喫煙の悪影響を覆す方法

共同執筆者 Tiffany Douglass, MA

喫煙は肺に悪影響を及ぼすだけでなく血液の質を落とし、心臓に負担をかけ、脳の機能を低下させ、息切れの原因にもなります。またタバコは体のあらゆる部位に癌を発生させる原因となり、循環器疾患や呼吸器疾患を起こす危険度を上げることが証明されています。[1]長期に渡る喫煙の悪影響を制御するには禁煙が最初のステップですが、悪影響を覆したり遅らせたりするには、禁煙後も継続的に色々なプログラムを実行することが大切です。悪影響の対処方法を学ぶことで健康的な生活を送ることができ、常に晴れやかな気分を維持できるでしょう。

方法 1 の 3:
禁煙する

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    専門家のサポートを得る タバコをきっぱりとやめられる人もたくさんいますが、専門家に相談して治療計画を立てるのが一番効果的です。主介護者に相談するだけで十分な場合もありますが、長期的計画を立て治療に専念することが望ましい人がほとんどです。[2]
    • 自分に合った禁煙計画について主治医に相談しましょう。
    • 禁煙に必要な5つの要素を頭文字にとった「STARTメソッド」など参考になるでしょう。
      • 「S」禁煙日を設定する(Set)。
      • 「T」友人や家族に禁煙計画を伝える(Tell)。
      • 「A」途中困難な状況を想定し(Anticipate)克服のための計画を立てる。
      • 「R」自宅、車、職場からタバコを取り除く(Remove)。
      • 「T」医師にサポートを依頼する(Tell)。
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    カウンセリング学習に参加する カウンセリングはほとんどの医療機関で受けられます。その形は医療機関により様々で、1対1で行うプライベート型、数人で行うグループ学習型、電話相談などがあり、個々のニーズに合わせて医療機関に相談しましょう。[3]
    • 人によっては行動療法が効果的な場合があります。[4]
    • 禁煙を支援するスマートフォンアプリも豊富にあります。その1つに米国保健社会福祉省との提携で作られた「quitSTART」と呼ばれるアプリがあります。[5]
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    薬を飲む 禁煙治療の薬剤も豊富です。その種類は様々で市販薬から処方箋と同程度の強い薬まであります。処方箋はタバコへの欲求や離脱症状を抑える効果があるでしょう。[6]
    • 市販薬には一般的に、ニコチンパッチ、ニコチンガム、ニコチン錠剤などのニコチン代替薬が含まれています。[7]
    • 処方箋と同程度に強いニコチン代替薬にはパッチ、吸入器、鼻腔用スプレーの形態があります。他には、ブプロピオンSR(Zyban)やバレニクリン酒石酸塩(Chantix)などの処方箋が禁煙に役立つでしょう。[8]
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    禁煙の重要性を理解する 喫煙の悪影響を覆すには禁煙が最も効果的です。禁煙をせずに影響を小さくする方法もありますが、禁煙に勝るものはありません。[9]禁煙によって様々な症状が改善します。ある調査報告によれば、効果は禁煙直後に現れたり長期的なスパンで現れたりするそうです。いくつか禁煙の効果を紹介しましょう。
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方法 2 の 3:
呼吸の仕方を改善する

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    的確な呼吸の仕方を学ぶ 呼吸器疾患がある場合、息切れを和らげる呼吸法やリラクゼーション法を学ぶと楽になるでしょう。肺機能改善のための的確な呼吸法については医師または有資格の呼吸療法士に相談しましょう。[18]
    • 背筋を伸ばして座りましょう。息切れがしたら背筋をまっすぐに伸ばすと肺の機能が向上します。[19]
    • 鼻から息を吸い、ギュッとすぼめた口から吐きましょう。ゆっくりとしたリズムで行うと呼吸を整えることができます。[20]
    • 横隔膜を使って深呼吸をしましょう。胸の上層部だけで呼吸するのではなく、空気を肺の奥深くまでたくさん吸い込みましょう。[21]
    • 横隔膜を使った呼吸は副交感神経を活発にするためリラックス効果もあります。息切れがした時は不安に陥るかもしれません。横隔膜を使ってゆっくりと呼吸すればリラックスできるでしょう。
    • 呼吸する時、首、肩、上半身をゆるめましょう。できれば、座ったままの姿勢で背筋を伸ばして呼吸する際に、友人や家族に背後で肩を摩ってもらいましょう。[22]
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    咳を止めない 禁煙の数週間から数ヶ月後に副作用として咳が出る場合があります。直感に反するかもしれないですが、咳は粘液などの刺激物を肺から取り除く作用があるため禁煙後の体には非常に効果的です。咳が出るのは肺の機能が改善に向かっている証拠だと考えられます。[23]
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    粘液を減らす 喫煙は肺の粘液の分泌を増やす場合があります。咳は粘液の分泌を抑える効果があるため痛みがなければ咳をしましょう。加湿器を利用して部屋の湿度を上げると体内の粘液や刺激物を取り除くことができます。また、水分補給が大切です。毎日水をたくさん飲みましょう。[25]
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    運動をする  呼吸器官に問題があると運動するのが体力的に辛いかもしれないですが、有酸素運動なら呼吸器系の筋肉を鍛え肺を強くする効果があります。[26]ただし、運動のし過ぎや無理はいけません。
    • 米国の体力づくり、スポーツ、栄養に関する大統領諮問委員会によれば、中程度の運動を毎週150分ほど行うのが理想的だそうです。[27]これは、30分間の運動を週に5日行うことに匹敵します。
    • 10 分ごとの運動を複数回に分けて行うことも可能ですが、一回の運動時間が10分に満たないとあまり効果がありません。
    • 中程度の運動にはウォーキング、スピードを落としたサイクリング、ガーデニング、車椅子歩行、水中でのエアロビクスなどがあります。
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    健康的な食事を取る   考え難いかもしれないですが、良好な呼吸器官を保つための要因として食事が挙げられます。体重過多の場合は肺に余分な負担がかかり呼吸の妨げになります。体重不足の場合も不可欠な栄養が体に行き渡らないリスクがあります。呼吸器官の症状改善に健康的でバランスのとれた食事が必要かを医師に判断してもらいましょう。[28]
    • 米国人対象の健康的な食事指針には、野菜、果物、全粒粉、低脂肪の乳製品、脂身の少ない肉、海産物などを取り入れ、塩分、飽和脂肪酸、トランス脂肪酸、単糖を控えるようにと謳われています。
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方法 3 の 3:
慢性閉塞性肺疾患(COPD)の影響を抑える

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    薬を飲む 慢性閉塞性肺疾患(COPD)の影響を抑える薬はたくさんあります。医師は症状や実行中の治療方法を考慮して、適した薬を推薦します。
    • 気管支拡張剤 — この種類の薬は、気道付近の筋肉を緩めることを目的に作られており、息切れや慢性の咳を和らげる効果が期待できます。気管支拡張剤の多くは、エアロゾル吸入剤として処方され、アルブテロール、レバルブテロール、イプラトロピウムなどの短期作用型薬剤、またチオトロピウム、サルメテロール、フォルモテロール、及びアルフォルモテロールなどの長期作用型薬剤があります。[29]
    • 吸入ステロイド — この種類の薬剤には、気道の炎症を抑えるために吸入するコルチコステロイドなどがあります。一般的に処方される吸入ステロイドには、フルチカゾン(Flovent)とブデソニド(Pulmicort)があります。[30]
    • 併用吸入剤 — この種類の薬は気管支拡張剤と吸入ステロイドを合わせたものです。一般的なものとしては、サルメテロールとフルチカゾンを組み合わせたアドヴァイ(Advair)と、フォルモテロールとブデソニドを組み合わせたシムビコート(Symbicort)があります。[31]
    • 経口ステロイド — この種類の薬は通常、COPDの中程度から重度の急性悪化を伴う患者に短期治療法として5日間ほど投与されます。[32]COPD増悪用に処方される一般的な経口ステロイドには、メチルプレドニゾロン(メドロール)、プレドニゾロン(プレロン)、及びプレドニゾンなどがあります。[33]
    • ホスホジエステラーゼ4阻害剤 — この薬剤は気道の炎症を軽減し、呼吸器系の筋肉を緩めます。最も一般的なホスホジエステラーゼ4阻害剤はロフルミラスト(Daliresp)です。[34]
    • テオフィリン — この薬剤はCOPDの患者の呼吸改善に役立ち、COPDの悪化を防ぐ効果があるかもしれません。テオフィリンは、シロップ、カプセル、錠剤などを口から服用します。そのうちのいくつかは遅延放出錠剤です。テオフィリンの一般的なブランド名は、Elixophyllin、Norphyl、Pyllocontin、及びQuibron-Tなどです。[35]
    • 抗生物質 — COPD症状を悪化させる呼吸器感染症がありますが、抗生物質は呼吸器感染が原因のCOPDの増悪治療に一役買います。また、アジスロマイシンという抗生物質は増悪を完全に予防できるという研究報告もあります。[36]
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    肺疾患の治療を受ける 中程度から重度のCOPD患者に効果的な肺疾患治療がたくさんあります。これらの治療法はCOPDによって呼吸が困難な場合、肺の機能を高めることで呼吸をし易くします。
    • 酸素療法 — 酸素補給のタンクまたは携帯用酸素吸入器を使います。激しく活動している間、または睡眠中にのみ酸素補給が必要な患者がいる一方で、症状に応じて1日中酸素補給が必要な患者もいます。また、酸素療法は患者の延命が証明されている唯一のCOPD治療です。 [37]
    • 肺リハビリテーションプログラム — これは、訓練及び教育、運動、栄養指導、並びにカウンセリングを組み合わせたプログラムで、入院期間を短縮し患者の生活の質の向上を目的に設計されています。[38]
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    手術を考える 外科的手法は通常、重度のCOPDまたは肺気腫を患い、投薬及び従来の治療法が効かない場合の最後の手段として選びます。手術は通常次の2つの選択肢から選びます。
    • 肺気量減少手術 — この手術は損傷した肺組織を除去することにより健康な組織の成長を促進し肺の機能を高めることを目的とした手術です。この治療を受けると、生活の質が改善し延命の可能性もあります。[39]
    • 肺移植 — 肺移植を受けると呼吸がし易くなり身体活動を再開できるようになります。しかしながら、この手術はとても複雑で合併症や副作用を伴い、最悪の場合い死に至るケースもあります。また、移植を受ける患者が満たすべき基準もあります。肺移植が正しい選択かどうかは医師に相談しましょう。[40]
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ポイント

  • 最初は難しいと思うでしょうが禁煙によるあらゆるメリットを考えましょう。禁煙の意欲が湧くかもしれません。
  • 喫煙者は食後にタバコが欲しくなるという報告があります。食事の後は、ガーデニング、料理、クロスワードパズルなど色々な事に手と頭を使って忙しくしましょう。
  • 喫煙によって損なわれた健康を取り戻すには、医師に相談して禁煙計画を立てましょう。

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注意事項

  • 禁煙の成功をタバコで祝ってはいけません。
  • 再び喫煙するのを避けましょう。タバコ1本吸うだけでも、これまでの努力が無駄になります。
  • 無理は禁物です。
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  1. http://www.cancer.org/healthy/stayawayfromtobacco/guidetoquittingsmoking/guide-to-quitting-smoking-benefits
  2. http://www.cancer.org/healthy/stayawayfromtobacco/guidetoquittingsmoking/guide-to-quitting-smoking-benefits
  3. http://www.cancer.org/healthy/stayawayfromtobacco/guidetoquittingsmoking/guide-to-quitting-smoking-benefits
  4. http://www.cancer.org/healthy/stayawayfromtobacco/guidetoquittingsmoking/guide-to-quitting-smoking-benefits
  5. http://www.cancer.org/healthy/stayawayfromtobacco/guidetoquittingsmoking/guide-to-quitting-smoking-benefits
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  9. http://www.mayoclinic.org/diseases-conditions/copd/basics/lifestyle-home-remedies/con-20032017
  10. http://patient.info/health/controlled-breathing-pursed-lips-breathing
  11. http://patient.info/health/controlled-breathing-pursed-lips-breathing
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  14. http://www.mayoclinic.org/healthy-lifestyle/quit-smoking/expert-answers/quit-smoking/faq-20057818
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  20. http://www.mayoclinic.org/diseases-conditions/copd/basics/treatment/con-20032017
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  24. http://www.webmd.com/lung/copd/corticosteroids-for-chronic-obstructive-pulmonary-disease-copd
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  26. http://www.mayoclinic.org/drugs-supplements/theophylline-oral-route/description/drg-20073599
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このwikiHow記事について

Wellness Retreat Recovery Center設立者
この記事はTiffany Douglass, MAが共著しています。 ティファニー・ダグラスはカリフォルニア州サンノゼ市にあるJCAHO(医療施設認定合同機構)認定の薬物・アルコール依存症治療施設「Wellness Retreat Recovery Center」設立者です。10年以上にわたり薬物依存症治療に携わり、2019年には施設居住型の依存症治療方法に大革命をもたらした功績が認められ、国際親善大使に任命されました。2004年にエモリー大学にて心理学の学士号を、2006年にはクレアモント大学院大学にて修士号(プログラム評価と組織行動論を専攻)を取得。
カテゴリ: 健康
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