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アナログレコードの状態は音質に直接影響を与えます。日常的なクリーニングには、カーボンファイバー(炭素繊維)ブラシを使って表面の埃を取り除き、念入りなクリーニングの場合は洗浄液を塗布し、マイクロファイバークロスでレコードを軽く擦って乾燥させます。または、レコードクリーニングマシンを購入しても良いでしょう。

方法 1
方法 1 の 3:

小さな埃やゴミを除去する

  1. 1
    レコードはターンテーブルに置いておく 安全で安定した場所として、ターンテーブルにレコードを乗せてクリーニングをする人は少なくありません。その場合は、うっかりレコードを傷つけてしまわないように、トーンアームを脇に寄せておきます。回転盤のバランスを崩さないように、レコードへかける力は最小限に抑えるようにしましょう。[1]
  2. 2
    エアダスターでゴミを除去する 缶のエアダスターは事務用品店で購入できます。説明書の指示に従い、エアダスターをレコードに近づけ過ぎないように注意しましょう。レコードの表面から埃がなくなり綺麗になるまで、そっと空気を吹きかけます。必要に応じて繰り返しましょう。
    • エアダスターから結露が発生することもあります。その場合は、清潔で柔らかい布でレコードについた水分を拭き取りましょう。
  3. 3
    マイクロファイバークロスで埃を取る 標準サイズで質の良いマイクロファイバークロスを購入しましょう。クロスで小さな円を描くようにレコードを優しく擦ります。マイクロファイバークロスは、ほとんどの工具店やホームセンターなどで購入できるでしょう。このクロスはレコードを傷つけず埃を取りやすいため、レコードのクリーニングには最適です。[2]
  4. 4
    カーボンファイバー(炭素繊維)ブラシを使う レコードクリーニング専用ブラシを探しましょう。大抵はオーディオショップや楽器店で販売されています。ブラシをレコードの上にそっと置き、レコードをゆっくりと回転させます。ブラシの毛がレコードの溝に入るようにしましょう。また、レコードの内側から外側へと、優しく弧を描くようにブラシをかけることもできます。[3]
    • 洗浄液を使ってクリーニングを行う場合でも、まずレコードにブラシをかけておくと良いでしょう。後で洗浄液を使う場合でも、レコードを傷付けてしまう可能性のある細かい埃をある程度、ブラシで取り除いておくことができます。
    • ブラシの毛が曲がったり古くなったら、新しいものを購入しましょう。また、ブラシはレコードのクリーニング専用に使うようにしましょう。[4]
  5. 5
    アーム型レコードクリーニングブラシを使う これは、回転するレコードに小さなクリーニングブラシが当たるように、レコードの上に取り付けて使うものです。小さなブラシでレコードについた埃やゴミ、静電気を一度に取り除きます。このクリーニング方法は、レコード針に埃がつかないようにするのにも役に立ちます。[5]
    • レコード針に埃が溜まっていたら、針のクリーニングもしましょう。通常、レコード針用の洗浄剤は、小さなボトル入りで専用ブラシやチップとセットで販売されています。[6]
  6. 6
    静電気除去ピストルを使う これは小型のプラスチック製のピストル型の徐電機で、レコードの表面から静電気を取り除く働きをします。説明書の指示に従ってピストルをレコードに向けましょう。レコードに接触させてはいけません。ピストルが静電気を中和して、レコードに埃がつきにくくなります。[7]
    • レコードをジャケットや内袋から出し入れした時に、クシャクシャ、パチパチ、または軽くバリバリという音がした場合、静電気除去装置によるクリーニングが必要になります。
  7. 7
    粘着性ローラーを使う レコードのクリーニング専用に作られた粘着性のローラーは、オンラインショップ、または楽器店などで購入できます。レコードの溝に沿ってローラーを転がすと表面に埃がくっついてきます。クリーニング後はローラーを洗うか、表面の粘着シートを剥がしておきましょう。[8]
    • レコードにかすが残っていないか確認し、念のためにもう一度ローラーをかけておくと良いでしょう。
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方法 2
方法 2 の 3:

クリーニングを念入りにする

  1. 1
    洗浄液を作る ボウルを用意し、蒸留水3、イソプロピルアルコール1、食器用洗剤か食器洗浄機洗剤を数滴の割合で混ぜます。水道水に含まれる不純物を避けるため、蒸留水の使用が最適です。[9]
    • レコード用の洗浄液にアルコールを使用して良いかどうかについては、賛否両論があることを知っておきましょう。レコードの表面特性がアルコールによって剥がれてしまう可能性があるため、慎重に少しずつ使う必要があります。[10]
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    市販の洗浄液を使う レコード店や楽器店では、オーディオ素材専用の洗浄液が多く販売されています。購入する洗浄液の成分を調べ、使いたくない成分が入っていないか確認をしましょう。使用法の指示にはきちんと従いましょう。[11]
    • 強力なガラスクリーナーなど、家庭用洗浄剤は使用してはいけません。このような洗浄剤の研磨作用はレコードには強すぎ、ダメージを与える可能性があります。[12]
  3. 3
    レコードをクリーニングマットの上に置く クリーニングマットは通常、コルクやその他の柔らかい素材で作られており、レコード店で購入できます。ターンテーブルの上で洗浄液を使うのが心配な場合は、マットの上で行うと良いでしょう。レコードをマットの上に平らに置き、付属のスピンドル(回転軸)でレコードを固定することができます。[13]
    • すべてのクリーニングマットが洗浄液の使用に適しているわけではありません。クリーニング前に、洗浄液の使用が可能かどうか確認をしましょう。
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    レコードに洗浄液を垂らす 洗浄液をレコードの表面にそっと数滴垂らします。あるいは、タオルを洗浄液で湿らせてレコードの表面に塗ります。レコードが軽く湿る程度にし、絶対にびっしょり濡らしてはいけません。[14]
  5. 5
    マイクロファイバークロスで拭き取る クロスを持ち、溝に沿ってレコード全体を反時計回りに拭きます。優しいながらも、クロスが溝の内部にも接触するように十分な圧力をかけましょう。仕上げに、新しいクロスでレコード全体を拭いて乾かします。[15]
  6. 6
    レコードクリーニングマシンを使う 手作業でレコードのクリーニングをしたくない場合は、代わりにクリーニングをしてくれる機械を購入しましょう。クリーニングマシンには、専用の液体が必要なマシン、レコードの両面を同時に洗浄するマシン、バキューム式とブラシを組み合わせたマシンなどいくつかの種類があります。自分の特別なニーズに合うマシンが見つかるように、インターネットで調べてみましょう。
    • 中には、5万円以上もする非常に高価なものもあることに注意しましょう。コストを減らすには、バキューム式よりブラシで洗浄するマシンを探すと良いでしょう。[16]
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方法 3
方法 3 の 3:

レコードの手入れをする

  1. 1
    レコードを乾いた状態に保つ 湿ったレコードを再生したり、保管してはいけません。湿ったままのレコードを再生すると、蓄積した静電気を減らすことができるというのは風説にすぎません。それどころか、湿ったレコードを再生すると溝に傷がつき、クリーニングに余計手間がかかってしまいます。マイクロファイバークロスでしっかり拭き取るか、クリーニングマットに置いて自然乾燥させましょう。[17]
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    丁寧に扱う できる限りレコードの溝の内部には触らないようにしましょう。その代わりに、レコードのラベルか外周部を指先でつかんで取り扱います。指先の皮脂がレコードにつくと溝に埃が引き寄せられ、クリーニングがさらに困難になってしまいます。[18]
  3. 3
    レコードを保存用の袋に入れる レコードが綺麗になったら、新しい内袋に入れます。静電気防止用のビニール製の内袋が最適です。長期保存に適したアーカイブ品質と傷つき防止のラベル表示のある内袋を探してみましょう。このような保存袋を使うと、袋から出し入れする際にレコードをきちんと保護することができます。[19]
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    縦置きで収納する レコードは必ず縦置きに並べて配置しましょう。平らに置くとレコードが歪んだり曲がったりする恐れがあります。また、斜めに立てかけて置いてもレコードが曲がる原因になります。レコードとの間は少しスペースを空けて並べて配置しましょう。[20]
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ポイント

  • 意外に思うかもしれませんが、新しいレコードも軽くクリーニングしましょう。保管されていた場所でついた埃や製造工程による残留物などがついているかもしれません。[21]
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注意事項

  • レコードは極端な温度や湿度を避けて保管しましょう。[22]
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必要なもの

  • エアダスター
  • マイクロファイバークロス
  • カーボンファイバーブラシ
  • アーム型レコードクリーニングブラシ
  • 静電気除去ピストル
  • 粘着性ローラー
  • 蒸留水
  • イソプロピルアルコール
  • 食器用洗剤
  • クリーニングマット

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カテゴリ: 掃除 | 趣味・DIY
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アナログレコードの表面が汚れて見えたり、レコードプレーヤーの針が普段よりも飛ぶようになってきたら、手入れをするタイミングかもしれません。レコードの手入れをするには、まずレコードプレーヤーにセットして、電源を入れますが、針は下ろしません。レコードを回転させたまま、乾いたマイクロファイバークロスをレコードにそっとあてます。30秒間ほどレコードを回転させて、表面の汚れや埃を取り除きましょう。そして、プレーヤーの電源を切り、レコードを清潔な布の上に置きます。清潔なマイクロファイバークロスにレコードクリーナーを数滴垂らし、レコード全体を2、3回優しく拭いて、溝に沿ってクリーナーを塗り広げます。30分ほど自然乾燥させてから、裏側の手入れも行いましょう。 レコードの上手な扱い方や保管方法、そして埃やゴミの付着を防ぐ方法については、記事を読み進めましょう!

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