大自然の中で生き残るには、火を起こす方法についての知識が必須です。キャンプ仲間がマッチを川に落としたりライターを紛失したりした場合は、自然にある物や持っている物で摩擦を起こしたり、太陽光を集めたりして火を起こす必要があるかもしれません。ここでは、マッチやライターを使わずに火を起こす方法を紹介します。

方法 1
方法 1 の 6:
準備をする

  1. 1
    火口を用意する 火口とは、起こした火を最初に着火させる燃えやすい材料のことです。以下のいずれの方法を用いる場合でも、起こした火や火花を着火させて火種を作るために、火口を用意する必要があります。
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    乾燥した木切れを集める 摩擦を起こしたり火を燃やし続けたりするには、できるだけ良い状態の乾燥した木切れを使う必要があります。
    • 乾燥した木切れを上手に探しましょう。 その場所が湿っている場合は、丸太の内部が乾いていないか確認したり、岩棚の下などの濡れにくい場所で乾いた木切れを探したりする必要があるかもしれません。
    • 燃えやすい木を探しましょう。すべての木が同じように発火するわけではありません。地域によって、火を起こしやすい木があります。たとえば、アメリカシラカバには紙のような樹皮があり、湿っていても火口として使えることがあります。
    • 木切れ以外の物を使ってもかまいません。通常は、自然の中で火を起こすことが多いものの、状況に応じて臨機応変に対応しましょう。都会では木切れが見つからない可能性があるので、火を起こすには古本や木材チップ、家具などを使う必要があるかもしれません。
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方法 2
方法 2 の 6:
乾電池とスチールウールを使う

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    燃えやすい乾燥した植物で火口を作る 乾燥した草、葉、小枝、樹皮などを使いましょう。電池とスチールウールで火花を発生させ、火口に火をつけます。
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    乾電池を用意して端子の位置を確認する 端子は、電気の出入り口となる円形の出っ張った部分で、乾電池の上部に2つ(9ボルトの乾電池の場合)あります。[1]
    • どの乾電池でもかまいませんが、9ボルトの乾電池を使うと最も速く火花が発生するでしょう。
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    スチールウールで乾電池の端子をこする 目が細かいスチールウールが最適です。
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    スチールウールで乾電池の端子をこすって摩擦を起こす スチールウールの細い鉄に電気を流して加熱し、発火させる方法です。[2]
    • 別の方法として、9ボルトの乾電池と金属製のクリップを使っても良いでしょう。クリップで乾電池の2つの端子を同時にこすり、火花を発生させます。これは、電球のフィラメントやオーブントースターのヒーターを加熱させる方法と同じ仕組みです。
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    スチールウールに火がついたら、息をそっと吹きかける 火を広げて大きくするために、息をそっと吹きかけましょう。
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    スチールウールの火が大きくなったら、素早く火口に移す 火口に着火させて火を大きくするために、息を吹きかけましょう。
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    火口に着火したら、乾燥した木切れを足しながら火力をあげていく 少しずつ大きめの木切れを足していきましょう。
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方法 3
方法 3 の 6:
火打石と火打金を使う

  1. 1
    乾いた植物で火口を作る 
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    親指と人差し指で火打石(火花を発生させる石)[3] を持つ 火打石が指の間から5~8㎝はみ出すように持ちましょう。
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    親指と火打石の間にチャークロスを挟む チャークロスは、正方形の小さい布を炭化させた物です。チャークロスがなければ、木に生えている薄い真菌類(キノコやカビなど)を使いましょう。
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    火打金の後ろやナイフの柄を持ち、火打石を素早くこする どちらを使ってもかまいません。火花が散るまで続けましょう。
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    チャークロスが赤くなるまで火花を散らし続ける チャークロスは、赤くなっても燃えないように作られています。
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    赤くなったチャークロスを火口に移し、そっと息を吹きかけて着火させる
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    火口に木切れを足して火を大きくする 少しずつ大きめの木切れを足していきましょう。
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方法 4
方法 4 の 6:
拡大鏡を使う

  1. 1
    火を起こすために十分な日光があるか確認する 一般的に、拡大鏡を使って火を起こすには、雲で遮られていない日光が必要です。[4]
    • 拡大鏡がなければ、眼鏡のレンズや双眼鏡のレンズを使っても良いでしょう。
    • レンズを水で濡らすと光が集約しやすくなり、より強い光線を作り出すことができます。
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    乾燥した植物で火口を作り、地面に置く 
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    拡大鏡の角度を変えながら太陽光を集める 光の焦点となる小さい円が火口にあたるように、拡大鏡を斜めにして日光を集めましょう。火口に焦点をピッタリ合わせるために、角度を変えながら最適な角度を探す必要があります。
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    火口から火が出て煙が立ち上るまで、日光をあて続ける 火が大きくなるように、軽く息を吹きかけましょう。
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    火が好みの大きさになるまで、乾いた木切れを足す 少しずつ大きめの木切れを足していきましょう。
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方法 5
方法 5 の 6:
きりもみ式で火を起こす

  1. 1
    乾燥した植物で火口を作る 繰り返しになりますが、燃えやすい物を使いましょう。
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    火きり板として使う木切れを探す 火きり棒で火きり板をこすって摩擦を起こします。
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    ナイフや先が尖った物で火きり板の中心にV字の窪みを作る 火きり棒の先を差し込める大きさの窪みを作りましょう。
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    窪みの底に小さい樹皮を敷く 火きり板と火きり棒の摩擦で発生した弱い火が燃え移るように、樹皮を敷きましょう。
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    火きり板の中央のV字の窪みに火きり棒の先をあてる 直径約1.5㎝、長さ約60㎝の細い棒を使いましょう。
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    両手の手の平で火きり棒を挟み、左右に回転させる 火きり棒の先を火きり板の窪みにしっかりと押し付けながら回転させましょう。[5]
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    発火するまで火きり棒を回転させ続ける 両手を交互に前に滑らせるようにしながら、火きり棒を素早く回転させましょう。
  8. 8
    小さい樹皮に火を移す そのためには、火きり板の窪みの傍に小さく切った樹皮をいくつか用意しておきましょう。
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    火がついた樹皮を火口に載せる 火口に火がつくまでそっと息を吹きかけましょう。
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    火を大きくするために木切れを足す 少しずつ大きめの木切れを足していきましょう。きりもみ式で火を起こすには時間がかかるので、体力と強い意志が必要です。
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方法 6
方法 6 の 6:
弓ぎり式で火を起こす

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    火口を作る 乾燥した植物を集めて火口を作りましょう。
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    火きり棒の重しとして使うために、石や重い木切れを用意する 
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    腕の長さほどのしなりやすい枝を探す 弓柄として使うので、わずかに弓なりになっている枝が理想的です。
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    度重なる摩擦に耐えられる丈夫な物を弦として使う 靴紐、細いロープ、パラシュートコード、細長い生皮などを使いましょう。[6]
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    弓柄の両端に弦をできるだけきつく結びつける 弓柄として使う枝に弦を固定できるような溝がなければ、小さくまっすぐな切れ込みを入れましょう。
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    火きり板として使う木切れを見つける ナイフや先が尖った物で、木切れの中央にV字の窪みを作りましょう。
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    V字の窪みの底に火口を敷く 発火したらすぐに火口に移せるように、火きり板の窪みのすぐそばに火口を用意しておきましょう。
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    弓の弦を火きり棒に1回巻きつける 弦が左右に回転しやすいように、火きり棒の真ん中に巻きつけましょう。
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    重しと火きり棒との摩擦を減らすために、火きり棒の片端を尖らせる 火きり棒のこちら側が焦げ始めたとしても切らずに使い続けられるように、片端を削って尖らせておきます。
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    火きり板のV字の窪みに火きり棒の片端をあて、反対側を重しで押さえる 利き手ではないほうの手で重しを押さえましょう。
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    カーブした枝で作った弓柄を利き手で持ち、鋸を引くように素早く前後に動かす こうすると火きり棒が回転し、火きり板との接点に摩擦が生じて発火します。
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    火きり棒と火きり板の接点で火が起こるまで、弓を前後に動かし続ける 火口がすぐ傍にあることを確認しておきましょう。
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    発火したら木切れを使って火口に火を移す 木切れを使わなくても、火きり板から直接火口に火を移せるかもしれません。
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    火を大きくするために木切れを足しながら息を吹きかける 少しずつ大きめの木切れを足していきましょう。
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ポイント

  • 摩擦を利用して火を起こす場合は、十分に乾燥した木切れを使いましょう。
  • 火きり棒と火きり板の材料には、ハコヤナギ、セイヨウネズ、ヤマナラシ、ヤナギ、ヒマラヤスギ、イトスギ、クルミなどが最適です。
  • 火起こしで最も難しいのは、発火したばかりの弱い火を大きくする段階です。そっと息を吹きかけながら火を大きくしていきましょう。
  • きりもみ式は最も原始的で難しい方法ですが、最小限の材料で火を起こすことができます。
  • 火きり棒の樹皮を剥がしておくと回転速度が上がり、手もこすれにくいでしょう。
  • 火きり板が動いてしまう場合は、底を削って平らにしましょう。
  • 発火したらすぐに燃え移るように窪みに小さく切った樹皮を置くと、火口に火を移しやすいでしょう。
  • 弓ぎり式で火を起こす場合は、長さ約15~20㎝、直径約1.5㎝のできるだけまっすぐな棒を火きり棒として使いましょう。
  • ガムの銀色の包み紙を乾電池の端子に押しつけると、1、2秒で発火するでしょう。
  • 火を起こす前に、初期段階で消化する方法、火災を通報する方法、使い終わってから消火する方法などをきちんと確認しておきましょう。
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注意事項

  • 摩擦で火を起こす場合は、火花が飛び散る可能性があるので注意しましょう。
  • 火のそばを離れる前に、必ず水や砂、土で消火しましょう。
  • 火を扱う際は、常に注意する必要があります。
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必要なもの

乾電池とスチールウールを使う

  • スチールウール(もしくは金属製クリップ)
  • 乾電池
  • 火口
  • 乾燥した木切れ

火打石と火打金を使う

  • 火打石
  • 火打金
  • チャークロス
  • 火口
  • 乾燥した木切れ

拡大鏡を使う

  • 火口
  • 拡大鏡、またはその他のレンズ
  • 水(任意)
  • 乾燥した木切れ

きりもみ式で火を起こす

  • 火きり棒
  • 火きり板
  • ナイフや先が尖った物
  • 小さく切った樹皮
  • 火口
  • 乾燥した木切れ

弓ぎり式で火を起こす

  • 火口
  • 火きり棒
  • 火きり板
  • ナイフや先が尖った物
  • 小さく切った樹皮
  • 重し
  • 弓柄
  • 乾燥した木切れ

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このwikiHow記事について

Britt Edelen
共著者 ::
アウトドア講師
この記事の共著者 : Britt Edelen. ブリット・エデレンは8歳から16歳にかけて、ジョージア州のアセンズ市に拠点をおくボーイスカウトのメンバーとして活躍しました。数々のキャンピングを通じて野外でのサバイバル術を習得し、アウトドア生活の素晴らしさを体験してきました。また、地元にて夏に開催されるアドベンチャーキャンプのカウンセラーを務めた経験もあり、指導者としてアウトドア活動にかける情熱を共有し、知識の提供を行ってきました。 この記事は2,797回アクセスされました。
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