作文を書く方法

共同執筆者 Christopher Taylor, PhD

論文を上手に書くために優れた物書きである必要はありません。書くという行為は一連の作業の積み重ねです。観客の前で一気に状況を変化させて成功を納めるマジックのようなものではなく、小さな工程を1つずつ処理して行くものだと考えれば、論文を書くのがより簡単にまた楽しくなるでしょう。書き始める前にまず、色々と考えを振り絞り論文のテーマに相応しい本旨をいくつか特定し構成の仕方を考えます。構成がしっかりと整ったら実際に書き始めましょう。下書きを終えたら修正や校正を行って全体的に磨きをかけましょう。さあ、ステップ1から読んで論文の書き方をマスターしましょう。

パート 1 の 3:
書く前に課題を理解する

  1. 1
    論文の課題をよく読む どんなトピックについて書くのか、どんな形式に則って書くべきかなど課題の条件をきちんと理解することが重要です。課題に取り組む時は常に課題シートを手元におき、満たすべき条件を正確に把握しましょう。選択式ではなく、課題の設問や条件全てを満たさなければならない場合もあるでしょう。不明な箇所があれば先生に尋ねて納得した上で取り掛かりましょう。次の点をよく理解しましょう。
    • 「論文の目的」
    • 「トピック」
    • 「長さ(原稿用紙何枚か)」
    • 「使うべき文体(トーンやマナー)」
    • 「調査が必要かどうか」。最初にこれらの点を十分に理解できるとスムーズに取りかかれます。
  2. 2
    論文全体を3つの工程に等しく分ける 論文の作業をいくつかの「工程」に分けて取り組むと書きやすく、また時間も効果的に使えます。次の3つの工程に分けそれぞれに時間と労力を等しく使いましょう。
    • 書く前の作業:トピックについて色々なアイディアを出すか情報を収集し、構成を考え、書く計画を立てる。
    • 執筆:積極的に書く。
    • 修正や校正:書き上げた論文を読み返し、文章を追加したり削除したりの修正や校正を行う。
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    自由形式で書く練習、また日誌を書く練習をして課題のためのアイディアを引き出す トピックにどう取り組むのが理想的かと悩むところでしょうが、まずは自由形式で書いてみると色々なアイディアが浮かんで来るでしょう。誰にも見せる必要はありません。トピックについての自分の意見や考えを思った通り自由に書き出し、どんな結果に繋がるかを見てみましょう。
    • 「10分間だけ」と時間を制限して手を止めずに書き続けましょう。躊躇せずに自分の意見を書きましょう。課題には「個人的な考えを含めない」という条件があるかもしれませんが、最終版の段階にはないため、この時点では気にする必要はありません。
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    イメージマップで本旨をまとめる 自由形式で書いた際にアイディアが浮かび過ぎ、どのように始めれば良いか混乱してしまったら、アイディアを図に描いてみると良いでしょう。一般的な考え方から、より重要な部分である具体的なものへの移行が明確になり、考えがまとまりやすくなります。大きな紙か黒板を用意してアウトラインを組み立てましょう。たくさんのスペースが必要です。
    • 紙の中央にトピックを書き円で囲みましょう。トピックが「ロミオとジュリエット」または「南北戦争」なら、そう書いて丸で囲みます。
    • その周りにトピックに関する自分の考えやトピックについて特に興味深い事柄を書きます。例えば、「ジュリエットの死」「マキューシオの怒り」「家族紛争」などと書けるかもしれません。出来るだけたくさんのアイディアを書き出しましょう。
    • 本旨をいくつか書き出したら、その1つ1つについてより具体的な事象や気づいた点などを書き出し、本旨間の関連性を見つけましょう。同じ言葉や考えを繰り返していないかも確かめましょう。[1]
    • 関連する本旨同士を線で結びましょう。優れた論文かどうかは、本旨の構成の仕方、または論理的な筋書きで決まります。時系列に書くのが良い論文ではありません。本旨間の関連性を見極めて構成を考えましょう。
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    説得力があり且つ斬新な論文にするには最も興味深い本旨から書き始める 書く前のブレーンストーミングでは一番思い入れの強いまたは一番面白いと思う事柄に焦点を合わせましょう。焦点を合わせた箇所についての意見や考えを思いつくままに自由に書いて要点をまとめ、アイディアを更に膨らませて論文の他の部分に繋げましょう。
    • 現段階で洗練された主題文や最終弁論を考える必要はありません。作業を続けて行くうちに考えがまとまります。
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    考えをまとめるために概要(アウトライン)を書く トピックについての本旨や主張が形になってきたら、それらをまとめてアウトラインを作り実際に書き始めましょう。箇条書きではなく完全な文章で要点をまとめて、論文の土台を作りましょう。[2]
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    主題文を書く 主題文が論文全体の方向性を決めます。優れた論文を書くには主題文が最も大切な要素と言えるでしょう。主題文とは賛否両論を含む考え方で、論文を通してその正しさを証明していきます。
    • 主題文には議論の余地がなくてはなりません。主題文の多くは、トピックに関して明快に組み立てられた質問に回答する形で構成されます。「『ロミオとジュリエット』は1500年代にシェイクスピアによって書かれた興味深い劇です」は単なる事実でしかなく議論の余地がないために主題文にはなり得ません。その正当性を証明する必要がありません。「シェイクスピアは『ロミオとジュリエット』で最も悲劇的な運命をたどる人物としてジュリエットを描いた」であれば議論の余地があり、「シェイクスピアの作品の中で最も悲劇的な運命を背負った人物は誰か?」という質問にも答えられるものになります。[3]
    • 主題文は具体的でなければなりません。「『ロミオとジュリエット』のメインテーマは不幸をもたらす選択です」は、主題文としては訴える力が乏しいかもしれません。しかし「シェイクスピアは、10代の初めての恋愛は喜劇であると同時に悲劇でもあると主張している」であれば遥かに強力な主題文になります。
    • 強力な主題文によって論文が生き生きと展開します。重要なポイントを先に述べて自分自身及び読者を脱線させないように導くこともできます。「シェイクスピアは、ジュリエットの死、マキューシオの怒り、加えて二家族のつまらない争いごとを利用して、理性と感情は永遠に交わらないことを示している」という具合です。
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パート 2 の 3:
下書きを書く

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    5つの構成要素を考える 先生によっては書くための「5つの法則」または「5段落形式」を説明する場合がありますが、これは厳格な規則ではありません。「5」という数字に固執する必要はありません。ただ、主題文の正当性を証明するために少なくとも支持論を3つ用意しておくと、主張を構築し考えをまとめるのに役立つでしょう。これらの3つの支持論は全て、主題文の一部として扱います。先生によっては次のような構成を生徒に期待するかもしれません。
    • 導入部:トピックを説明し、問題点をまとめ、自分の主張を提示する。
    • 最初の要点を説明する段落:最初の支持論を提示して主張の正当性を示す。
    • 2番目の要点を説明する段落:2番目の支持論を提示して主張の正当性を示す。
    • 3番目の要点を説明する段落:3番目の支持論を提示して主張の正当性を示す。
    • 結論:主張をまとめる。
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    2種類の証拠を使って要点の正当性を示す 説得力のある論文にするには、主題文をテーブルの天板に例えて考えると分かりやすいでしょう。天板はそれだけでは定位置に留まっていられません。頑丈な脚が必要です。つまり主題文も隙のない論点や証拠によって支えられると揺るぎないものになります。1つ1つの主張を少なくとも2種類の証拠、(1)論理(2)決定的証拠でその正当性を示しましょう。
    • 決定的証拠には、取り上げている本からの引用や、トピックに関する具体的な事実が含まれます。マキューシオの予測し難い行動や気難しさについて話したい場合には、マキューシオが登場するシーンから彼の台詞を引用して詳細に説明し、その証拠を論理で紐解いていきます。
    • 論理とは論理的根拠や推論を指します。「なぜマキューシオはこのような気質なのか」「彼の話し方からどんなことが分かるか」。先に提示した決定的証拠を論理的に説明できれば強力な証拠に裏付けされた主張が提示できます。
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    答えるべき質問を考える 「特定のトピックについて言うべきことをいくつも考えられない」と言う生徒の不満をよく耳にしますが、読者の側に立って考える努力をしましょう。彼らがどんな質問をするかを考え、それに答えることで新たに書く材料が得られます。
    • 「どのように(な)」で質問を考えましょう。例えば、「ジュリエットの死は私たちにどのような問いかけをしているか」「他の登場人物はどのように反応したか」「読者はどのように感じるべきか」などと考えてみましょう。
    • 「なぜ」を使って質問を考えましょう。「なぜシェイクスピアは彼女を殺したのか」「なぜ彼女を生かさなかったのか」なぜ彼女は死ななければならなかったのか」「なぜ彼女の死無くしてストーリーが上手く展開しないのか」などと考えみましょう。
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    「感動的に響く」かどうかにとらわれない 多くの生徒が犯す間違いの1つに、Microsoft社の「Word」のシソーラス機能に頼り、安っぽい代用品で語彙力を上げようと躍起になることがあります。論文を書き上げた後で主題が弱いと感じ、「4千円相当で買った」単語を最初の文章に挿入しても先生の目はごまかせません。説得力のある主題文は言葉遣いや語彙力とは無関係です。要は、主張をどう組み立てるか、要点をどのように提示して主題文の正当性を示すかです。
    • 自分が慣れ親しみよく理解している言葉やフレーズだけを使いましょう。学術的な言葉は印象深く響きますが、その意味を完全に理解していなければ、効力が失われます。
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パート 3 の 3:
修正する

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    下書きを終えたらフィードバックを求める ページ数や、文字数が満たされるとそこで終えてしまいたくなるでしょうが、しばらく時間をおいた後で新鮮な気持ちで再び読み返してみると、変更したい点が見つかり修正したくなります。修正を加えて更に良い論文にしましょう。
    • 締め切り前の週末に下書きを書き終え、先生に一度読んでもらいましょう。締め切り数日前までにフィードバックをもらえるように頼み、もらったフィードバックを元に必要な変更を加えましょう。
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    躊躇せずに大々的な削減や変更を行う 修正は厄介ですが、良い論文に仕上げるには欠かせません。修正は誤字脱字を直すことだと理解している生徒がたくさんいます。確かにそれも修正作業の一部ですが、下書きを終えた時点で主題文が完璧な構成で書けている人はいません。すべきことは山ほどあります。次の事柄を試しましょう。
    • 「スムーズな流れ」になるように要点をまとめた段落の配置を変えてみましょう。
    • 繰り返している文章や上手く適合しない文章は削除しましょう。
    • 主題文を支えられない要点は削除しましょう。
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    漠然とした陳述をより具体的なものにする 下書きを読み返して漠然としている箇所がないかを調べるのが一番の改善方法です。漠然とし過ぎている要点はより具体的なものに書き直しましょう。そのためには裏付けとなる引用や論理的根拠を提示してより多くの証拠を追加する、最初から考え直して焦点を変える、または主題文を支える要点と証拠を新たに探すなどが考えられるかもしれません。
    • 山脈を構成する1つ1つの山をヘリコプターから見下ろすように、各段落で説明している要点を読んでみましょう。ヘリツアーには色々なコースがあります。山脈全体を見下ろせるようにある地点に留まって遠くから特徴を指摘するもの、速い速度で全体を見渡す簡易なもの、高度を下げて山の中腹付近を飛び、山羊や岩、滝などを間近で見るものなどがあります。どのツアーがより良いツアーと言えるでしょうか。
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    下書きを読み上げる 説得力のある論文かどうかを確認する最善の方法は、下書きを声に出して読むことです。「もっともだ!」と思えませんか。具体的に説明すべき所、言い換えるべき箇所、より明確に説明すべき箇所を丸で囲みましょう。確認作業が終わったら、できる限り完璧に近い論文になるように必要な変更を加えましょう。
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    校正は最後に行う 論文を提出する直前まで句読点を気にする必要はありません。文章のテクニカルな問題点や誤字脱字は「最後に心配」すれば良いことです。つまり、主題文、要点、主張の構成といった、より重要な部分が納得の行く形になった後で句読点などの修正を施しましょう。
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ポイント

  • 要点1つにつき、2つの文章を加えて展開させましょう。
  • 本旨が足りないと思えば、図に丸はいつでも加えることができます。
  • 想像力を存分に働かせましょう。
  • 制限内に終わらせる試験ではないかぎり時間制限はありません。焦らずじっくりと時間をかけて考え、アイディアを閃かせ発展させましょう。
  • オープンソースのソフトウェア「Free Mind(フリーマインド)」を使えば下書きの作業が楽になるでしょう。

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このwikiHow記事について

非常勤英語助教
この記事はChristopher Taylor, PhDが共著しています。 クリストファー・テイラーはテキサス州のオースティン・コミュニティー・カレッジにて、非常勤の助教として英語を教えています。2014年にテキサス大学オースティン校から英文学と中世史の博士号を授与されています。
カテゴリ: 執筆
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