人生の目標を定める方法

共同執筆者 Guy Reichard

多くの人が夢を抱き、将来自分がなりたいヴィジョンを思い描いています。あるいは少なくとも、すべての人が自分なりの関心や価値観を持っており、それによって人生に何を求めるかが決まってくるでしょう。しかしそうだとしても、長年に渡って取り組む、達成可能な目標を設定するのは難しい仕事です。どこから始めてよいのかが分からない上、自分の思い描く目標が不可能なものに見えるからです。しかしながらしっかりと準備をすれば、達成した時だけでなく、それに向かって邁進している間も充実した時間を過ごせる、そんな人生の目標を定めることができます。

パート 1 の 3:
目標を立てる

  1. 1
    自分が何を求めているかを考えます。ほとんどの人が、自分が人生に何を欲しているかはっきりと分かっていません。最初の段階としてすべきことは、「幸福」だとか「安全」といった観念を、実際に自分がやりたい事柄へと具体化していくことです。
    • ペンと紙をとり、自分にとって重要な事柄を書きつけていきましょう。この時点ではごく一般的なことでも構いません。ただし曖昧にはならないようにしましょう。
    • 例えば、最初に頭に浮かんだのが「幸福」だとしても、それで構いません。しかしその言葉について、「自分にとって『幸福』とは何なのか?」「幸せな人生というものを自分はどう考えるのか?」など、具体的に考えてみましょう。[1]
  2. 2
    自分のことについて書きましょう。一般的な考えから具体的なものへと進んでいくために、自分自身について好きに書いてみると効果的です。自分の人格や関心について想いを巡らせましょう。こうすることで、本当に大事なものがはっきりしてきます。[2]
    • 自分にとってどんな時間の過ごし方が楽しいのか、書き出してみましょう。自分にとって楽しいこと、自分をわくわくさせることを書き出すことで、インスピレーションを沸き立たせるのです。[3]
    • 自分が楽しめることは、生産的で「有用」だと思える活動や経験だけに限りません。この作業の要点はなるべく多くのアイデアを書き留めることで、このリストが後のプロセスに役立ってきます。
    • 興味のある事柄か、もっと学んでみたいと思う事柄、あるいはその両方を書いてみましょう。科学に興味がありますか?それとも文学?それとも音楽?いずれをとっても、生涯をかけて追求するに値します。
    • もっと上達したいと思う事柄について書きましょう。人前で話す腕前を上げたいと思いますか?それとも文章や写真の腕前を高めたいのですか?これらも同じように、自分の一生の楽しみになります。
  3. 3
    将来を想像しましょう。理想の未来を思い浮かべます。それはどんな形をしていますか?より具体的な想像が浮かぶよう、自分自身に問いかけてみましょう。[4] 例えば、長期的なキャリア設計を考えるとします。その場合こんな質問が考えられるでしょう。
    • 毎朝何時に起きたいのか?
    • どこに住みたいのか?都会か田舎か、それとも外国か?
    • 朝起きたとき側にいるのは誰か?自分にとって家族を持つことは重要だろうか?もしそうであれば、長期出張の多い仕事は最適ではないかもしれません。
    • どれだけの収入を得たいのか?
    • これらの質問に答えたとしても、たった一つの理想の仕事にたどり着くことはできないでしょう。しかし選択肢を絞っていくのには役立ちます。
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    目標を具体的にしていきましょう。以上のプロセスを踏んだのなら、自分のやりたいことのアイデアが浮かんだはずです。実際、もういくつか浮かんでいるでしょう。ここまで来たら、あとはそれを可能な限り具体的にしていくことです。[5]
    • 例えば、この段階で科学者になりたいという目標が浮かんでいるとします。その出だしは悪くありません。しかし次は、自分がどんなタイプの科学者になりたいかを考えることです。化学者でしょうか?それとも物理学者、天文学者でしょうか?
    • なるべく具体的に考えましょう。例えば化学者こそが自分の行くべき道だと考えたとします。では、どんなタイプの仕事をその分野でしていきたいのか?それを自分に問いかけましょう。民間企業で働いて製品を開発したいのか?それとも大学で学生たちに化学の講義をしたいのか?などです。
  5. 5
    理由について考えます。今や、人生の目標の有力な候補がいくつか挙がっているでしょう。ひとつひとつを検討し、自分に問いかけましょう。「なぜ自分はそれがしたいのか?」これに答えることで、自分の立てた目標を見直すことができます。[6]
    • 例えば、「外科医になる」という目標が候補に挙がったとします。そしてその理由が、外科医は収入が良く、社会から尊敬されるから、だったとします。いたって正当な理由です。しかし、思い浮かぶ理由がそれだけしかないのであれば、同じような利点のある別の職業を選ぶこともできるはずです。外科医になるには相当な勉強が必要です。しかも昼夜逆転した生活を強いられることもあります。そうしたことを望まないのであれば、同じく収入も良く、尊敬も得られる別の仕事を考えましょう。

    専門家の意見: 単にそれが成功と幸福をもたらすからではなく、自分の価値観と合っていて、それゆえに有意義だと思える、そんな目標を設定しましょう。自分の価値観に根ざした目標の方が達成しやすいものです。なぜなら義務感を抱くことなく、その目標に向かって邁進していくからです。

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パート 2 の 3:
達成に向けての計画を立てる

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    目標のランク付けをしましょう。いくつかの、あるいはたくさんの目標が浮かんだら、それを達成するための計画を真剣に考えましょう。最初の段階として、まずは優先順位を決めてみることです。
    • 自分にとってどの目標が一番重要かを決めれば、自ずと初めにとりかかるべき仕事も決まってきます。
    • この段階で目標を選別していくことも必要です。目標によっては、同時に達成することが不可能なものもあります。例えば、医者になって、同時に宇宙飛行士やラップミュージシャンになることはできません。これらのどの仕事も一生がかりで達成するものです。これらをすべて兼ねるなんて不可能でしょう。
    • 別々の目標が結びついて相乗作用を起こすこともあります。例えば、ビールの醸造に興味があり、かつレストランの経営もしてみたいなら、これらを組み合わせて新しい目標を設定することもできます。つまり、醸造所兼パブを経営するのです。
    • このランク付けの役割として、自分が各目標にどれくらい傾倒しているかを知るという側面があります。ほどほどの関心しか持てない長期の目標を達成できる可能性は低いでしょう。まして、リストの中にもっと重要な目標があるのならなおさらです。[7]
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    リサーチをしましょう。1つか、あるいは上手くマッチする2、3個の目標に的を絞ったら、これらをどう達成していくのか、調査する時間をとりましょう。[8] 以下のような問いを自分に向けると良いでしょう。
    • どんなスキルを学ぶ必要があるか?
    • どれくらいの学歴が必要か?
    • どんな種類の経営資源を調達する必要があるのか?
    • 踏むべきプロセスにどのくらいの期間を想定するべきか?
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    中期的な目標を設定しましょう。大きな目標の達成はほとんどの場合、長く、入り組んだ道のりです。達成までにどれくらいかかるのかをよく把握した上で、次にするべきことはそれをより短いスパンの目標に区分けすることです。
    • 中期の目標を定めることで全体がより管理しやすくなり、最終目標へと登っていく段階を追ったプランを作るのにも役立ちます。[9]
    • 中期の目標はできる限り手の届く具体的な目標にしましょう。言い換えると、それを達成した時、はっきり達成したと分かるものにしましょう。[10]
    • 例えば、自分の目標がレストランの経営なら、中期の目標として一定の資金をためること、店を構える場所を見つけること、内装を考えること、調度品を揃えること、保険に加入すること、諸々の認可や免許を取得すること、従業員を雇うこと、そして最後に、盛大なオープンを飾ることなどが考えられます。
    • 大きな目標に向かっている時、自分が前に進んでいないのではないかと思える時があります。しかし管理のしやすい明確な中期目標があれば、自分の進歩を容易に実感できます。こうすれば、途中であきらめてしまう可能性も減るでしょう。
    • 年毎の長期目標、月毎の短期目標、週毎のプロジェクト、日毎のタスクといった具合に、目標を分割し、それを達成していきましょう。優れたプランニングソフトを使えば、詳細を明確にできる上、プロジェクトをリストアップして、整理し、日々のもっとも重要なタスクやプランを抽出するのに役立ちます。
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    タイムラインを作ります。目標達成までのステップを細かく設定したら、次に締め切りを決めましょう。各中期目標が現実的にどれくらいの時間を要するかを考え、それを達成するためのタイムラインを作りましょう。
    • 締め切りがあれば、間に合わせようという緊張感が持てるため、モチベーションを保つことができます。さらに、自分の決めた各目標を諦めてしまうのではなく、期間内に適時こなしていこうという責任感が持てます。[11]
    • レストランを例に取ると、3年以内におよそ100万円を貯めたいのであれば、1ヶ月で約3万円という計算になります。このように考えれば、各月に忘れずにお金をとっておくことができ、何か他のことに使ってしまうということがなくなります。
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    障害を見積もります。最後に、自分の計画にとって邪魔になりそうなものを想像してみましょう。障害を前もって考えておけば、仮にそれが訪れても、対処の仕方に困ることがなくなります。[12]
    • 例えば、化学の研究者になりたいとします。化学の最先端の研究が行われている大学院課程に出願しようと決めました。しかしそれが受理されなかったらどうしますか?どこか他のところへ応募をしますか?もしそうするのであれば、最初に出願した学校の結果が分かる前にそれを実行するべきです。あるいは、次の年のチャンスを待つ方が良いという考え方もあるでしょう。もしそうであれば、その年の間に、願書をより魅力的に見せるためにどんな努力をしますか?
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パート 3 の 3:
目標へ向かって努力する

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    良い環境を作りましょう。どんな目標であれ、それを達成するのにより良い環境というものがあります。自分の過ごす環境や周囲の人が目標の妨げにならないよう、あらゆる手を尽くしましょう。[13]
    • 例えば、医学部に進学すると、長時間集中して勉強する必要が出てきます。もしも、常にパーティーで騒いでそこに誘ってくるような友人と一緒に暮らしているのなら、引っ越しを検討した方が良いでしょう。
    • 同じ目標を持つ同志に囲まれていると、自分に責任が持て、モチベーションを保ちやすくなります。
  2. 2
    計画に取り掛かります。最初の中期目標に取り掛かる日にちを決めましょう。日にちが決まったら、スタートです!
    • 最初の中期目標の達成の仕方が分からないのは、それが最初の目標としては複雑すぎるからです。最初のステップとして何をしていいか分からなければ、もっと調査をするか、その目標をさらに小さな目標に分割する必要があります。
    • 遅くとも2、3日以内にスタートの日取りを設定します。その目標が刺激的なものであれば、期待が膨らみ、最初のステップに対して情熱的に高いモチベーションを持って取り組むことができるでしょう。[14]
    • 計画を整え、アドバイスをもらい、必要な道具を集めるために、スタートの日まで少し間を空けても良いでしょう。
  3. 3
    粘り強く続けましょう。ひとたび始めたなら、絶え間のない着実な努力が成功の鍵を握っています。道のりは長く、一歩一歩進んでいくしかありません。それゆえ、前に進み続けることが何よりも重要です。
    • 多くの人が目標を設定すると、早い段階で多大な時間と労力を費やして、激しい熱意で仕事に没頭していきます。熱意は良いものですが、初めの数週間や数ヶ月で燃え尽きてしまわないようにしましょう。また、長期に渡って満たすことができないような基準は設けないようにします。これが長い戦いであることを忘れてはいけません。決して他人とのレースではなく、自分自身の旅なのです。[15]
    • 着実に歩みを進めるために、目標に向けた日々のルーティンで時間を計っていくというのは、一つの良い手段です。[16]化学者を目指して勉強をしているなら、 例えば、毎日午後3時から7時までときっちり時間を決めて、学校の課題をこなすための時間を確保しましょう。あるいは、午後7時半から9時までの間に、自分の研究を進めると決めましょう。どうしてもスケジュールを守れない場合を除いて、決めた時間を必ずそうした目的のために使うようにします。しかし夜の9時を回ったらそこまでにして、何かリラックスできることをしましょう。
    • 目標を達成するにあたって、多くの時間と努力を割く以外の方法はないということを覚えておきましょう。注いだ時間と流した汗が、成功へ至る道です。[17]
  4. 4
    モチベーションを保ちましょう。続けることが肝心なので、モチベーションを下げないということは重要です。
    • 達成可能な中間目標を持つことは、モチベーションの維持に欠かせません。自分が確かに前進していると感じれば、熱意やひたむきさを保ちやすくなるでしょう。[18]
    • やる気を引き出すため、心理的な強化を利用しましょう。正の強化とは、自分の人生にとって何か好ましいものを加えることで、負の強化とは望ましくないものを取り除くことです。どちらもモチベーションの維持に役立つでしょう。レストランの許可申請を書くのに集中しようとして、どうも気が散ってしまうのなら、自分にご褒美を与えましょう。例えば、許可申請を終えたら、プロのマッサージを受けても良いでしょう。あるいは、毎週の雑事を今回だけサボることでモチベーションを高められるかもしれません。どちらにしても、心理的な強化によって仕事を頑張ることができます。[19]
    • 達成できなかった時に自分に罰を加えるのは、強化ほど良い手段とは言えません。自分を鞭打つという手段を選ぶのであれば、同じように自分へのご褒美も用意しましょう。[20]
  5. 5
    進捗を記録しましょう。モチベーションを保つ最も良い手段は、進捗を記録し、定期的にチェックすることです。立てた目標や自分の好みにしたがって、アプリや、日記、カレンダーなどを利用しましょう。
    • どれを選ぶにしても、自分がすでに達成した目標を思い出すのに役立ちます。また、自分の立てた計画にしっかり責任を持つこともできます。[21]
    • 定期的に日記に進捗状況を書くと、長い戦いの合間に感じるストレスや不安を和らげることができます。[22]
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ポイント

  • 人生で得る経験によって、目標もまた変わってきます。自分の目標を常に検討するという意識を持ち、何年も前に決めた道を闇雲に進まないようにしましょう。方向を転換しても一向に構わないのです。

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注意事項

  • 楽しいものではなく、嫌なものに焦点を当てた「ネガティブ」な目標は避けるようにしましょう。[23] 例えば、「充実した交際に出会う」という目標に比べて、「悪い交際に陥らない」という目標は良いものとは言えません。
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出典

  1. Morisano, D., Hirsh, J. B., Peterson, J. B., Pihl, R. O., & Shore, B. M. (2010). Setting, elaborating, and reflecting on personal goals improves academic performance. Journal of Applied Psychology, 95(2), 255.)
  2. Morisano, D., Hirsh, J. B., Peterson, J. B., Pihl, R. O., & Shore, B. M. (2010). Setting, elaborating, and reflecting on personal goals improves academic performance. Journal of Applied Psychology, 95(2), 255.)
  3. http://www.fastcompany.com/3029765/work-smart/how-to-set-goals-for-the-life-you-actually-want
  4. http://www.mindtools.com/page6.html
  5. Austin, J. T., & Vancouver, J. B. (1996). Goal constructs in psychology: Structure, process, and content. Psychological Bulletin, 120, 338 –375.
  6. Brunstein, J. C. (1993). Personal goals and subjective well-being: A longitudinal study. Journal of Personality and Social Psychology, 65, 1061–1070.
  7. Koestner, R., Lekes, N., Powers, T. A., & Chicoine, E. (2002). Attaining personal goals: Self-concordance plus implementation intentions equals success. Journal of Personality and Social Psychology, 83, 231–244.
  8. http://www.lifecoach-directory.org.uk/blog/2014/06/30/rediscover-your-motivation-and-set-achievable-goals-with-life-coach-directory/
  9. http://us.reachout.com/facts/factsheet/putting-your-goals-into-action

このwikiHow記事について

エグゼクティブコーチ
この記事はGuy Reichardが共著しています。 ガイ・レイチャードはカナダのオンタリオ州トロント市を拠点にライフコーチングとエグゼクティブコーチングを提供している会社「Coaching Breakthroughs」の設立者です。アルダー高等専門学校にてプロフェッショナルコーチの認定資格(ACPC)を取得。コーチとして10年以上の経験があり、相談者が有意義で穏やかな、そして満ち足りた人生を送れるよう、自己の成長を促し、苦境からの回復力を高め、本来の自分を発見し、心から大切にしているものを再確認する方法を指導しています。1997年にヨーク大学にて心理学の学士号を、2000年に経営学の修士号を取得。国際コーチング連盟に所属。
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