陣痛が始まり分娩が近づくにつれて、妊娠中の女性は「子宮口全開大」を経験します。子宮口が開くことによって、赤ちゃんが支障なく産道を通って外に出てこられるよう、子宮の出口を広げる役割を果たします。[1] 子宮口は1㎝~10㎝ほど開き、10㎝開いたことが確認できたら出産の準備が整っている合図です。[2] ほとんどの場合、医師や看護師、助産師など、免許を持った専門家のもとで子宮口の開き具合のチェックが行われますが、自分で開き具合をある程度判断することも可能です。子宮口に触れて、気分の変化や声の出し方といったサインに注意しながら、子宮口の開き具合を確認してみましょう。

パート 1 の 3:
子宮口の開き具合を確かめるために準備をする

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    医療機関にかかる 安全な分娩のため、そして生まれてくる子どもの健康のため、妊娠中のケアはとても重要です。産科医や看護師、助産師から適切な診断とアドバイスを受けることで、妊娠経過の状況を把握できるだけでなく、子宮口の確認を自分で行うことの安全性についても、より適正な判断をすることができます。
    • 臨月(妊娠10か月)になると、出産が近づいているかどうか、医師による確認が行われます。その際、下腹部を少し叩いたり内診を行ったりしながら、子宮口や赤ちゃんの頭の位置を確かめます。赤ちゃんの頭が骨盤内に下りると、子宮口が開き始め、柔らかくなります。
    • 子宮内の赤ちゃんの位置など、疑問があればどんなことでも産科医に尋ねましょう。また、自分で子宮口の開き具合を確かめても安全かどうか、聞いてみましょう。妊娠経過が順調であれば、次のステップに進みます。
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    手を洗う 子宮口を確認する際に手や指で膣に触れる必要があるため、手が汚れている状態だと細菌や病原菌がまわりに広がり感染症を引き起こす恐れがあります。子宮口の開き具合をチェックする際は、赤ちゃんと自分自身の安全のために必ず前もって手を洗いましょう。[3]
    • せっけんを使ってぬるま湯で手を洗いましょう。まず手を濡らし、次にせっけんを手につけてよく泡立てます。手のすべての部位をこするように、少なくとも20秒間はしっかり手を洗いましょう。せっけんを洗い流し、両手を安全に乾かします。
    • せっけんが手元にない場合は、アルコールが60%以上含まれている手指消毒用ジェルやアルコールスプレーを使用しましょう。両手の消毒に必要な量を手のひらに出します。せっけんと同様に、爪を含むすべての表面にアルコールをしっかりこすりつけましょう。完全に乾くまで両手をこすり続けます。
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    助けを求める 自分で子宮口の開き具合を確認することに不安や心配を感じる場合は、パートナーや信頼できる人の助けを借り、違和感や不快感を感じない程度に手伝ってもらいましょう。鏡を持ってもらったり、手を握ってもらったり、ただ優しい言葉をかけてもらったりするだけでも、心を落ち着かせることができます。
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    楽な体勢をとる 子宮口の開き具合をしっかり確認できるよう、快適な姿勢で臨みましょう。トイレに座る、脚を広げた状態でベッドに横になるなど、最も楽に感じる体勢をとります。[4]
    • 始める前に、下半身の衣類を脱ぎます。あらかじめ脱いでおくことで、楽な体勢をとった後に衣類を取り除く必要がなくなります。
    • 片足を床につけ、もう片方の足をトイレの便座に乗せた状態になります。この体勢に違和感を感じる場合は、かがんだ姿勢やベッドの上で寝ころんだ体勢を試してみましょう。
    • 恥じることは何もありません。子宮口の開き具合を確認することは、いたって普通のことです。
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パート 2 の 3:
自宅で子宮口の開き具合を確認する

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    膣に指を2本入れる まずは、どれほど子宮口が開いているのか指の感覚で測ってみることから始めましょう。いきなり膣の中に手を全部挿入すると不快感を感じることがあるので、人差し指と中指を使って子宮口の開き具合をチェックします。[5]
    • 指で膣に触れる前に、水とせっけんで手をしっかり洗いましょう。
    • 指先を使って膣の入口を探します。手の裏が背骨の方を向き、手のひらが上を向くようにして、肛門の方へ指を曲げて子宮口を見つけます。痛みや異常な不快感を感じたら、すぐに中断しましょう。
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    子宮口を探すため膣に指を挿入する 妊娠時の女性の子宮口はすぼめた唇の形をしています。膣の中に指を挿入し、唇をすぼめたような子宮口に触れるまでさらに指を奥へ押し進めます。[6]
    • 膣の入り口から子宮までの長さには個人差があります。指を深く入れなければ子宮口に届かない場合もあれば、指を入れてすぐに見つかる場合もあります。膣の長さに関わらず、子宮口とは「膣の終わり」にあたります。[7]
    • 優しく触れながら子宮口を探しましょう。指で強く押したりつついたりすると出血してしまう恐れがあります。[8]
    • 子宮口が開き始めると、指が簡単に入るほどすでに開いていることがあります。子宮口の先にあるものは赤ちゃんの頭を覆う羊水であるため、子宮口の開きに指を挿入すると、水が入った風船を触っている感じがします。[9]
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    同じ指を使って子宮口の開き具合を確かめる 子宮口が10㎝以上開いている場合は、分娩の準備が整っている合図です。指1本が簡単に入るほど子宮口が開いているのであれば、指の本数を増やしながら開き具合を確かめましょう。[10]
    • 子宮口の中心に指が1本入ると、子宮口が約1㎝開いていることを意味します。同様に、指が5本入る場合は約5㎝開いていることになります。陣痛が進行するにつれ、子宮口はきつく張った状態から輪ゴムのような感覚に変わります。子宮口が5㎝まで開くと、太い輪ゴムのように厚みと弾性のある手触りになります。
    • 手の全体が入るまで、または違和感を感じるようになるまで、指をゆっくり膣に挿入し続けましょう。手を外に出し、子宮口に指が何本分入るかを確かめることで、だいたいの開き具合を把握することができます。
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    医療機関にかかる 子宮口が3㎝以上開くと、陣痛がいつ始まってもおかしくない段階を意味します。その場合は、事前に決めておいた病院や助産院にかかりましょう。また自宅での出産を計画している場合はすぐにその準備に取り掛かりましょう。[11]
    • また、陣痛の様子を観察しながら医療機関にかかるべきか判断しましょう。陣痛は時間が経つにつれて定期的に感じるようになり、痛みも増します。45秒間から1分間の陣痛が5分置きにくるようになったら、すぐに産院へかかりましょう。[12]
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パート 3 の 3:
子宮口全開大のサインを探す

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    声の出し方で判断する 膣に指を入れなくても子宮口の開き具合を判断できる方法がいくつか存在します。激しい痛みや不快感が伴う場合は特に、なおさら効率的です。陣痛が始まった女性のほとんどは声の調子が変わります。出している声を注意して聞くと、子宮口の開き具合がある程度分かります。次のような声の出し方に気を付けながら、どこまで開いているかを判断しましょう。[13]
    • 0~4㎝開いた状態では、声を上げることなく、陣痛を感じながらも難なく会話をすることができるはずです。
    • 4~5㎝開くと、話しをすることが難しくなる、またはほぼ不可能になります。まだ声を上げるほどではないかも知れません。
    • 5~7㎝になると、出る声が大きくなり、短く切った音を発することがあります。この時点では、陣痛を感じている時に会話をすることはほぼ不可能、または完全に不可能になります。
    • 7~10㎝開いた状態になると、張り上げた声になり、陣痛時に話すことはまったくできません。
    • 静かに陣痛を耐えることができる場合でも、子宮口の開き具合を推測することが可能です。誰かに何か質問をするよう頼み、陣痛が始まったと同時に尋ねてもらいましょう。質問に回答することが難しくなればなるほど、子宮口の開きが進行していることを意味します。
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    気分の変化に注意する 出産に到達するまで、陣痛中の女性は様々な感情を経験します。気分の変化に注意することによって、どれほど子宮口が開いているかを知るためのヒントになることがあります。陣痛が起こり始めると、次のような気分になるかも知れません。[14]
    • 幸せな気分になったり、笑ったりできる場合は、1㎝~4㎝
    • 陣痛の合間に、小さなことでも笑顔になったり笑ったりできれば、4㎝~6㎝
    • 冗談や雑談に苛立つ場合は、7㎝以上
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    匂いで確かめる 子宮口が6㎝~8㎝ほど開くと、独特な匂いに気付くことがよくあります。出産とは、深く、重たく、薄暗い香りがするものです。[15] 陣痛が始まった後にこのようなクセのある匂いに気付いたら、おそらく子宮口が6㎝~8㎝ほど開いています。
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    血液または粘り気のあるおりものが出ているか確認する 39週目になると、血液が混じってピンク色や茶褐色になった粘度のあるおりものが見られることがあります。[16] 陣痛が始まるとこのような粘液が出始め、その状態がしばらく続きます。子宮口が6㎝~8㎝開いたら、おりものや血液の量が増加します。おりものや血液が顕著に見られるのであれば、おそらく子宮口が6㎝~8㎝ほど開いているサインです。
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    紫色の線をチェックする 臀裂(でんれつ)、いわゆる「お尻の割れ目」に紫色の線が見られるようになります。この線を確認しながら子宮口の開き具合を判断することができ、紫色の線がお尻の割れ目の一番上の部分に見られる場合は子宮口が完全に開いていることを意味します。誰かの助けを借りて、お尻の割れ目に紫色の線があるか確認しましょう。[17]
    • 陣痛が始まってすぐの段階ではこの紫色の線は肛門の近くに出始め、陣痛が進むと上の方まで伸びていきます。子宮口が完全に開いた状態になると、お尻の割れ目の一番上にこの紫色の線が見えるようになります。
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    体の調子を観察する ほとんどの場合、注意して体調の変化を観察することによって、内診を行わなくても子宮口の開き具合が分かります。通常、子宮口が約10㎝まで開いた状態、またはいきむ段階に入ると、インフルエンザにかかったような感覚になります。このような体のサインや症状を意識することにより、どれほど子宮口が開いているかを判断することが可能です。体にあらわれる複数の症状を組み合わせることによって、子宮口の開き具合が分かる場合がほとんどです。[18]
    • 吐き気をもよおす、顔がほてる、触って体温の上昇が感じ取れる、といったような症状が見られると、5㎝ほど開いていることを意味します。また、体の震えが止まらないこともあります。症状が嘔吐だけである場合は、情緒不安定、ホルモンバランスの乱れ、疲労も原因として考えられます。
    • 顔がほてる以外に他の症状が見られないのであれば、子宮口が約6㎝~7㎝開いている可能性があります。
    • 体の震えを抑えることができない以外に他の症状が見当たらない場合は、疲労や発熱が体の震えを引き起こしているかも知れません。
    • 足の指を無意識に丸めている、またはつま先立ちしてるのであれば、約6㎝~8㎝ 開いている可能性があります。
    • お尻と太もも上部に鳥肌が立っているか確認してみましょう。鳥肌が立っている場合は、子宮口がすでに9㎝~10㎝ほど開いていることがあります。
    • 無意識にしてしまう排便は、子宮口が完全に開いているサインです。[19] 会陰に赤ちゃんの頭が出てきているのを感じ取ることができるかも知れません。
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    背中が押されるような感覚があるか確認する 赤ちゃんが産道を通って降りてくると、徐々に背中に沿って内側から押されるような感覚が生じます。子宮口が開けば開くほどこの押される感覚が背中の下の方へ移り、通常だと骨盤のふちから尾骨の方へ下りていきます。[20]
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ポイント

  • 子宮口を確認する際は、ゆっくり丁寧に行いましょう。急ぐ必要はありません。
  • 確認後は必ず手を洗いましょう。

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注意事項

  • 痛みや強い不快感、産道に触れることによって起こる陣痛を感じ始めたら、子宮口の確認を中断しましょう。このような場合は、医師や助産師に子宮口の開き具合を確認をしてもらいましょう。
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カテゴリ: 妊娠期
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