レオナルド・ダ・ヴィンチのように考える方法

共同執筆者 wikiHow編集チーム

この記事には:好奇心を養う科学的な思考創造力を育む出典

レオナルド・ダ・ヴィンチはまさにルネサンス時代の申し子と呼ぶにふさわしい人物でした。卓越した科学者・数学者であったダ・ヴィンチは、同時に、技術者、発明家、解剖学者、画家、彫刻家、建築家、植物学者、音楽家、そして文筆家としても後世に名を残しています。生涯にわたって自己の好奇心を追求したい、あるいは、創造力や科学的思考を身に着けたいとお考えのみなさんにとって、レオナルド・ダ・ヴィンチはこの上ないお手本といえます。ぜひ以下の方法に従って、かの巨匠のような豊かな思考力を育みましょう。

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好奇心を養う

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    一般常識や権威に対して疑いを持ちましょう。あらゆる革新は、複雑な問題に対する一般常識を問い直し、常に自身の住む世界を観察することによって、みなさん自身の説を打ち立てることから始まります。ダ・ヴィンチは、過去や同時代の既成概念にとらわれず、自身の感覚や直観を信じることで、彼自身の経験をもとに独自の世界観を形成しました。
    • ダ・ヴィンチにとって、好奇心とは、未来を見つめるだけでなく、絶えず過去に対する興味を失わないことを意味しました。彼の好奇心は、聖書によって規定された概念を超え、古代ギリシャやローマの文書、哲学的思考、科学的手法、そして芸術にまで及びました。
    • 練習しましょう: みなさんが確固たる意見を持つ特定の問題、概念、あるいはトピックついて、逆の立場から検証を試みましょう。たとえみなさんが正しい絵画の手法や四重奏の方法について自信を持って“理解”していたとしても、あるいは、極冠(北極・南極)の状態についてすべてを知っているという確信があったとしても、常に反対意見や別の考え方を求めましょう。自身の立場とは逆の立場から議論を試みてください。あえて反対意見を述べるのです。
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    失敗を恐れてはいけません。創造力のある人は、安全な立場や意見に安住することなく、自身の考えが完全に誤りであるという可能性を承知の上で、冷徹なまでに真実を追求します。間違いに対する恐怖ではなく、トピックに対する好奇心や情熱こそがみなさんのよりどころです。失敗を好機として受け止めるとともに、失敗を恐れない精神で行動しましょう。偉業は常に失敗と隣り合わせです。
    • レオナルド・ダ・ヴィンチは人相学の研究にも没頭しました。顔つきからその人物の特徴を推察するというこの疑似科学は今日では嘲笑の的ですが、ダ・ヴィンチの時代には流行の学問分野でした。もしかすると、その情熱こそが、後に彼の人体に対する興味を新たにし、今日私たちの知る解剖学の礎となったのかもしれません。人相学自体は“誤り”であったのかもしれませんが、それはより大きな真実への道標であったと考えることもできるでしょう。
    • 練習しましょう: 時代遅れな、または嘘っぽい、あるいは物議を醸す考え方について、できるだけ多くのことを学びましょう。その立場を信奉する人々が世の中をどのように見ているのかを理解することが重要です。例えば、ブレスレン教会やヘルズ・エンジェルス、あるいはハーモニー協会など、それらの世界観や組織の歴史的文脈について調べてみましょう。はたして、過去・現在において、彼ら彼女たちは間違っていると断言できるでしょうか?
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    恐れることなく知識を吸収しましょう。好奇心の旺盛な人は、未知なもの、謎めいたもの、そして怖いものを喜んで受け入れます。ダ・ヴィンチは、今日の解剖室に比べれば、はるかに劣悪な環境で死体の研究を行っていました。彼の知識に対する欲求は不快感を凌駕し、やがて彼は近代解剖学の草分けになるとともに、数々の優れた肖像画を残すことになるのです。[1]
    • 練習しましょう: 怖いと思うトピックについて調べましょう。世界の終りについて考えるのが恐ろしいでしょうか?では、終末論や黙示録について調べましょう。吸血鬼が怖いでしょうか?ヴラド・ツェペッシュ(ドラキュラのモデルとなった人物)についての本を読んでみてはいかがでしょう。核戦争についてうなされているみなさんは、ロバート・オッペンハイマーやマンハッタンプロジェクトについて学びましょう。
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    物事の間の関連性を探りましょう。好奇心を持って考えるということは、すなわち、観念やイメージの中にあるパターンを探し、差異ではなく、異なる概念の間にある類似性を見つけるということです。レオナルド・ダ・ヴィンチは、一見何の関連もなさそうな「乗馬」と「機械の歯車」という二つの概念を結びつけることで、「機械仕掛けの馬」を発明しました。自転車の誕生です。対人関係の中で常に共通点を探し、発想や論点について、その“間違い”を指摘するのではなく、そこから共感できるものを見つけ出すことが大切なのです。
    • 練習しましょう: 目を閉じて紙の上に適当に曲線または直線を殴り書きしてみましょう。目を開けて描き始めた図を完成させます。そして、一見意味のないその図面に意味を持たせましょう。図面を見て頭に浮かんだ言葉のリストを作成し、そこから詩や物語を作ります。混乱の中からストーリーを見つけましょう。
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    みなさん自身で結論を出しましょう。好奇心の旺盛な思想家は、一般常識や既成概念に満足せず、常に実際の観察や自身の認識によって既成概念を検証し、また、現実世界における自身の経験をもとに新たな考えを生み出します。
    • もちろんこれは、例えば、自身がオーストラリアに行ったことがないからといって、オーストラリア大陸の存在を否定するというような話ではありません。この場合、むしろ、いったんオーストラリアについての意見を慎み、その国についてできる限り多くのことを学んだうえで、その知識を自らの経験によって実証することが大切なのです。
    • 練習しましょう: みなさんが他の人によって、あるいは何らかの原因で意見を変えた時のことを思い返してみましょう。例えばそれは、好きだったはずの映画についての意見を、友人たちが皆その映画を嫌っていたために仕方なく変えてしまった、というようなことでも構いません。その場合、ぜひもう一度、まっさらな気持ちでその映画を観てみましょう。

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科学的な思考

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    物事の核心に迫りましょう。時として、最も素朴な疑問が最も難解な問題となります。鳥はどのようにして空を飛ぶのか?空はなぜ青いのか?このような疑問こそがレオナルド・ダ・ヴィンチをして数々の技術革新や科学的研究に駆り立てたのです。「神の思召すままに」という言葉はダ・ヴィンチにとって到底満足できるものではなく、答えははるかに複雑で、より実証的なものでなければなりませんでした。自身が興味を惹かれる事柄について、核心的な疑問を持ち、それらを丹念に検証して結果を得る習慣を身に着けましょう。
    • 練習しましょう: みなさんが心底興味を持ち、さらに深く知りたい事柄について、少なくとも5つの質問を書き出しましょう。そのトピックについてウィキペディアを走り読みした挙句、すべて忘れてしまうのではなく、リストの中から一つの質問を選び、少なくとも向こう一週間はその課題について勉強しましょう。キノコはどのようにして育つのか?サンゴとは何か?霊魂とは何か?それについて図書館で調べましょう。それについて書きましょう。それについて描きましょう。そして、それについて考えましょう。
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    みなさんの仮説を観察によって検証しましょう。みなさんが特定のトピックや問題について自分なりの意見を持ち始めた時、つまり、近々問題に対して満足のいく解答を得られそうな時は、その解答を受け入れる、または拒否するための確固たる基準が必要になります。みなさんの仮説を証明するものは何か?みなさんの仮説を反証するものは何か?そして、どのようにしてみなさんの考えを検証するのか?
    • 練習しましょう:核心的な問題を解明する理論は、あくまでも検証が可能でなければ科学的とはいえません。「キノコはどのようにして育つのか?」を例にとってみましょう。この場合、菌床を準備して、みなさん自身の手でキノコを栽培する必要があります。その中で、より多くの栽培方法、栽培技術、そしてキノコの種類について学びましょう。
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    みなさんの考えを細部に至るまで洗練しましょう。科学的な考え方をする人は、自身の発想をあらゆる側面から深く掘り下げて検証し、確認します。また、時には、検証を繰り返した結果、自身の考えをきっぱり否定することもあります。発想に至るまでの過程を全て問い直しましょう。最初の数回の検証結果が満足のいくものであっても決して安心してはいけません。正確な検証をするためには、さらに興味深く複雑な設問が必要になります。レオナルド・ダ・ヴィンチのような思考を身に着けるためには、自身の理論をくまなく検証し、絶えず真実を追求しなければなりません。
    • 練習しましょう: マインドマップを作りましょう。マインドマップとは、みなさんの仕事や生活における主題を中心に描き、その周りに具体的なアイデアやイメージを配置していくことによって作製するダイアグラムのことです。頭の中で相互に関連する単語やアイデアを書き出していくと、クモの巣状の図が出来上がります。それによって、細分にわたって自身の思考を整理するとともに、具体的な失敗・成功の記憶を呼び覚ますことができます。マインドマップは、記憶力、読解力、そして想像力の向上に大いに役立ちます。
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    失敗から新たな発想を生み出しましょう。優れた科学者は不成功に終わった実験を、成功した実験と同様に重要なものと考えます。数ある可能性の中から、反証された仮説を破棄することで、さらに一歩真実に近づくことができるのです。反証された仮説から多くのことを学びましょう。例えば、みなさんが新たに仕事における時間の使い方や物語を書く方法、あるいはエンジンを組み直す方法を考案したとしましょう。みなさんにはその方法が完璧だという確信があり、検証の結果それが証明されれば万々歳です!ただし、その時点では、まだ実験は終了ではありません。つぎは、どうすれば失敗するのかを学びましょう。
    • 練習しましょう: 特定の失敗した体験を思い出してください。そこから学んだことを一つ一つ書き出し、後学のために、いかにすればより有効であったかを考えましょう。

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創造力を育む

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    細かく、イラスト付きの日記をつけましょう。今日私たちを惹きつけてやまないレオナルド・ダ・ヴィンチの図面や絵画の多くは、彼が日常的に使用していたスケッチブックに描かれたものです。彼は自らの思考を整理するために、様々なアイデアをイラストと共に書き留めていました。ダ・ヴィンチにとって創造的な作業は、芸術的傑作を生み出すためのものではなく、あくまでも日常生活の一部だったのです。書くという行為は、頭の中にある漠然とした思考をできるだけ明確にそして具体的に表現する作業となるため、普段とは異なる考え方が要求されます。
    • 練習しましょう: いくつかのトピックのリストを作り、そのトピックについて一日がかりで日記を書いてみましょう。例えば「テレビ」や「ボブ・ディラン」といったみなさんが強い意見を持つトピックが最適です。ページの先頭に「ボブ・ディランについて」と記し、問題提起をします。そして思いつくままにボブ・ディランについての文章を書き、イラストを描いていきます。分からない項目があれば調べ上げ、そこから多くを学びましょう。
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    叙述的な文章を書きましょう。語彙を養い、正確な言葉で記述しましょう。直喩、隠喩、換喩といった表現方法は、あいまいな概念を定義し、みなさんの頭の中にあるいくつかのアイデアを相互に関連付けるのに役立ちます。常に混濁した思考を整理する習慣を身に着けましょう。物事を手触りや匂い、あるいは雰囲気といった感覚に訴える言葉で記述する一方、趣旨、象徴的な意味、そして重要性といった観点からも記述しましょう。
    • 練習しましょう: チャールズ・シミックの「フォーク」という詩を読んでみてください。[2] その中で、フォークという最もありふれた生活用品が、正確に、しかしながら実に奇妙な視点で描写されています。
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    物事をはっきり見ましょう。“Saper Vedere”という言葉をご存知でしょうか。直訳すれば「ものの見方を知る」という意味ですが、このフレーズはレオナルド・ダ・ヴィンチの生涯にわたるモットーの一つでした。彼はそのモットーに従い、芸術・科学いずれの分野でも多くの業績を残しました。みなさんが日記をつける際は、同時に、世の中を洞察する目を養い、物事を細部に至るまで丹念に理解するように心がけましょう。一日の中でみなさんが眼にした印象に残るものを書き出してみましょう。壁の落書き、人のしぐさ、風変わりなシャツ、不思議な言葉など何でも構いません。それらを記録しましょう。心を動かされた瞬間を、言葉とイラストを使ってすべて記録してください。
    • 練習しましょう: 何も15世紀の方法で日記を書く必要はありません。仕事場に向かう途中、デジカメなどで多くの写真を撮れば、通勤も楽しくなるでしょう。毎日10個の印象的なものを見つけて写真に撮りましょう。帰宅途中に、その日の朝に撮った写真を見直し、何がみなさんの心を捉えたのかを考えましょう。一見脈絡のない数々の写真の間に、きっと共通点があるはずです。
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    視野を広げましょう。レオナルド・ダ・ヴィンチはルネサンスの理想を体現した人物です。彼が得意とした分野は、科学、芸術、発明など多岐にわたります。きっとダ・ヴィンチにとって、今日の「キャリア」などという考え方は、戸惑いの対象でしかないでしょう。不機嫌な表情で通勤電車に乗ってオフィスに向かい、仕事を終えて帰宅した後「ハウスオブカード」を観て一日を終えるダ・ヴィンチの姿を想像するのは難しいことです。興味のある対象やプロジェクトが、みなさんの日常からかけ離れたものであっても、それを困難なものと考えてはいけません。むしろチャンスととらえましょう。今日私たちは、必要な情報に瞬時にアクセスできるとともに、あらゆる知識を追求し、見聞を広める自由を手にしているのです。
    • 練習しましょう: 今後数か月、あるいは数年の間に達成したい目標やプロジェクトを書き出しましょう。小説の原案を書く、バンジョーの演奏方法を学ぶなど、何でも構いません。待っていても目標は達成できません。今すぐに実行に移しましょう。新しいことを始めるのに年齢は関係ありません。

ポイント

  • ダ・ヴィンチから学ぶべき点は他にもあります。
    • カリスマ
    • 気前の良さ
    • 自然を愛する心
    • 動物を愛する心
    • 子供のような好奇心
  • 本を読みましょう。ダ・ヴィンチのような人々は娯楽にテレビを見るようなことはしませんでした。すべては読書によるものです!
  • あらゆる本を片っぱしから読みましょう!ナショナルジオグラフィックのような番組ばかりを観ていてはいけません。それらはエンターテイメントのために多分に脚色されたものです。

注意事項

  • 死の床にあったダ・ヴィンチは、多くのことをやり残したまま世を去ることについて神と人類に謝罪しました。彼のあくなき探究心は死の間際まで尽きることがなかったのです。


記事の情報

この記事は、経験豊富なwikiHowの編集者と調査員から成るチームによって執筆されています。調査員チームは内容の正確性と網羅性を確認しています。

カテゴリ: 自己啓発 | 学び・コミュニケーション

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