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妊娠しないように性交渉をするには、計画性が必要となります。性生活が活発な現代人は家族計画能力と避妊法を利用できるため、しっかりと注意を払っていれば妊娠を避けることができるでしょう。性交渉を控える、性生活が活発な場合は避妊具を使用する、または医師などにホルモンによるものや外科的な避妊方法について相談することで、妊娠を防ぐことができるでしょう。

方法 1
方法 1 の 4:

膣内性交渉を禁欲する

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    禁欲の意味を学ぶ 禁欲は妊娠や性感染症を防ぐ方法として多くの人に利用されている方法です。[1] 様々な理由のために、あらゆる方法で実践されています。どの定義が正解というものではなく、禁欲の最も重要な目的は避妊と性感染症の感染を避けることにあります。
    • 膣外性交渉は膣内性交渉を避ける、または慎む一つの形です。これ以外の性的な行為は全て行うことができます。
    • 禁欲とは、パートナーと性的な行為を一切行わないという風に定義されることもあります。
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    膣外性交渉のみをする 精子を膣内に入れないようにすることも避妊に効果的な方法です。ペニスを膣内に挿入する性交渉をする代わりに、以下に挑戦してみましょう:[2]
    • キス
    • 自慰行為
    • 愛撫
    • 擦る
    • 性的な空想を演じる
    • 性玩具を使用する
    • オーラルセックス(口腔性交)
    • アナルセックス
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    パートナーと禁欲の利点と欠点について話す 多くの人にとって難しいことでしょうが、避妊という点においては最も安価で効果的な方法です。また、他の避妊方法による医学的、またはホルモン的な副作用の心配もありません。
    • 禁欲を実践することの利点は、望まない妊娠を防ぐ以上のことがあります。あなたが性交渉をする準備が整うまで、または性交渉をする最適な相手が見つかるまで禁欲を続けることもできます。性的に活発にならずに、ロマンティックな関係になる方法にもなり得るでしょう。また、モラルや宗教の選択を象徴する方法ともなる場合があるでしょう。
    • 禁欲の欠点は、性交渉を慎むのが難しい人や、適切な勉強をしたり、妊娠や性感染症から自分自身を守ることなく性交渉に及ぶ人々から生じます。
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    あなたの禁欲という選択を尊重してくれるパートナーを探す 禁欲することに対して納得していない人と交際を始めたり、交際を続けていくのは難しいかもしれません。禁欲がどういうものなのか、なぜ禁欲することを選んだのかをパートナーに話すことが大切です。
    • パートーナーと性的な関係になる前に話しましょう。あなたがパートナーとの関係から何を望んでいるのか、どんな境界線がある、またはないのかをパートーナーと話すのはとても大切なことです。どこまでがいいのか、適切なのかを決めることで、性的な行為に及ぶ際に誤解を防ぐことができるでしょう。
    • 禁欲はあなたが望まない限り一生続くものではありません。あなたの信念や恋愛関係は、時間や経験により変化することもあるでしょう。
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方法 2
方法 2 の 4:

避妊具を使用する

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    性交渉の際はコンドームを使用する 正しく継続して使用することにより、性交渉を楽しみながら避妊しやすくできます。コンドームは様々な色や味、質感のものが販売されています。ドラッグストアなどで購入するか、保健所などでは無料で配布されていることもあります。
    • 女性用コンドームも使用することができます。男性用コンドームと同様に、女性用コンドームもカウパー腺液と精子を回収することができます。[3] しかし、男性用コンドームほど効果的ではありません。[4]
    • コンドームは直接使用すると避妊に効果的な方法です。コンドームの装着方法を学ぶこと、使用期限を確認すること、使用できる状態であるか確認することが大切です。しかし、コンドームのみを使用した場合、100人中18人の女性が妊娠する可能性があります。 [5]
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    避妊に殺精子剤を使用する 殺精子剤は錠剤のものか、コンドームに付着されているシート状のものがあり、殺精子効果のある化学薬品により精子の子宮への侵入を妨げます。[6] アメリカではドラッグストアや薬局などで購入できますが、日本ではオンラインで処方、または医師に処方してもらう必要があります。コンドームにあらかじめシート状の殺精子剤が施されたものであれば、ドラッグストアなどで購入することができます。
    • 殺精子剤のみを使用した場合は、避妊効果は78%しかありませんが、コンドームと併用することで95%以上の効果があります。
    • 避妊効果を高めるため、女性は殺精子剤の使用を考えましょう。性交渉を行なった後は少し仰向けの状態で寝転がり、殺精子剤が子宮頸部に留まるようにしましょう。
    • 殺精子剤はペニス、膣の両方に感染症を起こし、ヒリヒリ感が出る可能性があります。殺精子剤を使用した後に不快感やヒリヒリ感が出た場合は医師に診てもらいましょう。
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    避妊用スポンジを使用する 避妊用スポンジは小さいドーナッツ型の殺精子剤を含んでいるスポンジで、膣から子宮頸部にかけて装着します。正しく挿入できていれば、あなたもパートナーもスポンジを感じることはないでしょう。避妊スポンジはコンドームや殺精子剤ほど普及しておらず、値段も高めです。見つからない場合は薬局などで聞いてみましょう。避妊スポンジを使用するには以下の手順を踏みましょう。[7]
    • まず、スポンジを小さじ2杯分の水(30 ml)で濡らし、殺精子剤を使用できる状態にします。余分な水は絞りましょう。
    • スポンジが子宮に到達するまで、後ろ側の膣壁に沿って滑らせて膣内に挿入します。後から取り出しやすいように、くぼんだ面が子宮に向くようにし、輪の部分は反対方向に向くようにしましょう。
    • スポンジを24時間そのままにしておきましょう。膣性交渉を行なった後最低6時間はスポンジをそのままにしておきましょう。
    • 手を洗ってからスポンジの輪になった部分を掴み、慎重に膣から取り出しましょう。その際、取り出したスポンジが欠けていないか確認しましょう。
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    ペッサリーを装着する ペッサリーは避妊用スポンジと同じように機能しますが、柔軟性のある縁がついたゴム製のものです。避妊用スポンジと違い、ペッサリーにはそれぞれサイズがあります。性交渉前に挿入して避妊に使用するペッサリーは、医師が骨盤を測り注文します。性交渉後6時間、または24時間でペッサリーを取り外せます。
    • ペッサリーでは性感染症を予防できませんので注意しましょう。
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方法 3
方法 3 の 4:

処方される経口避妊薬(避妊ピル)を服用する

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    避妊ピルについて医師に相談する 経口避妊薬は、卵巣から卵子が排出されないようにする、また子宮頸管粘液を濃くして精子が卵子まで届かないようにすることで機能します。[8] 数あるメーカーの中から、医師があなたの健康状態と性生活に合ったものを勧めてくれるでしょう。
    • 処方された避妊ピルの副作用やリスクについて話し合いましょう。例えば、喫煙者である35歳以上の女性は、経口避妊薬の服用により血栓による影響を受けやすくなる傾向があります。
    • 経口避妊薬は、しっかりと毎日同じ時間に服用しなければなりません。誤って服用をした期間に性交渉をした場合は、妊娠の可能性が高くなる場合があります。
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    注射による避妊薬について尋ねる 米国などで使用されるデポ・プロベラ(日本では不承認)は、 合成ホルモンを注射で投与することにより避妊効果を得ることができます。12週間ごとに注射する必要があります。[9]
    • デポ・プロベラはプロゲステロンというホルモンを放出し、体が子宮に卵子を送らないようにすると共に、子宮頸管粘液を濃くすることにより、精子が卵子に届かないようにします。
    • 避妊薬の注射を受ける際は、必ず健康上の問題や危険性、副作用について話し合いましょう。
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    事前の避妊方法が効かなかった場合は緊急避妊薬を使用する 事後ピルと呼ばれる緊急避妊薬は、通常より長い期間卵巣から卵子が排出されないようにすることで機能します。これにより確実にしぶとい精子を殺し、体外へ放出します。避妊なしの性交渉から3日以内の使用が最も効果的です。[10] 緊急避妊薬は、通常の避妊用としては使用できません。
    • 現在日本では医師の処方箋がないと緊急避妊薬を手に入れることはできません。処方される緊急避妊薬レノルボ錠1錠を1回経口投与します。[11] 説明通りに使用しましょう。
    • 一部の医療機関ではオンラインでも処方しています。[12]
    • もう一つの緊急避妊方法として、妊娠経験のある女性に限り胴付加IUD (子宮内避妊用具)を挿入する方法があります。T字の形をした機器で、医師により子宮に挿入されます。このタイプの緊急避妊具は、避妊なしの性交渉後120時間以内であれば使用できます。
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方法 4
方法 4 の 4:

不妊手術を考える

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    不妊手術があなたにとって正しい選択なのかよく考えましょう この外科的避妊措置を受ける前に、この先一生妊娠を望むことがないか再確認しましょう。将来的にまだ子どもを作りたいと思うのであれば、この避妊手術は避けるべきでしょう。[13]
    • 不妊手術を受ける人は、健康上の危険を避けるため、または特定の病気や遺伝的変異を子孫や子どもに残したくないためという人が大半です。
    • 避妊手術はあなた自身とあなたの身体に影響を与えるだけでなく、あなたの周りの人にも影響を与えることになります。パートナーや家族がいる人は、避妊手術を受けるにあたってよく話し合うことが大切です。もちろん最終的にはあなた自身の身体なので、あなたがしたいようにすべきでしょう。
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    非外科的不妊方法を試す 子宮鏡下避妊法は、妊娠に対して自然のバリアを作ることで、永久的に不妊にする方法です。この方法は外来で10分以内に施術可能です。瘢痕組織を形成させるためにそれぞれの卵管に装置が挿入され、卵管を塞いで精子と卵子が出会うことのないようにします。[14]
    • 瘢痕組織が卵管を塞いで効果が現れるまでには90日程度かかるため、この処置を施した後3ヶ月間は他の避妊方法を利用する必要があります。
    • この方法は永久的なもので、戻すことができません。
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    避妊手術を受ける 一般的に卵管結紮(らんかんけっさつ)や「卵管を縛る」と言われ、女性の卵管を外科的措置で縛る、切る、または塞ぎます。[15]
    • 男性が確実に避妊するには、バセクトミー(俗にいうパイプカット)があります。バセクトミーは精菅、または精巣から精子をペニスの軸まで運ぶ管を切る方法です。これにより精子は体外へ放出されず、体内に吸収されます。[16]
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ポイント

  • 医師や医療機関に一番良い避妊方法を相談しましょう。避妊に関する選択は、あなたの健康面や精神面、感情面に関わってくることですので、パートナーや医師を交えた上で話し合いや決断をしましょう。
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このwikiHow記事について

Sarah Gehrke, RN, MS
共著者 ::
正看護師
この記事の共著者 : Sarah Gehrke, RN, MS. セーラ・ゲールケはテキサス州在住の正看護師、および認定マッサージ療法士です。患者の身体、精神、気持ちのサポートを重視した静脈切開術と点滴療法の指導・実践を10年以上行っています。2008年にアマリロマッサージセラピー協会にてマッサージ療法士の資格を取得後、2013年にフェニックス大学にて看護学の修士号を取得しています。 この記事は2,508回アクセスされました。
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