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亀の世話はやりがいを感じ、心も穏やかになりますが、責任をしっかりと自覚し、適切な住環境を整えてあげることが重要です。亀に適した水槽とは、水中と陸上の両方の環境が用意されていて、適切な照明と、ろ過装置を備えたものです。

方法 1
方法 1 の 2:
基本的な水槽の条件を満たす

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    大きく頑丈なガラス製水槽を選ぶ 亀の体長2.5センチあたり38~57リットル前後の水が入る水槽(魚用)が必要となります。
    • 亀がまだ成長していない場合は、成長した際の平均的な体長をもとに計算しましょう。
    • 陸生の爬虫類に特化した水槽は使わないようにしましょう。ガラスが薄すぎて、水圧によって割れてしまう恐れがあります。亀の水槽として用いる際は、少なくとも厚さ1センチは必要です。
    • 複数の亀を飼う場合は、1匹目の亀の大きさに対して水槽の大きさを決めたら、それに2匹目以降は1匹につき通常の半分の大きさをを加えて、最終的な水槽の大きさを決定します。
    • 水槽は幅の広いものよりも、深さのあるものであることが重要です。十分な深さがない場合、うっかり亀がひっくり返ってしまった時、元に戻るための空間が足りないかもしれません。
    • ほとんどの亀の場合、亀の全長の3~4倍の横幅、さらに全長の2倍の奥行きのある水槽を目安にしましょう。深さは亀の全長の1.5~2倍が目安ですが、よじ登って外に出てしまわないように、亀が自力で到達できる水槽内の最も高い位置からさらに30センチの高さを加えておくと安心でしょう。
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    ライトを設置する 水槽に吊り下げることのできるランプを用いても、あるいは自立式のライトを水槽の隣に置いて、上から照らしてもよいでしょう。
    • 水槽内の「日光浴」用エリアに光があたるようにしましょう。
    • 亀は健康を維持するために高品質の紫外線を必要とします。 電球タイプの紫外線A(UVA)と紫外線B(UVB)ライトを用意しましょう。紫外線Bは、ビタミンD3の生成を刺激し、自然環境を維持する働きをします。紫外線Aは、亀をより行動的にし健全な食欲を促す働きをします。UVB電球が主な光源となります。また、甲羅の発達も助けます。
    • 自然光のサイクルに近い状態を再現できるように、タイマーで照明の使用時間を制御するとよいかもしれません。亀の多くは12~14時間の明るい時間、10~12時間の暗い時間というサイクルを必要とします。
    • 光に関連して、水槽の設置場所にも工夫が必要です。間接的に日光が当たる場所、あるいは日陰になる場所に水槽を置いてもよいでしょう。直射日光は避けましょう。明るく強い日光で亀が焼け死んでしまう恐れがあります。
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    水槽用ヒーターの設置を検討する 水中で使用できる水槽用ヒーターを用いると一定の水温を通年維持することができます。こうしたヒーターは水槽の側面に吸盤で取り付けます。
    • 泳いでいる亀がヒーターを壊してしまわないよう、壁に隠すようにして取り付けましょう。
    • ヒーターを取り付ける前に、ヒーターが必要な種類の亀であるのかどうかを確認しましょう。好ましい水温は亀の種類によって異なります。室温を好む種類であれば水槽用ヒーターは必要ありませんが、より高い水温を好む種類に必要かもしれません。
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    高くても良質なフィルターを購入する 水槽の衛生状態を維持するうえでフィルター(ろ過装置)は不可欠です。亀は魚以上に水槽を汚すので、フィルターなしで飼育しようとすると、毎日水槽の水を取り替えなければならないでしょう。
    • 大きなキャニスターフィルターが最も適しています。[1] 値段は高めですが、大きさがあるので詰まりが生じにくいでしょう。結果的に、水槽内がより衛生的になり、亀の健康維持にもつながります。キャニスターフィルターを使うことで、水槽の手入れの手間も最小限に抑えることができます。キャニスターフィルターはその他の種類のフィルターと比べて価格が高いので、購入時は負担に感じられるかもしれませんが、水やフィルターの取り替えにかかる長期的なコストを考えると実は安上りな選択肢です。
    • キャニスターフィルターの代わりにインターナルフィルターを用いる際は、できる限り大きなものを選び、1台ではなく2台設置しましょう。
    • 良質なフィルターを使っていても、2週間に1度は水槽の水を取り替える必要があります。
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    水槽カバーを用いる 耐熱性のある金網状のカバーを水槽にかぶせましょう。必須ではないものの、電球が割れるなどの潜在的な危険から亀を守ることができるので便利です。[2]
    • 亀の水槽に用いられる電球はとても熱くなるものなので、水に触れると簡単に破裂します。実際、とても危険です。
    • 大きな亀がよじ登って脱走しないように、カバーの端を固定しておくと安心です。
    • ガラスあるいはプレキシガラス製の水槽カバーは、亀の生育に必要なUVB光線を遮断してしまうので使うことができません。また、これらの素材は割れたり溶ける可能性があります。
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    水槽内の状態を監視できるよう道具をそろえる 放っておくと水槽内の環境は若干変化するので、亀が健康かつ元気に生育できる環境を維持できるよう、目を配る必要があります。
    • 温度計で日光浴用(陸上)エリアの温度を定期的に確認しましょう。水温は、ほとんどの亀が25度前後を好みます。陸上の温度は27~29度が好ましいでしょう。[3]
    • 水槽内の湿度にも目を配る必要があるので、湿度計も用意しましょう。亀の種類によって適した湿度は異なるので、必要に応じて底床を陸上エリアに敷いたり、撤去したりようにしましょう。
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方法 2
方法 2 の 2:
生育環境を整える

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    必要な場合にのみ、砂などの底床を水槽の底に敷き詰める 一般的に水槽の底を砂などで覆う必要はありません。[4] 唯一、水槽に本物の植物を設置する際に必要になります。
    • 底床があることで水槽の掃除がより難しくなります。
    • 底床を敷くのであれば、砂、砂利、ホタル石が特に適しています。
      • 砂は掃除が大変ですが、砂堀りが好きな亀もいます。
      • 砂利を敷くと見た目は良くなりますが、直径が1.5センチより小さいものは亀が飲み込んでしまう可能性があり、危険です。
      • ホタル石は多孔質で、植物の豊かな栄養源にもなります。亀が食べてしまうことは一般的にないものの、念のため大きめのものを選ぶと安心でしょう。
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    陸上エリアを作る 水生と半水生の亀はどちらも水槽内に陸エリアが必要です。[5] 半水生の亀のほとんどは、水槽内の空間の少なくとも半分を陸上にする必要があるでしょう。水生の亀であれば、ほとんどの場合、水槽内の空間の少なくとも4分の1が陸になっているようにしましょう。
    • この陸エリアを使って亀は日光浴をしたり体を乾かします。
    • 陸部分の直径は、少なくとも亀の全長の1.5倍にしましょう。
    • さまざまな選択肢から検討することができます。例えば、ペット用品店で亀用のドックを購入したり、岩や丸太を使うことができます。浮遊式のドックのほうがどんな水位にも対応し、水槽内の限られた空間を占領してしまうことがないので好ましいかもしれません。
    • 自分で採取した岩や丸太は亀の健康に害を及ぼす可能性があるので、用いないようにしましょう。自然のものを使用する場合は、別々の鍋で煮沸することで海藻、細菌、あるいは有害な微生物を死滅させましょう。
    • 陸として使おうとしているものが軽いため固定する必要がある場合は、シリコン製の水槽用シーリング材で水槽の側面に沿って貼りつけてみましょう。
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    水と陸をつなぐ傾斜路を必要に応じて設置する 亀には陸にあがるための補助が必要です。陸が端に向かって傾斜していて緩やかに水とつながっているのが理想的ですが、そうでない場合は別途、傾斜路(スロープ)を設けましょう。
    • このスロープは凝った作りである必要はありません。例えば、曲線になったり斜めになっている木片を陸の一方の辺に沿って設置すればそれで十分でしょう(つまり、陸のそれ以外の場所にはスロープがなく切り立ったままの状態です)。分厚いプラスチックも、このような方法で用いることができます。
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    適した内装品を選ぶ 亀の水槽に多くの内装は必要ありませんが、いくつか加えると見た目が良くなるだけでなく、亀が安心して暮らすことができます。
    • 日光浴中に体を隠せるように、丸太、滑らかな岩、陸生植物を配置しましょう。また、木製の囲いも便利です。ただし、日光浴中の亀が十分に手足を伸ばせるような空間を必ず確保しましょう。
    • 本物の植物は水槽の内装として理想的ですが、かじられてしまうので、亀に害のない品種を選ぶことが大切です。
    • 先端が鋭くとがったような内装品は亀に危険なので避けるようにしましょう。
    • 販売されている内装品は殺菌せずに使うことができますが、自然界から自分で採取してきたものは、個別に煮沸して有害な細菌を死滅させてから用いましょう。
    • 直径が2.5センチに満たない内装品は、亀が食べてしまう可能性があるので用いないようにしましょう。
    • 囲い式の内装品は、泳いでいる亀が水中で引っかかってしまう可能性があるので使わないようにしましょう。
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    内装品や装置を慎重に設置する 内装品などの異物は端に沿って設置することで、亀が自由に泳げる空間を確保しましょう。また、装置は陸部分の下に設置して隠すこともできます。
    • 水槽の中央に何かを設置したい場合、植物を集めた茂みであれば、泳ぐ亀の妨げにならないでしょう。背が高いものや堅いものは水槽の端にのみ置きましょう。
    • 内装品や装置を水槽内に設置する際は、囲いや狭い空間を作らないよう工夫しましょう。亀が引っかかって出られなくなる恐れがあります。
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    清潔な水で水槽を満たす 十分な量の水で水槽を満たし、亀が快適に泳げるようにしましょう。ほとんどの亀の場合、最低でも10~15センチの深さの水が必要です。
    • 水深は亀の全長の4分の3以上にしましょう。この深さがあれば、水中で体がひっくりかえってしまっても自力で直立状態に戻ることができます。
    • ペット用の亀の大部分が淡水生物なので、清潔な水道水、あるいは場合によっては蒸留水を用いるようにしましょう。
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ポイント

  • 亀のえさも重要な点です。亀の種類に最も適したえさを調べましょう。肉食性の亀もいれば雑食性の亀もいます。自分が飼っている亀が必要としている栄養素を把握し、その栄養素を補えるようなバランスの良い食事を考えましょう。
  • 水生と半水生の亀は、水中でえさを食べます。つまり、エサ入れは必要ありません。水の中に放置することができないえさは、餌ボウルに入ないで、そのまま陸部分に置いておきましょう。
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必要なもの

  • 大きなガラス製水槽(魚用)
  • 陸エリア(岩、丸太、浮遊式のドックなど)
  • 傾斜路
  • UVAとUVBの蛍光灯
  • 水中で使用できる水槽用ヒーター
  • 温度計
  • 湿度計
  • キャニスターフィルター(ろ過装置)、またはその他の種類のフィルター
  • 耐熱性の金網状水槽カバー
  • 砂など(任意)
  • 内装品(任意)

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このwikiHow記事について

Audra Barrios
共著者 ::
海洋生物学者、爬虫類専門家
この記事の共著者 : Audra Barrios. オードラ・バリオスは爬虫類と飼育用品、テラリウム用の植物を取り扱う店「Lick Your Eyeballs」を経営する海洋生物学者です。 爬虫類、エキゾチックアニマル、環境保護教育、海洋生物学、自然保護問題、畜産に関し15年以上の経験を保有。カリフォルニア大学サンタクルーズ校にて海洋生物学の学士号を取得。カレッジオブマリンにて自然科学を学びました。教育を通じて爬虫両生類の保護に注力している非営利団体「Things That Creep」の設立者及び最高責任者でもあります。ここ6年は生物学者としてカリフォルニア科学アカデミーに勤務。 この記事は1,243回アクセスされました。
カテゴリ: ペット・動物
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