勉強スペースを作る方法

共同執筆者 Megan Morgan, PhD

この記事には:勉強スペースに必要なものをそろえる勉強の妨げになるものを取り除く自分らしい勉強スペースを作る27 出典

勉強に集中できず、困っていませんか。ベッドで中世の歴史の教科書を読んでいる途中で寝てしまった、リビングのテーブルで勉強をしている際、周りのことに気を取られて、元素周期表を覚えられなかったといった経験はありませんか。きちんとした勉強スペースを作り、そのような問題を解決しましょう。順序だてて計画を立て、適切な道具を準備すれば、自分に合った勉強スペースを作ることができ、勉強がはかどるでしょう。

パート 1
勉強スペースに必要なものをそろえる

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    適切な机といすを探す 快適な勉強スペースを作ることが大切ですが、あまり快適すぎる場所では、集中できなかったり、居眠りをしたりする恐れがあります。(ベッドは宿題をするのに最適な場所とは言えません。)[1] また、教科書などの勉強道具が広げられる充分なスペースが必要です。
    • 座った時に、天板が腰から胸郭の間に位置する高さの机を探しましょう。天板の上に肘が乗ると、前かがみにならずに、良い姿勢を保つことができます。また、両足全体が自然に床に付く状態だと、なお良いでしょう。[2]
    • 机の高さに合った、座り心地の良い椅子を使いましょう。特に必要のない場合、集中力の妨げになるため、キャスター付きの回転椅子やリクライニングチェアなどの多機能な椅子は避けましょう。
    • パソコンを使用する場合、自分の体から約45~75cm離して置きましょう。
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    十分な明るさを確保する 暗い場所では眠気が誘われるだけでなく、目が疲れやすくなり、勉強の妨げとなります。しかし、蛍光灯などの明る過ぎる照明も、目に悪影響を与えます。[3] 自分が勉強するスペースを直接照らすデスクライトと、部屋全体を照らす照明を併用しましょう。[4]
    • 自然光を利用できるのであれば、積極的に利用しましょう。自然光の入る窓の近くは、リラックスできるスペースですが、外の景色が気になり、勉強の妨げになる可能性があります。[5] レースカーテンや採光ブラインドを使用する、窓に背を向けて座るなどの工夫をしましょう。
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    勉強道具をまとめる 必要な勉強道具をすべて、手の届くところに置きます。定規やシャープペンの芯などを探す手間をなくしましょう。[6]
    • 鉛筆やシャープペン、消しゴム、ルーズリーフ、ノート、単語カード、蛍光ペンなどの基本的な勉強道具は、机の上や引き出しの中の決まった場所に片付けるようにします。
    • 電子辞書や辞典類、電卓も手の届くところに置きます。携帯電話にもこれらの機能が搭載されていますが、計算や漢字を調べる際に携帯電話を手に取れば、メールやゲームなどが気になり、勉強に集中できません。[7]
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    整理整頓をする 机の上が散らからないように、引き出しの中に必要なものを片付けます。引き出しがない場合や十分なスペースがない場合には、箱やかごを用意し、机の上や勉強スペースの周辺に並べましょう。
    • 科目や単元ごとにフォルダーやファイルを作り、プリントなどをまとめます。必要な時にすぐに手に取れるよう、背ラベルなどに中身を明記しましょう。
    • 課題やメモは、コルクボードや壁掛けカレンダーなどに張って管理しても良いでしょう。
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    パソコン上のファイルを整理する 手に取れるものだけでなく、オンライン上のものも整理する必要があります。書きかけのレポートが見つからなくて困った経験や、パソコンで作成した授業のノートの保存場所がわからず、テスト前に苦労した経験はありませんか。授業や科目ごとにフォルダーを作成し、適切なフォルダーに関連ファイルをすべて保存しましょう。[8]
    • 検索機能が使用できるよう、適切なフォルダー名やファイル名を付けます。凝った名前を避け、中身が判断できる名前を付けましょう。下書き原稿も名前を付けて保存しましょう。
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    時計を置くか考える 時計を置くかどうかは、自分の性格によって決めます。時計を見て、もう一時間勉強しようというやる気が出る場合、時計を置くと良いでしょう。後15分で好きなテレビ番組が始まるという場合、その15分間集中して勉強をしますか。それとも、集中力が途切れてしまいますか。時計を見るたびに、まだ数十分間しか勉強していないという気分になるのであれば、時計を置かない方が良いでしょう。[9]
    • 時計を使用し、目標時間を定めて勉強してみましょう。時計や携帯電話のタイマー機能を使用しても良いでしょう。30分間などのまとまった時間、集中して勉強します。この時間は、他のことに気を取られてはいけません。30分間の勉強が終われば、短い休憩を取りましょう。[10]
    • 正確に時間を区切るには、タイマー機能を利用します。センター試験などの予想問題を解く際には、制限時間内に問題を解く練習をしましょう。
    • 時計の秒針の音が気になる場合、デジタル時計を使用してみましょう。

パート 2
勉強の妨げになるものを取り除く

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    不必要なものを机の上に置かない 机の整理と通じることですが、勉強中に散らばる紙やペン、教科書などにも気を付ける必要があります。これらの勉強道具が勉強スペースに散らかっていると、圧倒されてストレスを感じ、思うように勉強がはかどらない原因となります。[11]
    • 勉強中は、こまめに短い休憩を取りましょう。その際、勉強に戻る前に、机の上や周りを少し片付けると良いでしょう。
    • 不必要なものは、集中力を妨げる原因となります。その時に必要なもののみを机の上に置きます。勉強スペースが散らかっていると、気も散ってしまいます。[12]
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    携帯電話から離れる 勉強中、携帯電話の誘惑に打ち勝つことは容易ではありません。最新の携帯電話はとても便利なツールですが、同時に、集中力の大きな妨げにもなりえます。無意識に携帯電話を手に取り、ゲームやLINEをすることを避けるため、勉強中は、携帯電話を目に付かないところに片付けます。[13]
    • 携帯電話の電源を切るか、「サイレントモード」に設定します。メールの着信音やアプリの通知音が鳴ると、気が散ってしまいます。また、手を伸ばしても届かない場所に携帯電話を置きましょう。[14]
    • 電卓などの機能を携帯電話で使用する必要がある場合、電話回線やWi-Fi通信などの通信機能を遮断する「機内モード」に設定しておきましょう。小休憩の間は「機内モード」を解除しても良いでしょう。[15]
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    集中力の妨げとなる音を排除する 人によっては、「ホワイトノイズ」と呼ばれる周りの雑音を消すノイズや、カフェなどで流れるような気が散らない程度のバックグラウンド音楽を聞きながら勉強すると、集中できることがあります。しかし、完全に無音の状態でしか集中できない人もいます。自分にとって何が最適か見極め、それに合う勉強スペースを作りましょう。[16]
    • 「マルチタスク」をすると能力が向上するという考えは、作り話です。どれだけ自分には「マルチタスク」能力があると信じていても、実際には、テレビを見ながら、フェイスブックをしながらの勉強はできません。[17] 勉強をする時は勉強に集中し、休憩時間にテレビなどを楽しみましょう。
    • 勉強スペースとなる部屋を他の人と共有している場合、または壁が薄く、隣の部屋からテレビや会話の声などが聞こえ、集中できない場合、バックグラウンド音楽やホワイトノイズを流し、それらの音を遮断しましょう。
    • 雨音やホワイトノイズなどの音を選びます。このような音を集めたウェブサイトやアプリを利用しましょう。音よりも音楽を流したい場合、軽いクラシック音楽や歌詞の無い音楽を選びましょう。必要なのは、集中力を妨げる雑音を消す音楽であって、その音楽自体が妨げの原因になってはいけません。[18]
    • 可能であれば、ヘッドホンの使用は避けます。ヘッドホンから聞こえる音楽は、バックグラウンド音楽としての役割を果たさず、集中力や記憶力の妨げになります。[19]
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    勉強スペースは、勉強専用のスペースにする ベッドを勉強スペースにすると、眠気を誘われたり、眠ることを考えたりしてしまいます。同様に、テレビゲームをする場所ではゲームのことを、ダイニングテーブルでは食事のことを考えてしまいます。その場所から別のことが連想されると、気が散る原因となります。[20]
    • 可能であれば、部屋の一角でも良いので、勉強専用のスペースを作りましょう。そこにいる時は、勉強のことだけを考えましょう。
    • 専用のスペースを作ることができない場合、多目的なスペースを勉強スペースに変える方法を考えましょう。ダイニングテーブルであれば、食品や食器、プレースマットを片付けます。リビングルームであれば、ゲーム機や趣味の用具を片付けます。
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    おやつを食べながら勉強しない 勉強をすると、疲れから空腹を感じるかもしれません。しかし、勉強中は無意識のうちに食べ過ぎてしまう可能性があるため、注意が必要です。特に、ジャンクフードの食べ過ぎには注意しましょう。どうしても手元に食品を置く必要があれば、生の果物や野菜、全粒粉クラッカーなどのヘルシーなものを選びます。[21]
    • 勉強中の糖分やカフェインの摂り過ぎを避けましょう。神経が過敏になるだけでなく、効果が切れた際に、疲労を感じる原因となります。
    • 休憩時間に間食を取りましょう。自分が何を食べているかをきちんと把握できます。また、勉強を頑張った自分への褒美にもなります。
    • しかし、空腹感などの、体からのサインを無視してはいけません。食事や間食を取る休憩時間や、コーヒーを補給するための時間をきちんと確保し、頭だけでなく体も大事にしましょう。

パート 3
自分らしい勉強スペースを作る

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    スペースを自分のものにする 自分に合った場所に勉強スペースを作りましょう。静寂を求める場合、部屋の隙間や端、屋根裏部屋、地下室、予備の寝室などの静かな場所を選びます。少し雑音が聞こえる場所の方が集中できる場合、他の人の活動範囲近くに勉強スペースを設けます。しかし、集中力の妨げになるので、活動範囲内に勉強スペースを作ることは避けましょう。[22]
    • 勉強スペースが自分専用でない場合、使用する際には周りの人に伝えましょう。自分の性格に合わせて、「勉強中」、「静かにしてください!」といったサインプレートや張り紙を用意します。
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    モチベーションが上がるように飾り付ける 好きなポスターや写真、張り紙などで勉強スペースを飾り付けると、モチベーション向上に繋がるかもしれません。しかし、集中力の妨げとなる飾りは避けます。[23]
    • 自分に合ったモチベーション向上の方法を考えましょう。それは、家族やペットの写真、試験に合格して卒業した際に買うつもりの車のポスター、成績が悪かった前回のテストの答案用紙かもしれません。勉強しなければならないと追い込む方法か、勉強したいという気持ちを引き出す方法、または褒美を目的にモチベーションを上げる方法のどれが自分に適しているか考えます。
    • ダイニングテーブルや共用の勉強スペースの場合でも、自分が使用する際には飾り付けを行うと、自分のスペースだと実感できるでしょう。後片付けがしやすい、簡単な飾りを勉強スペースに持ち込むと良いでしょう。
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    自分の五感に響くスペースにする 勉強スペースに色を加える場合、青・紫・緑などの寒色は落ち着きや平常心を抱かせ、赤・黄・橙などの暖色は活力や時には焦燥感を抱かせることを考慮に入れます。[24][25]
    • 次の試験が気になり落ち着かない場合、寒色の装飾を施し、勉強するために活を入れる必要がある場合、暖色を取り入れましょう。
    • 視覚だけでなく、他の感覚も大切にします。人によっては、レモン・ラベンダー・ジャスミン・ローズマリー・シナモン・ペパーミントなどの香りから、気分や生産力の向上が期待できます。いろいろな香りのキャンドルやエッセンシャルオイルを試してみましょう。[26]
    • 勉強中は、ホワイトノイズや雨音、クラシック音楽がバックグラウンド音楽として最適だと言われていますが、このような音や音楽が気に入らなければ、自分がよく知る音楽を流しても良いでしょう。何度も繰り返し聞いている曲でサウンドトラックを作りましょう。曲に合わせて歌いたくなってしまうような最新のヒット曲よりも、バックグラウンド音楽に適しています。[27]
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    凝り過ぎない 勉強スペースの目的は、勉強の効率を高めることです。スペースを作ることに時間をかけ過ぎ、実際の勉強時間が大幅に減少すれば、本末転倒です。勉強の妨げになるものを排除するための勉強スペース自体が、勉強の妨げになってはいけません。
    • 勉強に最適なスペースで勉強しないよりも、勉強に適さないスペースで勉強する方が良いということを覚えておきましょう。

ポイント

  • 勉強スペースが暖か過ぎると、眠気を催します。反対に、寒過ぎると、思考力が低下し、考えがまとまりません。脳と体の機能が活発化する適温に設定しましょう。
  • 座り心地の悪い椅子を使用すると、不快や痛みを感じ、集中力や勉強の妨げになります。反対に、座り心地が良過ぎる椅子では、リラックスし過ぎて、眠気が誘われます。勉強に集中しながら、長時間座り続けることができる椅子を使用しましょう。また、適した椅子を選ぶと、座り過ぎによる背中や腰、臀部の痛みを避けることができます。
  • 研究によると、静かな環境での勉強が最もよくはかどります。音楽やテレビを流しながら勉強すると気分が上がると感じる場合、音量を低く設定します。しかし、テレビはつけないに越したことはないので、リモコンで電源を入れられないよう、プラグを抜いておきましょう。音楽を流す場合、歌詞の無い曲を選びます。クラシックやエレクトロニック、器楽曲などの音楽が良いでしょう。勉強の妨げにならないよう、静かでリラックスできる音楽を選びましょう。
  • 最適な勉強スペースは、静かで居心地が良く、勉強の妨げになるものがない場所です。また、気分を向上させ、勉強意欲がわく場所にするため、お気に入りの写真やもので飾り付けましょう。
  • 利用したい時に、実際に利用できなければ、勉強スペースとしては役立ちません。他の人との共用スペースを勉強スペースとして使用する場合、事前に話し合う時間を持ち、利用できる日や時間帯を確かめましょう。
  • パソコンでレポートを書くか、教科書を読むかなど、勉強の方法や内容によって、必要な明るさは異なります。どのような場合でも、目に疲労感や不快感を覚えずに、きちんと見えているということが大切です。
  • 必要な時には、きちんと休憩を取りましょう。勉強に集中できなければ、結果には繋がらないでしょう。短い時間でも休憩を入れると、集中力や思考力が大きく改善します。最適な休憩時間は5~10分間です。これより長時間の休憩にならないよう気を付けましょう。
  • 音楽を流す場合、リラックスできる音楽を選びましょう。
  • 勉強に最適だと言われる音楽(クラシックなどの器楽曲)は眠気や疲労感を催し、最新のヒット曲では勉強の妨げになるという場合、落ち着いたポップ・ミュージックを試してみましょう。ゆったりとリラックスできる楽曲で、適度に眠気を覚ましつつ、集中力の妨げにもなりません。

出典

  1. http://www.wgu.edu/blogpost/improve-online-study-environment
  2. http://www.scholastic.com/parents/resources/article/study-skills-test-taking/space-makes-you-want-to-study
  3. http://well.blogs.nytimes.com/2010/09/02/do-fluorescent-lights-trigger-migraines/?_r=0
  4. http://www.scholastic.com/parents/resources/article/study-skills-test-taking/space-makes-you-want-to-study
  5. http://www.wgu.edu/blogpost/improve-online-study-environment
  6. http://www.ctl.ua.edu/CTLStudyAids/StudySkillsFlyers/GeneralTips/creatingstudyenvironment.htm
  7. http://www.wyzant.com/news/stories/146/5_ways_to_create_the_perfect_study_space
  8. http://studymagazine.com/2010/11/22/creating-productive-work-study-environment/
  9. http://www.wgu.edu/blogpost/improve-online-study-environment
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記事の情報

この記事はMegan Morgan, PhDが共著しています。 メーガン・モーガンはジョージア大学の政治学、国際情勢学、そして広報学の専門学部、「School of Public & International Affairs」にてGraduate Program Academic Advisor(修士課程にある留学生に学習面での指導をする教授)を務めています。2015年にジョージア大学から英語学の博士号を授与されています。

カテゴリ: 学び・コミュニケーション | 学校・大学

他言語版:

English: Make a Study Space, Español: hacer un espacio de estudio, Italiano: Creare uno Spazio per Studiare, Русский: организовать место для учебы, Português: Fazer um Local de Estudo, Deutsch: Einen Platz zum Lernen einrichten, Français: mettre en place un espace d'études, Tiếng Việt: Tạo không gian học tập, Bahasa Indonesia: Membuat Ruang untuk Belajar, Nederlands: Een studieplek creëren, العربية: إعداد مكان للمذاكرة

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