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関節をポキッと鳴らすことをクラッキングといいます。背中をクラッキングするとコリがほぐれるかもしれませんが、重傷を負うこともあります。実際、安全に注意して適切な方法で行わないと、クラッキングによって腰痛が悪化したり怪我を負ったりするかもしれません。ここでは、カイロプラクティックの手順に基づいた適切な方法で人の背中を安全にクラッキングする方法を紹介します。さらに、背中のクラッキングを中止すべきケース、およびカイロプラクターや医師などの専門家に任せたほうが良いケースについても説明します。友達に背中をポキッと鳴らしてほしいと頼まれたら、ここで紹介する方法を参考にして安全に行いましょう。

1
軽く押す

  1. マッサージをするように、背中を軽く押しましょう。プロのカイロプラクターは、背中の上部や下部、お尻に手をあてて軽く押します。プロの真似をして、背中とお尻をやさしく押しましょう。クラッキングを受ける人が快適に感じているかどうかを確認しながら行います。[1]
    • この記事で紹介する方法は、カイロプラクティックの手順に基づいたもので安全に実施できますが、本来は専門家に任せるのが一番です。深刻な腰痛を抱えている人に背中のクラッキングを頼まれたら、病院やカイロプラクティック治療院へ行くように勧めましょう。
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2
うつ伏せに寝てもらう

  1. うつ伏せに寝るための快適な場所を探しましょう。カイロプラクティック治療院では、患者が最も快適に過ごせるように、カイロプラクティック用ベッドが使われています。できるだけその状態を再現するために、ベッドやテーブル、床のきれいな部分などを使いましょう。[2]

3
背中とお尻を押す

  1. 片手でお尻を押しましょう。反対の手で、背中の上部を押します。まずは、これを数秒間繰り返しましょう。
    • クラッキングを受けている人に感想を聞きましょう。その人が痛みや不快感を訴えたら、これ以上行わないようにします。
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4
脚を上下に動かしてしてもらいながら背中を押す

  1. クラッキングを受けている人に、両脚を少し持ち上げるように頼みましょう。カイロプラクティック治療院では、カイロプラクティック用ベッドの下半分を上下させて患者の脚を動かします。この動きを再現するために、クラッキングを受けている人に両脚を同時に少し持ち上げてもらいましょう。[3] 両脚を持ち上げてもらいながら、手で腰をやさしく押しましょう。
    • 両脚をゆっくり上げたり下げたりしてもらいましょう。

5
背中の上部を押す

  1. 手の平の下のほうでやさしく押しましょう。クラッキングを受けている人の気分が良くなるまで続けます。押しながら、深呼吸をするように頼みましょう。[4]
    • 関節が鳴る音(クラッキング音)が必ずしも聞こえるとは限りません。しかし、押したり揺らしたりするだけでも、クラッキングを受けている人の関節がほぐれるでしょう。
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6
2人でストレッチを行う

  1. 腰痛の緩和に最適な方法です。向き合って床に座りましょう。両脚をV字に伸ばし、つま先を天井に向けたままお互いの足をくっつけます。お互いの手をしっかり握り、相手が前かがみになるまでゆっくりと後ろに倒れましょう。必ず、前に腕を伸ばしたまま行います。30秒間キープして、力を抜きましょう。[5]
    • このストレッチを行うと、相手の背中がポキッと鳴るかもしれません。鳴らなかったとしても、可動域いっぱいまで体を伸ばしたことで、ある程度痛みが和らぐ可能性があります。[6]

7
話しかけながら行う

  1. クラッキングを受けている人が快適に感じていることを確認するために、対話を続けましょう。クラッキングをしながら常に気分を確認し、痛みを感じたらすぐに言ってもらうように頼みます。[7]
    • クラッキングを受けている人が痛みや不快感を訴えたらすぐにやめましょう。痛みが生じた後も続けると、怪我をさせてしまう可能性があります。
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8
安全対策を講じる

  1. 激しい痛みがある人の背中をクラッキングするのはやめましょう。強い痛みがある人の背中をクラッキングすると、深刻な合併症を引き起こす可能性があります。重度の腰痛を治療できるのは、医療専門家だけです。[8]
    • その人の背中の一部が特に敏感で、その部分を押してはいけない場合、クラッキングをするのはやめましょう。

9
後ろから体を抱きかかえたり持ち上げたりしない

  1. 深刻な怪我を引き起こす恐れがあります。たとえ頼まれたとしても、背中をクラッキングするために背後に回って抱きかかえたり、体を持ち上げたりするのはやめましょう。力の加減を間違えると、椎間板ヘルニア、脳卒中、脊柱管狭窄症など、病院での治療が必要な背中の深刻な怪我を引き起こす恐れがあります。[9]
    • 相手が身構えたり呼吸を止めたりしたら、クラッキングをすぐにやめましょう。
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10
頻繁にクラッキングをする必要があれば、病院へ行くことを勧める

11
腰痛を防ぐために生活習慣を見なおす

  1. 健康的な食事と定期的なストレッチで余分な体重を落としましょう。これらはすべて腰痛の予防と緩和に役立ちます。加えて、背中のクラッキングを時々行うと効果が増すでしょう。[11]
    • バランスが取れた健康的な食事をとると、骨と筋肉の健康が改善します。たくさんの野菜と果物、および自然食品を食べましょう。フライドポテトやアイスクリーム、炭酸飲料などの栄養価が低く高カロリーな加工食品を食べないようにします。
    • ストレッチや運動を定期的に行うと、関節の可動域が改善し、筋肉が健康な状態に保たれます。
    • 太りすぎていると腰に負担がかかるので、腰痛予防には減量が効果的です。
    • ニコチンは筋肉への血流を阻害するので、禁煙すると全体的な筋肉の健康が改善します。
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このwikiHow記事について

Eric Christensen, DPT
共著者 ::
理学療法士
wikiHow共著者の一人、Eric Christensen, DPTがこの記事を共著しています。wikiHow共著者は、可能な限り正確でわかりやすい記事を提供するため、wikiHow編集者と緊密に協力しあっています。 この記事は32,448回アクセスされました。
カテゴリ: 全般的健康
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