内痔核があるか判断する方法

共同執筆者 Chris M. Matsko, MD

痔核(いぼ痔)とは、肛門の内側または外側の静脈が拡張している状態を言います。痔核は、骨盤や直腸にある静脈内の圧力が高くなることで発生し、便秘、下痢、排便時のいきみが圧力を起こす主な原因です。内痔核の自己診断は困難と言われますが、特徴的な自覚症状がいくつかあります。

パート 1 の 2:
痔核の症状をチェックする

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    排便時に出血する トイレットペーパーや便器内に血液が付着することがあります。出血は内痔核の最も一般的な症状です。
    • 粘血便(便に血液や粘液が混じったもの)は、痔核のほかに結腸直腸がんや肛門がんなどの疾患によっても起こります。[1]粘血便を認めたら、必ず医師の診察を受けましょう。
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    排便後に残便感を認める 内痔核患者の多くが残便感(便が残っている感じ)の症状を訴えます。膨脹した静脈(痔核)が直腸付近にある便の感覚と似ているために生じます。
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    内痔核が肛門外に出る 排便後肛門を拭くときに、内痔核が突出しているのを感じることがあります。ピンク色のかたまりが肛門から脱出している状態です。[2]この状態を脱肛と言い、直腸内容物の漏出を引き起こすことがあります。脱肛が生じると、不快感を伴いますが、痛みは通常ありません。
    • 内痔核が位置する静脈内には痛みの神経線維が存在しないため、内痔核は痛みを伴いません。
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    痔核になりやすい人は痔核を疑う 痔核は排便時のいきみが主な原因ですが、肥満、重いものを持ち上げる行為、妊娠によっても発生します。妊娠中は、胎児を支えるため強い負荷がかかり、下腹部の静脈を圧迫させることで痔が発生しやすくなります。[3]
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    軽度の痔核は自宅で治療する 内痔核の多くは、食物繊維を多く摂取することや十分な水分補給を行う食事療法で治療が可能です。食事療法によって、便の軟化と膨張を図り、スムーズな排便を促すほか、痔核の原因となる内圧を軽減させる効果があります。[4]
    • 食物繊維が豊富な食品を多く摂取したり、食物繊維のサプリメントを摂取しましょう。サプリメントは説明書に記載された使用方法に従って摂取しましょう。
    • 十分な水分補給を行い、脱水症の予防と便の軟化を図ります。1日10~15カップの水分を摂取するよう推奨されています。グラス6~8杯分相当になります。[5]
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パート 2 の 2:
医療機関で診断を受ける

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    症状が続く場合は医師に相談する 内痔核の疑いがあり、食事療法を数日行っても症状が改善しない場合は、医療機関を受診しましょう。医師の診察を受け、内痔核やほかの疾患の有無を診断してもらいましょう。
    • 受診するまでに、症状をメモにまとめ、医師への質問をリストアップしましょう。この間も食事療法は続けましょう。
    • 一般的に、内痔核は痛みを伴わず、直腸からの鮮血出血で自覚することが多いです。
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    診察を受ける 医師は直腸検査を行い内痔核または外痔核の診断をします。肛門を視診して、痔核の重症度を評価する必要があります。
    • 医師による直腸指診を受けましょう。直腸指診とは、医師が手袋と潤滑剤を塗布した指を直腸内に挿入して触診する検査法です。
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    追加の検査を行う 直腸出血の原因が痔核ではないとき、S状結腸鏡検査もしくは大腸内視鏡検査などの精密検査が行われます。直腸出血は大腸がんの症状でもあるため、詳細な検査が必要になります。[6]
    • S状結腸鏡検査は直腸と結腸下部内を調べる検査法であり、大腸内視鏡検査では、結腸および直腸全体を観察します。[7]どちらの検査も肛門から内視鏡を挿入させる必要があります。
    • 肛門鏡検査や内視鏡検査も内痔核の診断に使用されます。肛門鏡検査では、ライトを備えた細いチューブを直腸内に5センチほど挿入します。[8]内視鏡検査も似た検査法ですが、チューブを直腸や結腸内の奥まで挿入して観察します。[9]
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    治療を受ける 内痔核の治療法は抵抗感や不快感を伴いますが、基本的には痛みが少ない療法です。内痔核の治療には以下が挙げられます。[10]
    • 結紮術:痔核の根元に輪ゴムを巻き付け、痔核への血液供給を遮断する手術です。
    • 注射療法(硬化療法):痔核の縮小作用を有する化学溶液を痔核に注入します。
    • 焼灼術:痔核を焼灼する療法です。
    • 痔核切除術:痔核を手術で除去します。
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このwikiHow記事について

家庭医(かかりつけ医)
この記事はChris M. Matsko, MDが共著しています。 クリス・M・マツコ医師はペンシルバニア州ピッツバーグ在住の元内科医です。25年以上にわたって医学研究を続け、コーネル大学最優秀指導者賞を受賞しました。テンプル大学にて栄養科学の学士号を取得後、同大学医学部にて2007年に医学博士号を取得。2016年にha
カテゴリ: 全般的健康
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