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合金リムに傷やへこみができると、光沢を失ってしまう場合があります。しかし、損傷の程度が軽ければ、通常は自分で修復できます。修復した箇所がなるべくそのままの状態を保てるように、修復作業の前にタイヤを洗いましょう。それから、研磨、パテ埋め、塗装を行い、リムの状態を修復して美しい仕上がりを保ちましょう。

パート 1
パート 1 の 3:

リムを掃除する

  1. 1
    リムの損傷具合を確認する 修復した箇所がそのままの状態を保てるように、作業を開始する前にリムを徹底的に掃除しましょう。これから修復しなければならない傷、へこみ、その他の損傷を確認します。[1]
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    低刺激のクリーナーと雑巾で汚れを取り除く 清潔な雑巾にホイールクリーナーをスプレーし、リムから泥や汚れを擦り落とします。[2]
    • タイヤがあまりに汚れている場合は、損傷を修復する前にタイヤをしっかりと掃除する必要があるかもしれません。
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    塗料シンナーでリムを掃除する 塗料シンナーは、リムにこびりついている泥やゴミなどを除去するのに役立ちます。雑巾を塗料シンナーに浸して、リムに塗料シンナーを軽く塗布します。汚れが落ちるまで、力を込めて擦りましょう。[3]
    • 塗料シンナーを扱う際には、安全のために手袋と防毒マスクを着用しましょう。
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    リントフリークロスでリムの水気を拭き取る 修復の効果が持続するように、修復作業を開始する前にリムを乾かしましょう。リムを掃除したら、清潔なリントフリークロスを使ってリムの水気を拭き取ります。あるいは、時間があれば、リムを空気乾燥させましょう。
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パート 2
パート 2 の 3:

損傷箇所を研磨してパテ埋めする

  1. 1
    タイヤをマスキングテープで覆う リムの後ろ側のタイヤを覆うように、3~5cm程度の幅でマスキングテープを貼ります。傷を研磨して上から塗料で覆うため、マスキングテープで覆うことでタイヤに余計なものが付着することを防ぎます。
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    サンドペーパー(#240)で傷を研磨する あらゆる傷や小さなへこみをサンドペーパーで研磨し、ざらざらしている箇所を滑らかにします。損傷個所にサンドペーパーを当て、表面をしっかりと研磨します。傷やへこみの箇所のざらつきが滑らかになるまで、リムの損傷箇所を研磨し続けます。[4]
    • サンドペーパーを使った作業で発生したゴミは乾いた雑巾で拭き取りましょう。
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    金属用スポットパテで傷やへこみを埋める 少量のスポットパテを容器からパテナイフにとります。パテナイフでスポットパテを伸ばしながら損傷箇所に埋め込むように塗布します。こうすることで、あらゆる傷やへこみをできるだけしっかりとパテで埋めることができます。リムに盛り上がった箇所ができないように、損傷箇所に塗布したパテを指で整えて滑らかにします。[5]
    • スポットパテは損傷箇所にのみ塗布するようにしましょう。傷やへこみのない平らな部分にスポットパテを塗布すると、その部分が盛り上がって外観が損なわれる可能性があります。
    専門家情報
    Chad Zani

    Chad Zani

    カーディテーリング専門家
    カリフォルニア州のロサンゼルスに住むチャド・ザ二は、アメリカとスウェーデンの各地に店舗を展開するカーディテーリング会社、「Detail Garage」のフランチャイズディレクターを務めています。カーディテーリングに対する情熱をもとに、全国に増え続けるフランチャイズオーナーの教育に当たっています。
    Chad Zani
    Chad Zani
    カーディテーリング専門家

    表面の傷の修復には、金属研磨剤を使用してみてもよいでしょう。

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    パテを最大2時間乾かす パテの乾燥に要する時間は製品と修復箇所の広さによって異なりますが、30分間から2時間程度で乾燥するはずです。製品の使用方法をしっかりと読み、どのくらいの乾燥時間が必要かを把握しましょう。
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    サンドペーパー(#400)でパテを研磨して滑らかにする パテが完全に乾いたら、スポットパテで盛り上がった部分をサンドペーパー(#400)で研磨して滑らかにします。パテ埋めした箇所にサンドペーパーを当て、盛り上がった面が周囲のリム面と同じ高さに見えるようになるまでしっかりと研磨します。[6]
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パート 3
パート 3 の 3:

プライマーおよび塗料を塗る

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    下地処理と塗装の作業前にゴーグル、防毒マスク、手袋を着用する 塗料およびプライマー(下地塗料)のスプレーは、皮膚、目、肺を刺激する恐れがあります。吐き気や立ちくらみを感じ始めたら、すぐにその場を離れ、病院に連絡して指示を受けましょう。[7]
    • スプレーの刺激を避けるために、塗装作業は換気の良い場所で行いましょう。
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    テープとクラフト紙でホイールを覆う タイヤとリムの塗装しない箇所をクラフト紙で覆い、マスキングテープを貼って固定します。メタリックスプレーの塗料は取り除くのが困難な場合があるため、ホイールをできるだけしっかりと覆うことで、誤って塗料が付着してしまうことを防ぎます。[8]
    • リム全体を塗装する必要はないため、損傷箇所以外は覆いましょう。
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    損傷箇所に金属塗装プライマーをスプレーする プライマーを塗ることで、塗料が自然な風合いとなり、リムにしっかりと密着するようになります。リムから15~20cm程度離れて立ち、損傷箇所にまんべんなくスプレーしましょう。スプレー塗料をムラなく密着させるには、プライマーを一度塗りするだけで十分です。[9]
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    プライマーを30分間~1時間乾かす プライマーの使用説明を読み、塗料をスプレーするまでに必要な乾燥時間を確認しましょう。一般的に、プライマーの乾燥時間は30分間~1時間程度です。塗布したプライマーが完全に乾くまでは、塗料をスプレーしないようにしましょう。
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    損傷箇所にメタリック塗料のベースコートを塗布する 合金リムの色に近い色のスプレー塗料を選択しましょう(通常はシルバー)。スプレー缶をリム表面から25~30cm程度離して持ち、損傷箇所にまんべんなくスプレーします。
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    スプレー塗料を30~60分間乾かす 30分間~1時間程度放置することで、塗装の風合いが滑らかになります。塗装を汚さないようにするため、乾燥中は塗装に触らないようにしましょう。
    • 正確な乾燥時間を把握するには、塗料の使用説明を確認しましょう。
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    塗料をもう2、3度上塗りする ベースコートが乾いたら、希望の色味になるまで塗料を上塗りします。ほとんどの場合、自然な見た目に修復するには少なくとも2、3度上塗りする必要があります。1度塗ったら30~60分間程度乾かしてから、次の層を塗りましょう。
    • 塗装した塗料に触れないようにしましょう。
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    ラッカーをスプレーして塗装を仕上げる ラッカーは、スプレー塗料がすり減ったり剥がれ落ちたりすることを防ぎます。スプレー塗料を塗ったのと同じように、ラッカーを細かい霧状でスプレーし、乾燥させます。ラッカーの乾燥時間は製品次第ですが、一般的に8~24時間程度です。[10]
    専門家情報
    Chad Zani

    Chad Zani

    カーディテーリング専門家
    カリフォルニア州のロサンゼルスに住むチャド・ザ二は、アメリカとスウェーデンの各地に店舗を展開するカーディテーリング会社、「Detail Garage」のフランチャイズディレクターを務めています。カーディテーリングに対する情熱をもとに、全国に増え続けるフランチャイズオーナーの教育に当たっています。
    Chad Zani
    Chad Zani
    カーディテーリング専門家

    まだ傷が修復できませんか?ホイールに深い傷がある場合は、専門業者に修復依頼することを検討しましょう。専門業者はホイールの表面を1~2mmだけ上手に削ることができます。

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ポイント

  • 必要なものが自宅にない場合は、合金リム修復キットを購入しましょう。通常、修復キットにはシルバー塗料、サンドペーパー、プライマーなどの必要なものが全て付属しています。[11]
  • スプレー塗料の色が合金リムに合うかを確かめるには、まず始めにダンボールで試してみましょう。
  • 合金リムの傷を修復しても、見た目は完全に元通りにはならないかもしれません。合金リムの修復は、傷を覆ってホイールを安全に使用できるようにするための作業であり、見た目を完全に元通りにするための作業ではありません。
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注意事項

  • 合金リムの修復作業を行う際は、使用するクリーナーや塗料で呼吸器系を刺激することを防ぐために、換気のよい場所で行いましょう。
  • 車を修理した専門的な経験がない場合は、小さな傷やへこみしか修復できないかもしれません。大きな傷やへこみがある場合は、車を修理工場に持って行きましょう。[12]
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必要なもの

  • 低刺激のクリーナーまたは洗剤
  • 塗料シンナー
  • リントフリーのクリーニングクロス
  • サンドペーパー(#240)
  • サンドペーパー(#400)
  • マスキングテープ
  • 下地塗料(プライマー)
  • ラッカースプレー
  • 金属用スポットパテ

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Chad Zani
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カーディテーリング専門家
この記事の共著者 : Chad Zani. カリフォルニア州のロサンゼルスに住むチャド・ザ二は、アメリカとスウェーデンの各地に店舗を展開するカーディテーリング会社、「Detail Garage」のフランチャイズディレクターを務めています。カーディテーリングに対する情熱をもとに、全国に増え続けるフランチャイズオーナーの教育に当たっています。 この記事は3,313回アクセスされました。
カテゴリ: 車・乗り物
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