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熱があるということは、通常の範囲である37度よりも体温が高いということです。[1] 熱はさまざまな病気に伴い、原因によっては、何かが始まったり何か深刻な問題が起きていることを示します。最も正確な熱の計測方法は体温計ですが、それが無い場合にも、症状を読み取ることで医療機関にかかるべきか判断することを助ける方法がいくつかあります。

パート 1
パート 1 の 3:

熱の症状を確認する

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    おでこや首を触りましょう。体温計を使わずに熱があるかどうか知るための最も一般的な方法は、その人のおでこや首を触り、通常よりも体温が高いかどうか調べるというものです。[2]
    • 手のひらは他の場所ほどの敏感さが無いので、手の甲を使いましょう。
    • 熱があるときには手足が冷たく感じられることもあるため、手足を触って熱があるか確認するのはやめましょう。
    • これは危険なほどの高熱があるかどうかを正確に測るための方法ではなく、何かがいつもと違うということを知るための初期的な方法に過ぎないことを覚えておきましょう。ときに、高熱のある人の肌が冷たくべとべとしているように感じられることや、熱のない人の肌がとても熱く感じられることもあります。
    • 肌の熱さは、暑すぎたり寒すぎたりしない適温の部屋で測るようにしましょう。また、運動して汗をかいた直後に測ることは避けましょう。
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    肌が赤かったり火照ったりしていないか確認しましょう。熱があるとたいてい頬や顔が赤くなります。しかし、その人が色黒である場合は、気づくことが難しいでしょう。[3]
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    無気力かどうか調べましょう。熱があると、動作や話し方がゆっくりになったり布団から出ることを拒むなど、無気力になったり極度の疲労感が出たりすることがあります。[4]
    • 熱のある子どもは、ふらふらするまたは疲れたと訴えるか、外で遊ぶことを拒んだり、食欲を失ったりすることがあります。
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    痛みがあるか尋ねましょう。熱と同時に、筋肉や間接に起こる身体の痛みもよく伴います
    • 頭痛も熱のある人にはよく見られる症状です。
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    脱水症状に陥っていないか確認しましょう。熱があると、簡単に脱水症状に陥ってしまいます。のどがひどく乾いていないか、また口が乾燥しているように感じないかどうか尋ねましょう。
    • 明るい黄色の尿が出る場合は、脱水症状と熱があることを示している可能性があります。また、通常よりも暗い色の尿の場合は、より深刻な脱水症状があることを示します。
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    吐き気がするか尋ねましょう。吐き気は熱やインフルエンザなどの他の病気の兆候です。食べ物を吐き出したり嘔吐をしたり、吐き気を感じていないか聞きましょう。
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    震えや発汗が無いかどうかに注目しましょう。体温が上がったり下がったりすると、他の人が快適だと感じる気温でも、震えたり寒く感じたりするのは自然なことです。[5]
    • 熱のせいで、かわるがわる暑さと寒さを感じるかもしれません。体温が上がったり下がったりすると、他の人が快適だと感じる気温でも、震えたりひどく寒いと感じたりすることがあります。
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    3分以内の熱性けいれんがあれば手当をしましょう。熱性けいれんは、子どもに高熱があるときやその直前に起こる震えのひきつけです。熱が39.4度を超える場合は幻覚を見る可能性もあります。[6] 5歳未満の20人に約1人の子どもが熱性けいれんを経験するとされています。自分の子どもに熱性けいれんがあるのを見ることは辛いかもしれませんが、恒久的なダメージを与えることはありません。熱性けいれんへの手当として次のことができます。[7]
    • 床の上のスペースのある場所に、子どもを横にして寝かせます。
    • 子どもが自分の舌をのどに詰まらせることはないので、熱性けいれんがある間、子どもを抱いたり口に何かを入れたりするのはやめましょう。
    • けいれんが収まっても、その後1~2分間は子どもの近くにいるようにしましょう。
    • 子どもが回復する間、横にして寝かせて回復体位を取らせましょう。
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パート 2
パート 2 の 3:

熱が深刻かどうか判断する

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    子どもの熱性けいれんが3分間以上続く場合は、早急に医療機関へ相談しましょう。より深刻な事態の兆候かもしれません。119番通報をして救急車を呼び、子どもの近くに寄り添って横に寝かせて回復体位を取らせましょう。[8] また、熱性けいれんに次の症状が伴う場合はすぐに医療機関に相談しましょう。[9]
    • 嘔吐
    • 首の硬直
    • 呼吸困難
    • 激しい眠気
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    症状が持続したり悪化したりする場合は、医師に連絡をしましょう。子どもに月齢が6~24か月の場合は、熱が38.8度を超えたら小児科医に相談しましょう。子どもの月齢が3か月以下の場合は、熱が38度を超えたら医師に連絡をしましょう。[10] 子どもに十分な水分をとらせ、休ませるようにしましょう。[11]
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    強い腹痛、胸の痛み、飲み込むことができない場合や首の硬直があるときは、医療機関で診てもらいましょう。これらすべては、致命的かつ伝染する可能性が高い髄膜炎の症状かもしれません。[12] [13]
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    興奮や混乱があったり幻覚を見たりしている場合は、医師に連絡をしましょう。これらは肺炎などの菌感染症の兆候であるかもしれません。[14]
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    排泄物や粘液に血が混じっている場合、医療機関に相談しましょう。深刻な感染症の兆候である可能性があります。[15]
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    がんやエイズによりすでに免疫が低下している場合は、医療機関に相談しましょう。熱があるということは、免疫システムが危機にさらされているか、他の合併症を起こしていることを示しているかもしれません。[16]
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    発熱を引き起こす可能性のある他の深刻な症状について医師に相談しましょう。熱はさまざまな病気によって引き起こされます。[17] 熱が次のような病気の兆候である可能性があるかどうか、医師に聞きましょう。
    • ウイルス
    • 細菌感染症
    • 熱疲労または日焼け
    • 関節炎
    • 悪性の腫瘍
    • 特定の抗生物質と血圧のための薬
    • ジフテリア、破傷風、非細胞性百日咳ワクチンなどの予防接種
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パート 3
パート 3 の 3:

家で熱の対処をする

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    18歳を過ぎていて熱が39.4度未満であれば、家で対処をしましょう。熱は体が治癒または回復しようとする方法で、数日で下がることでしょう。
    • 熱は正しい方法で下げることができます。
    • 十分な水分補給をして、休養をとりましょう。薬は必ずしも必要というわけではありませんが、症状が楽になるかもしれません。イブプロフェンやアスピリンなど、市販の解熱剤を服用しましょう。[18]
    • 症状が3日間以上続いたり症状のさらなる悪化が見られたりする場合は、医師に連絡をしましょう。
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    子どもに熱以外の深刻な症状が無ければ、水分と休養をとらせて手当てをしましょう。子どもと十代の若者は、ライ症候群を起こす可能性があるためアスピリンを服用しないようにしましょう。[19]
    • 子どもの場合も熱が38.9 度未満であれば、家で手当てをすることができるでしょう。
    • 症状が3日間以上続いたり症状のさらなる悪化が見られたりする場合は、医師に連絡をしましょう。
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ポイント

  • 家で最も正確に熱を測ることができる方法は、体温計を正確に読み取ることであることを覚えておくことは重要です。正確な体温を知るために最適なのは、直腸や舌の下で測るか、耳で計測する体温計を使うことです。脇の下の体温の正確さはこれらに劣ります。[20]
  • 月齢3か月未満の子どもが37.8度を超える熱がある場合は、医師に診てもらいましょう。
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注意事項

  • 手の甲で熱を感じ取る方法に頼りすぎないようにしましょう。熱があるか見分けるためにて広く実践されている方法ではありますが、自分の手で自分のおでこに触れたところで熱の有無を知ることはできないでしょう。また、他人にしてもらったとしても彼らの体温はあなたの体温と異なるため、正確に知ることはできません。[21]
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このwikiHow記事について

Luba Lee, FNP-BC, MS
共著者 ::
治験審査委員
この記事の共著者 : Luba Lee, FNP-BC, MS. ルーバ・リーはテネシー州に住む家庭医療を専門とするナース・プラクティショナー(一定レベルの診断や治療を行うことが許可されている上級看護師)です。2006年にテネシー大学にて 看護学修士号を取得しています。 この記事は115,291回アクセスされました。
カテゴリ: 健康
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