ヤシの木に関して多くの人が抱いている誤解があります。定期的な剪定がヤシの木の生長を促すと思われがちですが、実はその逆なのです。手間のかからないヤシの木は庭木としても人気がありますが、剪定を控えるほど順調に生長します。ヤシの木はヤシ科(ArecaceaeまたはPalmae)に属する植物の総称で、そのほとんどが熱帯植物に分類されます。ヤシの木というと、枝のない幹と扇のような緑色の複葉を思い浮かべますが、2,000種以上もあるヤシの木は品種によって形状や生育環境に多様性があります。ヤシの木には頻繁な剪定は必要ありませんが、健康と景観を保つために、剪定時期と方法を知っておくことが大切です。

パート 1 の 3:
ヤシの木の健康状態を調べる

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    剪定時期を見極める 専門家によるとヤシの木の剪定はできるだけ控えるべきですが、剪定したほうがよい状況もあります。ヤシの木を観察し、剪定が必要であるかを見極めましょう。ただし、剪定はなるべくしないほうがヤシの木は健やかに生育します。
    • 枯れた葉や枯れそうな葉を剪定します。
    • 火災の危険性をなくすために、特に建物や家屋の近くの葉を剪定しましょう。
    • 車庫からのアプローチや歩道の見通しが悪い場合は剪定が必要です。
    • 剪定をして強風による建物や家屋への被害を防ぎましょう。
    • 果実、種子、花は剪定する必要があります。
    • ヤシの木の剪定は春に行うのが理想的です。見栄えを良くするためだけの剪定は避けましょう。ヤシの木にダメージを与える可能性があります。
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    ヤシの木の健康状態を調べる 人や建物、所有地に危害を加えない限り、ヤシの木の剪定は葉が枯れているまたは折れている場合、あるいは開花や結実がみられる場合にのみ行います。
    • 枯れた葉や枯れそうな葉を探しましょう。枯れそうな葉は、茶色、黄色または白色に変色しており、萎れたり垂れたりしています。
    • カリウム不足の兆候を調べましょう。カリウムが不足していると、最も古い葉に黄色い斑点が現れます。このような状態になっても剪定は必要ありません。斑点のある葉を剪定しても、他の葉が栄養不足に陥って同じ状態になるためです。ヤシの木にカリウムが不足していたら、カリウム肥料を与えて剪定は最低1年待ちましょう。[1]
    • 折れた葉は、ちぎれて木にダメージを与える前に切り取りましょう。
    • エネルギーを消費し、木の生長を遅らせる花や果茎は取り除きましょう。
    • 枯れた葉や枯れそうな葉、折れた葉、花や実がひとつもない場合は、ヤシの木の剪定は必要ありません。
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パート 2 の 3:
適切な道具を揃える

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    剪定道具を用意する さまざまな道具を使ってヤシの木を剪定することができます。ヤシの木の大きさに合わせて道具を選びましょう。[2] また、剪定する前に、道具が清潔で鋭利であるかを確認しましょう。
    • 葉の直径が3cm以下であれば、鋸歯状ナイフを使ってもよいでしょう。このナイフは、花茎の剪定にも役立ちます。直径が3cmより大きめの葉の剪定には、大きな剪定バサミを使います。
    • 剪定ノコギリは、太く大きな葉の剪定に便利です。極めて大きく太い葉の剪定にはチェーンソーを使うこともできますが、自身や幹を傷つけないように細心の注意を払う必要があります。
    • 剪定前にすべての道具を消毒しましょう。道具に土や樹液が付着していると、土壌伝染病に感染する場合があります。ワイヤーブラシなどで土やサビを取り除きましょう。[3] 道具の除菌には、アルコール入りの家庭用クリーナー、70%のアルコール、漂白剤、除菌アルコールタオルなどを使うことができます。
    • 刃の研磨には、ウエットストーンやオイルストーンなどの砥石または卓上グラインダーを使いましょう。
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    踏み台やはしごを選ぶ 極めて高く生長するヤシもあります。葉に手が届くように、高さに合わせて踏み台やはしごを選びましょう。[4]
    • 背の低いヤシには、踏み台や小さなはしごを使いましょう。
    • 5mまでの木であれば、折りたたみ式や伸縮式のはしごがよいでしょう。
    • 極めて背の高い木には、伸縮式ブームリフトなどの高所作業車が使われます。
    • ヤシの木に登る道具の使用は、熟練した専門業者に任せましょう。スパイクが付いた道具は幹を傷つけ、病気を拡散する場合があるため使用すべきではありません。
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    防護具を用意する 剪定の際、園芸用手袋と保護メガネを着用しましょう。[5]
    • 通常ヤシの葉の先端は鋭く尖っているため、手袋を着用して手を保護しましょう。
    • ノコギリやハサミを使う剪定作業中には、小さな破片が飛び散ることがあります。保護メガを着用して目を守りましょう。
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    専門業者に相談する 極めて大きく生長したヤシの木や鋭い葉が手に負えなくなることもあります。大きなヤシを剪定する必要がある場合や、道具を使うことに不安がある場合は、専門業者に相談するのが賢明です。
    • ヤシの木の剪定に熟知した業者を探しましょう。
    • 依頼する業者が、ヤシの木を傷つけるスパイクが付いた道具を使わないように確認しましょう。
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パート 3 の 3:
枯れた葉や傷んだ葉を除去する

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    剪定道具を消毒する 汚れた剪定道具を使うと、病気が木から木へ感染する恐れがあります。剪定を始める前に、すべての道具を消毒する必要があります。[6]
    • 道具に付着している土や汚れを拭き取ります。
    • 漂白剤と水を1:3の割合で混ぜた液に、道具を浸して消毒します。
    • チェーンソーのチェーンとガイドバーを外し、消毒液に浸します。
    • 道具を消毒液に5分間浸しましょう。
    • 清潔な水ですすぎ、自然乾燥させて使用します。
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    踏み台やはしごを設置する 剪定作業を始める前に、踏み台やはしごが安全であるかを確認しましょう。
    • 使用するはしご、踏み台、高所作業車がしっかりと安定していて安全であるかを確認します。
    • ヤシの木を曲げたり、道具で突き刺したり、はしごなどで傷つけたりしないように注意しましょう。剪定中に幹に傷がつくと、回復しない場合もあります。
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    枯れた葉や傷んだ葉だけを剪定する 健康な葉を切り取ると木から大切な栄養分が奪われるため、生長が遅れたり、病気が拡散したり、枯れたりする場合があります。
    • 今年生えた新葉の下にあるのは生長しきった葉です。少なくとも2列(またはそれ以上)の成葉を残すことが重要です。
    • 最も下の葉から、枯れた葉、枯れそうな葉、または折れた葉がないかを調べましょう。
    • 剪定道具を使い、枯れた葉や折れた葉を幹から切り取ります。幹から最低5cm離れた箇所で切り戻しましょう。近すぎると、幹を傷つける恐れがあります。
    • 緑の葉を剪定するのは、地面と平行かそれより下方に垂れ下がっている場合のみです。それより上方に伸びている葉を切ってはいけません。ヤシの木を弱めることがあります。[7]
    • ヤシの木の上部(クラウン)を剪定してはいけません。成長点であるクラウンを切ってしまうと、もう新芽が生えず、木は枯れてしまいます。
    • キングヤシ、ケンチャヤシ、チリヤシ、テーブルヤシなどの葉は、枯れると自然に落ちるため、剪定する必要はありません。これらのヤシの葉は安全性に問題がある場合に限り剪定します。枯れた葉や最も古い葉のみを剪定しましょう。
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    緩んだ葉柄を葉から剥がす 
    • 葉柄(葉を支える柄の部分)を指で挟んでやさしく引っ張ります。葉柄が簡単に剥がれない場合は、そのままにしておきましょう。
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    花をつけるヤシの木であれば、花や生長段階の果実を剪定する 花や実はヤシの木からエネルギーと栄養分を奪い、害虫を引き寄せるとともに、木の下を通る歩行者にとっても危険です。
    • 果実と果茎を葉や幹から切り離し、花は手で取り除きましょう。
    • 果茎や花を見つけたら直ちに剪定しましょう。
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    剪定した葉、葉柄、果実を適切な方法で廃棄する 剪定したヤシは、居住地域で指定された方法で処分しましょう。ヤシの葉の多くは先端が針のように尖っているため、怪我をしないように取り扱いには注意が必要です。
    • 剪定したヤシを片づける際にも引き続き手袋を着用しましょう。
    • 落ちている果実、花、種子も拾いましょう。ヤシに被害を与える害虫が、落ちた果実や種子に集まってきます。また、果実はコンクリートにシミをつけたり、不快な臭いを放ったりし、種子は好ましくない場所で発芽したりすることがあります。
    • 剪定後のヤシの処理方法について、居住地域の自治体に問い合わせましょう。
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    次回の剪定まで1年(もしくはそれ以上)待つ ヤシの木は手をつけないほうが健やかに生育します。緑の葉が木に必要なすべての栄養分を作り出すためです。葉を残しておくことは、ヤシの木の健康や抵抗力を保つために重要です。そのため、その年に生長する枚数以上の葉を剪定してはいけません。
    専門家情報
    Maggie Moran

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    ホーム・ガーデン専門家
    マギー・モーランはペンシルバニア州に住むプロの園芸家です。
    Maggie Moran
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    ホーム・ガーデン専門家

    ご存知ですか?ヤシの木の葉は、茶色に変色した場合に限り剪定が必要です。まず葉の先端が枯れたり乾燥したりして、徐々に全体が茶色くなります。これは自然な状態で心配はいりません。1年に1、2回を目安に剪定しましょう。

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ポイント

  • ヤシの木の上部が茶色に変色してきたら、枯死もしくは病気の兆候といえます。
  • ヤシの高さが6m以上ある場合は、樹木医に相談しましょう。
  • ヤシの木の剪定は、1年に1度に制限しましょう。剪定しすぎると木を弱めるため、悪天候のもとで折れたり枯れたりする場合があります。[8]

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注意事項

  • ヤシの木の剪定中は、常に園芸用手袋を着用しましょう。
  • 一度に1本以上のヤシの木を剪定する場合、最初の木に病気があると剪定道具を介して次の木に感染することがあるため注意が必要です。
  • 緩んだ葉を木から引きちぎってはいけません。幹に傷をつけないように、常に幹から5cmほど離れた箇所で切り取りましょう。
  • ヤシの木に登る際、スパイクが付いた道具を使ってはいけません。スパイクで幹に穴があき、病気にかかりやすくなります。
  • 木の剪定は危険な作業です。常に周囲の状況に注意を払うと同時に、弱った枝、落下のリスク、近くの電線などの危険を意識ましょう。
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必要なもの

  • はしご、踏み台、高所作業車
  • ゴミ箱
  • 園芸用手袋および保護メガネ
  • 鋸歯状ナイフ、大型の剪定バサミ、または剪定ノコギリ
  • 剪定道具用の消毒液

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