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天の川は、夏の暗い夜空を何千もの星で埋め尽くします。非常に大きいので肉眼で見ることができます。都市部から遠く離れた暗い場所に行きましょう。北半球では南の方向を、南半球では頭上を見上げてみましょう。天の川以外の星座、星、銀河系が見えるかもしれません。

方法 1
方法 1 の 4:

星空観察をする日を選ぶ

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    6月から8月の時期に天の川を探す これは北半球では夏、南半球では冬にあたる時期です。この期間は、天の川が太陽から比較的離れているので、最もよく見えるでしょう。[1]
    • 早くて3月から、遅くて8月まで、天の川が部分的に見えることもあります。11月から2月の間は見えません。[2]
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    日没2時間後から日の出2時間前までの間に観察する 日没直後と日の出直前は、空がとても明るくなっています。日没後2時間待って観察してみましょう。[3]
    • 天文年間や天気予報のウェブサイトを参考にして、特定の日の日没と日の出時刻を確認しましょう。これらの時刻を考慮しながら、観察の計画を立てましょう。
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    真っ暗になる場所を探す 建物、道路、自動車の明かりは妨げとなります。都市部、民家、幹線道路などから遠く離れた地域を探しましょう。[4]
    • 天の川は南の空に現れるので、主要都市から南に向かって移動しましょう。こうすると、都市部の明かりによって天の川が見えにくくなることを防げます。
    • 自然保護区、山々、砂漠といった人が住んでいない場所が天の川観察には最適です。
    • このURLを活用すると、光害の程度が確認できるので、参考にしながら暗い地域をさがしましょう。http://www.youcanseethemilkyway.com/light-pollution/
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    月も雲もない夜を選ぶ 月が明るく光り輝いていたり、雲がかかっていると天の川はよく見えないかもしれません。天の川観察にでかける前に、新月あるいは三日月で空もすっきりと晴れている夜を選ぶようにしましょう。[5]
    • 天気予報の多くが、雲のかかり方や、月の満ち欠けに関する情報も紹介しています。
    • 「シンプル月齢カレンダー」や「ムーンカレンダー」など月の周期に特化したアプリも公開されています。
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    20分ほどかけて目を夜空に慣らす この20分間は懐中電灯、電話といった光源を用いないようにしましょう。星が見えるようになる前に、目を暗闇に慣らす必要があります。[6]
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方法 2
方法 2 の 4:

北半球から天の川を観察する

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    あまり北に行き過ぎない 北緯50度よりも北に行くと、天の川は見えにくくなります。つまり、フランスのノルマンディー地方、カナダのバンクーバー、中国の内モンゴル自治区から北の全ての地域がこれに含まれます。南へ向かい、最高の眺めを味わいましょう。[7]
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    南の方向を見る 方位磁針や電話のアプリを使って南を見つけましょう。夏に天の川を観察しているのであれば、南から帯が見え始めるでしょう。星が集まった白い雲、あるいは夜空にかかった濃い霧の塊のように見えるはずです。[8]
    • 春に天の川を見ているのであれば、少し西よりの方向を見てみましょう。秋は、少し東よりの方向を見てみます。[9]
    • 天の川は写真で見たことがあるような見た目ではないということを覚えておきましょう。カメラは人間の肉眼以上に光や色をとらえることができます。
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    地平線近くを見て銀河核を見つける もっとも星が密集している部分を探してみましょう。これが核です。かなり北の地域から見ている時は、核は部分的に地平線に隠れているかもしれません。赤道に近い地域から見ているのであれば、地平線の上に見えるかもしれません。[10]
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    天の川の中にある「グレートリフト」を探す 核の近くに、ぽっかりとした暗い空間がいくつか確認できるか見てみましょう。暗い空にしか見られないかもしれません。これは「グレートリフト」(巨大な裂け目という意味)と呼ばれ、連なった厚い雲によって天の川が見えなくなっている部分を指します。[11]
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方法 3
方法 3 の 4:

南半球から天の川を観察する

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    南緯30度前後の地域から観察する 南半球の中でも南よりの地域からのほうが天の川は見やすいでしょう。南アフリカ共和国のノース・ケープ地方、チリのコキンボ州、オーストラリアのニューサウスウェールズ州などが適しています。[12]
    • 南半球のその他の場所からでも天の川を見ることはできますが、大きく伸びた様子を見るには、南緯30度が目安です。
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    南西を向いて帯を見つける 天の川は南西の空から見え始め、地平線に沿って北東に伸びるでしょう。方位磁針を使って南西の地平線を探しましょう。[13]
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    真上を見上げて銀河核を探す 天の川の核は頭上に現れます。頭を後ろにそらせて見てみましょう。もやのかかった、星が集まって出来上がった白い雲のように見える部分です。[14]
    • ブランケットを持参すれば、地面に寝転がって天の川を眺めることができます。
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    暗い「グレートリフト」を探す グレートリフトは南半球でのほうが観察しやすいという特徴があります。天の川の明るさが増すためです。星の流れを横断する真っ暗な筋のように見えるでしょう。[15]
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方法 4
方法 4 の 4:

星空観察をさらに楽しむ

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    星図を用意して星座を探せるようにする どの星座が見えるかは、立っている位置の緯度と季節によって異なります。星図があると、何が見えるのかがわかります。観測位置と時期に適した星図を用意しましょう。[16]
    • 天の川の周辺に見える星座の例として挙げられるのが、射手座、アルファケンタウリ、白鳥座、マゼラン星雲などです。
    • 星図はプラネタリウム、科学博物館、オンラインショップなどで販売されているでしょう。
    • 「Stellarium」「スカイ・ガイド」といった星図のアプリもあります。こうしたアプリを利用すると、星図がスマートホンに自動的にダウンロードされます。
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    双眼鏡や天体望遠鏡を使ってより近くから見る まず肉眼で天の川を見つけ、その方向にレンズを合わせましょう。接眼レンズをのぞき込み、1つ1つの星や銀河系をより近くから見てみましょう。[17]
    • どんな大きさの双眼鏡や天体望遠鏡も使うことができます。拡大倍率が高いもの、あるいは開口部が広いもののほうが、より細かくみることができますが、拡大倍率が低いものでも、個々の星をより近くから見ることはできます。
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    デジタルカメラを用意し、長時間露光で写真を撮影する 写真によって天の川の壮大な色と星々をとらえることができます。カメラの設定を長時間露光に変えると、より美しい写真を撮影できるようになります。また、持っているものの中で最も広角のレンズを取り付けましょう。三脚もあると理想的です。できるかぎり広く空をとらえられるようにレンズの向きを調整して、撮影をしてみましょう。[18]
    • 可能であれば、シャッター速度をレンズの大きさに合わせて調整してみましょう。500をレンズの直径で割ります。その答えをシャッター速度に用いましょう。例えば、レンズが25mmだったのであれば、シャッター速度を20秒にしましょう。
    • コントラストも調整する必要があるかもしれません。
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