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この記事の共著者 : Catherine Boswell, PhD. 心理学者のキャスリーン・ボスウェル博士は、テキサス州ヒューストンの個人セラピークリニック「Psynergy Psychological Associates」の共同設立者です。トラウマ、人間関係、グリーフ、慢性疼痛などに悩む個人、グループ、カップル、家族のセラピーを専門とし、経験は15年以上。ヒューストン大学にてカウンセリング心理学の博士号を取得し、同大学で修士課程の授業を担当。さらに、著作、講演、コーチングと幅広く活躍しています。
この記事には54件の参照文献があり、文献一覧は記事の最後に表示されています。
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双極性障害(躁うつ病)とは、気分、行動、気力、日常を送る能力が、激しく上がったり下がったり変化する脳の障害です。アメリカでは約600万の人が双極性障害を患っていて、他の精神疾患と同様によく誤解されがちな障害のひとつです。テレビなどの大衆娯楽の中では、感情の起伏が激しい人のことを双極性障害と表現したりする人もいますが、実際の双極性障害の診断基準はもっと厳密に定められています。双極性障害にはいくつかのタイプがあります。[1] どのタイプも辛い精神疾患ですが、治療可能です。 通常は処方薬と心理療法の組み合わせで治療にあたります。[2] 身の回りの人が双極性障害を患っているかもしれないという心当たりがある場合は、この記事を読んで、双極性障害の人をサポートする際に参考にしてましょう。
ステップ
方法 1
方法 1 の 3:双極性障害について学ぶ
方法 1
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1強烈な気分エピソード(気分障害)があるかどうか注意しましょう。「 気分エピソード」とは、落ち着いた状態から、気分が激しく強烈に変調することを意味します。よく使われる言い方では、この変調のことを「ムードスイング」と言ったりします。双極性障害を患っている人は、短い間に躁とうつの気分エピソードが入れ替わったり、そこまで頻繁ではないにせよ躁とうつ、それぞれのエピソードの間を行ったり来たりします。[3]
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2双極性障害にはいくつかのタイプがあります。主に、双極I型障害、双極Ⅱ型障害、特定不能の双極性障害、気分循環性障害の4つのタイプに分類されます。どのタイプであるかは、症状の度合いと期間、それぞれの気分エピソードを繰り返す頻度によって診断されます。[6] 双極性障害の診断は、精神科医などの専門家によって行われるものであり、自己判断してはいけません。
- 双極I型障害の場合、躁エピソードまたは躁と抑うつの混合エピソードが最低でも7日以上継続します。強烈な躁エピソードを呈し、危険な状態にある場合は、直ちに医療処置が必要なこともあります。 抑うつエピソードも現れ、最低でも2週間抑うつ状態が継続します。[7]
- 双極Ⅱ型障害の場合は、振り切れた躁状態に発展することは稀で、躁よりも軽い軽躁病エピソードがみられ、抑うつエピソードが長く続きます。軽躁病エピソードは、軽い躁状態を指し、患者本人もスイッチが入ったかのように感じ、非常に行動的で睡眠をほとんど必要としません。他には、次から次へと考えが浮かんでくる、多弁になる、攻撃的になるなどが挙げられます。しかし、躁状態とは異なり、軽躁状態では通常、現実との接点や日常を送る能力を失うまでには至りません。軽躁状態を治療せずに放置しつづけると、躁に移行してしまうことがあります。[8]
- 双極Ⅱ型障害の抑うつエピソードは、双極I型障害に比べてうつ症状が重く、期間も長くなると言われてます。双極I型障害と双極Ⅱ型障害、両方とも症状の現れ方は幅広く、出現する症状や苦しみは個人差があります。そのため、一般的な概念による判断が必ずしも正しいというわけではありません。
- 特定不能の双極性障害とは、双極性障害の病相がみられながら、DSM-5(精神障害の診断と統計マニュアル)が定める厳密な診断基準に当てはまらない障害を指します。このタイプにも、普通の正常範囲ではない症状がみられます。
- 気分循環性障害は、軽度の双極性障害といえるでしょう。軽躁状態が続いたあと、短い軽度の抑うつ状態が訪れます。気分循環性障害と診断されるには、この病相が最低2年以上継続していることが条件です。[9] [10]
- 双極性障害を患っている人の中には、12ヶ月の間に4回以上の躁うつエピソードを繰り返す急速交代型の人もいます。この急速交代型は、男性よりも女性の方がやや多く、躁うつ状態を繰り返します。[11] [12]
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3躁エピソードの見分け方を学びましょう。躁エピソードの現れ方は人によって異なります。躁状態になると、普通の状態や平静状態から、急激に回転数が上がったような気分の変化がみられます。躁状態の症状の一例は以下の通りです。[13] [14]
- 非常に強い喜びや幸福感、高揚感を感じます。躁エピソードにある人は、幸福で陶酔感を感じているため、悪いニュースを聞いても影響を受けません。具体的な理由がないも関わらず、この高揚感は持続します。
- 自信過剰、無敵感、誇大妄想がみられます。いつもよりも自分を過大評価したり、高く自己評価したりします。本人ができる事以上の事でも実行可能だと信じ、なんの不安もありません。また、自分は偉人や超常現象と繋がりがあるのだと想像することもあります。
- 急にイライラしたり怒ったりします。 躁エピソードにある人は、理由もなく他人にきつく当たることがあります。また、通常の平静状態に比べて、神経が過敏で怒りやすくなります。
- 過度に活動的になります。いくつものプロジェクトを同時進行したり、消化できないほどの予定を1日に詰め込むこともあります。睡眠や食事に時間を割くぐらいなら、一見くだらない予定でも活動していることを好みます。
- 多弁であちこちに話が飛び、次から次へと考えが浮かんでくるようになります。 躁エピソードに入ると、多弁なのに考えをまとめることができません。 次から次へと別の考えや行動に飛びつきます。
- 神経過敏で興奮状態になります。興奮していて落ち着きがありません。すぐに注意力散漫になります。
- 危険な行動が増えます。平静状態の時にはしないような逸脱行為、例えば安全でないセックス、多額の買い物、ギャンブルなど危険な行動を起こします。他にも、運転中にスピードを出す、たいした準備もせず危険なスポーツや競技に挑むこともあるでしょう。
- 睡眠をあまり必要としなくなります。ほとんど寝てないなくても元気だと主張します。 不眠になる、というよりも睡眠を必要としなくなる人もいます。
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4抑うつエピソードの見分け方を学びましょう。双極性障害で躁エピソードにある人が、「世界で一番幸せ」な気分であるのに対して、抑うつエピソードでは「地の果てに落ちた」かのような気分になります。症状は個人差がありますが、抑うつエピソードに共通する症状は以下の通りです。[15] [16]
- 強い悲しみと絶望感に襲われます。躁状態の時に、理由もなく幸せで高揚していたのと同様に、さしたる理由もなくうつ状態になります。周りが励ましても、本人は救いがなく自分には価値がないと感じます。
- 無快感症になります。無快感症とは、物事に興味を示さなくなった状態のことを指します。性欲も減退します。
- 疲れやすくなります。抑うつ状態にあると、常に疲労感を感じることがあります。また、痛みを訴えることもあります。
- 睡眠のパターンが崩れます。抑うつ状態にあると、なんらかの形で睡眠習慣が崩れます。 寝すぎる人もいれば、ほとんど寝ない人もいます。どちらの場合も、通常の睡眠習慣とは全く異なります。
- 食欲が変化します。抑うつ状態にあると、体重が減少または増加します。食べ過ぎまたは少食になることもあります。食欲の程度には個人差がありますが、いずれの場合も通常の食欲とは異なります。
- 集中力が低下します。集中することや、小さな事でも決断することが難しくなります。抑うつ状態だと、感覚が麻痺してしまったかのように感じることもあります。
- 自殺念慮が出たり自殺を図ったりします。自殺をほのめかした時は、注目を引くために言っているのだなどと思ってはいけません。双極性障害の自殺のリスクは非常に高いのです。 自殺願望を口にするようになったら、直ちに救急車を呼ぶなど医療機関にかかりましょう。
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5双極性障害の関連書籍や情報を読みましょう。この記事を読むことも、双極性障害を知るための大きな一歩です。双極性障害についての知識と理解が深まれば、病気に苦しむ大切な人をより上手にサポートできるようになるでしょう。[17] [18]
- 日本の厚生労働省のウェブサイト「みんなのメンタルヘルス」、またアメリカ国立精神衛生研究所(The National Institute of Mental Health)のウェブサイト(英語)に、双極性障害の症状や原因、治療法、病気との付き合い方など役に立つ情報が掲載されています。参考にしてみるとよいでしょう。[19]
- 双極性障害の関連書籍を読んでみましょう。双極性障害に関する本はインターネット、書店または図書館で探すことができます。[20]
- 厚生労働省のウェブサイト「みんなのメンタルヘルス」以外でも、双極性障害についてインターネットで検索してみましょう。知識以外にも体験談などためになる情報があります。
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6精神病に関するよくある誤解を解きましょう。精神病はおかしな人などと非難されがちです。 また、立ち直れずにくよくよしすぎ、もっとできたのではないか、もっとポジティブに捉えたら良いなどと思われることもあるでしょう。[21] これらは全て誤解です。双極性障害は遺伝、脳の構造、体内物質の不均衡、社会や文化からのプレッシャーなどが複合的に組み合わさって発症するものです。[22] 双極性障害は、本人の意思で止めることができない病気ですが、治療法はあります。[23]
- 癌など、自分が罹ったことのない病気を患っている人にどのように声をかけるか考えてみてください。「癌にかからないように努力してきたの?」などという言葉をかけるでしょうか?また、双極性障害の人に、「もっと頑張りなさい」と声かけするのも間違っています。[24]
- 双極性障害は稀な障害だというのも誤認です。アメリカでは約600万人が双極性障害に苦しんでいます。[25] 有名人では、俳優のスティーブン・フライ、ジャン=クロード・ヴァン・ダム、女優の故キャリー・フィッシャーが双極性障害であることを公表していました。[26] [27]
- 躁または鬱になるのは自然なこと、または良いことだと考えるのも間違っています。人はみな、人生の中で良い時もあれば悪い時もあるのは本当です。しかし、双極性障害の場合は、一般的な感情の起伏や調子の悪さに比べて、気分の転調が激しく、危険ですらあります。日常生活を送るにあたって大きな影響がでます。
- 抑うつなどのいくつかの症状を除いて、双極性障害と総合失調症は全く異なる疾患です。双極性障害は躁と抑うつエピソードの激しい転調が特徴です。総合失調症の症状は、幻覚、妄想、解体した会話などが特徴ですが、これらの症状は双極性障害にはあまりみられません。統合失調感情障害の中には、躁うつ症状も併せ持つ人がいることがあります。[28]
- 双極性障害やうつ病は周りの人にとって脅威になると考える人は少なくありません。ニュースなどのメディア媒体は特にこういった点を強調しがちです。現実には、研究によると、双極性障害の人よりも、そうでない人の方が暴力行動を起こすことがわかっています。それよりも、自殺念慮を持ったり自殺を図ることが多いでしょう。[29]
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方法 2
方法 2 の 3:大切な人が双極性障害になったら
方法 2
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1人を傷つける言葉を使わないようにしましょう。精神病ではないのに、冗談で自分のことを「躁うつっぽい」や、「精神分裂気味」などと言う人もいます。これらの言葉は正確性に欠くどころか、双極性障害に苦しむ人たちの経験を矮小化させてしまいます。精神病ついて話す際は、思いやりのある言動を心がけましょう。[30]
- 精神疾患はその人の全てではなく、一面でしかありません。「あなたって双極性障害だと思うよ」などと判断するような強い口調ではなく、「もしかしたら双極性障害の可能性もあるのかも」という言い方を心がけましょう。[31]
- 「うつ病の○○さん」のような言い方は、その人自身を病気という一面で括ってしまいかねません。これは精神疾患を患っている人の周りでよくあることで、言った方はそのつもりがなくても、患者本人は病気は恥じるべきものだと感じてしまいます。
- 「私も躁うつっぽいところがある」や「気持ちわかるよ」という言葉で慰めようとするのはやめましょう。 このような言葉は、苦しんでいる側からすると、あなたが病気を真剣に捉えていないという印象を与えてしまうことがあります。
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2心配していることや気になることを伝えましょう。病気の本人に自分の思いを伝えることで、大切な相手を不快にさせてしまうかもと不安になることもあるでしょう。しかし、気になることを相手に伝えるのはとても有益で大切なことです。 精神疾患の話題を避けていると、触れてはいけない事柄のような雰囲気ができ、精神疾患を患っている本人が、自分自身のことを精神病に罹った恥ずべき意味のない人間という風に思い込んでしまうことがあります。精神疾患について本人と話す時には、オープンで正直に、思いやりを持って接しましょう。[32]
- 「1人で抱え込まないで」と伝えましょう。双極性障害になると強い孤独を感じることがあります。自分にできる方法で、大切な人の支えになりたいという想いを伝えましょう。
- この病気は本物なのだという認識を持ちましょう。症状を抑えようとすることは、本人にとっては良いことはありません。「大したことない病気」という言葉を使うのではなく、症状は深刻だけれど治療可能なのだと伝えるようにしましょう。例えば、「これは病気で、そのせいで自分が自分でないように感じると思う。一緒にどんな治療方法があるか探しましょう」などと伝えるとよいでしょう。
- 相手に愛と受容が伝わるようにしましょう。特に抑うつエピソードに入ると、自分には存在価値がなく、人として終わったなどという風に思うこともあるでしょう。 このようなネガティブな思考に入ってしまった場合は、相手に愛と受容を示しましょう。例えば、「私はあなたのこと愛しているし、あなたは私にとって大事な人よ。とても心配で、助けたいの」などと伝えてみましょう。
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3「私」という言葉を使って自分の思いを伝えましょう。その際、相手を攻撃したり、判断しようとしているわけではないという雰囲気がとても大切です。精神疾患を患っていると、世界全てが敵のように感じることがあります。自分は味方であると示すことが大切です。
- 例えば、「私はあなたのことが心配です。あなたの行動で気になることがあって心配なの」などと伝えましょう。
- 「助けたいだけなのに」や「私の言うことを聞いて」などの自己防衛的な言い方は避けましょう。
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4脅しや咎めるような言葉は避けましょう。大切な人の健康が心配で、どんな手段を使ってでも、本人がしかるべき機関に助けを求めにいくよう仕向けたいと感じることもあるでしょう。しかし、話を大げさにしたり、脅し文句を使ったり、罪悪感を植え付けてはいけません。そのような接し方は、双極性障害を患っている側からすると、あなたにおかしいと思われているのだという思いを強くするだけです。[33]
- 「私のことを心配させないで」や「あなたの行動がおかしい」などという言葉は避けましょう。これらの言葉は、心配しているという言葉とは逆の意味に聞こえ、相手の心を閉ざしてしまうことがあります。
- 罪悪感を利用した言葉遣いも避けましょう。例えば、相手との信頼関係をダシにして、「私のこと本当に愛しているなら、助けを拒まないはずよ」や「家族がどんな思いでいるかわかる?」などという言葉で助けを強制してはいけません。双極性障害の人の多くは、恥ずかしさや、自分には存在価値がないという思いで苦しんでいます。これらの言葉は、彼らの自己否定感を強めるだけです。
- 脅し文句は避けましょう。他人を自分の思い通りにすることはできません。例えば、「助けを拒むなら、もう一緒にいられない」や「助けを拒むなら、もう車のローンを払ってあげないから」という言葉は相手にストレスになるだけでなく、激しい気分の転調を引き起こしてしまう可能性もあります。
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5「あなたの健康について気になる点がある」という視点から話をしてみましょう。自分に問題があるとは認めたがらない人もいます。躁エピソード時は、本人はとても気分が良いので、自分に問題があると認めることは難しいでしょう。抑うつエピソード時は、自分に問題があることは認識できても、希望が見えず治るわけがないと考えてしまうことがあります。[34] 健康について気になるという形で話を進めるとうまくいくかもしれません。
- 双極性障害も糖尿病や癌と同じように病気なのだと繰り返し伝えるとよいでしょう。癌の人に治療を勧めるように、双極性障害も治療が必要であると話ましょう。
- それでも本人が病気とは認めたがらない場合、「精神障害」としてではなく、気になる症状、例えば、不眠や疲労感という症状について医師に相談してはどうかと勧めてみましょう。それが治療への第一歩になるかもしれません。
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6双極性障害を患っている本人の気持ち、またあなたに対してどのように感じているか会話する時間を持ちましょう。心配しているという気持ちを伝えているつもりが、お説教に変わってしまうのもよくあることです。そのような状況を避けるためにも、本人がどのようにに考え、感じているか話す機会を作りましょう。あなたが大切な人の双極性障害について悩んでいたとしても、病気に苦しんでいるのは相手であって自分ではないと心に留めて置きましょう。[35]
- 例えば、あなたの想いを伝えた後に、「どんなことを考えているの?」や「私の思いは伝えたけれど、どう思った?」などと話しましょう。
- 双極性障害である本人の気持ちを理解しているつもりになるのはやめましょう。慰めで「あなたの気持ちわかるわ」などと言うのは簡単ですが、実際には相手を見下しているように聞こえてしまいます。わかったつもりにならず相手の気持ちを認める時は、「○○だったから悲しい気持ちになってしまったのね」などと言いましょう。
- 本人が自分には問題があると認めない時には、そのことで議論するのはやめましょう。本人に治療を勧めることはできますが、強制的に治療させることはできません。
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7双極性障害を患っている人の考えや感情を、妄想だとか考えるに値しないと軽視するのはやめましょう。抑うつエピソードのせいで自己否定感が強まっているとしても、本人にとってはそれが現実で辛いものです。本人の気持ちを軽視していると、想いをあなたに伝えようとしなくなるでしょう。相手の感情を認めつつ、ネガティブな考えと上手に向き合うよう導きましょう。
- 例えば、本人が「自分は悪い人間で、誰も自分のことを愛していない」などと言う時には、「そう言う風に感じてしまうのはわかるし辛いと思う。だけれど、私はあなたのことを愛しているし、優しくて思いやりのある人だと思っているわ」などと伝えるとよいでしょう。
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8スクリーニング検査を受けてはどうかと勧めてみましょう。躁状態、うつ状態両方とも双極性障害の顕著な特徴です。インターネットで無料でできるスクリーニング検査もあるので、検索してみましょう。[36]
- プライバシーが守られた自宅でできる匿名の検査の方が、ストレスも少なく、治療の必要性を理解しやすいかもしれません。
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9精神科医師など専門家の力が必要であることを強調しましょう。双極性障害はとても深刻な精神疾患です。治療をせずに放っておくと、軽度の障害も悪化してしまうことがあります。大切な人が双極性障害を患っている可能性がある場合は、ただちに医療機関にかかることを勧めましょう。[37]広告
方法 3
方法 3 の 3:双極性障害の人をサポートする
方法 3
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1双極性障害は生涯にわたって付き合っていくものだと理解しましょう。投薬と心理療法の組み合わせが治療に役立つでしょう。これらの治療で双極性障害を患っている人の多くが、日常を送る機能や気分に大きな改善が見られたと感じています。しかし、双極性障害を「完治する」方法はなく、生涯にわたって症状が再発することがあります。長い目で障害と付き合っていきましょう。[41]
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2どう手助けしてほしいか聞いてみましょう。双極性障害の人が抑うつエピソードに入ると特に、日常を送ることに困難に感じます。どういう助けが役立つか本人に聞いてみましょう。端から見ていて、本人がどんな助けを必要としているか感じることがあれば、具体的な提案をしてみるのもよいでしょう。[42]
- 例えば、「最近ストレスを抱えているようだけど、良かったら子供の面倒みましょうか?そうしたら夜に自分の時間が持てるかしら?」などと声かけしてみるとよいでしょう。
- 深い抑うつ状態にあるときは、気を紛らわせるような楽しい提案をしてみましょう。病気だから繊細でとっつきにくい人だと決めつけないようにしましょう。この記事の中でも紹介した抑うつ症状がみられても、大ごとに捉えないようにしましょう。シンプルに、例えば「最近落ち込んでるようだけど、一緒に映画でも見に行かない?」などと声をかけてみましょう。
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3
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4薬をちゃんと服用しているか確認しましょう。特に躁状態にある時は、気まぐれで忘れっぽくなるので、薬を飲んでいるか軽くチェックしてあげると良いでしょう。躁状態だと、良くなったと思って服用をやめてしまう人もいます。治療プランを守るように促し、その際は角が立つ言い方をしないようにしましょう。[47] [48]
- 優しい口調で「今日は薬飲んだ?」と聞くのはよいでしょう。
- 本人が良くなったと言ってきても、薬の効用を今一度一緒におさらいするしましょう。「良くなってきてよかった。きっと薬も役に立っているのだと思うわ。薬が効いているということはこのまま服用した方がいいってことね。そうだったよね?」などと言うと良いでしょう。
- 薬の効果が現れるまで数週間かかることがあります。効果がなかなかでなくても焦らないようにしましょう。[49]
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5健康に気を配るよう促しましょう。決められた用法を守って処方薬を服用することのほかに、セラピストに会う、体を健康に保つなどで双極性障害の症状が落ち着くことがあります。[50] 双極性障害の人は肥満のリスクがあります。[51] 食事をしっかりと摂り、定期的に軽めの運動をし、睡眠のスケジュールを守るように促しましょう。
- 強い症状が現れて仕事を休むなどして収入が減ることが要因かもしれませんが、双極性障害の人は、不規則な食事、不健康な食べ物を摂るなど不摂生な食事をしがちです。[52] 新鮮な果物や野菜、豆類や穀物などの複合炭水化物、赤身の肉や魚などバランスの良い食事を心がけるよう促しましょう。[53]
- お酒を控えるよう促しましょう。双極性障害の人は、そうでない人に比べてお酒や薬物を乱用する可能性が5倍も高くなります。 お酒は中枢神経を抑制する作用があり、ひどい抑うつエピソードを招く要因にもなりえます。またお酒は処方薬の妨げになることがあります。[56]
- 有酸素運動などの軽い運動を定期的に行うと、気分が改善し日常生活を送りやすくなるでしょう。[57] [58] [59] 双極性障害の人は運動不足になりがちです。定期的に運動をするように声かけしましょう。[60]
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6自分を大切にしましょう。双極性障害を患っている家族や友人がいる人は、患者だけではなく自分のことも大事にしましょう。あなたが疲れて、ストレスで参ってしまっては、大切な人をサポートすることができません。
- 研究によると、サポートする側が疲弊してしまうと、双極性障害を患っている本人も治療プランを守れなくなりがちです。サポートする人が自分を労わることは、患者本人にとっても有益なのです。[61]
- 自助グループに参加すると、双極性障害とどのように付き合っていけばよいか理解が深まるでしょう。 近くに双極性障害の自助グループがないかどうかインターネットで検索してみるとよいでしょう。[62] [63] [64]
- しっかりと睡眠をとり、食事をし、定期的に運動をしましょう。サポートする側が健康でいることで、双極性障害を患っている人の健康を保つことに繋がります。[65]
- ストレスを軽減する対策を取りましょう。 自分の限界を見極め、必要な時は外部に助けを求めましょう。瞑想やヨガなどのアクティビティーで、不安な気持ちが落ち着くことがあるでしょう。
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7双極性障害の人の自殺願望や自殺行動に注意しましょう。双極性障害は、自殺のリスクがかなり高いことで知られています。うつ病患者にくらべて、自殺願望を持ったり自殺行動を起こしやすいと言われています。双極性障害の人が自殺をほのめかしたりしたら、軽口に聞こえてもすぐに外部に助けを求めましょう。自殺願望を他言しないという約束をしてはいけません。[66] [67]
- 自傷行為など危険な状態にある場合は直ちに救急車を呼ぶなどして医療機関に連絡しましょう。[68]
- 自殺総合対策推進センターのウェブサイトに、自殺に関する相談機関の情報が県別で掲載されています。双極性障害を患っている大切な人に教えてあげるとよいでしょう。アメリカの場合、アメリカ自殺予防ライフライン(the National Suicide Prevention Lifeline) が該当機関になります。[69]
- 双極性障害を患っている本人が信じようとしなくとも、彼(彼女)のことを愛していること、彼(彼女)の人生に意味があると信じていると伝え、安心感を与えましょう。
- 双極性障害を患っている本人に、「そんなに否定的に感じないで」などと言うのはやめましょう。本人にとっては感じている感情が本物で、自分で変えることができないのです。その代わり、本人がコントロールできる行動に注意を向けましょう。例えば、「辛いのね。私に話してくれてよかった。どんどん話してね。そのために私はいるのだから」などと伝えましょう。
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ポイント
- 他の精神疾患と同様、双極性障害になったのは誰のせいでもありません。本人のせいでもないし、サポートする側のせいでもありません。相手にも自分にも思いやりを持って優しく接しましょう。
- 全てのことを病気と結び付けないようにしましょう。全てのことを病気と結びつけると、腫れ物を触るような接し方になったり、全部病気のせいにしてしまいがちになります。双極性障害を患っていても、そうではない部分もたくさんあるんだと心に留めましょう。みなそれぞれ趣味や物事への情熱や感情もあります。自分の人生を生き、楽しみを見つけるように伝えていきましょう。
- こころの健康相談統一ダイヤル、0570‐064‐556に電話をかけると、所在地の都道府県・政令指定都市が実施している「こころの健康電話相談」等の公的な相談機関に繋がります。相談対応の曜日や時間は都道府県によって異なります。アメリカの場合、携帯電話から741-741とテキストするとクライシスラインに繋がります。
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注意事項
出典
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- ↑ http://www.suicidepreventionlifeline.org/gethelp/someone.aspx
- ↑ The Washington Post: Distraught People, Deadly Results - Officers often lack the training to approach the mentally unstable, experts say (USA)
- ↑ Police Brutality's Hidden Victims: The Disabled
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