぜ合わせます。薬瓶やコショウ入れのような小さな容器にポピーの種を入れ、種の倍量の砂を加えて混ぜ合わせます。ポピーの種はとても小さいため、蒔く際に固まってしまいます。砂と混ぜると一か所に固まらずに、種を均等に蒔くことができます。
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    種と砂のミックスを土の表面に蒔きます。種と砂を土の表面にばら撒き、細かい土を薄く被せます。種を土に埋めてはいけません。土が日光を遮り、種の発芽を妨げます。
    • 苗の生育を妨げるため、種をまとめて蒔いてはいけません。広い区画でポピーを栽培する場合は、一握り分の種と砂のミックスを歩きながら撒き散らしましょう。
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    蒔いたポピーの種に水をやります。ポピーの種が流れてしまわないように、強力なホースではなく、じょうろや霧吹きで水をやります。春になり暖かくなったら、土を軽く湿った状態に保ちます。発芽までの日数はポピーの品種によって異なりますが、10~30日ほどで発芽します。

パート 2
ポピーを育てる

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    必要に応じて水やりをします。土が水浸しになると、ポピーは根腐れを起こして枯れてしまいます。土に指を挿し込み、指の深さまで土が乾燥していたら、水やりをしましょう。通常は、数日に一度の水やりで十分です。気温が高い時期やポピーが茶色く変色してきたら、一回の水やりの量を増やしましょう。
    • 午後の早い時間帯の水やりは控えます。特に天気の良い日は気をつけましょう。陽射しで温められた水が、葉を焼いてしまう場合があります。また、根に吸収される前に、水が蒸発してしまいます。
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    雑草をこまめに取り除きます。ポピーの生長を妨げる雑草は、生えたら直ちに取り除くことが大切ですが、ポピーの新芽は小さいため、誤って抜いてしまうことがあります。オーガニックのマルチを6 ~ 8 cmの厚さでポピーの周りに敷き、最初の段階で雑草対策をしましょう。バークチップ(粉砕した樹皮)は見た目も良く、土の湿気も保ちます。
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    ポピーが生長し始めたら、余分な苗を切り取ります。ポピーが2.5~5 cmほどに生長したら、小さな弱い苗を園芸バサミで根元から切り取ります。苗の生長と開花を促すために、残す苗の間隔を15 cm 以上空けましょう。
    • 近くにある苗の根を傷めてしまうため、ポピーを引き抜いてはいけません。
    • 苗の間隔を開けると風通しが良くなり、苗同士のカビや病害虫の感染を減らすことができます。
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    必要があれば肥料を与えます。生長を促したい場合や、土の栄養分が足りない場合は、ポピーに肥料を与えましょう。肥料はポピーが最低13 cm、背の高い品種では26 cmほどの高さに生長した時点で与えます。窒素の割合が低く、pH値が中性の肥料を、使用上の注意に従って与えましょう。[4]
    • 肥料の袋には、窒素、リン酸、カリウムの割合が3つの数字で表示されています。2-5-5の表示のように、最初の数字が小さい肥料が低窒素の肥料です。
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    枯れた花を摘み取って開花を促します。咲き終わった花からは種ができ、種は自然にこぼれ落ちます。夏の間ポピーを次々と開花させるために、枯れた花は付け根から摘み取りましょう。枯れた花を残しておくと、やがて黄色に変色して萎れ、数週間後に種を落とします。その結果、翌年にたくさんの種が発芽し、多くの花を楽しむことができます。[5]
    • 翌年も多年草を健康に開花させるには、萎れた葉を切り取ってはいけません。[6]葉が自然に枯れるのを待ちます。庭に彩りを添えるには、枯れた株を隠すように、開花期間が長い品種を植えましょう。
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    状態の良い株から種を採取します。ポピーの種を採取するには、種のさやが垂直に立ち、べたつくような感触になったら、さやを茎から切り離します。さやを日光に当て、乾燥したら切り開きます。ふるいの下に容器を置き、さやをふるいの上で振って種を容器の中に落とします。[7]それぞれの株からたくさんの種が採れるため、健康で見栄えのする株から種を採取しましょう。

パート 3
ポピーを植え替える

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    生長したポピーの植え替えは控えましょう。庭に種を撒いてポピーを栽培する代わりに、苗を植え替えて希望の場所に花を咲かせることもできます。ただし、繊細な直根を持つポピーは、植え替えのショックで枯れてしまう場合が多々あります。特に、大きく生長した株は、植え替えには耐えられません。できれば、植え替えは苗が7 cm以下の段階で行い、生長した苗は元の鉢で育てましょう。
    • 生長した多年生のポピーを植え替える場合は、晩夏に植え替えましょう。繁茂期が終わり、種を付ける前が植え替えに最適な時期です。[8]
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    植え付け場所の土をチェックします。ポピーは水はけの良い柔らかい土を好み、1日6時間以上の日照が必要です。必要に応じて、コンポストや堆肥を混ぜて土を改良しましょう。
    • 土の改良については、「種を蒔く」のパートに詳しく記載されています。
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    植え替えは、できるだけ夕方に行いましょう。植え替え後のポピーは非常に繊細で、日光に当たると枯れる確率が高くなります。夕方の早い時間に植え替え、暗いうちに新しい環境に慣れさせましょう。[9]
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    植え替える1時間前に、苗に水をやります。ポピーが新しい環境に慣れて根が水を吸うまで、しばらく時間がかかります。根に水を貯えることができるように、植え替えの1時間以上前に苗に水をやりましょう。[10]
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    植え付け場所に、根鉢(土と根の塊)より大きな穴を掘ります。苗を小さな鉢で育てている場合は、鉢より大きな穴を掘りましょう。こうすると、穴の大きさを計ったり、余分な苗を引き抜く必要がなくなります。
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    ポピーの周りの土の塊を、慎重に取り除きます。数本の苗を植えた鉢から1本の苗を取り出す場合は、取り出す苗の周りに慎重に土を搔き集め、土の中で他の苗と引き離すか、余分な苗を鉢の端に移動させます。苗へのダメージを最小限に抑えるために、植え替える苗には直接触れないようにしましょう。
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    新しい植え付け場所に、根鉢と同じ深さで植えます。植え替える際は、根を傷つけないように丁寧に扱いましょう。苗の周りの土を軽く押し固め、水をやって土を安定させます。その後は、通常のポピーの栽培方法で手入れをします。

ポイント

  • 数本のポピーを鉢で育てている場合は、苗が2.5cmほどに生長した時点で、一鉢に1本までに間引きします。ポピーは植え替えに弱いため、庭に植え替える場合は、そのまま土に植えられる生分解性ポットを使いましょう。

注意事項

  • ナメクジはポピーの新芽に害を及ぼします。プラスティックのコップを苗に被せ、苗をナメクジから守る小さな温室にしましょう。逆さにしたコップの底に数か所穴を開け、石を載せて重しにします。新芽がコップより大きくなるまで被せておきます。
  • ポピーにカビが生えてきたら、園芸用の防カビ剤を散布することもできますが、大抵の場合ポピーは枯れてしまいます。株の間隔を開けて水やり回数を減らし、カビの発生を防ぎましょう。

必要なもの

  • 堆肥またはコンポスト
  • ポピーの種
  • 薬瓶または小さな容器
  • 棒または鍬
  • 散水ノズル付きホースまたはじょうろ
  • 液体または顆粒状園芸肥料
  • オーガニックマルチ

記事の情報

この記事はAndrew Carberryが共著しています。 アンドリュー・カーベリーは2008年より、学校の菜園や農場、そしてそれらに関する教育プログラムに携わってきました。現在は非営利団体、「Winrock International」において、地域社会に基づくフードシステム計画の開発に取り組んでいます。

カテゴリ: 園芸・ガーデニング | 住まいと暮らし・ガーデニング

他言語版:

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