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高齢化社会を迎えている昨今、シニア世代の生き方が話題になることが多くなっています。内閣府が公表しているデータ(2016年)によると、「60歳以上の高齢者が生きがいをどの程度感じているか」というと、「十分に感じている人」と「多少感じている人」の合計は約7割です。[1] これは約3割もの人が生きがいを感じられていないということでもあります。ほとんどの高齢者が生きがいを感じたいと思っているでしょうし、そのために自主的に活動している人もたくさんいます。その一つに無償の社会貢献であるボランティアがあります。内閣府のデータ(2013年)によると、60歳以上で過去1年間における地域活動・ボランティア活動に参加した人は約47%と半数近くに及んでいます。[2] これから高齢化社会は進んでいきます。定年後の社会貢献(ボランティア)はますます注目されていくでしょう。
ステップ
パート 1
パート 1 の 2:
社会貢献(ボランティア)を知る
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1社会貢献(ボランティア)の基本を知る 実際にボランティアに参加する前に、まずは、あらためてボランティアとはどのようなものか、見直してみましょう。ボランティアとは「自分から進んで社会活動などに無償で参加する人(あるいはこと)」です。ボランティアを行う際のポイントには、自主性、社会性、無償性、創造性という四つの原則があります。[3]
- 自主性(主体性)は、ボランティアは自分自身の考えによって始める活動であり、強制されたり、義務として行う活動ではないことを表しています
- 社会性(連帯性)は、ボランティアは社会が抱えているさまざま課題に対して人びとと協力しながら行動することが大切であることを表しています。
- 無償性(無給性)は、ボランティアは活動目的の達成によって出会いや喜びといった精神的な報酬を得る活動で、利益や報酬を目的にした活動ではないことを表しています。
- 創造性(開拓性・先駆性)は、ボランティアは社会が抱えている課題に対して、従来の考え方にとらわれることなく、自由な発想やアイデアを大切にしながら、方法や仕組みを創り出していくことが重要であるということを表しています。
- 一般的に交通費や食費、材料費などの実費弁償については無償の範囲とされています。
- 定年退職後に労働で賃金を得たいのであれば、ボランティアではなく、シルバー人材センターを利用するという方法などがあります。[4]
- 定年退職後はどうしても人とのつながりが希薄になりがちですが、ボランティアに参加すると人とつながることができます。また、社会に貢献しているという充足感も得られるなどのメリットもあります。
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2社会貢献(ボランティア)の種類を知る ボランティア活動にはいろいろな種類があります。代表的なものには、道路・公園などの清掃などの自然や環境を守るための活動、通学路の安全確保活動などの安全な生活のための活動、スポーツ教室における指導や各種講習会の開催などのスポーツ・文化・芸術に関係した活動などがあります。[5] また、主催する団体もNPO法人をはじめ、民間企業や地域の有志の集まりなどさまざまです。
- ボランティア活動は自然や環境を守るための活動、安全な生活のための活動、スポーツ・文化・芸術に関係した活動のほかに、国際交流・国際協力に関する活動、多文化共生に関する活動、社会福祉、障がい者を対象とした活動、健康や医療サービスに関係した活動、防災・被災者支援に関係した活動、まちづくりのための活動、乳幼児・児童・青少年等の健全育成を対象とした活動などがあります。
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3ボランティアの注意点を知る ボランティアは社会や他人のために行うものです。その活動が単なる自己満足にならないようにいつも心に留めておきましょう。また、活動を通して知った人に関する情報は個人のプライバシーであり、絶対に第三者に漏れないように注意が必要です。さらに、もし、問題に直面したら一人で悩まずに、ボランティア活動センターの職員や他のメンバーに相談することも注意点の一つです。[6]
- せっかくはじめるのであれば、継続的に行いたいものです。そのためには、自分に合ったペースで活動し、無理をしないことがポイントです。
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パート 2
パート 2 の 2:
社会貢献(ボランティア)に参加する
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1参加する社会貢献(ボランティア)を探す 参加の意思があり、どのようなボランティアがあるのかを知るには、ボランティアセンターに相談するとよいでしょう。また、市役所や公民館の掲示板にボランティア募集の告知が掲示されていることもあります。他にも『Yahoo!ボランティア』のようにボランティアの求人サイトもあります。[7]
- ボランティアセンターとはボランティアに関する事務を行い、ボランティアの活性化を図る組織です。一般的には市区町村単位で社会福祉協議会と連携して設置されています。インターネットにて「ボランティアセンター」で検索すると、住んでいる地域のボランティアセンターの情報を見つけられます。
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2参加する社会貢献(ボランティア)を選ぶ 必ずしも自分の希望に沿う内容の募集があるとは限りませんが、できるだけ自分に合った活動をしたいものです。選ぶ際のポイントには、自分の特性を活かせるものを選ぶ、場所で選ぶ、相手の年齢などの対象で選ぶ、分野で選ぶなどがあります。
- 自分の特性として考えられるものには、自分が行ってきた仕事の経験を活かす、英語などの語学力を活かす、趣味や特技を活かすなどがあります。
- 場所については、自宅から近いところや自分の好きな場所以外に、病院や福祉施設など、施設を考慮してもよいでしょう。
- 対象としては、子どもや高齢者、障がい者などが考えられます。
- 分野については、代表的な福祉のほかに、環境美化や文化・芸術関係、国際協力などもあります。
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3社会貢献(ボランティア)に参加する 参加したいボランティアを選んだら、そのボランティアの申し込み方法に従って申し込みます。当日の服装や持ち物などは、事前に確認しておきましょう。当日は遅刻しないように気をつけます。
- ボランティアは相手の状況や気持ちを考えることが重要です。「してあげる」のではなく、ボランティアを通じて「学ばせてもらう」という姿勢で臨みましょう。
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ポイント
注意事項
- ボランティアは自発的な無償の活動ですが、相手があるものなので責任がともないます。活動先での約束やルールを守らないと多くの人に迷惑をかけることになります。
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出典
- ↑ https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2015/html/gaiyou/s1_2_6.html
- ↑ https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2012/zenbun/pdf/1s4s_2.pdf
- ↑ https://www.tvac.or.jp/shiru/hajime/gensoku.html
- ↑ http://www.zsjc.or.jp/about/about_02.html
- ↑ http://makeachangeday.com/mcd_info/mcd_actionlist/
- ↑ http://www.sanda-shakyo.or.jp/area/volun_anzen.html
- ↑ https://volunteer.yahoo.co.jp/
- ↑ https://insurance.yahoo.co.jp/volunteer/index.html
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