医療用マスクを着用する方法

共同執筆者 World Health Organization

医療用マスクは外科手術用マスク、サージカルマスクとも呼ばれています。空気感染病、体液、あるいは特定の物質から身を守るために医療従事者が着用します。[1] また、病気が発生すると、厚生労働省といったその国の保険や医療を管轄とする機関から医療マスクの着用が推奨されることもあります。こうしたマスクは口から鼻にかけてを完全に覆うように作られていますが、比較的緩い状態で着用します。[2][3]

方法 1 の 3:
マスクを着用する

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    手を洗う 清潔なマスクを着用する前に、まずせっけんと水で手を洗いましょう。[4]
    • せっけんを手につけ、20秒ほど手指をこすり合わせましょう。最後に水で洗い流します。[5]
    • 必ず清潔なペーパータオルを使って水気を拭き取りましょう。使ったペーパータオルはゴミ箱に捨てます。

    ポイント: 手を拭いたペーパータオルを使ってゴミ箱のフタの開け閉めをすれば、洗ったばかりの指先も清潔に保たれます。

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    マスクの状態を確認する 箱や袋から新品のマスクを取り出し、欠陥(穴や破れなど)が見られないか確認しましょう。マスクに何らかの欠陥がある場合は使わずに破棄し、新しいものを再度取り出しましょう。[6]
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    正しい向きにする マスクをできる限り肌に近づけて着用するために、マスク上部の縁にはやや硬い素材が用いられており、折り曲げて鼻の形状に合わせられるようになっています。この折り曲げ可能な辺を上にして顔に当てましょう。[7]
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    裏表を確認する 多くの場合、マスクの内側(顔に触れる方)は真っ白、外側はやや異なる色になっています。顔にマスクを当てる前に、裏と表を確認しましょう。[8]
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    顔にマスクを当てる 医療マスクにはいくつかの種類があり、頭部での固定方法が異なります。[9]
    • 耳にかけるもの:マスクの左右の端に耳にかけるための輪がついています。一般的に伸縮性のある素材が用いられているので、伸ばして着用することができます。輪の部分を手に持ち、その一方を片方の耳にかけ、もう一方も反対の耳に同じようにかけましょう。
    • ストラップを結ぶもの:後頭部でストラップを結ぶ必要のあるマスクもあります。一般的に上と下の二か所で結ぶ仕組みになっています。上のストラップを手で持ち、後頭部まで引き、適切な位置で結びましょう。
    • ヘアバンドになっているもの:(耳元でなく) 頭頂部と後頭部の2か所を伸縮性のあるヘアバンドで留める種類のマスクも存在します。顔の前にマスクを持ち、上のバンドを頭上に引き上げ頭頂部付近で固定しましょう。次に下のバンドを手に取り、頭上を通して後頭部で固定します。
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    鼻の部分を調整する マスクが装着されたので、次は人差し指と親指で折り曲げが可能な部分をつまみ、鼻筋の形状合わせましょう。[10]
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    下のストラップを結ぶ 上下でストラップを結ぶ種類のマスクを使用している場合は、ここで下のストラップを結びましょう。鼻筋に合わせてマスクを調整すると着用感が若干変化するので、この段階まで待って行うのが賢明です。[11]
    • すでに下のストラップを結んでいた場合は、必要に応じて一旦ほどき、よりきつめに結び直しましょう。
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    マスクを顔と顎に合わせる マスクを完全に固定することが出来たのであれば、今度は顔、口元、そして顎の下まで覆われるよう調整しましょう。[12]
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方法 2 の 3:
マスクを取り外す

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    手を洗う マスクを取り外す直前に何をしていたかによっては、まず手を洗った方が良いかもしれません。あるいは、手袋を取り外してから手を洗い、最後にマスクを取り外しましょう。[13]
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    注意深くマスクを取り外す 一般的に、マスクを取り外す際は、マスクの縁、ストラップ、ループあるいはバンドなどの部分のみをつまんで外します。汚染されている可能性がある前面の部分などには触れないようにしましょう。[14]
    • 耳にかけるもの:手を使って耳にかけられている輪をつまみ、それぞれの耳から外しましょう。
    • ストラップを結ぶもの:手で下のストラップをほどき、次に上のストラップをほどきます。ストラップを手で持ちながらマスクを外しましょう。
    • ヘアバンドになっているもの:下のヘアバンドを手でつまみ、頭の上を通して外します。次に同じ要領で上のバンドも外します。上のバンドを持った状態でマスクを顔から外しましょう。
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    マスクを安全に廃棄する マスクは使い捨てです。つまり、外したマスクは直ちに破棄する必要があります。[15]
    • 医療現場では、使用済みのマスクや手袋を含めた器具を捨てるためのバイオハザードゴミ箱が置かれているはずです。
    • 医療現場以外の場で汚染されている恐れのあるマスクを廃棄する時は、マスクだけを単体でプラスチック製の袋に入れましょう。袋の口を閉め、ゴミ箱に捨てます。
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    もう一度手を洗う マスクを安全に廃棄することができたら、汚染されたマスクに触れてしまっているかもしれないので、念のためもう一度手を洗いましょう。[16]
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方法 3 の 3:
マスクに関する知識を深める

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    マスクによって何が防げるのかを理解する 医療用あるいは外科手術用マスクは、顔と鼻を覆うことを目的として着用します。つまり、人体に有害なウイルスや細菌が含まれている可能性のある大きな粒子を遮るために用います。[17]
    • 小さな粒子はマスクを通過する可能性もあります。また、こうしたマスクは顔を密閉しないので、隙間から粒子が入り込むこともあります。
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    医療用マスクとN95マスクの違いを理解する N95 マスクとは、95パーセントの微粒子を遮ることができるマスクのことで医療従事者に用いられています。一般的な医療用マスクと異なり、N95 マスクは肌により密着させて着用することができ、浮遊微粒子からの保護にも役立ちます。[18]
    • N95 マスクを着用すれば95パーセントの微粒子(0.3ミクロン)を遮断することができますが、依然として何らかの有害な粒子が通過する可能性が5%あるということも意味しています。
    • N95マスクは子供や髭を生やした人は着用することができません。
    • N95 マスクの中には、マスクの内側に排気がこもり濡れることを軽減し、呼吸をしやすくするために呼気弁が取り付けられているものもあります。ただし、こうしたマスクは無菌室などでは用いることが出来ません。弁があることで、ろ過されていない(そして恐らく汚染された)空気がマスクの外に発せられてしまうためです。[19]
    • 一般的に、N95 マスクには詳細な着用手順および取り外し手順が添付されているはずです。自分だけでなく自分と接している患者を守るためにも、何よりもまず使用方法をしっかりと守らなければなりません。米国のようにN95 マスクを使用する人は着用や使用に関する訓練を受けることが必要とされていることもあります。[20]
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ポイント

  • 手を洗う時は必ずせっけんと水を使用するようにしましょう。ただし、せっけんと水が使用できない場合は、アルコール成分が少なくとも60パーセント含まれているハンドサニタイザー(手指の消毒剤)で代用しましょう。こうしたサニタイザーを使う際は、手に適量を出して最低でも10秒間こすり合わせるようにしましょう。10秒が経過する前に乾いてしまう場合は量が足りません。[21]
  • こちらの資料から医療用マスクやN95に関する情報を確認することができます。マスクの種類、性能の比較、さらに着用方法などが記載されています。

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注意事項

  • 医療用マスクは使い回すことができません。一度着用したものは必ず破棄しましょう。[22]
  • 医療用でないマスクも様々な種類の製品が販売されています。特にホームセンターや工具を取り扱う店舗で多く見かけます。こうしたマスクは木工や金属を用いた建築作業現場で発生するする粉塵から口と鼻を守るために着用します。この防塵マスクは医療用マスクとは用途が異なるので医療現場で用いることはできません。[23]
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動画
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このwikiHow記事について

国際公衆衛生局
この記事はWorld Health Organizationが共著しています。 1948年に設立された世界保健機関(WHO)は、国際公衆保健の管理を担う国際連合の専門機関です。公衆衛生リスクの監視、身体的・精神的健康の推進、国際公衆衛生協調の調整、そして緊急事態発生時にさいする応答活動を行っています。現在世界保健機関は新型コロナウイルス感染症パンデミックへの対応にあたり、世界各国にて感染予防と患者検出のサポートに取り組んでいます。
カテゴリ: 健康
記事のサマリーX

医療用マスクを着用するには、まず水と石鹸もしくは手指消毒剤で手を洗浄します。それから、新しいマスクを箱から出し、破れや穴がないかどうか確認します。上に来るのは、やや硬く、鼻に沿って曲げられるワイヤーが入っている方です。色のついた面を外側、白い面を手前にして、マスクが鼻と口を覆うように顔に当てます。両側にゴムが2本ずつついているタイプであれば、2本とも耳にかけてマスクを固定します。ひもがついている場合は、上側のひも同士を頭の後ろでしっかりと蝶結びにします。下側の2本は首筋で結びましょう。バンド付きのタイプは、上のバンドを引っ張って頭の裏側に回します。下のバンドは頭の上を通って首筋に来るようにします。マスク上部のワイヤーを鼻にフィットさせ、マスクを下に引っ張って口と顎までしっかりと覆います。医療用マスクを外す場合は、水と石鹸もしくは手指消毒剤で手を洗浄します。ゴムやひも、バンドを外してマスクを取り外します。マスクの表側は汚染されている可能性があるため、触らないようにしましょう。最後に、マスクをごみ箱に捨て、もう一度手を洗います。

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