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ラボ(実験)ノートは、実験の内容を始まりから終わりまで説明するものです。手順を述べ、結果を報告し、発見した内容に関する分析を書き記します。何が分かったのかということを示すものであり、実験を行った人物以外の人でも、ラボノートを読めば、その実験の過程をたどり、なぜこのような結論に至ったのかを理解することができます。中でも、結論は重要な構成要素です。実験の主な発見内容を再度述べ、読者に実験の全体像を与えます。確かな結論を書くことで、課題の目的が効果的に達成されているということが伝わります。

方法 1 の 5:
結論の骨組みを考える

  1. 1
    課題をおさらいする 課されていることが全て完了しているということを確認し、結論でその旨を述べられるようにしておきましょう。この実験で示さなければならない点、学ぶことが期待されている点を箇条書きにします。
  2. 2
    導入部分を読み返す 結論はラボノートのその他の内容と一貫していなければならないので、導入部分を読み返してみましょう。[1] 結論で何を書くべきかをアイデアが浮かんでくるでしょう。
  3. 3
    RERUNを考える RERUN(意味は下記を読みましょう)に基づいて、結論の骨組みを考えてみましょう。RERUNは短いラボノート全体の構成を考える時にも役に立ちますが、実験全体の重要要素をまとめる役割を担う結論の部分で、特に有益です。[2] RERUNとは次の要素の頭文字です。
    • Restate(もう一度述べる:)課題内容を説明することで、実験内容をもう一度述べましょう。
    • Explain(説明する):実験の目的を説明しましょう。何を理解(あるいは発見)しようとしているのですか?この実験を完了させるまでの過程についても手短に触れましょう。
    • Results(結果):結果を説明しましょう。仮説は裏付けられましたか?それても否定されましたか?
    • Uncertainties(不確定要素):不確定要素や誤差などについて説明しましょう。例えば、自分では制御することのできない要素が実験の結果に影響を及ぼしている可能性がある場合は、それについて言及します。
    • New(新しい発見):この実験によって分かったこと、あるいは新たに生じた疑問について述べましょう。
  4. 4
    その他に付け加えるべき点がないか考える 上記のRERUNは役に立つ考え方ですが、その他にも含める必要のある情報があるかもしれません。例えば、自分が何を学んだのかについても触れておくと良いでしょう。その他にも、今回の実験が研究分野全体にどう関わっているのか、あるいはクラスで学んだ概念にどう絡んでいるかという点についても考察しましょう。
    • 課題に複数の質問が含まれていて、全てに答えなければならないという形式も考えられます。結論部分で、分かりやすく明確に答えを述べましょう。
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方法 2 の 5:
実験とその仮説について述べる

  1. 1
    実験内容について触れる 結論は、まず実験の全体像を手短に説明することから始めましょう。1~2文で実験の目的を説明します。また、独立変数(原因となる変数)と従属変数 (観察される結果)が何であったのかも触れましょう。
  2. 2
    手順についても再度述べる 実験の手順を手短にまとめましょう。このように概要を示しておくことで、読者はどのような実験が行われたのか想像しやすくなります。[3]
    • 実験を複数回行った場合は、なぜそうしたのか理由を説明しましょう。また手順の中で変更した点についても述べましょう。
    • どのようにすれば結果を掘り下げて説明できるか考えてみましょう。ラボノートを読み返し、特に結果の内容に注意を配ります。[4]
  3. 3
    発見したことを手短に述べる 2~3文で実験の結果をまとめましょう。要約することが大切です。発見した内容をすべべて述べる必要はありません。[5]
    • 例えば、「XXXということを結果が示している」という書き方をしてみましょう。
    • そのままのデータを提供する必要はありません。要点をまとめ、平均を計算しましょう。あるいは、データの範囲を述べることで、読者に全体像を掴ませましょう。[6]
    • 統計的に優位であると考えられるのか、そうであれば、その水準(1%、5%、10%など)にも必ず触れましょう。
  4. 4
    仮説は確認されたのかという点についても触れる 仮説とは期待(予想)される結果です。[7] 実験の基礎となり、実験要素を左右します。結論でも仮説を再度述べ、その内容は裏付けられたのか、否定されたのかを明確に、そして簡潔に説明しましょう。実験は成功しましたか?
    • 分かりやすい言葉遣いを心がけましょう。「この実験によって仮説が裏付けられた」「実験の結果、仮説は否定された」など、シンプルな表現が効果的です。
  5. 5
    結果を仮説に紐づける 実験結果によって、仮説が裏付けられるのか、否定されるのかが決まります。この是非を述べた後、それが意味することについても触れましょう。[8] なぜ裏付けられたのか、あるいは否定されたのかを明確にします。
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方法 3 の 5:
分かったことをはっきりと示す

  1. 1
    実験から分かったことを説明する 課題によっては、特定の科学原理や理論にを実証することが求められている場合もあります。当てはまるのであれば、課題に沿った結論を書かなければなりません。[9]
    • 何が分かったのかが結論で分かりやすく述べられていない場合は、「この実験から分かったことは」というように書き始めてみましょう。こうすることで、その直後の文章が何を伝えようとしているのか、読者にとっても分かりやすくなります。
    • さらに、何がどのようにして分かったのか、詳細を加えましょう。例えば、結果を複数の側面に分けて説明すると読者も納得しやすくなります。[10] 特定の環境下で分子がどのように活動するのかということを検証していたのであれば、どのようにして分かったのかという詳細を述べましょう。
    • これらの点が今後の実験に応用される可能性についても言及しましょう。[11]
  2. 2
    課題として与えられていた特定の質問に答える 担当の教員から答えるべき質問が与えられることもあります。
    • 改行して質問を分かりやすく書き出しましょう(斜体などにすると見分けやすいかもしれません)。新しい行にその答えを書きます。
  3. 3
    実験の目的が達成されたのかについて言及する ラボノート冒頭の導入部分では、恐らくその実験の目的が述べられているはずです。この目的を結論でも再度述べ必ず対応しましょう。[12]
    • 目的が達成されなかった場合は、その理由(憶測も可能)を説明しましょう。
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方法 4 の 5:
結論をしめくくる

  1. 1
    誤差の可能性について述べる 実験は正確に説明しなければならないので、実験過程で生じた可能性のある誤差についても言及しましょう。このような要素も公開することで、実験の透明性が高まり、ラボノートの読み手も、なぜこのような結論に至ったのか、苦労せずに理解できるでしょう。[13]
  2. 2
    不確定要素について述べる 自分では制御できない要素(天気、揃えられない材料がある、など)が実験の結果に影響していることもあります。こうした要素も明確に述べ、それらが、どのような影響を与えた可能性があるのかについて説明します。
    • また、集めたデータだけでは解明できない疑問が生じた場合も、この時に述べましょう。
  3. 3
    今後必要な検証を提案する 発見した内容に基づき、今後行うべき実験や研究を提案しましょう。より信頼のおける結果、より有効な結果が得られるようにするには、実験手法などにどのような改善が必要だと思われますか?
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    新たに生じた疑問も提示する 科学的研究を行うと、答えより疑問が増えることがあります。このような場合は、今後の研究課題あるいは可能性として提示しましょう。
  5. 5
    他の研究と関連付ける 優れたラボノートは、は自分の研究が、研究分野全体にどのように貢献できるのかという点も論じています。研究分野と既存の研究をれんが造りの大きな壁、自分の研究をその壁を成すれんがの1つとして考えましょう。全体の枠組みの中に、どのようにして自分の研究を配置することができますか?[14]
    • 自分の研究がいかに革新的なものなのか説明しましょう。
    • この点をしっかりと強調すると、自分の成果を差別化することができます。学校の課題であれば、クラスメートの多くが最低限の内容しか書いていないでしょう。
  6. 6
    しめくくりの1文を添える 結論を、つまりラボノートによる報告内容全体をしめくくる1文を添えましょう。今回の報告内容の範囲や結論として最も重要な要素をまとめた文であることが大切です。あるいは、今後この研究をどのようにして役立てることができるかという展望を述べても良いでしょう。 洞察力の高い批評で他のラボノートと差をつけましょう。
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方法 5 の 5:
ラボノートを書き上げる

  1. 1
    1人称は用いない ラボノートでは1人称の語句や視点を用いないようにしましょう。その代わりに、「仮説は裏付けられた」といった3人称視点の書き方をしましょう。
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    ラボノート全体を読み直す 結論まで書き終えたのであれば、冒頭から読み返してみましょう。矛盾している点があれば修正しましょう。結論では、分かったこと、分かるまでの過程が繰り返し述べられているはずです。
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    校正する 誤字脱字、文法のミスがあれば修正しましょう。校正されていない状態で提出すると、書かれている内容全体のの信ぴょう性が疑われかねません。時間をかけて、徹底的に直しましょう。
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ポイント

  • 結論に図表が含まれている場合は、それらが何を示しているのかが読者に伝わるよう、短い説明を添えましょう。また、本文でも内容を手短に説明しましょう。
  • 繰り返しにはなりますが、1人称はラボノートに相応しくありません。1人称の視点は主観的という印象を与えます。科学では客観性が重要です。
  • 分かりやすい言葉を用いましょう。また、直接関係のない内容は含めないようにしましょう。
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注意事項

  • 複数の共同作業で行った実験のラボノートも自分で書きましょう。実験そのものは共同作業であっても、ラボノートは個人で行うものです。チーム内の別の人物のラボノートの内容を部分的でも流用すると、それは盗用となります
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このwikiHow記事について

Bess Ruff, MA
共著者 ::
環境科学者
この記事の共著者 : Bess Ruff, MA. ベス・ラフはフロリダ州立大学の地理学専攻博士課程の学生です。2016年にカリフォルニア大学サンタバーバラ校の環境科学専門学部にて環境科学と資源管理の修士号を取得後、カリブ海の海洋空間計画プロジェクトに関する調査研究を行い、大学院生としてSustainable Fisheries Groupの研究サポートを行っています。
カテゴリ: 教育
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