本ガイドでは、画質を落とさずに動画を圧縮する基本的な方法を解説します。動画をストリーミングしたり、送ったりするのに必要なデータ容量の削減ができるため、動画をインターネットで共有したい場合、動画の圧縮は不可欠です。動画の圧縮は、最初は少し難しそうに感じるかもしれませんが、基本的な用語を理解してしまえば、どのような動画圧縮ツールでも、必要に応じて使いこなせるようになるでしょう。

方法 1 の 4:
用語を学ぶ

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    圧縮 圧縮とは、加工されていない動画ファイルを、保存領域をあまり必要としないフォーマットに変換する全体のプロセスを指します。加工されていない非圧縮動画は、一般的にフレームレートが24fpsか30fpsで撮影されています。つまり、毎秒24枚、または30枚の画像が映し出されて、動いているかのように見せています。フレーム同士の間隔がとても短いため、フレームが変わるたびに画像上のすべてのものが動いているわけではありません。圧縮した場合は、フレーム全体をひとつずつ保存するのではく、各フレームで変化しているパーツだけを保存します。
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    コーデック コーデックとは、コンピューターが、フレーム間で発生する変化の量を決定するために使う手段です。「コーデック」という言葉は、「エンコード(符号化)」と「デコード(復号)」を合わせたものです。加工されていない動画を取り込み、より小さなパッケージにエンコードします。同様に動画を解凍し、再生することも可能です。
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    キーフレーム キーフレームとは、参照フレームのことです。コーデックは、数フレームごとにキーフレームを決定します。キーフレームが、次に続く数フレームでの変化に対して基本のフレームとなります。キーフレームの間隔は、完成する動画ファイルのサイズに大きな影響を与えることになります。キーフレームがたくさんある場合、ファイルは大きくなりますが、画質は上がります。キーフレームがとびとびになっている場合、動画にアーティファクトが多く出来てしまいます。
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    アーティファクト キーフレームが正しく更新されなかったことにより生じる画像の歪みです。圧縮の品質が低いほど、アーティファクトが出来やすくなります。
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    ビットレート(または、データレート) ビットレートは、秒ごとに処理されるデータの量です。一般的に、キロビット毎秒で測定されます。ビットレートは、固定ビットレート(CBR)か可変ビットレート(VBR)のいずれかになります。固定ビットレートでは、動画全体でビットレートが一定になり、動画ファイルのサイズが大きくなる場合があります。可変ビットレートでは、画面上の動きの量によってビットレートが変わり、動画ファイルは小さくなります。
    • 可変ビットレートを用いた場合、ビットレートが動画の中で十分動的に変動しなければ、画質が落ちる場合があります。両方のビットレートを試して、サイズと許容できる画質のバランスを取りましょう。
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    フレームレート フレームレートは、秒ごとのフレームの数です。動画は、一般的に毎秒24フレームか30フレームで撮影されます。フレームレートは、元の加工されていない動画のまま変えないことが推奨されています。フレームレートを変えてしまうと、再生した動画が不安定に見え、音声が正しく同期されない可能性があります。
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    解像度 解像度とは、出力される動画のサイズのことです。「幅」x「高さ」としてピクセルで表示されます。一般的な解像度は次の通りです。
    • 854 x 480 (フルワイドVGA, "480p")
    • 1280 x 720 (HDTV, "720p")
    • 1920 x 1080 (フルハイビジョン, "1080p")
    • 3840 x 2160 (4K UHDTV, "4K")
    • 4096 x 2304 (4K フルUHDTV)
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方法 2 の 4:
YouTubeやVimeo向けに圧縮する

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    圧縮が必要な理由を理解する 加工されていない動画ファイル、特にHD動画は、サイズが数GB(ギガバイト)になる場合があります。YouTubeやVimeoに大きなサイズの動画ファイルをアップロードすることはできますが、非常に長い時間がかかることがあります。また、YouTubeやVimeoはアップロードされた動画ファイルを圧縮するので、結果的に画質が落ちることがよくあります。自分で動画を圧縮することで、サイズも画質も自分でコントロールできます。
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    動画編集ソフトで加工されていない動画ファイルを開く オンライン上で入手可能な無料のソフトウェアだけではなく、After EffectsやFinal Cutなどプロ向けの製品もあります。特定の機能はソフトウェアによって異なりますが、設定は、すべてのソフトウェアにおいてほぼ同じです。
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    動画をエクスポートする 圧縮処理を始めるためには、動画をエクスポートする必要があります。圧縮処理では、YouTubeやVimeoでサポートされているフォーマットも含み、すべてのシステムや端末で再生可能なフォーマットに動画を変換します。
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    ファイルのフォーマットを選択する ファイルのフォーマットは、完成したファイルをどう利用するかによって変わります。MP4ファイルは、ほとんどのシステムや端末で再生可能なため、最も一般的に受け入れられるファイルフォーマットになります。再生可能な端末には、プレイステーション3のようなゲーム機も含まれます。
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    動画フォーマット(コーデック)を選択する H.264は、最も広く使われているコーデックで、ほとんどのシステムでサポートされています。オンラインのストリーミング向けにアップロードされる動画で好まれるコーデックです。HD動画は、H.264でエンコードすべきでしょう。
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    ビットレートを選択する SD画質(標準解像度、解像度が480p以下)の動画であれば、2,000 〜 5,000 kbpsのビットレートを使用します。720pの動画のビットレートは、5,000 〜 10,000 kbpsにすべきでしょう。1080pの動画のビットレートは、10,000 〜 20,000 kbpsにすべきでしょう。
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    動画の解像度を選択する 解像度は、元の動画のまま変えないようにしましょう。
    • 一部のストリーミングサイトでは、アップロード処理の後で、独自の解像度オプションの設定を行います。
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    キーフレームとフレームレートを調整する 撮影時と同じフレームレートで動画をエンコードします。毎秒30フレーム以上で撮影していた場合は、半分の値でエンコードします(例えば、60fpsの場合は、30fpsでエンコードします)。キーフレームは、フレームレートと同じ値にしましょう。
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    エンコードのモードを選択する 一般的には、マルチパスエンコードを選択します。マルチパスエンコードは、シングルパスエンコードよりも時間がかかりますが、目に見えてわかるほど高画質の動画に仕上がります。
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    音声オプションを設定する 最も広くサポートされていて、最高品質であるため、音声フォーマットとしてAAC-LCを選択します。ビットレートには、320 kbpsを選択します。出力されるサンプリングレートは、48.000 kHzになるはずです。
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方法 3 の 4:
QuickTimeを使って圧縮する

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    QuickTimeで動画を開く この方法は、主にmovファイル向けの方法です。movファイルは、Apple QuickTime専用のファイルです。movファイルは、すでに圧縮されていますが、ウェブにアップロードしたり、スマートフォンで転送するために、さらに圧縮することが可能です。
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    「ファイル」メニューをクリックする 「書き出す」、そして「ウェブ」をクリックします。「ウェブ」をクリックすると、複数のオプションがあるウィンドウが表示されます。元のファイルと圧縮したファイルで名前を区別したい場合は、動画ファイルの名前を変更できます。
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    画質を選ぶ 動画を書き出す際に、3つの画質オプションがあります。「iPhone」、「iPhone(セルラー)」、または「コンピュータ」の中から選択できます。動画を再生するのに最も適したフォーマットを選択しましょう。
    • 「iPhone(セルラー)」の場合、ファイルサイズが最も小さく、画質も低くなります。スマートフォンやタブレットで動画を見る場合に使用します。
    • 「iPhone」の場合、普通の画質で圧縮サイズも中程度になります。ご自宅のワイヤレスネットワークを通して動画をストリーミングする際に使用します。
    • 「コンピュータ」の場合、最高画質の圧縮が提供されますが、出来上がるファイルは、元のファイルよりも、そこまで小さくはなりません。オンラインでストリーミングされる動画をアップロードする際に使用します。
    • 複数のチェックボックスにチェックを入れて、異なる圧縮形式で複数の動画ファイルを生成することも可能です。
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方法 4 の 4:
MacのFinderを使って圧縮する

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    Finderを開く パソコン上で動画ファイルの場所を開きます。この方法は、QuickTime用動画ファイル(mov)に対してのみ有効です。
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    ファイルを右クリックする 選択した動画ファイルを右クリックします。メニューの一番下から「選択したビデオファイルをエンコード」をクリックします。クリックすると、「メディアをエンコード」ポップアップウィンドウが表示されます。
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    設定を選択する 設定メニューで、エンコードしたい動画の解像度を選びます。1080pは高解像度の設定で、標準的なHDの解像度です。720pは、1080pと比べて画質が劣りますが、HD画質とみなされます。
    • 元の解像度よりも高い解像度を選んでも、動画の見た目が良くなることはありません。
    • 設定の中から、音声だけの抽出を選択することもできます。
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    互換性を選択する 複数の端末で動画を閲覧する予定であれば、「エンコード」メニューで「互換性重視」を選択します。「互換性重視」を選択すると、動画フォーマットがH.264、音声フォーマットがAACと、最も互換性のあるフォーマットになります。
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    動画をエンコードする 満足の行く設定ができたら、エンコード処理を始めます。ターゲットのビットレートと解像度、互換性のある端末は「メディアをエンコード」ウィンドウで確認できます。保存先を選択して、準備ができたら「続ける」をクリックします。
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ポイント

  • 異なるサイズで動画を保存すると、異なる処理速度の端末からアクセスするのに最適なサイズの動画を用意することが可能です。HD動画は、1280 x 720ピクセルのアスペクト比で保存されますが、480 x 270ピクセルの動画が必要な方がいるかもしれません。
  • 動画に複雑な編集を施していたり、撮影された動画が滑らかではない場合、圧縮処理中、動画のフレーム間の変化のデータは、すべて保存されなくてはなりません。そのため、映像の圧縮がさらに難しくなることがあります。
  • 動画が高度に圧縮されている場合、すべての動画が良い見た目になるとは限りません。携帯電話のカメラで撮影された動画など一部の動画は、再生時にすでに圧縮されています。
  • 可能であれば、マルチパスエンコードを使用しましょう。シングルパスエンコーティングよりも時間がかかりますが、動画ファイルの画質は上がります。

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注意事項

  • DVDプレーヤーで再生されるビデオCD(VCD)上の映像は、映像は1150Kbps、音声は224Kbpsで保存されている必要があります。
  • 動画の圧縮をしすぎないようにしましょう。圧縮により、データを失いすぎてしまい、認識不可能になってしまうかもしれません。
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必要なもの

  • パソコン
  • インターネット接続
  • 動画圧縮ソフトウェア、または圧縮サービス
  • 動画を撮影する端末・機器
  • 動画編集ソフトウェア
  • デジタルの動画ファイル
  • 動画プレーヤー

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