前立腺癌は男性が発病する癌の中でも主な割合を占め、2015年には220,000人の男性がこの疾患の診断を受けたと推定されています。また、前立腺癌による死亡率は、肺癌に次いで第二位に位置します。しかし積極的な治療を受けて健康な生活を送れば、この疾患を治療することが可能です。[1]

パート 1 の 2:
治療を受ける

  1. 1
    治療法のオプションを知る 医師は患者に最も適した治療計画を処方しますが、どのような治療法があるのか、また特に効果的な方法があるとしたら、その理由を知ることが重要です。治療計画は下記の状態に応じて決められます。[2]
    • 癌の病期(ステージ):癌の進行状態(どこまで転移しているか)に基づいて判断します。
    • 年齢と健康状態:他にも多くの健康問題(併存疾患)があり、放射能療法や手術に耐えられない場合は、治療強度を軽減して癌に取り組んでいきます。
    • 患者の意見:手術のような積極的な治療を望む患者もいますが、様子を見ることを望む患者もいます。
  2. 2
    医師にPSA監視療法(積極的監視療法、待機療法)について相談する これらは治療上の制約が最も少なく、転移のリスクが少ない患者に有益な治療方法です。[3]
    • PSA監視療法は、厳密な監視が必要であっても、その時点では治療は推奨されていない患者に対して行われます。
    • PSA監視療法では、前立腺特異抗原血液検査、直腸診(DRE)、超音波検査(腫瘍の進行状態を調べる)、または生体組織診断が行われます。[4]
    • この治療法の欠点は、癌に進行する機会を与え、その結果治療の選択範囲が狭まってしまう所にあります。
    • この治療法は、癌の初期ステージで診断を受けた患者や、併存疾患を発症していて積極的に治療を受けるのが困難な患者に対して行われます。[5]
    • 通常、前立腺癌は進行速度が遅いため、この方法で治療を行う患者は、定期検査を受ければ癌が急速に成長していないか確かめることができます。[6]
  3. 3
    医師に放射線治療について相談する 名前が示すように、放射線治療では強力な放射線と粒子線を使って癌細胞を死滅させます。この療法は進行の遅い癌に対抗する第一の防御策、もしくは癌細胞を含む組織が前立腺のみに見られる低強度の癌の治療法として用いられます。[7]
    • 移転した癌に一番初めに行うのもこの放射能治療です。
    • 放射線治療には外照射療法と小線源治療(内部放射線)の2種類があります。[8]
    • 外照射療法の場合、ベッドに横たわった患者の体の周りを機械が動き回り、前立腺に放射能を照射する方法で行います。通常この治療は週に5回、数週間続けて行います。
    • 小線源治療では、米粒サイズの「放射線のカプセル」を前立腺に埋め込みます。このカプセルから少量の放射線が時間をかけて照射されます。やがてカプセルは照射をやめますが、体外に取り出す必要はありません。
  4. 4
    医師に凍結治療について相談する 凍結治療(凍結療法、または凍結凝固とも呼ばれる)は腫瘍を凍結する方法で、初期の前立腺癌治療に用いられますが、医師はこの方法をあまり好まず、また前立腺が肥大している患者に対しては行えません。。[9]
    • この方法では治療の間、経直腸超音波(TRUS)を使います。肛門と陰嚢の間の皮膚からプローブ(中空針)を数本刺し、前立腺にあてがいます。
    • 針の中から凍結ガスを噴出させて腫瘍を殺傷します。
    • この処置は患者に脊髄麻酔、硬膜外麻酔、もしくは全身麻酔をかけて行います。
    • 副作用としてアザと痛みがあげられます。
    • 凍結治療はコストのかからない治療方法ですが、長期間に渡る有益性については今だ確認されていません。
  5. 5
    医師にホルモン療法について相談する アンドロゲン枯渇療法(ADT)もしくはアンドロゲン抑制療法の主な目的は、男性ホルモン(アンドロゲン)の濃度を下げることにあります。アンドロゲンの濃度の上昇を抑えたり、阻止をすると、前立腺癌細胞を縮小する効果があります。[10]
    • アンドロゲンを代表するテストステロンは、癌細胞が増殖するために必要とするホルモンです。テストステロンを抑止するホルモンを投与すると、癌細胞が供給源を失い、その結果、癌細胞の増殖を抑制することができます。
    • 性腺刺激ホルモン放出ホルモン(LHRH)アゴニスト、アンタゴニスト:これらのホルモン剤は精巣から分泌されるテストステロンのレベルを下げます。この治療法は化学的去勢、または内科的去勢と呼ばれることがあります。
    • 抗アンドロゲン薬、もしくはアンドロゲン受容体遮断薬:これらの薬品はアンドロゲンの受容体に貼りついて、アンドロゲンが受容体に結合するのをブロックします。その結果、アンドロゲンは精巣にテストステロンの分泌を要求するシグナルを送ることができなくなります。[11]
    • この他にも女性ホルモン剤(エストロゲン剤)やケトコナゾールなどを使う方法があります。医師に相談して、自分に合ったホルモン療法を見つけましょう。
  6. 6
    医師に手術について相談する 前立腺全摘出手術では外科医によって前立腺とその周りの組織が取り除かれますが、手術の方法は多種多様です。[12]
    • 恥骨後式前立腺摘除術では、下腹部を切開して 前立腺とその周りの組織を取り除きます。必要であればリンパ節を取り除くこともあります。
    • 会陰部からアプローチする方法もあります。経尿道的前立腺切除術の場合は肛門と陰嚢の間の皮膚を切開しますが、この方法が用いられることはめったにありません。勃起障害を引き起こしたり、リンパ節の摘出が合併症の原因になると言われています。
    • ただし経尿道的前立腺切除術の利点として、手術時間が短いことがあげられます。また手術後の回復が早く痛みも少ないので、患者が別の疾病を患っている場合の治療法に使えます。
    • 腹腔鏡下前立腺全摘除術(LRP)という方法では腹部に無数の小さな切込みを入れ、特殊な器具を使って前立腺を取り出します。
    • この処置では外科医が体内にビデオカメラを挿入して癌の視覚化を行います。切開手術と比べて、大きな切開を必要としない、血液の喪失量が少ない、安穏な時間を持てる、費用対効果が高い、そして傷跡も目立たず回復が早いという点が、患者にとって若干有益だと言えます。
    • ロボット支援前立腺全摘手術(RALRP)と呼ばれるロボットを介して行う最新のアプローチでは、外科医がロボットの腕をコントロールして施術にあたります。
  7. 7
    医師に化学療法について相談する 化学療法では薬物を使って増殖する癌細胞を殺傷します。薬物は静脈注射や経口剤によって投与されます。[13]
    • 化学療法は主に癌が離れた場所に転移している患者に対して行われます。
    • ホルモン療法が効果を出さない患者の治療法として用いることもあります。
  8. 8
    医師にワクチン治療について相談する ワクチン療法はしばしば進行性のある前立腺癌患者に対して行われますが、これはホルモン療法から効果を得られなかった場合に限ります。[14]
    • この治療では患者自身から取り出した白血球で作ったワクチンを使用し、それぞれの患者に適した方法で行います。
    • 患者から抽出した白血球を体外で前立腺酸性フォスファターゼ(PAP )にさらしたのち、白血球を体内に戻します。これは戻された白血球が癌細胞に対抗する免疫力を高めるという概念に基づくものです。
    • ワクチン治療に癌の進行を防ぐ効果は見られませんが、進行癌患者の余命を伸ばすことには役立つと言われています。[15]
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パート 2 の 2:
生活習慣を変える

  1. 1
    健康的な食生活を送る 前立腺癌の治療中には、吐き気や味覚の変化が起こり、それによって体重が減少することがありますが、健康的な食生活を送り、癌と闘う体力をつけることが重要です。癌細胞に栄養を与える可能性があるので、過食は避けなければなりません。フルーツや野菜を中心に摂り、体に十分な栄養素が行き渡るようにしましょう。1日にフルーツと野菜を300g以上食べる努力をしましょう
    • ブロッコリー、カリフラワー、キャベツやケールなどのアブラナ科の野菜を多く摂りましょう。これらの野菜には前立腺癌発症のリスクを減少する効果があると言われています。トマトや大豆、その他の豆類も同じように役に立ちます。[16]
    • 乳製品の摂取は前立腺癌発症のリスクを上昇させると言われています。摂取量を制限しましょう。[17]
  2. 2
    活動的になる エクササイズをすると健康が全般的に改善されるだけでなく、体重の維持や気分の向上にも役立ちます。患者が前立腺線癌発症以前にエクササイズをしていた場合、そして発症後もエクササイズを続けると、生存率が上がり生活の質も向上するいう臨床研究の結果が出ています。[18]
    • エクササイズを始める前には、内容に関わらず医師に相談しましょう。
    • 新しい運動療法はゆっくりと始めましょう。
  3. 3
    禁煙禁酒をする 喫煙や大量飲酒などの、前立腺癌発症のリスクを上昇させる行いは避けなくてはなりません。[19]
    • これらの習慣は前立腺癌が発症するリスクを上昇させるだけでなく、健康全般にダメージを与え、他の疾病を引き起こす原因にもなります。
  4. 4
    心身を落ち着かせるエクササイズをする 前立腺癌の診断を受けたのち、症状に耐え、治療に専念している間は、通常ストレスやうつ病、不安障害などを引き起こすと言われています。エクササイズをしたり、リラックスするテクニックを使って、ストレスを管理する方法を覚えましょう。[20]
    • メディテーション(瞑想)、ヨーガ、呼吸のコントロール、イメージトレーニングなどを用いてストレスを減らしましょう。
    • 1日に15分から30分間リラックスする機会を持ちましょう。そしてその時間を使って、癌や自分の人生に対して前向きなイメージを持つ練習をしましょう。
    • エクササイズをするとエンドルフィンの分泌量が増して、ストレス管理の役に立ちます。[21]
  5. 5
    鍼治療を試す 鍼治療は何世紀前にも渡り実施されている、古代中国の療法です。前立腺癌に対する治療効果は科学的には証明されていませんが、ストレスを減らし、ポジティブなエネルギーを送り込むことで、患者の人生観を前向きなものに変える役に立ちます。[22]
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ポイント

  • 民間療法や代替医療によって前立腺癌を治療することはできません。治療方法を探しているなら、必ず医療従事者に相談しましょう。
  • 栄養補助サプリメントを摂取するよりも、健康的な食品を食べることを心がけましょう。いくつかのビタミンやミネラル、例えば加熱後のトマトに含まれるリコピンには、前立腺癌の発症を防ぐ、もしくは発症のリスクを減らす効果があることが証明されています。

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このwikiHow記事について

Janice Litza, MD
共著者 ::
学会認定家族医
この記事の共著者 : Janice Litza, MD. リッザ医師はウィスコンシン州在住の認定家庭医です。1998年にウィスコンシン大学医学部にて博士号を取得した後、13年間開業医として患者の治療に当たるかたわら、臨床学の教授として授業を行っています。
カテゴリ: 健康
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