人はだれでも、生まれながらにして創造力を持っています。創造力とは想像力、独自性、生産性、問題解決能力を駆使して、様々な状況に対応する力です。[1] 一般的に、創造力は生まれつきの特質ではなく開発できる能力であり、開発すればするほど子供が創造的 (クリエイティブ) になると考えられています。子供の創造性を伸ばす方法としてはアートが最も一般的ですが、それ以外にも様々な方法があります。 

方法 1 の 3:
子供の創造力を伸ばすために親ができること

  1. 1
    ロールモデル (子供の手本) になる 考え方を柔軟にし、様々な問題について多くの解決策を見つけましょう。柔軟な態度で、新しいことに臆せず挑戦する親の姿を子供に見せましょう。[2] 困難にぶつかっても、「別の方法で問題を解決できるから大丈夫」という姿勢を子供に見せます。
    • 子供に質問をされたら、答え方を工夫しましょう。また、質問に答える前に、子供と一緒に色々な考えを出し合うのも良いでしょう。例えば、子供に「雨はどこから降ってくるの?」と聞かれたら、「そうだね…雨は空から降るよね…ほかにも空から降るものはあるかな? そこから雨が降るのかな?」と一緒に考えます。
    • 子供にハートの書き方を聞かれたら、様々なハートの書き方 (直線で描く、点々で描く、花をハート形に並べて描く、解剖学的に描くなど) を示し、子供にも同じように考えてみるように促します。
  2. 2
    自由遊びの時間を大切にする[3] 親が遊びの邪魔をしたり、遊び方の指図や提案をせずに、子供が自由に遊べる時間を設けます。その際には、特定の目的にしか使えないおもちゃではなく、様々な使い方ができるおもちゃを選びます。
    • 自由遊びにはお絵かきやブロック遊びなどが良いでしょう。
    • びっくり箱や飛び出すおもちゃなどの因果関係のはっきりしたおもちゃの使用は避けるか、最低限にします。
    • 明らかな葛藤が見られる場合以外は、子供の遊びを訂正してはいけません。
    • 子供が遊びに退屈した時は、おもちゃをいくつか用意して物語の設定をし、子供に続けさせます。例えば、人形をいくつか用意し、「この子たちは世界旅行に出かけるよ!」とお話を始めます。「最初はプラハに行くよ。次はどこに行くのかな?この子たちはどこに行ってみたいと思う?どれぐらい飛行機に乗るんだろうね?いくつの国に遊びに行くのかな?」などと続け、子供にお話を考えさせます。
  3. 3
    遊びの素材を与える 遊び専用の場所を設けましょう。散らかりやすい遊びには特に場所が必要です。子供が家中をめちゃくちゃにすることなく絵を描いたり、散らかすことができるアート専用スペースや、洋服をすべて置いておけるお洋服スペースを作ります。クリスマスや誕生日などのプレゼントには、お絵かき用の画材や楽器、工作素材、コスチュームなどをお願いしましょう。[4]
    • 家庭にあるものをうまく再利用しましょう。キッチンペーパーやトイレットペーパーの芯は剣やヨットになります。
    • 紙、包装紙、ラッピングペーパーの紙芯などの日用品を使って子供に何か作らせてみましょう。
  4. 4
    アイディアを生み出す 問題の解決策を出し合う、新しい遊びや新しいものを創り出すといった時間を作りましょう。子供の考えを判断・評価したり、大人が良いと思う案を伝えたりせずに、とにかく多くの考えを出すように促します。「一番いい案」を選んではいけません。結果や評価ではなく、アイディアを生み出すことに主眼を置きます。[5]
    • 高い所のものを取りたい時にはしごがないなど、足りないものがある時にその問題を解決する作戦を子供に考えさせます。
    • 短いお話を読み聞かせ、クライマックスの前で中断します。次に何が起こるか、自分ならどのように問題を解決するかを子供に考えさせます。
  5. 5
    間違いや失敗を奨励する[6] 間違いや失敗を恐れる子供は、創造の過程において自分自身で障害を創り出しているのかもしれません。[7] また、子供は自分自身の作品を評価することや、それを人に評価されることを怖れることがあります。親は自分の失敗談を子供に話して、失敗しても問題はなく、逆にそこから何かを学んだということを伝えましょう。
    • 子供と一緒に塗り絵をしてみましょう。線の外側を塗る、人の肌を青や紫に塗るなどの普通ではないことをして、どのような塗り方をしても良いことを伝えましょう。
    • 子供が失敗して動揺している場合は、それを良しとする代替案を考え出しましょう。子供が塗り絵のページを破ってしまったら、破れた部分をシールで補修する、破れた部分の周りに塗り絵に合う絵を描き足すなどがその例です。
  6. 6
    自由に答えられる質問をする 「きれいなお花だね?」「きっと楽しいだろうね?」などの答えが決まっている質問ばかりする親がいます。こういった質問の仕方ではなく、子供が創造力を発揮して自由に答えられる質問をしましょう。[8] また、子供には自由に答えさせましょう。
    • 前述の質問は「どのお花が好き?それはどうして?」「どんなことが楽しいだろうと思う?」と言い換えると良いでしょう。
  7. 7
    テレビやゲームの時間を制限する 子供のテレビや携帯電話、パソコン、タブレット端末などの使用時間は最小限に抑えましょう。こういった電子機器の長時間使用は肥満、注意力散漫、情緒不安定、睡眠障害などの原因となります。[9] その代わりに、本を読む、音楽を聴く、絵を描く、劇の練習をするなどしましょう。[10]
    • 子供がテレビを見たり、タブレットや携帯電話を使用する時はタイマーをかけ、タイマーが鳴ったらテレビやゲームの時間は終了と分かるようにします。
  8. 8
    結果よりも過程を重視する 親の動機付けや強い圧力は子供の創造性を阻害し、子供が自分の考えよりも親の望む答えを求めるようになります。[11]
    • 「よくできたね!」「上手に描けたね!」といった言葉で褒めるよりも、子供の努力を褒めましょう。例えば、「君がすごくがんばったこと、よくわかるよ。」「わぁ、いろんな色をいっぱい使って描けたね。カラフルできれいだね!」などが良いでしょう。
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方法 2 の 3:
子供の創造力を育む

  1. 1
    様々な方法で問題を解決する 子供に問題を与えてその解決方法を考えさせます。さらに、それ以外の解決方法を考えるように促します。その際は、最終的な結論ではなく、問題解決の過程を重視します。多くの解決策や結論に至る多くの道すじを考えさせましょう。[12]
    • 子供におうち作りを提案します。ただし、具体的な指示は出さず、好きなように作らせます。子供が困っているようなら「おうちの絵を描いたり、アイスキャンディーの棒や段ボールで作ってもいいよ。」と助け舟を出します。犬のおうち、お人形のおうち、仲良しのモンスターのおうちなど、様々なおうちを作ることを促しましょう。
  2. 2
    子供の興味の対象を探求させる 実は子供にピアノを習ってほしい、バレリーナになってほしいなどの希望が親にはあるかもしれません。しかし、習い事や遊びは子供の興味のあるものを自分で選ばせましょう。[13] 習い事や遊びを自由に経験すればするほど、子供の思考は柔軟になります。
    • 子供は自分の興味のあることに自然に惹かれます。子供の興味の対象を好きなだけ探求させましょう。
    • 子供の創造性を伸ばす習い事には、音楽、ダンス、デッサン、造形、絵画などがあります。
  3. 3
    創造的 (クリエイティブ) な習い事をさせる 子供に絵画、ダンス、造形、陶芸などの習い事をさせましょう。アートは子供の個性を創造し、表現するのに特に役立ちます。[14] 子供に基本的な技術を教え、あとは子供の創造性に任せるタイプの習い事を選びます。
    • 地域のコミュニティーセンターや個人のスタジオ、アトリエなどのアート教室を探しましょう。
    • 子供には自分で自由に創造させたり、お友達と協力して作品を作らせたりしましょう。
  4. 4
    お友達と一緒に創作活動をさせる お友達と一緒に学ぶと、楽しく効果的です。[15]子供たちが協力して一緒に何かを創作できる子供のクラブやお稽古事を探しましょう。ほかの子供と力を合わせて創造力を発揮すると、多くの楽しいアイディアが生まれて子供にとって大きな学びとなります。
    • 共同創作にはダンス、歌、自由研究やボートなどの動く作品の製作が良いでしょう。
  5. 5
    多感覚を使う学習を促す 動き、音、手触り、味、視覚情報などのなるべく多くの感覚を使う遊びや活動を取り入れましょう。[16] バックグラウンドに音楽を流すのも良いでしょう。多感覚学習の一例には、動作やダンスとともに歌って学習する、自分で動きを作って学習するなどがあります。
    • 粘土遊びをさせましょう。様々な色や手触りのものを選びます。粘土を握りつぶした時の音を再現したり、粘土のにおいに気付くなど、感覚を使わせます。
    • あまり感覚を使わない遊びでは、その感覚を想像してみましょう。子供に「これはどんな音が出ると思う?」といった質問をします。
  6. 6
    絶対に必要でない限り、子供の意見を訂正しない 例えば子供が「風は木が作ってるんだよ。」と言った場合は、まずは「そうかもしれないね。」と答え、なぜそう思ったのかを尋ねます。自分の考えを自分自身で発展させることによって、子供は自分の創造力を発揮することができます。ただし、自分の突拍子のない (しかも間違った) 意見が正真正銘の事実だと子供に思わせないように注意しましょう。その可能性はあるということだけを子供に伝えます。
  7. 7
    すべての考えを支持し、反応はすべて前向きに 子供の言動には前向きに反応しましょう。そして何よりも、子供の自由な発想を応援します。自分では「それはあり得ないな。」「これは絶対うまくいかないだろうな。」と思っても、それは心に留めて自由な発想ができたことを褒めます。
    • 例えば子供が月まで行く宇宙船を作りたいと言ったら、「それは無理だ。」とは言わずにその冒険的な企てを応援します。宇宙船の材料を集めるのを手伝い、月に行く方法を色々と子供に考えさせます。
    • 子供の考えを肯定することが困難な場合は、「それは面白い考えだね。」「それは今まで聞いたことがないな。」などと言ってみましょう。
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方法 3 の 3:
意思決定力を促進する

  1. 1
    子供にとって良い選択肢を提供する 意思決定の能力も、子供の創造力を伸ばす助けになります。子供が何かを決定する時には良い選択肢をいくつか用意し、それぞれの良い点と悪い点をよく考えさせます。[17]
    • 例えば、子供がスーパーマーケットでおやつを欲しがったら、シリアルバー、ドライフルーツ、ヨーグルトピーナッツなどの身体に良いおやつ3種類の中から選ばせます。
    • 良い選択肢を用意すると子供は間違った選択をすることがなく、なおかつ各選択肢の長所と短所を思い浮かべることができます。この過程が子供の創造力を伸ばす手助けとなります。
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    難しい決断には指導を 子供が様々な角度から問題を見ることを促すと、子供の創造力を伸ばすことができます。子供が難しい決断をしようとしている時は子供と一緒にゆっくり座り、そのことについて話し合いましょう。子供にすべての選択肢の長所と短所をよく検討させます。[18]
    • 親が決断を下してはいけません。親は子供が最良の選択ができるように、一緒に選択肢を検討し、子供が批判的に考えられるように質問をします。例えば、「この選択肢を選ぶと、結果はどうなると思う?」「この選択肢は、他の選択肢に比べてどんな良い点があるかな?」といった質問をすると良いでしょう。
    • 決断した後で再び子供と一緒に座り、結果がどうなったか、自分の決断が一番正しかったと今でも思うかを話し合います。例えば、「結果がどうなるかは分かったけど、それを知ってても同じ選択をすると思う?それはなぜだろう?」などと尋ねましょう。
  3. 3
    仮定の例を挙げる 道徳的なジレンマの仮定例を挙げて子供に考えさせると、子供の意思決定力と想像力が育ちます。子供に複数の選択肢をよく検討させ、起こりうる結果と、自分ならどれを選ぶかを尋ねます。[19]
    • 例えば、友達がテストでカンニングをしたらどうするかと質問します。「君は先生にそのことを密告する?そのことを正面から友達に尋ねる?それとも何も言わない?」などと選択肢を与えてよく考えさせます。
    • 各選択肢の長所と短所について検討させます。例えば、密告する場合の良い点は何か、良くない点は何かを考えます。
  4. 4
    間違った選択から学ばせる 子供が間違えた選択をしたり、しそうな時はつい親が介入したくなるかもしれませんが、そうしてしまうと子供は何も学ぶことができません。代わりに、時々は背後から見守り、そのまま子供に間違えさせておきます。[20] こういった経験から子供が学ぶことは、意思決定における貴重な教訓であり、また子供の創造力を伸ばす助けになります。
    • 例えば、子供が学校から帰ってから難しい宿題に取り組む代わりにテレビゲームをするという選択をしたら、親は黙っていましょう。子供が自分で行った選択の結果に自力で対処させましょう。
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ポイント

  • 問題の解決法は一つではないことを常に子供に伝えましょう。
  • お菓子作りの材料が足りない時や、コラージュの写真が一枚足りない時には、「必要は発明の母」という言葉を思い出しましょう。

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このwikiHow記事について

Tasha Rube, LMSW
共著者 by
認定ソーシャルワーカー(修士)
この記事の共著者 by Tasha Rube, LMSW. ターシャ・ルーブはカンザス州カンザスシティー在住の認定ソーシャルワーカーです。カンザス州レブンワースのドワイト・D・アイゼンハワー退役軍人病院と提携し、活躍しています。2014年にミズーリ大学にて社会福祉学の修士号を取得。 この記事は14,801回アクセスされました。
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