傷跡を消す方法

共同執筆者 Erik Kramer, DO, MPH

この記事には:天然成分を使う医薬品の使用および医学的治療を受ける傷跡を予防・軽減する28 出典

傷跡が残ると不快感でイライラし、見た目も良くありません。場合によっては、傷跡のせいで可動域が制限されるなど深刻な状況に陥ることもあります。天然成分や医薬品を使って厄介な傷跡を消す方法があります。傷跡がそれほど大きくなければ、ローズヒップオイルや玉ねぎエキスなど天然成分を使った民間療法を試しましょう。民間療法で効果がなければ、市販薬を使ったり、踏み込んだ治療法について医師に相談します。また、傷を適切に手当てすると、傷跡が残りにくくなります。

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天然成分を使う

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    ローズヒップオイルで毎日手当てします。ローズヒップオイルを傷跡に毎日塗り、6週間以上続けると傷跡の軽減に効果があると実証されています。[1] ココナッツオイルやアボカドオイルなどの天然植物油でローズヒップオイルを薄めて、傷跡に1日2回塗りましょう。効果が明らかに現れるまで数週間続けましょう。[2]
    • ローズヒップオイルはドラッグストアやネットショップで見つけることができます。
    • ローズヒップオイルや他のエッセンシャルオイルをそのまま肌につけるのはやめましょう。肌荒れの原因になります。天然植物油や保湿剤で薄めてから使いましょう。[3]
    • 自然医学医師から用量について特別な指示がない限り、ココナッツオイルやオリーブオイルなど天然植物油30mlに対し、ローズヒップオイル15滴の割合で薄めます。[4]
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    オニオンエキスを塗ると傷跡が柔らかくなります。オニオンエキスを毎日傷跡に塗って少なくとも4週間続けると、瘢痕組織が柔らかくなり傷跡の改善に効果があるという研究成果があります。[5] オニオンエキスを含む市販の傷跡用外用薬を探し、パッケージに記載の用量・用法に忠実に従って使用します。
    • オニオンエキスを含む外用薬、またはオニオンエキスそのものを購入することができます。ドラッグストアなどで見つからない場合は、インターネットで探してみましょう。
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    ビタミンE軟膏を注意しながら傷跡に塗ります。傷跡に対するビタミンEの効果については意見が分かれます。効果があるとする研究もあれば、肌荒れにつながるので効果より害が多いとする研究結果もあります。[6] ビタミンE軟膏の適切な使い方について医師に相談し、用量・用法をしっかり守って使いましょう。
    • 初めは、ビタミンE軟膏を傷跡にごく薄く塗ります。副作用がなければ、徐々に量を増やしましょう。ただし、医師の指示や外用薬のパッケージに記された用量を超えて使用してはいけません。
    • 皮膚の痛み、かゆみ、灼熱感、水ぶくれ、発赤、発疹などの副作用が現れたら、使用をやめましょう。

    安全上の注意: ビタミンEオイルやビタミンE軟膏を使う場合は、あらかじめパッチテストを行いましょう。軟膏少量を膝の裏や耳の裏など目立たない部分につけ、24~28時間そのままおいて反応を確認します。

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医薬品の使用および医学的治療を受ける

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    できたばかりの傷跡や古い傷跡に、市販のシリコンジェルを使います。シリコンジェルまたはジェルシートは、傷跡を自分で手当てする最も効果的な方法の1つです。特に、できたばかりの傷跡にはシリコンが非常に効果的に作用します。また、古い傷跡を柔らかく目立たなくする効果もあります。シリコンジェルやジェルシートで8~24時間傷跡を覆い、数か月間続けると効果的です。[7]
    • シリコンジェルやシリコンジェルシートはドラッグストアで取り扱っています。または、ネットショップで購入することもできます。
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    小さく薄い傷跡は、傷跡用のクリームで手当てします。傷跡を消す効果がある市販の外用薬が数多く販売されています。[8] 外用薬のパッケージを注意深く読んで成分を確認し、不明な点は医師や薬剤師に相談しましょう。次のような成分を含む外用薬を探しましょう。
    • レチノールクリーム。ニキビ跡に特に効果があります。[9]
    • グリコール酸。レチノイン酸と組み合わせて使うと、特にニキビ跡を目立たなくする効果があります。[10]
    • オキシベンゾン(日焼け止め)、ワセリン、パラフィンなど保護性および保湿性の成分。[11]
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    薄い傷跡には、ケミカルピーリングの施術や市販のケミカルピーリング剤の使用を検討しましょう。ニキビ跡や水ぼうそう跡など厚みや深さがない傷跡には、ケミカルピーリングが役立ちます。皮膚科や形成外科で相談してみましょう。また、市販のケミカルピーリング剤を購入して自分で行う方法もあります。[12]
    • 市販のピーリング剤は、医師による施術ほどの効果はありませんが、少なくとも薄い傷跡が目立たなくなるでしょう。
    • グリコール酸またはサリチル酸を含むピーリング剤が特に効果的です。
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    深い傷跡の修正には、軟組織フィラー治療について医師に相談します。深い傷跡や窪んだ傷跡は、軟組織フィラー治療で目立たなくなる可能性があります。これは、医師が脂肪やヒアルロン酸といった柔らかい物質を傷跡の下組織に注入する治療法です。この治療法が自分の傷跡に適しているか医師に相談してみましょう。[13]
    • 注入された物質は、時間の経過とともに体内に吸収されてしまうので効果は一時的です。そのため6か月に1度この治療を受ける必要があります。
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    ニキビや水ぼうそうの跡には、ダイヤモンドピーリングを試しましょう。ケミカルピーリングによく似た方法で、施術を受けると肌が滑らかに整います。この治療は電動ワイヤーブラシを使って行われます。医師が、ワイヤーブラシで傷跡の組織を安全に削ります。一般的に施術時間は短いのですが、意識がある状態で行われるので施術中に不快感を感じることもあります。[14]
    • 施術前はアスピリンなどの特定の薬の服用やスキンケア用品の使用をやめるように、医師から指示されることがあります。
    • 施術前後はできるだけ長く禁煙しましょう。
    • ダイヤモンドピーリングの施術後は日焼け止めを塗って肌を保護し、定期的に患部を洗浄し、医師から勧められた軟膏を塗って回復の促進を図りましょう。
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    ひどい傷跡はレーザー治療を検討します。レーザー治療で傷跡がすっかり消えるわけではありませんが、著しく目立たなくなり、痛み、かゆみ、こわばりなど傷跡組織に関連した合併症を改善する効果があります。[15] ひどい傷跡に悩んでいたら、光線療法やレーザー治療について医師に相談してみましょう。
    • この治療法による効果は、持病や服用している薬の種類を含めた様々な要素に左右されます。レーザー治療を受ける前に、自分の健康についての詳細を医師に伝えておきましょう。
    • 医師から指示される施術後の注意点を忠実に守ると、治療の効果を最大限得られるでしょう。一例として、完全に治るまで日光に当たらないように患部を保護する必要があります。

    注意事項: タバコ、ビタミンE、アスピリン、グリコール酸またはレチノイドを含む外用薬など特定の薬、サプリメント、違法薬物によって回復が遅れ、レーザー治療の効果が軽減することがあります。

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    傷跡の修正手術について医師に相談します。気になる傷跡が他の治療法で軽減できない場合は、修正手術について医師に相談してみましょう。修正手術で傷跡が薄く短く目立たなくなり、シワや髪の生え際など目立たない部分に隠すこともあります。[16]
    • 傷跡を手術で修正する場合は、その効果を現実的に理解しておくことが重要です。修正手術で傷跡が完全に消えるわけではなく、最大限の効果を得るには複数回の手術が必要になることもあります。
    • 手術がすべての傷跡に効果的というわけではありません。手術が自分の傷跡に適しているか皮膚科医や形成外科医に確認しましょう。
    • 手術による傷跡修正は、少なくともできてから12~18か月経った傷跡に効果があります。
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    かなり深い傷跡は、皮膚移植について医師に相談しましょう。植皮術は、健康な普通の皮膚組織を少し切り取り、傷跡の組織に移行する手術です。傷跡の組織を取り除いて、健康な皮膚組織をその部分に移行します。自分の傷跡の治療に植皮術が適しているか医師に確認しましょう。[17]
    • 一般的に植皮術に使われる健康な皮膚は、耳たぶの裏側から採取されます。
    • 移行した皮膚組織とその周囲の色や硬さの違いを調整するため、手術数週間後に皮膚表面の修復治療が行われることもあります。
    • 医師の指示に従って手術前後のケアを行うと、手術の効果を最大限得ることができるでしょう。
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    厚みのある盛り上がった傷跡は、凍結治療を検討しましょう。凍結治療は、医師が液体窒素を傷跡に注射し組織を凍結する治療法です。その結果、組織が壊死して自然に剥がれ落ちます。治療によって生じた傷を注意深く手当てして、適切に治す必要があります。[18]
    • 傷跡の組織が剥がれ落ちるまで数週間かかり、また、患部が完全に治癒するまでさらに数週間かかります。
    • 医師の指示に忠実に従って傷の手当てを行います。医師から傷を清潔に保つ方法や傷を覆う方法について指導を受けるでしょう。
    • 医師が、治療中および治療後に痛みをコントロールする薬を処方することもあります。
    • 凍結治療によって皮膚の色や色素沈着に影響が出ることもあります。
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    コルチゾン注射で硬くなった傷跡が柔らかくなります。ステロイド注射は、固くなった傷跡を縮めて平らにする効果があります。この注射は、肥厚性瘢痕やケロイドに特に効果があります。肥厚性瘢痕やケロイドは、傷を修復しようと組織が過剰に産生されたことによって生じる傷跡です。[19] 通常は4~6週間に1度コルチゾン注射を受け、効果が出るまで続ける必要があります。自分の傷跡に適した治療法か医師に相談しましょう。
    • コルチゾン注射を凍結治療など他の治療法と組み合わせるとより効果的です。[20]
    • 医師によっては、ステロイド注射と局所麻酔を組み合わせて痛みを軽減することもあります。
    • コルチゾン注射によって皮膚委縮、皮膚潰瘍、色素沈着減少、色素沈着過剰が生じることもあります。

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傷跡を予防・軽減する

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    定期的に傷を洗浄します。傷ができたらその部分を清潔に保ち、感染、痛み、傷跡を予防します。低刺激の石鹸と温水で毎日洗い、雑菌、汚れ、ごみなどを取り除きましょう。[21]
    • 香料や染料を含む石鹸は避けましょう。
    • 医師による傷の治療を受けている場合は、医師の指示に従って傷の洗浄や保護を行いましょう。

    ポイント: 抗菌石鹸を使う必要はありません。抗菌石鹸は普通の石鹸より感染症予防に効果があるわけではなく、効果より害が多いという研究結果があります。[22]

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    回復過程の傷にワセリンを塗って保湿します。傷にかさぶたができると、傷跡が残る可能性が高くなります。傷にワセリンを塗って保湿し、かさぶたを予防しましょう。絆創膏で覆って傷を清潔に保護・保湿します。[23]
    • 毎日または絆創膏が濡れたり汚れたりしたらその都度、絆創膏を替え、傷を洗浄し、ワセリンで保湿しましょう。
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    アロエベラジェルでやけどによる傷を手当てしますワセリンよりアロエのほうがやけどの治癒促進に効果があることを発見した医学研究者がいます。[24] 傷跡を残さないために、傷が完治するまでアロエ100%を含むジェルを毎日塗りましょう。
    • Ⅲ度熱傷や7.5cm 以上の大きさのⅡ度熱傷を負った場合は、直ちに医療機関で治療を受けましょう。重篤なやけどを自分で手当てしてはいけません。
    • Ⅲ度・Ⅱ度熱傷の感染症予防にスルファジアジン銀(ゲーベンクリーム)の処方を医師から受けましょう。
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    傷が治るまで日光に当たらないように保護します。傷跡が残らないようにするには、傷が治ってからも日光から保護するのが重要です。傷が残って傷跡ができたら、その傷跡が薄くなったり消えたりするまでは、長そでなどの患部が隠れる服装や日焼け止めを塗って保護しましょう。[25]
    • 少なくともSPF30の日焼け止めを使いましょう。
    • 手術で傷跡が残った場合は、少なくとも1年間その傷を日光から保護するように外科医師に指導されることもあります。[26]
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    医師の勧めに従って抜糸します。縫合が必要な傷は、医師の勧めに従って一定の期間内に抜糸することで、傷跡を予防できます。抜糸が早すぎたり遅すぎたりすると、ひどい傷跡が残る恐れがあります。[27]
    • 自分で抜糸してはいけません。医師に抜糸してもらいましょう。
    • 顔の傷は縫ってから3~5日後、頭皮や胸部の傷は7~10日後、手足の傷は10~14日後に抜糸します。

注意事項

  • はちみつやオリーブオイルを塗るという人気の民間療法は、傷跡への有効性を裏付ける証拠があまりありません。また、レモン汁など天然成分を使った民間療法は、肌荒れや傷跡の悪化につながる恐れがあります。[28] 傷跡を民間療法で手当てする場合は、あらかじめ医師に確認しましょう。
  • 医師の了承を得ずに、開いた傷口や治っていない傷跡に薬、天然の油、エキスなどを塗るのはやめましょう。

出典

  1. http://file.scirp.org/Html/13-1050307_57497.htm
  2. https://www.medicalnewstoday.com/articles/323651.php
  3. https://www.mayoclinic.org/healthy-lifestyle/stress-management/in-depth/why-aromatherapy-is-showing-up-in-hospital-surgical-units/art-20342126
  4. https://naha.org/explore-aromatherapy/about-aromatherapy/methods-of-application/
  5. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2918339/
  6. https://academic.oup.com/asj/article/36/8/959/2613951
  7. http://www.ucdenver.edu/academics/colleges/medicalschool/departments/surgery/divisions/GITES/Endocrine/Types-of-Surgery/Thyroidectomy/Pages/Scar-Management.aspx
  8. https://my.clevelandclinic.org/health/articles/scars
  9. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5574737/
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記事の情報

この記事はErik Kramer, DO, MPHが共著しています。 かかりつけ医のクレイマー医師は、コロラド大学にて体重管理、糖尿病、そして内科疾患の治療を専門的に行っています。クレーマー医師は2012年にオステオパシー(整骨)の専門大学、「Touro University Nevada College of Osteopathic Medicine」から博士号を授与されています。

カテゴリ: 健康

他言語版:

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