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モラハラ(モラルハラスメント)は言葉や態度を用いた精神的暴力を指す言葉とされています。配偶者からの暴力を指すDV(ドメスティック・バイオレンス)とは分けて捉える向きもあれば、モラハラは精神的暴力であり、DVの1つであるとの説も見られます。何でもかんでもモラハラだと決めつけるのは良くありませんが、夫の行動に少しでも疑問や違和感を感じたら、一人で悩まずに信頼できる人や機関に相談することが大切です。[1]

方法 1
方法 1 の 4:
モラハラについて確認する

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    自身が被害者であることを確認する 身体的な暴力とは違い、目に見えない精神的苦痛を夫が与え続けるモラハラの場合、妻は自分が悪いと思い込み、自身が被害者であると認識できていないことがあります。状況改善への第一歩として、まずは自身が被害者であるかどうかを確認しましょう。一般的には、自己肯定感の低い女性は被害者になりやすいとされています。[2] 以下に挙げた項目に複数該当するようであれば、要注意です。[3]
    • 夫の指示は断れず、完璧にせねばならないと思っている。
    • 常に夫の表情や仕草に意識を向け、気に障らぬように注意している。
    • 夫が怒りだせば、なによりもまずはその場を収めることだけを優先する。
    • 夫の帰宅時間が近づくにつれ、心身がこわばり得体の知れない緊張感が増す。
    • 自身の帰宅時間を過ぎてしまうと、焦りと恐怖感を覚える。
    • 夫の機嫌を損ねないよう、間違いの指摘や自身の提案を口にすることはない。
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    モラハラ夫の可能性を確かめる 次に夫がモラハラ夫である可能性を見極めましょう。夫の性格や特徴は、結婚前の交際期間中にそれなりに把握していたつもりでも、夫婦としての共同生活の開始や、妊娠・出産など、妻がもう逃げられないというタイミングで始まるのも、モラハラの特徴の1つです。モラハラ夫は自分の悪いところや欠点を棚に上げ、それがさも妻のせいであるかのように責め立てます。また、精神面だけでなく、金銭面でも妻を束縛して自由を奪おうとする傾向が見られます。以下に挙げた項目に複数該当するようであれば、モラハラ夫である可能性が疑われます。
    • 常に自分が最優先でなければ気が済まない。
    • 妻の楽しみや向上心を否定する・奪い取ろうとする。
    • 交友関係や行動範囲を極端に制限する、理不尽な門限を設定するなど、束縛が激しい。
    • 基本的に人を信用せず、心許せる親友もいない。
    • 店で突然クレーマーと化し、執拗に怒り続ける。
    • 自分こそが妻の唯一無二の理解者であるとアピールする。
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    典型的な事例を検証する モラハラ夫は一般的に外面が良く、対外的には「いいパパ」「いい夫」を演じます。また、時々は妻に優しい顔を見せることもあります。しかし、妻の人格を否定するような暴言を吐き、罪悪感を抱かせ、それで妻をコントロールするのがモラハラ夫の常套手段です。
    • 「子供が突然発熱したのはお前が悪い」「母親失格だ」などと、全てが妻のせいであるかのように理不尽に責める。
    • 「お前は何をやってもダメだ」「役に立たない」などと、妻の人格を否定し、見下すような態度をとる。
    • 妻が友達と会おうとすると、「主婦なんだから家のことを優先しろ」などと言って束縛する。また、最低限の生活費しか渡さず、金銭面でも束縛する。[4]
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方法 2
方法 2 の 4:
モラハラ夫を知る

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    共通する特徴を知る モラハラ夫には複数の共通点が見られます。本人は自分が正しく、愚かな妻を導いてやっていると思い込んでいますが、被害者である妻は、主導権を夫に握られ、精神的支配下に置かれているのが現状です。また、男尊女卑的な考えが強く、自己愛性パーソナリティ傾向があり、場合によっては「自己愛性パーソナリティー障害」という精神疾患の範疇に入ることがあるかもしれません。[5] [6]
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    言動の特徴を知る モラハラ夫の言動には、以下に挙げる特徴が見られます。
    • 自分の非を認めようとしません。なんでも他人のせいであり、その最たる矛先が妻に向けられます。あるいは訪れた店のスタッフなど、絶対に自分には歯向かってこないであろう、立場の弱い相手限定で執拗にクレームをつけるなど、強きを避けて弱きをくじく言動が見られます。
    • 極端にプライドが高いため、他人の意見は聞く耳すら持ちません。内心自分が間違っていると悟ったとしても、頑なに改めようとはせず、先述の責任転嫁でその場を凌ごうとします。また正論に聞こえそうな詭弁を、さまざまな場面で振りかざします。
    • バレバレの嘘を平然とつき、本人はそれを忘れてしまい、辻褄が合わなくなると怒り出します。また自己中心的な発言が多く、他人への思いやりが感じられない言葉遣いや内容が目立ちます。
    • 一方的に妻をなじったかと思えば、自身が唯一の理解者であるかのような、表向きだけの優しい言葉を口にするなど、『鞭と飴』を繰り返します。
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    弱点を知る 妻にとっては恐怖感が拭えないモラハラ夫ですが、一人の成人男性として見れば、複数の弱点が確認できます。相手の弱点を知ることは、夫婦間のパワーバランス(人間関係)を修正するうえで、妻にとって大きなプラスのアドバンテージとなります。
    • 感情の起伏が激しく、妻や自身が弱者と位置付けた相手に過剰な怒りを向けます。心の度量が小さく、他人や物事ときちんと向き合えない小心者である証拠です。逆に、自分より優秀だと思う相手には、強気に出ることができません。
    • 外面がやたらに良く、初対面の相手に対しては、基本紳士的で好人物を演じます。自分に対する辛口評価が怖いという潜在意識が強く、自分より立場が強い相手からの注意や指導があれば、一気にしょげ返ってしまう、打たれ弱い性格です。
    • 孤独が苦手です。束縛傾向が顕著なのは孤独が怖いからに他ならず、自己評価が極端に高い反面、自分自身に自信がありません。信頼し合える友人も見当たらず、最後の砦である妻に見捨てられることへの恐怖感が、モラハラにつながっていると考えられます。
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方法 3
方法 3 の 4:
対処法を理解する

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    被害者であると自覚する 自分の夫がモラハラ夫であり、自身が被害者であると認めるのは、難しいことかもしれません。なんとなく違和感がありつつも「私が悪いのかもしれない」と思い込んでいたり、無理やりそう思い込もうとしている場合もあるでしょう。しかし、あなたは決して悪くありません。まずは、一歩踏み出しましょう。そのままでは状況の改善は望めません。
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    信頼できる第三者に相談する 悩みを自分一人で抱え続けるのではなく、第三者の助言を仰ぎましょう。友達や身近な人に話すのが第一ですが、外面のいい夫のこと、話しても信用してもらえないかもしれません。また、万一夫の耳にその事実が入ってしまうリスクもないとは言えません。ここでポイントとなるのが、「配偶者暴力相談支援センター」「女性センター」もしくは「男女共同参画センター」などの公的窓口への相談です。面識のない、DV・モラハラ問題に精通した専門家だからこそ、より冷静に現状を把握し、状況改善が期待できるアドバイスをもらえるかもしれません。
    • また、モラハラ相談窓口を開設して、面談や電話、インターネットを通じての無料相談を実施中の弁護士事務所が、全国各地に点在しています。インターネット検索を通じ、最寄りの窓口を探してみましょう。[7]
    • 相談する際には、正直により詳しく現状を伝えましょう。羞恥心や虚栄心などから嘘を伝えてしまっては、適切なアドバイスは期待できません。
    • モラハラの度合いが過激となり身体的暴力に発展してしまう、子供にも被害が及ぶなどの場合には、ためらわず警察に通報しましょう。
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    自分の気持ちを伝える そもそも人の話を聞く気などさらさらなく、自分の考えを相手に押し付けるのがモラハラ夫ですから、「話し合う」ということは難しいかもしれません。夫の言動がモラハラであること、それにより自分がどのように傷ついたかを毅然とした態度で伝えます。
    • ただし、これによりモラハラがヒートアップする可能性も考えられます。自身を守るため、家族や信頼できる第三者に同席してもらうのも一案です。
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    証拠を残す 一向にモラハラが改善されないのであれば、離婚や慰謝料請求時の有力な証拠として、小型レコーダーや日記で記録を残しておきましょう。直筆の日記であっても立派な証拠になります。夫に見つからぬよう、なるべく詳細に記録し続けましょう。
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    距離を置く 可能であれば、意思表示の一つとして夫としばらく物理的に距離を置くというのも選択肢の一つです。実家に戻る、友人の家に一時避難するなど、夫と一定の距離を保つことで、モラハラ夫に「非は自分にある」と気づかせる対処法です。受け入れてもらう相手先に対しても、正確に現状を伝え、十分な理解と協力をお願いしておきましょう。[8]
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方法 4
方法 4 の 4:
モラハラ夫と向き合う

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    大きな子供だと割り切る モラハラ夫に見られる複数の特徴から、見た目は成人男性でも、中身は単に大きな幼児であると言えます。理不尽な言動も「子供だからしかたない」と思えば受け流せるかもしれません。
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    褒めて伸ばす 相手の意見や指摘を頑なに拒むモラハラ夫ですが、自意識が極端に高いために、自身を称賛する(褒める)言葉には喜んで耳を傾けます。この性格を利用して、夫の問題点やこちらの意向を伝えてみましょう。『サンドイッチトーク』と称される、一番伝えたいことを自分の言葉の真ん中に言葉にする話法があります。[9]
    • この話法は『ほめる(おだてる)』→『伝えたい内容を言葉にする』→『ほめる(おだてる)』の3段階の流れで構成されます。まずは「さっきは郵便物とってきてくれてありがとう。すごく助かった」とおだてます。次に「脱いだ靴下は、洗濯カゴに入れてくれるかな?」と伝え、最後に「そうしてくれると、子供たちのお手本にもなってありがたいわ」と再度おだてます。
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ポイント

  • モラハラにおいて悪いのは夫であり、何を言われようとあなたは悪くありません。罪悪感を持ったり、反省したりする必要はないのです。
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注意事項

  • モラハラのエスカレートが懸念されるようであれば、早い段階から証拠を残しましょう。身の危険や子供に被害が及んだ際は、躊躇せず警察に通報しましょう。
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カテゴリ: 家族 | 人間関係
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