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合成皮革は低価格の基布とポリウレタン塗料を用いた合成繊維の一種ですが、しばらく使用していると、表面が剥がれ、むけてきます。合成皮革の修復は難しく、頑張っても無駄だとする専門家も少なくありません。しかし、靴やソファの状態が悪化しても構わないというのであれば、思い切って試すことのできる方法がいくつかあります。この記事で紹介する方法を参考に、剥がれてしまった合成皮革の修復、あるいは張り替えに挑戦してみましょう。

方法 1
方法 1 の 3:
靴の合成皮革を修復する

  1. 1
    180番の紙やすりで剥がれかけている表面をこする 修復作業を始める前に、まず、ぽろぽろと落ち始めている部分、あるいは剥がれかけている部分を取り除く必要があります。つま先部分や側面を紙やすりでこすりましょう。十分な力を加えながら、小さな円を描くように手を動かしましょう。[1]
    • 紙やすりは工具店やホームセンターで販売されています。少なくとも4枚用意しておきましょう。
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    色が変わってしまった部分は色の合う油性マーカーペンで塗る 剥がれかけた合成皮革を紙やすりでこすり取ることができたのであれば、太めの油性マーカーペンで、色が落ちたり変わってしまった様に見える部分をなぞりましょう。見た目がよくなります。[2]
    • 従って、茶色の靴の表面を修復するのであれば、茶色のマーカーペンを用意しましょう。できる限り色の合ったマーカーペンを探しましょう。ただし、黒を除き完全に一致するものは見つからないかもしれません。
    • オフィス用品を取り扱っている店舗やスーパーマーケットの文具コーナーで探してみましょう。
  3. 3
    清潔な布と靴クリームで表面を磨く 布に靴クリームをつけ、靴の表面にクリームを塗りましょう。一定の手の動きで、つま先から側面にかけて磨いていきます。表面に色むらが生じないよう、クリームの量もできる限り均一にしましょう。[3]
    • 油性マーカーペンと同様に、靴クリームもまた靴の色に合わせましょう。ほとんどの場合、一般的な黒や茶のクリームで大丈夫でしょう。
    • 靴クリームは、規模の大きな小売店、百貨店、一部のスーパーマーケットなどで購入することができます。
  4. 4
    シューグー(靴補修材)を幅1.3センチ前後の絵筆で塗る 少量のシューグーを靴の表面につけ、筆で塗っていきましょう。靴底との境界に至るまで、全体を均一に塗るようにしましょう。シューグーを塗ると表面にフタをすることができるので、合成皮革の下にある素材が保護されます。[4]
    • シューグーは靴屋や大きな百貨店などで探してみましょう。
  5. 5
    24時間かけてシューグーを乾燥させる 指先で表面に触れて、乾いているかどうか確認しましょう。指に何も付着せず、べとついた感じもなければ、恐らく完全に乾いています。[5] ベタつきが感じられた場合は、さらに12時間放置しましょう。
    • 乾けば、手順は完了です。すぐに履くことができます。
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方法 2
方法 2 の 3:
革用ペイントを用いて家具の合成皮革を修復する

  1. 1
    剥がれかかっている部分を取り除き、表面を整える 椅子やソファの表面の剥がれかけている合成皮革は、指先でつまんで取り除きましょう。ただし、必要以上に剥がしてしまわないよう注意しましょう。状態を悪化させてしまうかもしれません。[6]
    • 剥がした合成皮革はゴミ箱に捨てましょう。そのまま放置しておくと家が散らかる原因となります。
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    色の合った革用ペイントを塗る 画材、あるいは革製品を取り扱っている店舗で革用ペイントは探してみましょう。幅が1.3センチ前後の絵筆をペイント容器の中に浸し、先ほど指で剥がした部分に均一に塗っていきます。[7] 横方向に長く手を動かし、剥がした箇所をしっかりとペイントで覆いましょう。
    • 革用ペイントは、革製品を取り扱っている店舗で販売されているはずです。また、大規模な画材店でも購入できるかもしれません。
    • ソファや椅子の色に合ったペイントが無い場合は、この手順を飛ばしましょう。光沢のある仕上げ剤を使う手順に進みましょう。
  3. 3
    少なくとも30分は放置して乾かす 革用ペイントを重ね塗りする場合も、まず完全に乾かしましょう。乾かさずに重ね塗りをすると混ざり合ってしまいます。指先で軽く表面に触れてみましょう。さらりとしていて何も付着しなければ乾いています。
  4. 4
    高光沢の仕上げ材を塗る ペイントが乾いたようであれば、光沢のある仕上げ材を塗りましょう。革用ペイント(光沢はありません)と同様に、幅1.3センチ前後の筆を用いてペイントを塗った場所に塗っていきましょう。[8] 30分放置して乾かします。
    • 仕上げ材は無色で、ペイントを塗った箇所にいわば封をする役割を果たします。
  5. 5
    さらに3~4回仕上げ材を重ね塗りする 複数回重ねて塗ることで、素材がよりしっかりと保護され、状態の悪化を防ぎます。1回ずつ、たっぷりと塗っていきましょう。塗った直後は白く濁ったような色合いですが、乾くにつれて透明になっていきます。[9]
    • 1度塗る毎に最低30分は放置して乾かし、次の層を重ねるようにしましょう。
    • 十分に乾くと、塗り直した箇所が全体に比較的馴染んで見えるでしょう。
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方法 3
方法 3 の 3:
革用フィラーコンパウンドを用いる

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    カミソリで剥がれかけている部分を切り取る 修復作業を開始する前に、まず剥がれかけている部分を取り除きましょう。指先やカミソリを用いて椅子やソファから剥がれかけている合成皮革を、剥がす、削る、あるいは切り取りましょう。ただし、必要以上の広範囲を切り取らないよう注意しましょう。すでに剥がれかけている部分だけで十分です。[10]
    • 5個入りなどのお買い得パックになっているカミソリが、幅広い店舗で販売されています。
    • カミソリで怪我をしないよう十分に注意しましょう。
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    パテナイフでフィラーコンパウンドを塗る 2.5センチほどの量のフィラーコンパウンドをパテナイフですくいます。このナイフでコンパウンドを合成皮革が取り除かれている部分に塗ります。厚さが均一になるように伸ばしましょう。合成皮革を取り除いていない場所にコンパウンドが付着しないよう慎重に行いましょう。[11]
    • フィラーコンパウンドが基布に付着し、ビニール状の新しい表面が出来上がります。こうしたフィラーコンパウンドは、革製品を取り扱っている店舗や画材店などで探してみましょう。
  3. 3
    縫い目からフィラーコンパウンドを取り除き、表面を整える 縫い目や継ぎ目にフィラーコンパウンドが付着してしまった場合は、厚みのある紙を使ってこすり取るように取り除きましょう。索引カードや名刺の端を使うと便利です。次に、カードの端を立てるようにして動かし、フィラーコンパウンドが塗られている表面を滑らかに整えます。[12]
    • 縫い目、継ぎ目、房などに付着してしまったコンパウンドは、きちんと取り除いておいた方が、プロが修復を行ったような見た目に仕上がります。
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    20分程放置してフィラーコンパウンドを硬化させる フィラーコンパウンドは、比較的早く硬化します。ただし、完全に硬化するまで触らないことが大切です。小さな子供やペットがいる場合は、修復中の家具が置かれている部屋に入れさせないようにしましょう。[13]
    • 小さな椅子の合成皮革を修復するのであれば、その椅子を屋外に出し(天気が良い場合)、日光にあてて乾かしましょう。硬化するまでの時間を短縮できます。
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    フィラーコンパウンドを重ね塗りする 1層目が乾いたようであれば、パテナイフを用いて2層目を重ね塗りしましょう。1層目と同じように、問題のない箇所にコンパウンドが付着しないよう慎重に作業を行いましょう。[14]
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    食品用ラップをあてて質感を加える 30センチ程の長さの食品用ラップを用意し、手に巻きつけましょう。ラップを巻いた手の平を、乾きかけの2層目の表面に押し当てます。手を離すと、その部分の見た目に質感が加わっているはずです。フィラーコンパウンドを塗った箇所全体にこのようにして軽く手の平を押し当てましょう。このひと手間を加えることで、修復箇所が馴染み、目立ちにくくなります。[15]
    • 元から合成皮革の表面が完全に滑らかであれば質感を加える必要はありません。この手順は飛ばしましょう。
  7. 7
    湿らせたスポンジで革用ペイントを塗る 革用ペイントを湿らせたスポンジにたっぷりとつけます。5センチほどの直径の量を目安としましょう。このスポンジで修復した部分全体をこすります。長く滑らかにスポンジを動かし、薄く均等に塗ることを心がけましょう。修復をしていない合成皮革に1.3センチ程はみ出るようにして塗ると良く馴染むでしょう。[16]
    • 革用ペイントは、革製品を取り扱う店舗、工作用品や画材を取り扱う大型店舗などで探してみましょう。補修する家具の色にできる限り近い製品を選ぶようにしましょう。
    • 合う色が見つからない場合は、実際の家具のより明るい色と暗い色を混ぜ合わせて使いましょう。
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必要なもの

靴の合成皮革を修復する

  • 180番の紙やすり
  • 黒の靴クリーム
  • 黒の油性マーカーペン
  • シューグー
  • 幅1.3センチ前後の絵筆

家具の合成皮革を革用ペイントで修復する

  • 幅1.3センチ前後の絵筆
  • 家具の色に合った革用ペイント
  • 高光沢の革用仕上げ材

革用フィラーコンパウンドで家具を修復する

  • カミソリ
  • 革用フィラーコンパウンド
  • パテナイフ
  • 索引カード
  • 食品用ラップ
  • 革用ペイント
  • 湿らせたスポンジ

ポイント

  • ジャケット、椅子、ソファなどは、より高品質のものを今後は購入するようにしましょう。
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注意事項

  • 修復のために用いた素材も、年月の経過とともに剥がれたり、はげ落ちるでしょう。
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このwikiHow記事について

Mallika Sharma
共著者 ::
革製品ケア技師
この記事の共著者 : Mallika Sharma. 認定革製品ケア技師のミカイラ・シャーマは、インドにある高級革製品のスパ・サービス(クリーニング)店「The Leather Laundry」を創業しました。専門は、靴、ハンドバッグ、ジャケット、財布、ベルト、ソファなどの革製品の洗浄、色補修、修理。エディンバラ大学経営大学院にてファイナンス・投資学の修士号を取得。世界的に評判の高いイギリスの皮革ケア会社 「LTT」でトレーニングを受けた、認定革製品ケア技師です。 この記事は11,878回アクセスされました。
カテゴリ: 趣味・DIY
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