乗物酔いを抑える方法

共同執筆者 Chris M. Matsko, MD

この記事には:車・乗物酔いの症状を抑える車・乗物酔いを予防する11 出典

乗物・車酔いは多くの人が直面することのある問題です。乗り物酔いは眼と内耳の知覚の不一致が原因で起こります。内耳は脳に体が動いていることを伝える一方、目は体が動いていないと脳に伝達します。この食い違いが乗物酔いの多くの症状をもたらします。乗物酔いに有効な治療法はないものの不快な感覚を軽減する方法はいくつかあります。

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車・乗物酔いの症状を抑える

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    新鮮な空気に当たる 新鮮な空気に当たるだけで乗物酔いが和らぐ人もいます。単に車の窓や通気口を開けるだけでも症状の軽減に役立つでしょう。[1] 症状がいつまでも治まらないときは、可能であれば車を止めて外に出て、新鮮な空気を吸いましょう。新鮮な空気はもちろん、車を止めること自体も症状の緩和に有効です。暖かい日にエアコンをつけて気分がよくなる人もいますが、エアコンを付けずに自然な空気を取り入れることで気分が改善する人もいます。
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    視界を塞ぐ 車窓から見える風景(動き)が乗物酔いの原因となることもよくあります。そのため自分の視界を塞ぐだけでも乗物酔いが和らぐでしょう。乗物酔い対策用の特殊なメガネ(動きを遮断する)を使っても同じ効果が得られます。
    • 単に眼を閉じるだけでも効果がありますが、眠ることが出来たらさらに良いでしょう。
    • 視界を十分に塞ぐサングラスやアイマスクを試しても乗物酔いの症状は和らぐでしょう。
    • ドライアイや眼精疲労も乗物酔いの症状を同様に悪化させます。目薬の使用、あるいは顔に水をかけるのも役立ちます。コンタクトレンズを外してメガネに替えるだけでも効果があるかもしれません。
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    ショウガ製品を利用する ショウガで出来たものを口にするだけで乗物酔いが和らぐ人もいます。柔らかなショウガのキャンディやジンジャーエール、ショウガのクッキーなど多くの商品があります。乗物酔いしやすい方は、気分が悪いときに口に出来るように幾つか携帯すると良いでしょう。[2]
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    乾燥食品を食べる クラッカーのような乾燥食品を口にすると乗物酔いの症状が和らぐという調査データがあります。これは乾燥食品が余分な胃酸を吸収するからです。
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    指圧を試す 体のツボを圧迫することで、乗物酔いの症状が緩和されることがあります。具体的には、手首の内側にある内関(内関穴/6番目の経穴)を押すと胃のむかつきの緩和に役立つかもしれません。[3]
    • 腕時計をはめる場所からその位置を決めます。手首の中央にある小さな窪みを触ると、腱があるのがわかります。そこを指先で圧せば10秒ほどで不快感が治まるでしょう。
    • 腕時計またはきついリストバンドがあると、乗物酔いを和らげるための(一点を圧迫する)指圧バンドも作れます。紙やガムの銀紙などを使って豆粒大の小さな玉を一つ作ります。この玉を前述の指圧ポイントに当てるようにしてリストバンドの中に押し込みます。

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車・乗物酔いを予防する

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    乗り物酔いによる吐き気を予防する 満腹あるいは胃が空っぽの状態での旅行はやめましょう。乗物酔いは満腹状態の時に悪化するので、旅行前の重い食事はやめます。また食べると具合が悪くなると分かっている食品も全て避けます。過度の満腹感をもたらす食品や激辛、あるいは脂肪分の多い食品も同様に避けましょう。[4]
    • 空腹のまま旅行に出かけて調子が悪くなる人もいます。
    • 臭いのきつい食品を車中で口にしないようにすると、吐き気の予防になります。
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    揺れを感じにくい場所に座る 乗物酔いは体に感じる動きと眼から入る動きの違いが原因となって起こるので、動きをあまり感じない、あるいは全く感じない席を選ぶと良いでしょう。一般的には前の座席が一番良いといわれています。[5]
    • 乗物酔いをさらに悪化させるので、決して進行方向と逆を向いて座らないようにします。
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    視覚刺激を避けて乗物酔いを防ぐ 本来、乗物酔いの多くは視覚が原因で起こります。たとえば、移動中の車内での読書は禁物です。車の動きで文字に集中することが難しくなり、乗物酔いで苦しむ人にとっては危険な行為となります。[6]
    • 走行中に目を一点に集中させて凝視することも、乗物酔いの緩和に役立つでしょう。
    • 乗り物酔いをする同乗者がいる場合は、その人の具合が悪くなる様子を見ても、あるいはその事態について話すことさえも、自分の乗物酔いの引き金となり得ます。
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    薬を使う 乗物酔いの予防に役立つものとしては、スコポラミン等の抗コリン薬、プロメタジン等の鎮痙薬(抗けいれん薬)、エフェドリン等の交感神経興奮薬を含むいくつかの市販薬があります。これらの多くには、抗ヒスタミン剤であり鎮痙剤でもあるメクリジンという吐き気に効く成分が含まれています。この薬は、車酔いや乗り物酔いを防ぐ目的で人体の動きを司る脳の特定部位に働きかけます。[7]
    • 乗物酔いが特に酷い場合には、スコポラミンの経口薬、静脈注射、外用薬のいずれかを医師に処方してもらうことも出来るでしょう。
    • 処方薬を使用するときは、事前に医師や薬剤師と薬品の相互作用や副作用について必ず相談しましょう。
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    ショウガを食べる 薬の代わりにショウガを使って乗物酔いの予防に役立てている人もいます。コップ1杯の水に小さじ半分の粉末ショウガを混ぜて一気に飲み干して予防します。あるいはショウガのカプセル状のサプリメントを乗車の20分前に2錠飲みましょう。[8]
    • 乗物酔いの予防に役立つようにショウガ製品を携帯にします。財布やポケットの中にショウガのキャンディやクッキーを持ち歩けば役に立つでしょう。
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    喫煙を避ける 喫煙は乗物酔いの原因となるため、避けるのが賢明です。[9] 旅行前夜のニコチン制限(遮断)により乗物酔いが回避できた事例を示す小規模な研究があります。[10] 愛煙家は様々な方法で喫煙量を減らすことができるかもしれません。

ポイント

  • 速いスピードで通り過ぎていくものを見ていると気分が悪くなる場合があります。
  • 気分が悪くなってきたら運転者に必ず知らせましょう。
  • 深呼吸をして気分を落ちつかせます。乗物酔いを和らげるために筋肉を動かし続けましょう。
  • 嘔吐するときは口を閉じてはいけません。吐しゃ物が鼻から出てしまいます。
  • 睡眠を取りましょう。どうしても眠れない場合にはメラトニン等の睡眠誘発剤を試します。
  • 乗物酔いの経験がある場合は密閉できるジップロック等のプラスチックバッグを携帯しましょう。
  • カーブの多い道をドライブする場合は、休憩する時間も計画に入れておきます。
  • 手首をつかむと効果があると言う人もいます。ボールが手首のツボを刺激して乗り物酔いをコントロールするリストバンドが販売されています。
  • 可能ならば渋滞を避けます。一時停止と走行の繰り返しは乗物酔いによくありません。

注意事項

  • 男性に比べて女性の方が一般的に乗物酔いしやすい傾向にあります。妊娠中の女性、2歳から12歳の子供、また前庭器官の不調や偏頭痛の経験がある人も乗物酔いしやすいでしょう。[11]

記事の情報

この記事はChris M. Matsko, MDが共著しています。 クリス・M・マツコ医師はペンシルバニア州在住の内科医です。マツコ医師は2007年にテンプル大学医学部から医学博士号を授与されています。

カテゴリ: 旅行中の健康 | 自動車

他言語版:

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