喉の潰瘍を治す方法

共同執筆者 Luba Lee, FNP-BC, MS

咽喉の潰瘍は、一般的に喉にしこりを感じ(球感覚)、嚥下痛を引き起こします。咽喉潰瘍は不快感を伴いますが、治療可能な疾患です。主な発症要因は、外傷、がん治療の副作用、もしくは、細菌、真菌、ウィルスによる感染症が挙げられます。適切な治療を受けるには、医師が潰瘍の原因を正確に特定することが重要であり、検査や診察の結果を基に、潰瘍の治療薬や鎮痛剤が処方されます。咽喉潰瘍の治療法は、潰瘍の病因に応じて異なります。

方法 1 の 2:
咽喉潰瘍の対処と治療

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    市販の鎮痛剤を服用する アセトアミノフェンなどの抗炎症薬を選びます。服用する際は、説明書に記載されている用法・用量に従いましょう。また、相互作用を防ぐため、市販の鎮痛薬を服用している旨を医師に伝えましょう。[1]
    • 市販の鎮痛薬は早期潰瘍の痛みを軽減させるのに有用です。
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    温かい塩水でうがいをする 約1リットルのぬるま湯に、重曹小さじ1杯と塩小さじ1杯を溶かしうがい液を作ります。30秒以上うがいして吐き出しましょう。咽喉潰瘍の痛みや不快感を緩和する作用があります。
    • 好きな頻度で塩水うがいを行いましょう。症状がひどいときは、1~2時間毎にうがいしてもいいでしょう。
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    滑らかで刺激の弱い食事を摂取する 食事を調節することで、咽喉潰瘍の刺激や悪化が防げます。喉を擦過させる固い食べ物、炎症を引き起こす刺激の強い食べ物は避け、スープ、ミルクセーキ、スムージー、柔らかい卵料理などの飲み込みやすい滑らかな食べ物を摂取しましょう。
    • 熱いものに痛みを感じる場合は、熱い食事はやめて温かいもしくは冷たい食事を摂取しましょう。
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    熱い飲み物を控える 熱い飲み物は潰瘍を刺激し、痛みを増加させる恐れがあります。また、潰瘍が悪化して、治癒期間を長引かせるリスクもあるため、温めの温度で飲用しましょう。温かい飲み物は潰瘍の鎮静化にも効果的です。
    • 例えば、朝はホットコーヒーではなく温めの紅茶に替えてみましょう。
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    カフェインや刺激性の強い食品を摂取しない 残念ながら、カフェイン、チョコレート、ミント、柑橘類、辛い香辛料などはすべて咽喉の潰瘍を悪化させる要因になります。潰瘍の悪化防止にも、潰瘍が治癒し、喉の状態が完全に回復するまでは、これらの食品は控えましょう。
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    歯磨きと舌磨きを1日最低2回行う 喉の潰瘍が口臭を発生させる場合、もしくは、細菌や真菌の感染が原因の場合は、歯磨きを入念に行いましょう。舌磨きも忘れず行い、味蕾(味を感知する器官)の隙間に残存する細菌を除去しましょう。[2]
    • 口臭が気になるようであれば、1日3回以上磨きましょう。
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    喫煙や飲酒は避ける 喉の炎症や刺激の要因となる喫煙や噛みたばこは控えましょう。飲酒も喉の炎症に刺激を与える危険因子として認識されています。[3]
    • タバコをやめたくない人でも、喉の潰瘍が治癒するまでは一時的に禁煙しましょう。
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    咽喉潰瘍の症状を知る 咽喉潰瘍の要因は多岐にわたるため、症状も多様です。咽喉に潰瘍などの疾患が生じると、喉に異物感を認めるため、咳払いの症状が起こります。ほかにも以下の症状を呈します。[4]
    • 軟口蓋や硬口蓋に単数もしくは複数の開放創
    • 咽頭痛
    • 咀嚼や嚥下時の不快感
    • 発熱、悪寒
    • 関節痛
    • 嚥下困難、咀嚼困難
    • 胸やけ、胸痛
    • 口臭
    • 悪心、嘔吐
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    医師の診察を受ける 数日しても改善しない喉の潰瘍を認めたら、医療機関を受診しましょう。医師が身体診察を行い、咽喉を調べます。また、喉の細胞を綿棒で採取して細菌の有無を検査したり、血液検査や尿検査を行います。咽喉の潰瘍を特定するために、画像検査を施行する場合もあります。[5]
    • 潜在している疾患が喉の潰瘍を引き起こしている可能性もあるため、医療機関で検査を受けることは重要になります。疾患の治療も必要になるでしょう。
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    潰瘍の原因について医師の問診を受ける 医師は病歴聴取を行い、病因の診断確立に有用します。そして、適切な診断を基に、効果的な治療方針を決定します。咽喉潰瘍の一般的な病因として、以下が挙げられます。[6]
    • 胃食道逆流症(GERD)
    • 外傷
    • 腐食剤の誤飲
    • 過度の嘔吐
    • がん治療(化学療法など)
    • 細菌感染
    • 真菌感染(カンジダ菌による感染症の鵝口瘡など)
    • ウィルス感染
    • 単純ヘルペスウィルス(HSV)
    • HIV(ヒト免疫不全ウイルス)
    • 炎症性疾患
    • 過度の咳、声の酷使
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    処方薬を服用する 潰瘍の要因に応じて治療法が異なります。例えば、ウィルス感染症が原因の潰瘍には、抗ウィルス薬が処方され、細菌や真菌感染の場合は、それぞれ抗細菌薬、抗真菌薬が処方されるでしょう。[7]
    • がん治療の副作用で発生した潰瘍の場合は、食生活の変更や適切な口腔ケア方法の指導を受けることがあります。例として、歯磨きと舌磨きを1日3~4回、刺激の強い食物を避けるなどが挙げられます。
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    鎮痛成分を含むうがい薬で口をすすぐ 局所麻酔薬(リドカインなど)を含有するうがい薬を処方してもらえるか聞いてみましょう。この療法によって、喉の感覚神経を麻痺させ、一時的に疼痛緩和させる作用があります。また、抗炎症作用のある医療うがい薬は、炎症を抑制し、治癒を早める働きがあります。[8]
    • 必ず医師の指示通りに使用しましょう。リドカイン含有のうがい薬はすすいだ後、飲み込むよう指示される場合もあります。
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方法 2 の 2:
食道潰瘍の症状と治療

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    食道潰瘍の徴候を調べる 嚥下痛や胸部周辺の痛みに注意しましょう。食道潰瘍の症状は、胸やけのほかに以下を呈します。[9]
    • 悪心、嘔吐
    • 腹痛
    • 体重減少
    • 吐血
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    食道潰瘍の検査と診断を受ける 食道潰瘍の徴候を認めたら、医療機関で診察を受けましょう。身体診察および検査を行って食道内を調べるほか、食道感染症に罹患していないか血液検査も施行します。
    • 食道内の検査には、レントゲン検査もしくは内視鏡検査を行います。内視鏡検査では、カメラを備えた細いチューブを食道に挿入し、潰瘍を調べます。
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    潰瘍の原因である胃酸や感染症に対する治療薬を服用する 食道潰瘍の原因が感染症の場合、抗菌薬を服用する必要があります。また、胃酸の逆流が原因であれば、胃酸分泌を抑制する以下の治療薬が処方されます。[10]
    • プロトンポンプ阻害薬
    • 制酸薬
    • H2受容体拮抗薬
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    数週間後に再度受診する 食道潰瘍の治癒には治療薬を数週間服用する必要があります。数週間から数か月後に再診して潰瘍の治癒を確認しましょう。[11]
    • 潰瘍の経過観察をするために、再度内視鏡検査を施行することがあります。
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    飲酒や喫煙は避ける 飲酒や喫煙は食道潰瘍を刺激し炎症を引き起こすため、治癒を妨げる要因となります。完全に禁煙するのが難しくても、食道潰瘍が完治するまでは一時的に禁煙しましょう。[12]
    • 喫煙と飲酒は潰瘍の治癒を遅らせるリスクがあります。
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    胃酸の逆流を引き起こす食べ物を摂取しないよう食事メニューを管理する 胃酸過多による食道潰瘍の場合は、胸やけや悪心を起こす食べ物には気をつけましょう。潰瘍の発症や症状の悪化を促進させる以下食品の摂取は控えましょう。[13]
    • 辛い食べ物
    • 揚げ物
    • カフェイン
    • トマト、玉ねぎ、ニンニク
    • 柑橘類
    • ミント
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    胃酸の逆流を防ぐよう食生活を調節する 食道潰瘍の治療期間中は、全粒粉、低脂肪のタンパク質、果物、野菜などを多く含むバランスの取れた食事を摂取しましょう。胃酸逆流は潰瘍の発症リスクがあるため、食事はゆっくり食べ、食後3時間以内は横にならないよう気をつけます。[14]
    • 1日3回しっかり食事を摂取するよりも、数回に分け少量ずつ摂取する方が食べやすいかもしれません。
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このwikiHow記事について

治験審査委員
この記事はLuba Lee, FNP-BC, MSが共著しています。 ルーバ・リーはテネシー州に住む家庭医療を専門とするナース・プラクティショナー(一定レベルの診断や治療を行うことが許可されている上級看護師)です。2006年にテネシー大学にて 看護学修士号を取得しています。
カテゴリ: 全般的健康
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