吠えることは犬にとって、飼い主とのコミュニケーションの手段でもあります。飼い主としては、玄関での人の気配を知らせてくれるのは有難いことです。しかし、無駄吠えをしたり、見知らぬ人に吠えかかるのは、犬が他人に不信感や不安感を抱いているからかもしれません。他人に攻撃的にならないように、訓練で無駄吠えをコントロールすることは大切です。

パート 1 の 3:
縄張り性攻撃行動を理解する

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    犬の縄張り性攻撃行動の原因を探りましょう。犬はしばしば、自分の縄張り(テリトリー)を主張するために、見知らぬ人に吠えかかる場合があります。この行動をとるのは、犬が他人に対して恐怖を感じ、脅威の対象として見るからです。犬はテリトリーを守ろうと興奮し、自分の領域である家や庭に入って来る他人に吠えかかります。[1]
    • 犬が脅威の対象に吠えることに夢中になると、飼い主が止めようと叫んだり、叱ったりしても聞かない場合があります。吠えを止めるため厳しい罰を与えても、犬はさらに興奮し、誰かに噛みつくなど別の行動をすることでテリトリーを守ろうとする場合もあります。
    • 飼い主に危険な状況を警告するために、他人に吠えかかる犬もいます。警告吠えは、目と耳から入って来る情報が引き金となります。警告吠えをする犬は、他人が自分のテリトリー外にいても吠える場合があります。公園、道端、あるいは初めての場所でも、見知らぬ人に吠えかかるかもしれません。
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    犬の無駄吠えに対して、怒鳴ったり、叫ぶことは禁物です。犬の専門家の大半は、怒鳴る、叱る、まして叩くといった行為は、さらに無駄吠えを助長するとの見解を示しています。犬が恐怖や不安を感じて吠えている場合は、罰することでストレスが増加します。叱るのではなく、他人に対しての適切な接し方とともに、必要な場合だけ吠えることを教える必要があります。[2]
    • 人間によって、犬は吠えるように繁殖されました。それを踏まえて、車のドアが閉まる音や、大きな騒音などの突発的な音を聞いて犬が吠えだしても、平常心を保ちましょう。しかし、他人に無駄吠えする犬は、攻撃的になりすぎないように訓練する必要があります。
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    無駄吠え防止のためのマズル(口輪)の使用は避けましょう。無駄吠えを止めるために、マズルを使おうとする飼い主もいますが、無駄吠え防止には効果的ではありません。そして、無駄吠え防止首輪も懲罰になりかねません。この首輪は最初から使うのではなく、最後の手段として使います。無駄吠え防止首輪やマズルは、適切な訓練ほど効果はなく、逆に他の問題行動を招く場合があります。[3]
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パート 2 の 3:
他人への接触を減らす

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    家の中から人が見えないようにします。犬の視界を遮る環境を作り、無駄吠えをコントロールしましょう。日中犬が家の中にいる際、カーテンやブラインドを閉めておきましょう。大きな張り出し窓がある部屋には、入り口にベビーゲイトを置き、犬が中に入らないようにしましょう。[4]
    • 長期間の措置として、窓に取り外し可能な遮光フィルムを貼ったり、コーティングスプレーを吹き掛けることもできます。こうすると、外にいる人が見えにくくなるため、テリトリー意識も薄れて無駄吠えを防止できます。
    専門家情報
    Pippa Elliott, MRCVS

    Pippa Elliott, MRCVS

    獣医、Royal College of Veterinary Surgeons(王立獣医師会)
    Royal College of Veterinary Surgeons(王立獣医師会)のメンバーでもあるピッパ・エリオット獣医師は、30年以上にわたり、かかりつけ獣医師、そして獣医外科医として獣医療の実践に努めてきました。1987年にグラスゴー大学にて獣医科学と獣医外科学の学位を取得し、生まれ故郷の町にある動物診療所に20年以上勤務しています。
    Pippa Elliott, MRCVS
    Pippa Elliott, MRCVS
    獣医、Royal College of Veterinary Surgeons(王立獣医師会)

    専門家からのアドバイス:この方法を試してみたくても部屋があまり暗くなると困る場合は、カフェスタイルの小さなカーテンを使うか、窓に半透明のガラスフィルムを貼ってみましょう。どちらもホームセンターなどで入手できます」

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    庭に高いフェンスを設置しましょう。犬が普段庭を走り回っているなら、通りの向こうや近所の人が見えないように、庭の周囲にフェンスを設置しましょう。フェンスで視界が遮られて吠える必要がなくなり、犬は心置きなく庭で遊ぶことができます。[5]
    • またフェンスによって、家の中からも外が見えにくくなるため、犬が他人を見つけて吠えることもなくなります。
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    鍵の束を鳴らして犬の気をそらしましょう。犬は鍵の音に驚き、吠えるのを止めます。次に、犬がドアや窓の側から離れて飼い主の元に来ることを指示し、「おすわり」をさせます。そして、トリートを与え、「待て」の指示を出します。犬が静かに座っていればトリートを与え、人が去るまで数分間待ちましょう。[6]
    • おすわりした後に犬が再び吠えだす場合は、鍵束をもう一度振って上記の手順を繰り返します。
    • 来客時に、「誰だろう?」と犬に問いかけながらドアに近づいてはいけません。犬が警戒し、無駄吠えを促すことになります。
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パート 3 の 3:
他人への接し方を教える

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    犬の口吻(鼻から口の部分)を押さえ、「静かに」のコマンドを教えましょう。このコマンドを使い、来客の際には、「静かに」と指示するまでは吠えても良いことを教えます。犬が3~4回吠えたら、落ち着いた態度で「静かに」の指示を出しましょう。[7]
    • 見知らぬ人(例えば郵便配達)が来たとき、この方法を練習しましょう。犬に3~4回吠えさせ、犬を見つめながら「静かに」と指示しましょう。
    • 犬に近寄り、手で口吻をやさしく押さえながら、再び「静かに」と指示します。
    • 口吻から手を離して犬から離れます。そして、犬の名前を呼びながら、ドアや窓から離れることを指示します。「ここ」のコマンドを使って指示しましょう。
    • 「おすわり」の指示を出し、トリートを与えて褒めましょう。犬がおとなしく座っていれば、さらにトリートを数個与え、人が去るまで数分間待ちましょう。
    • 犬が座った後に再び吠えだしたら、上記の手順を繰り返し、静かに座っていられるまでトリートは与えません。
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    「静かに」のコマンドを、口吻を押さえずに試してみましょう。口吻を押さえることに抵抗がある場合や、犬を怖がらせる恐れがある場合は、「静かに」のコマンドだけを試しましょう。[8]
    • まず、3~4回犬に吠えさせます。次に、犬に近寄って「静かに」と指示します。豆粒大のトリートを与えながら、静かにすることを促します。トリートには、調理した鶏肉、ホットドッグ、チーズなどを利用できます。犬が「静かに」のコマンドを理解するまで、この手順を数日間に亘って数回繰り返します。一度理解したら、「静かに」の指示で吠えるのを止めるはずです。
    • 数日間の訓練後、「静かに」の指示からトリートを与えるまでの時間を延ばしていきましょう。「静かに」の指示を出し、2秒間待ってから犬にトリートを与えます。その時間を5秒、10秒、20秒、30秒と徐々に延ばしていきます。トリートを与えるまでの時間を30秒まで延ばしましょう。
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    散歩中は、トリートを使って無駄吠えを防ぎましょう。犬が家の外で他人に吠える傾向がある場合は、調理した鶏肉、ホットドッグ、チーズなどの柔らかい特別なトリートを使って吠えを防止しましょう。また、吠える直前のボディーランゲージやサインを把握しましょう。サインは犬によって異なりますが、背中の毛を逆立てる、耳を立てる、または歩き方が変化する、などが一般的な吠えの兆候です。このようなサインに気付いたら、吠えだす前にトリートを使って気をそらしましょう。[9]
    • 犬に見えるように、トリートを鼻の前にかざします。犬が吠えそうな相手が通り過ぎる間、歩きながらトリートを食べるように促しましょう。相手が通り過ぎるまで、「おすわり」をさせてトリートを与えることもできます。
    • 相手が通り過ぎても犬が吠えなかったら、再び褒めてトリートを与えましょう。
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    犬が車の中から他人に向かって吠える場合は、クレートトレーニングをしましょう。乗車中に、通行人や他の車の搭乗者を見て不安になり、吠えてしまう犬もいます。乗車中は犬をクレートに入れると、視界が制限されて吠える機会が減少します。[10]
    • 犬がクレートの中で快適に過ごせない場合は、乗車中はヘッドホルター(口輪の一種)を口吻(鼻から口の部分)に嵌めることもできます。ヘッドホルターは、マズルほど犬の口吻を締め付けず、犬を落ち着かせる効果もあります。無駄吠え防止に、散歩中や家でもヘッドホルターを利用できます。しかし、犬の無駄吠えを防ぐために、ヘッドホルターだけに頼るのは止めましょう。犬が他人に吠えないように訓練することが一番の解決策です。
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    無駄吠えの問題が解決されない場合は、専門家の訓練を受けましょう。飼い主が様々な訓練を試したり、目や耳からの刺激を減らしても犬が吠え続ける場合は、専門家の指導が必要かもしれません。トレーナーは飼い主・犬と面談し、個別の訓練をするとともに、無駄吠えを止めさせる方法を手引きしてくれます。[11]
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David Levin
共著者 ::
ドッグトレーナー
この記事の共著者 : David Levin. ドッグウォーカー、ドッグトレーナーとして9年以上の経験を持つデビッド・レヴィンは、サンフランシスコ・ベイエリアにて犬の散歩代行会社「Citizen Hound」を経営しています。同社は2017年から3年連続でBay WoofのBeast of the Bay賞を受賞、2015~2017年にはSF ExaminerとA-Listよりナンバーワン・ドッグウォーカーに選ばれました。高評価を誇る同社は、カスタマーサービス、そしてケアと技術のクオリティに重点を置いたサービスを自信を持って提供しています。 この記事は13,202回アクセスされました。
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