共依存の家族に対処する方法

共同執筆者 Paul Chernyak, LPC

この記事には:家族と交流する共依存的状況から抜け出す健全な関係を保つ

共依存は、よく家族間にはびこる学習行動です。これは学習によるものであるため、多くの場合、世代を超えて受け継がれていきます。共依存は、根本的に行動の疾患であり、個人が健康で、相互に有益な人間関係を構築する能力に影響を与えるものです。共依存的な家族がいる人は、息が詰まりそう、コントロールされていると感じているかもしれません。この連鎖を断ち切るのは難しそうに思えるかもしれませんが、共依存行動について認識し、そこから離れられれば、共依存を乗り越えることができます。

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家族と交流する

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    共依存行動についてよく調べる 共依存を自覚するには、それがどんなものなのかを知る必要があります。よく調べてみると、問題のある家族がそれに当てはまるかどうかがわかるだけでなく、本人の精神状態を理解することができます。共依存を診断できるのは医療専門家に限られますが、そのはっきりした特徴には以下のものがあります。[1]
    • 自尊心が低い 
    • 常に人を喜ばそうとする 
    • 相手との境界が少ないか、全くない 
    • 相手をコントロールするために世話を焼く
    • 感情を表すことがつらい
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    自分は共依存の家族を治すことができないと理解する 共依存は精神疾患です。 他の精神疾患と同様、あなたが治したり、取り除いてあげることはできません。本人はそのことが問題だとすら思わず、逆にあなたや他の家族とは仲良くやれていると思っているかもしれません。[2]
    • 問題のある家族が、自分の行動が共依存であるという結論に自分でたどり着いたのでない限り、それを自覚することを期待してはいけません。自分のものの見方をわからせようとしても、事態を悪くするだけかもしれません。
    • 治療にはカウンセリングがあります。しかし、本人が自分で治療を受けるしかないという結論に達しない限り、自らカウンセリングを受ける可能性は低いでしょう。
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    共依存行動の由来について考える 感情的なコントロールにとにかく逆らわなければ、と考えることはありません。しかし、共依存の家族が、自分があなたをコントロールしていることに気付いていないかもしれないということを理解することも大切です。本人の中では、自分は協力的で、あなたにできるだけのことをしてあげているつもりなのです。その人があなたをコントロールしようとするのは意図的にか、もしくは無意識にかということが把握できれば、その人にどう接すればよいかが見えてくるでしょう。[3]
    • こうすることで、自分自身の心の中で相手の行動を正当化しようとしてはいけません。共依存の人はあなたと同じ心の持ちようで行動しているのではないことを覚えておきましょう。その行動は、精神疾患によって導かれるものです。
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    自分が共依存的な行動に影響を与えているか考える 場合によっては、共依存は他人の行動を過剰に埋め合わせしようとする行為かもしれません。自分が家族の共依存を助長するような行動や活動をしていないかどうか、本気で考えましょう。[4]
    • 例えば、共依存はアルコール、ギャンブルなどの依存症患者の配偶者や親に見られます。共依存の人は、自分が依存症患者の面倒を見なければどうなってしまうのかという恐怖から、自分が永遠に面倒を見る義務があると感じてしまいます。
    • 自分に共依存の人の行動を助長するような行動や傾向がないかどうか、正直に考えてみましょう。もしあれば、あなたはその人との共依存関係にあるかもしれません。
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    共依存の家族と距離を取る 距離を取ると言っても、もう二度と会わない、話もしないということではありません。 共依存のコントロールから離れるということです。相手に反応する時はよく考えて、その人の生活や人格に関すること以外、共依存的な言動には反応しないようにしましょう。[5]
    • 例えば、母親があなたにおしゃれな靴選びのアドバイスを求めたのなら、その行動は普通で健全です。しかし、母親が「あなたの靴はアーチサポートがしっかりしていないから、全部交換するわ」と言ってあなたの家にやってきたなら、これは共依存的な行動と言えます。
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    相手との境界を設ける 依存症の家族に対して、境界線をはっきり伝えても、伝えなくてもよいでしょう。しかし、自分にとって快適だと感じられる境界線をきちんと設定することは必要です。自分の健康について考え、日々を身体的にも精神的にも健康に過ごすためには何が必要か、自問自答してみましょう。自分が大切にしたいことに関しては境界線を設けましょう。[6]
    • 例えば、毎晩、一日のごたごたから離れてリラックスする時間を大切にしているのなら、「決めた時間以降は電話に出ない、メールやチャットの返信をしない、SNSを見ない」といった境界線を設けましょう。
    • 家族に自分の境界のことを知らせることにしたら、その事実だけを伝えましょう。色々と説明する必要はありません。単に「これから、7時以降は電話もパソコンも触らないことに決めたからね」とだけ共依存の家族に伝えます。相手が不平や不満を示しても、自分の決心を守りましょう。

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共依存的状況から抜け出す

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    「ノー」と正しく言える方法を見つける 共依存関係には、「相手を熟知していること」と「相手を思い通りに行動させるツボ」という要素が不可欠です。そのため、状況に応じて「ノー」と言い、少なくとも一時的に共依存の家族から距離を置くのが効果的です。どのように「ノー」と言うのが正解かは状況によりますが、それができれば、状況が悪くなった時に関わり合いを避けることができるでしょう。[7]
    • 共依存行動がエスカレートしたり、自分に脅威を与えるものではない場合は、穏やかな反応をするとよいでしょう。「悪いけど、私はそうしたくはないな」「うん、私とあなたのものの見方が違うのはわかった。お互いにコミュニケーションができていないんだね」といった反応をしましょう。
    • 早々に相手と離れなくてはならない状況では、単に「無理」「できない」でよいでしょう。説明をしなければいけない責任はありません。共依存の人は気分を害した反応をするかもしれませんが、あなたがその人の感情に付き合う義務はありません。
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    非暴力的なコミュニケーション方法を練習する 暴力的なコミュニケーションとは、威圧的、もしくは人をコントロールするような言葉で人を傷つけるものです。 非暴力的なコミュニケーションの仕方を練習すると、共依存の原動力から離脱する一歩となります。練習によって、相手からの暴力的なコミュニケーションの効力を弱め、共依存のコントロールから逃れることができます。[8]
    • 非暴力的なコミュニケーションをするには、罪の意識や批判を感じることなく自分の気持ちを説明することと、自分に共感が必要であることを伝えることが必要です。
    • 例えば、「あなたはいつも私をコントロールしようとする!やめてよ!」ではなく、「そういう風に言われると、私は人として自立していないような感じがする。私はそういうことは自分で決めるのが大事だと思うから、そうさせてもらえませんか?」というように話します。「私は」という主語を用いることで、共依存の家族を攻撃的にさせず、責任の所在を明らかにすることなく自分の気持ちを伝えることができます。
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    さらに長い時間離れる あなたの生活がすでに家族の共依存の影響を受けたり、それに支配されてしまっていると、自分の意思で離れたくないと思う場合があるかもしれません。しかし、長く、完全に相手と離れると、その方が都合が良いことに気付くでしょう。期間は相手の行動と自分の希望によって、一日でも数年でもどれだけでもよいでしょう。 [9]
    • こういった状況では、どのように離れたいかを選ぶとよいでしょう。例えば、他の人がいない時に依存症の家族と二人きりにならない、もしくはとにかく絶対に会わない、などと決めます。
    • 危険性があると感じたら必ずその状況から離れましょう。

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健全な関係を保つ

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    関係は突然変わらない 共依存行動における変化はゆっくりですが、自分の態度が変化を後押しすると信じましょう。しかし、多くの場合、共依存関係の変化には大きな感情の波に対処したり、強い恐れを克服することが必要です。 これは簡単なことではなく、時間がかかります。[10]
    • はじめは、共依存の家族は怒りや攻撃性を爆発させるかもしれません。それに対して反応しないように頑張りましょう。これは恐怖にかられた反応であり、相手を甘やかしたり、自分が衝撃を受けてしまってはいけません。
    • 自分自身がイライラする瞬間があっても、怒りに身を任せないようにしましょう。かわりに、深呼吸をして、自分が言おうとしていることについて考えましょう(言ってしまう前に)。必要であれば、いったんその場を離れ、十分に落ち着いてから戻って来てもよいでしょう。
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    自分の健康と幸せに注力する 共依存の家族に振り回されている時は、自分自身の幸せを見失いがちです。共依存の家族の行動によって、仕事や学校など、自分の日常の仕事の邪魔をされないようにしましょう。日々の仕事に加えて、毎日自分のためだけにすることをいくつか決め、それを続けましょう。 [11]
    • 例えば、夜に外でランニングをし、帰ってきて入浴する、という日課を決めます。自分の健康を優先でき、同時に共依存の家族によるストレスから離れ、リラックスできるものを探しましょう。
    • こういった練習は一種のセルフケアになり、共依存に対処し、前に進むために不可欠なものです。
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    他の家族を精神的に大人として扱う 家族の一人が共依存だからと言って、他の全員もそうなるというわけではありません。共依存の家族の行動によって、あなたと他の家族との関係が影響を受けないようにしましょう。そうしてはいけない理由がない限り、他の家族は精神的に大人として接しましょう。 [12]
    • これは例えば、コントロールを避けようと相手から離れるのではなく、単に自分のしてほしいことを相手に直接お願いするということです。

記事の情報

カテゴリ: 心の健康・心理バランス | 家族

他言語版:

English: Deal With a Codependent Family Member, Español: lidiar con un familiar codependiente, Русский: вести себя с созависимым членом семьи, Português: Lidar com um Codependente na Família, Italiano: Gestire un Familiare che Soffre di Dipendenza Affettiva Patologica, Nederlands: Omgaan met een gezinslid dat codependent is, Français: gérer un proche codépendant, Bahasa Indonesia: Menghadapi Anggota Keluarga yang Berperilaku Kodependen, Deutsch: Mit der Co Abhängigkeit eines Familienmitgliedes richtig umgehen, العربية: التعامل مع فرد متكل في عائلتك, हिन्दी: कोडिपेंडेंट रिश्तेदार से निबटें, ไทย: รับมือกับคนในครอบครัวที่มีภาวะส่งเสริมการพึ่งพิง, 中文: 面对有相互依赖症的家人, Tiếng Việt: Đối phó với người nhà bị đồng phụ thuộc

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