人前での話し方を改善する方法

共同執筆者 wikiHow編集チーム

この記事には:自分のペースで話す話し方を改善する口の筋肉を鍛える8 出典

普段から声が小さくボソボソと話す癖があったり、聞き取りづらいと他人からよく言われたりする人のために、ここでは話し方を改善する方法を紹介します。近々スピーチをする予定のある人、仕事柄よく人前で話す人、または普段の話し方を見直したいという人は、はっきりと明瞭に話せるようになるためのテクニックをいくつか試してみましょう。

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自分のペースで話す

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    呼吸のリズムをつかむ ライブでミュージシャンが歌っている様子に注目すると、いかに呼吸に気を使いながら歌っているのかが分かります。イギリスのロックバンド「ローリングストーンズ」の有名歌手ミック・ジャガーでさえ、正しい呼吸法を行わずに「無上の愛(原題:You Can’t Always Get What You Want)」を熱唱しながらステージを駆け回ることは至難の業です。話す時も同じように、正しい呼吸法を身につけることで話し方の明瞭さを大幅に改善することができます。
    • 正しく呼吸できているかを確かめるために、片手をお腹に当て、もう片方の手を胸に当てながら呼吸します。その際に、胸は動かずお腹だけが上下する「腹式呼吸」ができているか確認しましょう。腹式呼吸をすることで、はっきりと大きな声で話すために必要な量の息を吸うことができます。[1]
    • 吸った息を吐きながら話しましょう。腹式呼吸で正しく息を吸い込んだ後、話す内容について考えながら、ゆっくりと安定したリズムで息を吐き出しながら話し始めます。こうすることで、はっきりとした声を出しつつ、自然と自分のペースで話すことができるようになります。
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    焦らずゆっくり話す ロボットの話し方のように極端になる必要はありませんが、ゆっくり丁寧に話すことを心がけましょう。
    • 人前で話す時に緊張してしまうのはよくあることです。緊張感のせいで早口になっていることに気付いたら、ゆっくり話しても大丈夫、と自分に言い聞かせましょう。正しい呼吸法を行っていれば、落ち着いてはっきりと話すことができます。
    • 聞き手は関心を持って耳を傾けていることをいつも心に留めておきましょう。ゆっくり話すことで、価値のある内容をしっかり聞き手に伝えることができます。
    • ヒトの耳は一度にたくさんの情報を聞き分けることができます。しかし、ひとつひとつの言葉を区切って発音することによって言葉と言葉の間に十分なスペースを設けることができ、聞き手にとってより話の内容が分かりやすくなります。
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    余分な唾を口にためない 口の中に唾がたまっていると、声が小さくなったり、「さ行」や「か行」の発音がしにくくなったりします。
    • 唾を飲み込むことで口の中がスッキリするだけでなく、唾を飲むと同時に一呼吸おき、呼吸のリズムを整えることもできます。
    • 話の最中ではなく、内容が一段落したら唾を飲み込みましょう。また唾を飲むタイミングで、頭の中で次に話すことを整理することもできます。
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    話す内容を頭に入れておく 人前でのスピーチであれ、友人との会話であれ、話す内容を前もって頭に入れておくと、早口にならずはっきりと話すことができます。
    • 明瞭に話すということは、ただ言葉を正しく発音するだけではなく、言いたいことを可能な限り正確に伝えるということです。話したい内容の要点を踏まえておくことで、同じ言葉や考えの繰り返し、「えっと」「あの」「なんか」といったようなつなぎ言葉の言い過ぎを防ぐことができます。
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    歩きながら話す練習をする 大勢の人の前でプレゼンテーションをする場合、事前に準備しておいた概要を頭に入れて、歩きながら話す練習をしてみましょう。
    • 体を動かすと記憶力が高まるので、セリフを覚える際にこの方法を実行する俳優もいます。1歩進む度に1語ずつ、声に出しながらスピーチを練習しましょう。
    • 時間と根気がいる作業のように感じますが、1歩踏み出すごとに1語言うことでゆっくり話せるようになる点では効果的です。スピーチや普段の会話でここまで話すスピードを落とす必要はありませんが、ゆっくり話すことに慣れると、話し方の明瞭さが増し、自然と自分のペースで話すことができるようになります。
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    言いづらい言葉を繰り返して練習する 発音しにくい言葉があるとごまかすために早口になってしまい、結果として滑舌が悪くなる、というのはよくあることです。言いにくい言葉があれば、大きな声で何度も発音を練習し、口の筋肉を使って正確な発音の仕方を覚えましょう。
    • 日本語で発音しづらい言葉は、「手術」「老若男女」「無秩序」「来場者数」など、同じ音や同じ種類の音が連続する言葉です。
    • 正確な発音を身につけるため、言いづらい言葉はひらがなやカタカナで書きましょう。
    • 発音が難しい言葉でも、一度慣れてしまえば自信を持って自分のペースで発音できるようになります。

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話し方を改善する

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    早口言葉を練習する 早口言葉を詰まることなく言えるようになると、自信を持って滑舌よくハキハキと話せるようになるため、早口言葉の練習はとても効果的です。ステージに上がる前に、早口言葉を使って発声練習を行う俳優や講演者はたくさんいます。
    • 早口言葉をゆっくり言うことから始め、普段の会話速度と同じになるまでだんだんスピードを上げていきます。舌、顎、唇をよく動かしながら、はじめは少し大げさに言ってみましょう。早口言葉に慣れてきたら、声を大きくしてさらに大げさに発声します。こうすることで、はっきりと話す上で必要な口の筋肉を鍛えることができます。[2]
    • 明瞭な話し方を身につけるため、次の早口言葉を試してみましょう。
      • 生麦生米生卵(繰り返す)
      • 青巻紙赤巻紙黄巻紙(繰り返す)
      • 隣の客はよく柿食う客だ(繰り返す)
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    大きな声を出して読む 朝に本や新聞を読む際に、声を出して読んでみましょう。音読をすることで、自分の話し方を見直すことができます。人と話す時に自分がどのような話し方をしているのか、普段あまり気にしない人は多いはずです。自宅など他人の目を気にする必要のない場所で音読をすると、自分の声や発音を確認しながら、話し方の弱点を見つけることができます。
    • 自分の話し方を録音し、後ほど録音を再生しながら、はっきりと明瞭に話せていない箇所があるかどうか確かめます。
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    コルク栓を口の中に入れて発声練習する 特にシェイクスピア劇など、明瞭な話し方を身につけるためにこの練習方法を実施する俳優や声優は多くいます。[3]コルク栓を上下の歯の間に挟みながらハキハキと話そうとすることにより、一語一語発音する度に口を余分に動かさなければならない上、コルク栓が口の中にあるので言葉の言い間違いを防ぎます。
    • この練習を行った後に疲れた顎はリラックスせましょう。練習をし過ぎると顎が痛くなっていまいます。
    • 唾がたくさん出る練習方法なので、ティッシュやタオルを手元に準備しておきましょう。
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    声のトーンに注意を払う 話す時の口調を変えることで、話し方や発音の仕方も変わってきます。
    • 観客を興奮させるようなスピーチを行う場合は、言葉が聞き取りやすいように、声に抑揚を付けましょう。
    • 感情的な口調、説明口調、会話口調など、どのようなトーンで話すかによって話し方の聞き取りやすさが改善されるだけでなく、話し方の印象も変わります。
    • 声のトーンを通して、話し手の態度から声の高さまですべて聞き手に伝わります。自分の声のトーンに気を付けながら話しましょう。
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    文末を上げる話し方は避ける 文末に声のトーンを上げる話し方「半疑問形」は、声の抑揚のせいで質問をしているかのように聞こえてしまう、悪い癖です。[4]
    • 文末は自信を持って力強く言い切りましょう。断言するように話すことで、話す内容に信頼性がある印象を与えます。[5]
    • 半疑問形は、話している内容についてあまり自信がない時に起こりやすい口調です。例えば、誰かに「お仕事は何をされていますか?」と聞かれて「デザイナーをしています?」と答えるような話し方です。理由もなく謝罪しているように話すのではなく、「私はデザイナーです」と堂々と答えましょう。

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口の筋肉を鍛える

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    顎を鍛えて話し方を改善する ハキハキと明瞭に話せるようになるための準備体操を始める前に、まずは口元をリラックスさせましょう。
    • やさしくハミング(鼻歌)しながら、口を縦に大きく動かします。
    • 顔と顎の筋肉全体をストレッチしましょう。あくびをするように口をできる限り大きく開いた状態で、丸い円を描くように顎を動かし、横向きにも動かします。
    • 前のステップで行ったように、口を大きく開け、また閉めます。この動作を5回繰り返します。
    • 唇を「ブー」と振動させて音を出します。この際、歯を食いしばらないように注意しましょう。
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    姿勢を見直す 呼吸法と同様に、はっきりと話す上で忘れがちな重要ポイントは、話す時の姿勢です。[6]
    • 明瞭に話すために最適な姿勢は、肩を後ろに少し引いて体重を均等にかけて真っすぐに立っている状態です。
    • 立ったまま肩を回したり体側を伸ばすストレッチを行ったりして、姿勢を正します。[7]このような簡単なストレッチを行うだけでも、呼吸を整える上で役立ちます。余裕があれば、姿勢を正すストレッチをしながら、口元の準備体操も一緒に行ってみましょう。
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    声帯をほぐす 効果的にはっきりとした声で話せるように、まずは声帯をほぐし、声を出す準備をしましょう。
    • 人前で歌う時に限らず、スケールを用いたボイストレーニングを行うか、ハミングをしながら声帯の準備体操をします。できれば歌いながら早口言葉も言ってみましょう。
    • 「ウー」と言いながら声の音程を上げたり下げたります。自分の声が観覧車であるかのように、緩やかに回るイメージで発声しましょう。
    • ハミングしながら胸をトントンと軽く叩きます。こうすると、詰まった痰を吐き出しやすくなります。
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    歯を食いしばらない
    • 歯を食いしばってしまうのはストレスの表れであり、より緊張感を高めてしまいます。また話している際に歯を食いしばると、十分に口を大きく開くことができず、明瞭にはっきりと話すのが難しくなります。
    • 歯を食いしばっていることに気付いたら、上で紹介した準備体操を行い、ゆっくり深呼吸をしましょう。風船の空気を押し出すように、頬を膨らませながら息を吐き出します。
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    水分を補給する 機械装置には油差しが必要であるのと同じように、声帯は水分を必要とします。声帯の柔軟性を高めるには、常温の塩水でうがいをしましょう。そうすることで、喉の緊張状態を緩和することができます。[8]

ポイント

  • 口角を上げるようにして、「エー」と言いながら発声練習を行いましょう。
  • 誰かと会話する際は、リラックスしながら自信を持って話しましょう。そうすることで、話し方がより明瞭になります。
  • 慣れないうちは違和感を感じるかも知れませんが、これらのトレーニングを繰り返せば繰り返すほど、簡単で効果的にできるようになります。
  • 口を縦に大きく開けて、口の奥から「アー」と発声しましょう。
  • 「あいうえお、かきくけこ、さしすせそ…」と、「あ行」から「わ行」までの50音すべてをよく通る声で発声しましょう。
  • もう1つのトレーニング方法では、まず文節ごとにスペースを空けるようにして紙に2~3文書きます。書いた文章を声に出して読む際に、文節を大げさに区切りながら音読みしましょう。ゆっくり話す練習として、文章を細かく区切るために読点(、)を加えてもかまいません。
  • 古代ギリシャの弁論家であるデモステネスは、吃音障害を克服するために小石を口の中に入れて話す練習をしたそうです。小石より清潔かつ安全で、食べることができるクッキーや角氷を口の中に入れて練習してみるのも良いかも知れません。ただし、喉を詰まらせないように気を付けましょう。
  • 「パーパーポープーぺーピーパイ」「サーサーソースーセーシーサイ」といったように、母音の並びに従って子音を変えながら発音練習を行ってみましょう。
  • 大勢の人の前で話す場合は、不安や心配事を頭の中から一掃し、これから話すことだけに集中しましょう。
  • 自分が話している内容や様子に注意を払いましょう!話している最中にハキハキとした自分の声を再確認することで、人前で話す時の自信につながります。

注意事項

  • 顎と口の筋肉を鍛える際に、無理をするとケガの原因になりかねません。痛みを感じたら、顔をゆるめてリラックスさせましょう。

記事の情報

この記事は、経験豊富なwikiHowの編集者と調査員から成るチームによって執筆されています。調査員チームは内容の正確性と網羅性を確認しています。

カテゴリ: 演説

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