人の感情を認識するには、相手の気持ちに気づき、それを重要なものとして認める必要があります。健全な関係において、相手が気分を害している時は、その人の気持ちを理解して認めてあげることが大切です。話を聞き、簡単な受け答えをすることから始め、徐々に相手の感情に対して理解を深めていきましょう。1つ頭に入れておくべきなのは、相手の感情を認識するにあたり、必ずしもその人の気持ちや選択に同意する必要はないということです。

方法 1 の 3:
話を聞いて応答する

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    口頭で応答し、相手の話に耳を傾けていることを示す 人の感情を認識するには、傾聴することから始めます。簡単な受け答えをして、相手の話をしっかりと聞いていると示すことが重要です。相手が話している際は「そうなんだ」「うんうん」「なるほど」などと相槌を打ち、相手が「自分の話にしっかりと耳を傾けてくれている」と感じられるようにしましょう。[1]
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    ボディーランゲージを使って話を聞いている姿勢を示す 相手が話す際は、顔と体全体を相手に向け、相手に視線を合わせます。何か他のことをしている場合、その作業は一旦中止し、熱心に話を聞く姿勢を示しましょう。
    • 洗濯物を畳んでいたり、料理をしている最中など、何か他の作業をしながら話を聞くのであれば、時折相手のほうを見るようにしたり、しっかりと話を聞いているという合図を出すとよいでしょう。そうするには、アイコンタクトを取るのが最適です。
    • 身体障害によりボディーランゲージの使用に影響が及ぶ場合でも、話を聞いている姿勢を示すことは可能です。相手の口元を見ながら片手を動かしたり、「自分のボディーランゲージは他とは異なる部分があるけれど、話はしっかりと聞いているよ」と率直に伝えるなどして、便宜を図りましょう。
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    存在感を示す 相手の感情を認識するには、たとえ相手が辛く不快な感情を抱いている時でも、相手に寄り添うことが基本中の基本です。自分の悩みは一旦脇に置いておき、完全に相手に集中しましょう。以下のような方法で、相手の話を聞いている姿勢を示しましょう。
    • 相手の手を握る
    • 相手をまっすぐ見る
    • 相手の隣に座ったり、相手の背中をなでる
    • 「私はここにいるからね」などと言う
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    相手の気分やエネルギーの状態に反応する 相手が感情を高ぶらせていたら、あなたも喜びを態度に表し、相手が悲しんでいる時は、思いやりの気持ちを示しましょう。相手が緊張しているならば、相手の気持ちを理解し、なだめてあげましょう。相手が放つ生体エネルギーの状態をミラーリング(同じ態度をとること)したり、相手の心情面に反応を示すことで、相手は「自分のことを理解してもらえている」と感じられるでしょう。
    • 例えば、 親友が新しい恋人との初デートを楽しみにしているのであれば、あなたも一緒になって喜んであげると、その親友も嬉しい気持ちになるでしょう。一方で、相手がためらっているのにあなたが感情を高ぶらせすぎてしまうと、相手は気が詰まってしまうかもしれません。相手の熱量をうまく読み取ることが大切です。
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    質問をして明確にする 相手が話し終わったら、話の内容を明確にするために質問しましょう。そうすることにより、相手は自分の感情や思考をある程度は詳細に述べられるようになり、「自分の話をしっかりと聞いてもらえている」と感じます。[2]
    • 例えば、「それで、どんな気持ちになった?」や「それについてはどう思う?」などと質問してみましょう。
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    相手の言葉を繰り返す 相手が自分の考えや気持ちを話し終えたら、相手が言ったことを反復しましょう。くだらないと感じるかもしれませんが、相手の言葉を繰り返すと、その人の話をしっかりと聞いて理解したと示すことができ、それにより、その人の考えを認識することにつながるのです。以下のように相手の言葉を繰り返してみましょう。[3]
    • 「つまりあなたは、教授からの警告がほとんどなかったことに腹を立てているんだね」
    • 「随分とワクワクしているようだね」
    • 「それは辛かったでしょう」
    • 「私の解釈が正しいかどうか確認したいんだけど、私の兄が障害のあるあなたの話し方を真似てからかったにもかかわらず、私が何も言わなかったから心が傷ついたんだよね?」
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    話すよりも聞き役に回る 相手の考えや感情について色々と言いたくなることもあるでしょう。しかし、たとえあなたの見識が役立つものであろうと、相手が自分の感情を話している時は、聞くことに徹しましょう。相手が話し終わるまでは、話を中断したり、口を挟んではいけません。[4]
    • 相手に「うわべだけの返事しかしてくれない」「自分の気持ちを分かってもらえていない」などと思われてしまう可能性があるため、この時点ではアドバイスをするのは避け、しっかりと相手に寄り添って話を聞くことに集中しましょう。あなたが隣で話を聞いてくれているだけで、相手は自分の状況について何か新しいことに気付くかもしれません。
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方法 2 の 3:
相手に共感する

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    相手が自分の感情を詳細に述べられるよう手助けする 相手が自分の感情を説明し終えたら、その感情についてや、そのように感じる理由をさらに詳しく説明できるよう導いてあげましょう。例えば、「かなり辛い思いをしているんだね」などと言うと、相手の気持ちに寄り添って理解を示そうとしていることが伝わります。[5]
    • あなたの推測が正しければ、相手はおそらく「そうなの。それでね……」などと言い、さらに詳しく述べるでしょう。推測が間違っている場合、相手は「ちがうんだ、実際には……」などと言い、自分の感情を正確に伝えようとするでしょう。どちらにせよ、あなたは相手が自分の感情を整理してさらに詳しく説明できるよう手助けしていることになります。
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    自分の似たような経験を思い出す 自分にも似たような経験がある場合、それを話題にすることで相手に対する理解を示すとよいでしょう。 その時の自分の感情について話し、相手の感情と重なる部分があることを伝えると、相手は自分の気持ちを理解してもらえたと感じるでしょう。[6]
    • 例えば、友人が自分の姉妹に旅行に誘ってもらえなかったのならば、「一人ぼっちは寂しいよね。私の兄といとこも毎年キャンプに行くけど、私は誘ってもらったことがないんだ。仲間外れにされたようで、すごく悲しい気持ちになるよ。だからあなたが姉妹に誘われなくて落ち込む気持ちはよく分かる。仲間に入れてもらえないのは嫌だよね」などと言って理解を示しましょう。
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    相手の反応は普通だと認める 相手と同様の経験がなくとも、その人の感情を認識することは可能です。「そのような状況に置かれれば、たいていの人はそう感じると思う」などと言えば、相手がそのような反応を示したり、そう感じるのは妥当だと思っていることを伝えられるでしょう。以下を参考に、相手に共感してみましょう。[7]
    • 「インフルエンザの注射は嫌だよね。注射が好きな人なんていないよ」
    • 「上司に昇進を求めるのは気が引けるよね。誰でも絶対に怖気づいてしまうはずだよ」
    • 「どうりで、君は今日出かける気がしないわけだ」
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    相手の過去を理解する 「自分は理不尽なのではないか」「自分は聞き分けがないのではないか」などと相手が心配している場合は特に、相手の過去がその人の感情にどう影響しているかを知ることが役に立ちます。たとえ相手の反応が大げさだとしても、そのように感じることは何も間違っていないのだと教えてあげることが大切です。以下のような言葉をかけてあげるとよいでしょう。[8]
    • 「リサにあんな扱いを受けた後なら、恋愛からは一旦離れたいあなたの気持ちはよく分かるよ。回復するまで時間が必要だよね」
    • 「以前に乗ったジェットコースターのせいで、これに乗るのが怖くなってしまったんだね。代わりにメリーゴーランドに乗ろうか?」
    • 「去年犬に噛まれたことが原因で、近所の新しい犬に怯えてしまうんだね」
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方法 3 の 3:
相手の気持ちに寄り添わない反応は避ける

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    相手の考えを正そうとしない 相手が動揺している時は特に、その人の考えや感情を正すようなことは絶対にしてはいけません。相手の話が理にかなっていないと、つい相手を説得したくなるかもしれませんが、そのような反応は相手の感情を否認していると捉えられかねません。[9]
    • 例えば、「そんなことに腹を立てる価値はないよ」などと言ってはいけません。だからといって、相手の意見に同意する必要はありません。そもそも、相手の感情を認識するとは、相手に賛同するというわけではなく、単にその人の気持ちを認めてあげることなのです。「君が腹を立てる気持ちがわかるよ」や「随分と怒っているようだね」などといった言葉をかけるようにしましょう。
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    おせっかいな助言はしない 自分の悩みを打ち明ける時、たいていの人はただ話を聞いてもらいたいだけなのです。「そんなの無視すればいいよ」や「もっと楽観的に考えなよ」などと言いそうになっても、ぐっとこらえなくてはなりません。相手が話している内容にしっかりと耳を傾け、まずは理解を示すことに集中しましょう。相手は自分の感情を整理する必要があるのです。
    • 力になりたいのであれば、話を聞くことが最優先です。そのあとで、力になれることがあるか、また、その方法などについて尋ねましょう。
    • 相手の思惑が確かでない場合は、「私はアドバイスをすべき?それとも、ただ感情を吐き出したいだけかな?」などと聞いてみましょう。
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    適切な方法で相手の感情を認識する 相手の感情を認識するのに適さない方法もあることを頭に入れておきましょう。その人の気持ちに寄り添うのに最も適した方法を選ぶことが大切です。相手に共感できないのであれば、相手と自分の共通点を探そうとするのではなく、より一般的な方法を用いて相手に対する理解を示しましょう。[10]
    • 例えば、離婚するにあたり、ストレスを抱えている友人がいるとします。自分は離婚した経験がないのであれば、過去の別れの話題を持ち出して共感しようとしてはいけません。代わりに、「あなたがそういう気持ちになるのはよく分かるよ。誰にとっても離婚は辛いことだよね」と言うなどして、一般的に使われる言葉で相手に寄り添うようにしましょう。
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    相手を責めない  相手が気分を害している時は特に、その人の感情を責めるような発言は絶対に避けましょう。相手を非難するのは、「あなたがそう感じるのは間違っている」と言っているようなものです。以下のような返答はすべきではありません。[11]
    • 「文句言っても仕方ないよ。ぐずぐず言ってないでしっかり対処しないと」
    • 「過剰に反応しすぎだよ」
    • 「親友に対してお怒りのようだけど、そんなことして何か状況は変わった?」
    • 「そんなに短いスカートを履いていなければ、彼からあんな扱いを受けることはなかったと思うけどな」
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    相手の感情を払拭しようとしない ネガティヴな感情を追い払って、そのような感情はあたかも存在しないかのように振る舞わせようとしてはいけません。[12] 以下のような言葉は使わないようにしましょう。[13]
    • 「なんだ、言うほど悪くないじゃん」
    • 「大したことじゃないよ」
    • 「前向きでいようよ」
    • 「すべて上手くいくよ。心配しないで」
    • 「もっとたくましくならなきゃ」
    • 「いい方に考えなよ」
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    相手の感情を変えようとしない 大切な人に辛い思いをしてほしくないという気持ちから、人は時にその相手に傷つくのをやめるよう説得しようとすることもあります。良かれと思っての行為であっても、その方法で相手が完全に立ち直ることはほぼありません。また、相手に「未だに惨めな気持ちになるのは自分のせいだ」などと感じさせてしまう可能性もあります。[14]
    • 力になりたいのであれば、相手の感情を認識しながら、始めから終わりまで話をしっかりと聞くことです。その後、何か手伝えることはあるか尋ねたり、解決策を一緒に考えるのはどうかと提案してみるとよいでしょう。
    • 相手があなたの提案も参考にしたいと思うようであれば、「彼のことはもう諦めるべきだよ」などと指示するように言うのではなく、「私個人的には、私と一緒にいたいと思ってくれない人からは離れるようにして、大切な人とだけ過ごすようにしているよ」などと言うとよいでしょう。そうすることで、その提案を受け入れるかどうか、相手が自分で決められます。
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ポイント

  • 相手が感情を整理できるよう手助けすることは、非常に効果的です。たとえ状況を回復することはできなくても、相手の話をしっかりと聞き、感情を認識するだけでも大きな支えとなるでしょう。
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このwikiHow記事について

Paul Chernyak, LPC
共著者 ::
認定カウンセラー
この記事の共著者 : Paul Chernyak, LPC. ポール・チェルニャクはシカゴに住む認定カウンセラーです。2011年に心理学の専門大学、「American School of Professional Psychology」を卒業しています。
カテゴリ: 社交関係
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