不登校になる方法

文科省の定義によると、不登校児童生徒は「何らかの 心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、 登校しないあるいはしたくともできない状況にあるために年間 30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者を除いたもの」と定義しています。[1]日本の不登校の小中学生は年々増え続け、2018年度で約16万5000人を超えています。[2] 不登校生だからといって前向きに生きられないのではなく、不登校生の中には、行かない目的を明確にし、行政の支援するフリースクールなど子供向けの支援を利用して積極的に学業に取り組んでいる子供もいます。学校に毎日通うことだけが正解ではありません。

方法 1 の 4:
行かなくてもいい理由を見つける

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    1日も通わずに卒業をできることを知る 小・中学校は義務教育なので、1日も通わずに卒業することができます。1947年公布の教育基本法では「国民は、その保護する子女に、九年の普通教育を受けさせる義務を負う」(第4条)と定められています。この普通教育は小・中学校の9年間にあたります。義務教育とは「保護者が教育を受けさせる義務」であり、「子どもが教育を受けなければならない義務」ではありません。子どもが教育を受けることは、義務ではなく権利なので、子供が放棄しても問題はありません。[3]
    • 日本の小・中学校では出席日数は進級・卒業認定の要件と定められていません。1日も出席しなくても校長の裁量で、進級・卒業を認めます。[4]
    • 日本の小・中学校は留年にあたる「原級留置」は原則、行いません。[5]
    • 高校には「通信制高校」という種類の高校があり、月1、2度の登校さえすれば、あとは試験を受ければ卒業でき、高卒認定資格も取得できます。
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    自分の安心・安全を優先する 不登校生・不登校を経験した大人の中には、「不登校になる前が一番精神的にキツかった」と述べている人もいます。学校に行くことが当たり前なので、行っていじめに遭ったり、理不尽な先生に苦しめられたり、勉強がうまくできなかったりと不満や苦しさを抱えていた人は、学校と距離を置くとそれらから解放されます。
    • 学校は命を賭けてまで通う場ではありません。自分の身の安全を第一に考えましょう。つらいいじめに遭ってまで通う必要はありません。
    • クラスメートがみんな学校が好きで毎日通っている、と思うのもやめましょう。「学校に行きたいくない」と思うのは普通のことです。
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    子供のころ不登校だったけど、活躍している人を調べる バラエティー番組などで明るく活躍している元HKT48の指原莉乃さんは中学時代に不登校だったことを告白しています。[6] 元有名野球選手で中日ドラゴンズの監督も努めた落合博満さんも、実は高校時代は不登校でした。[7] 不登校だからといって、夢を叶えられないわけでも、その後の人生ずっと暗いままということでもありません。現在幸せに生きている、元不登校生だった大人はたくさんいることを知りましょう。
    • 小6から中3まで不登校だった子が、大学受験模試で東大合格圏内の成績を収めた例もあります。[8]
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方法 2 の 4:
親に相談する

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    少しずつ学校に関することを話していく 不登校を決断するときに心強い味方になってくれるのが「家族」です。ただ、いきなり「明日から学校に行かない」と打ち明けると親はびっくりしてしまい、怒ってしまいます。報告ではなくまずは、「クラスでこんなことがあった」「先生がこんな話をしていた」という何気ない会話から徐々に、「学校で傷ついたことがあった」「最近、居づらい」「学校に行きたくないと思っている」という本音を出していきましょう。
    • 暴力やいじめを受けている場合は、段階的に進める必要はありません。後で説明することを伝え、「学校を休ませてほしい」と言いましょう。[9]
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    どうしてほしいのか考えて、伝える 「学校に行きたくない」と思ったら、その自分の本音はどこにあるのか考えましょう。学校が自分に合わないから転校したいのか、部活だけは出たいのか、勉強についていけないからサポートを受けたいのかなど、自分に向き合って考えて、導き出した答えを親に伝えます。転校や学習サポートには親の力が必要ですので、親に自分に対してどうしてほしいかをきちんと伝えましょう。
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    学校に行きたくない理由を伝える 理由を明かさずに不登校になるのはやめましょう。親は自分の子供が学校でいじめを受けたのではないかと心配します。不登校生の中にはいじめが不登校の理由ではない子も大勢います。もしいじめや暴力が不登校の理由でないならば、たとえ「なんとなく行きたくない」という理由であったとしても、親を安心させるために、不登校を選択する理由を話しましょう。[10]
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方法 3 の 4:
ホームスクールに通う

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    まずは調べる 「ホームスクール」とは学校に行かない子供向けの、自宅を拠点として勉強をする方法です。アメリカでは「ホームスクーリング」と呼ばれていて、全米で100〜200万人の子供が、学校ではなく自宅で勉強をしています。[11] イギリスでも新たな教育スタイルとして、急速に広まっています。[12] 日本では現在、約3000の家庭がホームスクールを選択しています。支援団体があるので、HPを見てホームスクールのことを調べましょう。
    • NPO法人「日本ホームスクール支援協会」などがホームスクールの普及活動をしています。[13]
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    仲間を探す NPO「日本ホームスクール支援協会」のなど、ホームスクールを支援している団体に参加しましょう。ホームスクールで学んでいる子供たちとつながりを持つことができます。新たな仲間を作って、効率の良い学習方法を教え合いましょう。
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    家で学習を進める ホームスクールの主体は親ではなく子供です。方法は家庭によって異なり、家で学習をする時間をほとんど取らず、外で自然観察や研究活動にはげむ子もいます。もちろん、基礎学力をつけるために勉強をする子もいます。
    • ホームスクールは自分のペースで勉強をしていくことができます。
    • iPadやiPhoneのアプリにはさまざまな学習教材があります。うまく活用すれば家でも学校の勉強はできます。[14]
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方法 4 の 4:
フリースクールに通う

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    フリースクールをリストアップする フリースクールとは、なんらかの事情で学校に通わないことを選択した小中高生たちが通う、民間の教育機関です。規模もさまざまで、カリキュラムがないようなスクールもあれば、学校と変わらないようなところもあります。[15] 自分の家の近くにあるフリースクールを「地域名+フリースクール」「学年+フリースクール」などのワードでネット検索し、気になるフリースクールをリストアップしましょう。
    • 通学距離・通学時間で選ぶ
    • 活動内容で選ぶ
    • 居心地の良さで選ぶ
    • HPの更新がまめにされているかや、問い合わせに答えてくれるかで選ぶ
    • スクールのサポートの手厚さで選ぶ [16]
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    資料を請求する 気になるフリースクールをリストアップできたら、HPなどから資料請求をしましょう。スクールが活動内容や雰囲気がわかるパンフレットを郵送してくれるので、判断材料の一つにします。特に、スタッフはどんな人がいるか、1日はどんな流れか、勉強はどう指導しているのかをきちんとチェックしましょう。
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    見学に行く 通いたいフリースクールが見つかったら、見学に行きましょう。ほとんどのフリースクールが無料見学を許可しています。複数のフリースクールに行ってみて、自分に合いそうな環境のフリースクールを、納得行くまで探しましょう。[17]
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    入学し、勉強を進める 行きたいフリースクールが決まったら、親と協力して入学手続きし、正式に通い始めましょう。ほとんどのフリースクールが、学校と同じ登校時間に設定されています。フリースクールは、学校のように勉強についていけない子をそのまま置いてけぼりにするのではなく、人数が少ない分、一人一人の進捗状況を見てくれます。勉強ではなく人間性を豊かにするカリキュラムを敷いているスクールも多いので、積極的に関わりましょう。新たな友達ができたり、自分の隠れた才能に気付けるでしょう。[18]
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ポイント

  • 2016年に成立した「教育機会確保法」には学校外の学びの場を支援する方針が含まれていて、「学校に無理に登校する必要はない」という認識を広げる動きがあります。[19]
  • 「学校に行きたくない」と思いながら学校に通うには努力が必要なことだと認識しましょう。[20]
  • フリースクールができ始めたのは、だいたい1970年代中頃~80年代中頃で、90年代から全国に増えていっています。[21]
  • フリースクールと似た役割を持つスクールは他にもあり、「フリースペース」「サポート校」「オルタナティブスクール」「チャレンジスクール」「エンカレッジスクール」「クリエイティブスクール」「通信制学校」「教育支援センター(適応指導教室)」「特別支援学級(学校)」など不登校の子供向けの支援施設はたくさんあります。[22]

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注意事項

  • 不登校による「欠席」増加によって、出席日数が合否に関わる高校受験では、不利な扱いを受けることもあります。
  • ホームスクールは、子供が主体とは言えど、自分一人だけでできることではありません。親の協力が必要不可欠です。ホームスクールをしたいと思ったら、必ず親に協力を仰ぎましょう。
  • フリースクールは民間の教育機関なので、フリースクールの小・中卒業資格は与えられません。もともと通っている小学校・中学校の卒業資格が与えられます。[23]
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このwikiHow記事について

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カテゴリ: 学校・大学
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