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家族のために、そして自分自身のために勤め上げた勤務先の定年は、達成感と寂しさ、そして家族の大切さを胸一杯噛み締める、人生の大きな節目です。世の中ではこのタイミングでリタイアから、優雅な第二の人生を謳歌する選択肢の魅力が語られていますが、それを実行できるのはやはり、限られた一部の人々でしょう。不動産投資など、自身が直接働かずして収入を得る晩年も考えられますが、そこにはリスクが切り離せず、まだまだ働き続けたい人の選択肢とは言えません。第二の人生のスタートラインと言われるこの時を迎え、新たな仕事にチャレンジするのであれば、シニア世代の自身に仕事を与えてくれる勤務先を探し出す必要があります。自らの老後は近未来にお取り置きすべく、久々の再就職活動に臨むに際しては、今日のシニア世代の再就職事情を始めとする、事前に確認すべきポイントが見過ごせません。

方法 1
方法 1 の 3:
働く理由(目的)を見据える

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    生活費を稼ぐために働く 家族を引き続き養うべく、定年後も自ら定収入を確保し続けるために、新たな仕事に就くケースです。悠々自適なセカンドライフを謳歌するライフスタイルが語られる一方、多くの平均的な家庭では、この目的で多くのシニア世代が、新たな仕事に就いています。必要となる給与額を約束してくれる勤務先を候補に挙げ、条件面を第一に、自身が就業可能と思われる職種を選ぶ姿勢が望まれます。
    • シニア世代の新規雇用に際しては、新卒者雇用とは違い、独自の給与体系が採用されているケースが見られます。雇用契約締結に際しては、条件面を十分理解の上、家族のライフプランと照らし合わせて判断しましょう。
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    お小遣いを増やすために働く リタイアした状態でも日常生活には窮しないからこそ、十分な時間を活用して自身のお小遣いを稼ぎ、より有意義なセカンドライフを満喫したい人々の選択肢です。短時間勤務で毎日の自由時間を確保する、オンとオフを明確にすべく、週に数日だけフルタイムで勤務するなど、働き方の選択肢も広がります。
    • 自身で稼いだお小遣いだからこそ、家族に遠慮することもなく、趣味やその他の目的に使いやすいと考えるシニア世代は少なくありません。
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    リタイアしたくないから働く まだまだ隠居生活には早い、自宅で毎日過ごす自分自身は嫌だし、そんな姿を家族やご近所には見られたくないなど、自らの気持ちに率直なケースです。経済社会を生きて食べて行くためには定収入の確保が必要であり、なんらかの組織に属している環境に安心感を覚える価値観を、多くの人々が共有しています。勤務先に属していることが精神的安定と安心感につながり、同時に第三者の視線を気にせずにすむ人々もまた、潜在的に少なくありません。
    • 自分の中の『やり残し感』に決着をつけるべく、同業種の新天地を自ら探してセカンドチャレンジに臨む人々もまた、大勢いることでしょう。
    • 定年を迎えた自社社員と、新たな継続再雇用契約を結ぶ企業も見られます。同一の業務内容に、嘱託社員として携わることができる環境が与えられます。支給額は抑えられるケースが多い反面、再就職活動の必要がないのは大きなメリットと言えるでしょう。
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    家で過ごすのが嫌だから働く 妻と2人だけの会話もない日々を延々数えたくない、これといった趣味もなく、日々退屈と向き合う毎日は勘弁してほしいなど、現実回避が理由のケースです。積極的に新たな仕事に臨む姿勢が希薄なまま、自宅以外に自分の居場所が確保されれば目的達成と思い込んでしまうと、長続きしないリスクが懸念されます。出勤と退勤時の1日2回タイムカードを刻む行為だけで、拘束時間に対して時間給が約束されているとの錯覚は、この場面に限らず正しい解釈ではありません。この動機そのものをいかなる第三者も否定できませんが、自身がこれに該当している場合、今一度『働く』という行為に求められる姿勢や責任に関し、自問自答してみましょう。
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    未来の理想像に近づくべく働く 定年はあくまで人生の通過点で、近未来に『なりたい自分像・家族の姿』を明確に見据えている人々にとって、新たな仕事は必要不可欠でしょう。「孫に十分な財産を残してあげたい」「今から色々な専門資格を取得して、残りの人生も自分を磨き続けたい」など、その理由はいずれもがポジティブです。たとえば芸能界に目を向ければ、自身と同世代の多くのアーティストが、バリバリ第一線で活躍を続け、自身の子ども世代にとっての大きな目標となっています。そうした存在に刺激を受け、あるいは自身の近未来像を重ね合わせている人々にとって、定年はさらなる飛躍のチャンスに他なりません。
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    周囲がそうだからとりあえず働く 多数派を良しとする国民性が少なからず影響しているのか、定年から新たな仕事を探し始める多くの人々が、疑いなくこの理由を受け入れています。高度急成長を経て1960~70年代に義務教育を受けた現在シニア世代の入口は、いわゆる『無条件で右へ倣え』の姿勢を、学校という集団社会で教え込まれています。結果として『異を唱えずみんなと一緒イコール協調性』が、この世代の多くの人々の価値基準となっていると言われています。
    • 新卒入社を目指す多くの就活中の現役大学生が、『他の学友より1日でも早く、より多くの内定を取り付けることがゴール』で共通している点も、根底では共通する考え方でしょう。「自分はこの分野で働いてみたい」よりも「周囲が内定までのスピードを競っているから、自分も乗り遅れてはならない」との、疑いなき右へ倣えの一例と捉えられます。
    • 「とりあえず」で仕事と向き合い続ければ、その先にどのような展開が待っているのかを、シニア世代であれば自らの社会時経験を通じ、熟知しているはずです。だからこそ「周囲がそうだから自分も働く」に続く、一個人としてのより明確な理由を見極める作業を通じ、無用なリスクを回避する作業が大切です。
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方法 2
方法 2 の 3:
求人情報を募る

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    インターネットを活用する シニア世代が学生時代に就職先や転職先、あるいはアルバイト先を探す際に活用した求人情報誌を発行していた複数の企業が、求人情報サイトを運営しているのはご存じの通りです。他の数々のジャンル同様、仕事探しという作業の土俵もまた、ネット空間へと移行し、現在も日々進化を続けています。「定年後の再就職先」「シニアの仕事」など、自身で思いつくキーワードを用いて検索から、まずは検出されたサイトをそれぞれ、隅々まで丁寧に閲覧するところから始めましょう。[1] 新卒入社から数十年振りの仕事探しであれば、当初こそ大きな戸惑いを覚えることでしょう。しかしながら社会人人生を一旦リセットからの新たな船出に際し、リアルタイムの世の中の仕組みを確認するうえで、この作業が後々活きてくることでしょう。
    • 配信されている求人情報サイトはそれぞれ特徴があり、ターゲットとしている年齢層や主に扱っている業種などに違いが見られます。シニア求人プラス自身の希望に沿った情報が得られるサイトを、まずは冷静に見極めましょう。
    • 多くのサイトは無料会員登録制を採用しています。入会時には指定された個人情報の入力と、ログインその他に必要なパスワードを登録する必要があります。このパスワードは仕事が決まり退会する際にも必要です。入会時に入力した内容は、必ず控えを保管しておきましょう。
    • 希望者に対し、該当する求人情報をメールもしくはLINEで通知してくれるサービスを提供しているサイトも見られます。[2] 居ながらにしていち早く最新情報を得られるメリットが魅力ですが、複数のサイトでこのサービスを同時活用した場合、メールチェックが追いつかず有益な情報を見落としてしまう可能性が懸念されます。
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    紙媒体を活用する シニア世代にとって最もしっくり来る情報ソースはやはり、求人情報誌、新聞の折り込みチラシなど、紙媒体の情報誌でしょう。都心部のターミナルなどで見かける、フリー求人情報誌をチェックしてみましょう。発刊サイクルが基本週単位のため、情報の鮮度はネット上のそれには及びませんが、シニア層の求人情報との遭遇が十分期待できます。その他役所など公的施設の受付や館内に設置されている掲示板や、無料配布物コーナーでも、シニア対象の再就職関連の告知に遭遇できることがあります。
    • 「求人情報イコール関連情報誌だけ」との先入観に捉われず、あらゆるフリーペーパーを積極的にチェックする習慣を心がけてみましょう。たとえば駅で無料配布されている鉄道会社の沿線情報など、思わぬページにシニア対象の求人情報を発見するケースは少なくありません。
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    斡旋サービスを活用する シニア世代は今もうっかり「職安(公共職業安定所)」と言ってしまいがちなハローワーク、各自治体が主催する就職合同説明会など、就職斡旋に特化した施設に足を運ぶ方法です。対面形式で質疑応答できるので、パソコンやスマホを駆使する就活スタイルに馴染めない、不安が拭えない方々にとっては、より確実と感じられる、仕事探しのスタイルです。その他全国を対象に活動中のシルバー人材センターなど、シニア世代に特化した就職斡旋を実施している組織の存在も見過ごせません。[3]
    • ハローワークで求職活動を行う場合、登録後に紹介された求人情報をすぐに断ることができないなど、一定のルールが採用されています。[4] 民間の求人情報サービスのように『応募者側が選び放題』ではなく、事前の十分な確認と注意が必要です。
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    人脈をたどる 信頼できる人物から情報を提供してもらう、あるいは誘ってもらうことで仕事先を確保する、時代を問わぬ方法です。相手は必ずしも経営者や人事担当者だけとは限りません。近所の顔見知りや、さらには複数の口コミがキッカケで、思わぬチャンスが舞い込む可能性はゼロではありません。
    • たとえば自身が暮らす分譲マンションの通勤管理作業員が所属する、大手財閥系管理会社の他の物件で欠員が生じ、偶然の立ち話から自身が採用されるような展開です。双方が人物像と会社に関する予備知識を共有できているため、見知らぬ人物を採用するよりもリスクが低く、企業にとっても好ましいパターンです。
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    足を使う 街に溢れる歩きスマホが雄弁に物語る通り、大衆がネットにばかり意識を向けがちな昨今ですが、私たちが暮らしているのは三次元の現実社会です。情報収集のアンテナの感度を上げて街を歩けば、そこはあらゆる情報の宝庫です。気分転換に見知らぬ街を訪れる際に、カバンの中に履歴書と職務経歴書を忍ばせておくことから、思わぬ就職活動につながる可能性もまた、皆無とは言えません。
    • いわゆる原始的な方法ですが、シニア世代の『やる気』が伝わることでしょう。むしろこうした行動を積極性と高評価してくれる職場であれば、シニア世代を受け入れる環境が整っている、より心地良く働ける可能性に期待感が高まります。
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方法 3
方法 3 の 3:
今一度確かめる

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    家族の理解と協力を確かめる 新しい勤務が始まれば、起床時間や帰宅時間もそれまでとは異なり、自身の生活サイクルの変化は家族にも多少の影響が避けられません。職種によって毎日お弁当を作ってもらう必要があれば、妻の協力が不可欠です。先述のマンションなどの建物施設の管理人や清掃員、あるいは各施設の駐輪場の管理人など、早朝もしくは深夜勤務を含む、イレギュラーな勤務シフトの場合はなおさらです。新しい仕事に応募する前の時点で、仮に採用になったその後に関し、家族にきちんと説明のうえで、十分な理解と協力の約束を取りつけておきましょう。
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    自身の決意と心構えを自問自答する 自身が社会人デビューした数十年前は、実社会はまだまだ終身雇用や年功序列が当然の時代でした。定年まで1つの会社で勤め上げた人であれば、自ずとそうした価値観が自身の中に擦り込まれ、確固たるものとなっていても不思議ではありません。ですが再就職先では、自分は未経験者の1人の新人であり、自身の子ども世代の上司の指導を仰ぐ場面も十分想定されます。自らを一旦リセットし、たとえば乾いたスポンジのように、あらゆることを一旦素直に吸収し、疑問や不満を抱いたとしても咀嚼反芻できるかどうか、自問自答してみましょう。
    • 自身が若い頃、年上の後輩の言動に負の感情を抱いた記憶を取り出してみましょう。自身が同じ過ちを犯さぬためにも、反面教師として常に意識する姿勢が大切です。
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    健康面をチェックする 応募者の年齢を問わず、再就職に際しては健康診断をクリアすることも採用条件となっている企業が少なくありません。自身の健康に不安を抱えたままでは、診断結果を理由に不採用となってしまう、悔やんでも悔やみきれない展開のリスクが高まります。また勤務開始後に体調を崩してしまえば、勤務先へ迷惑をかけてしまうだけでなく、欠勤が重なれば居辛くなってしまいます。過信は禁物です。冷静に自信を持った状態で、新天地での第二の人生に臨むことで、新たな職場環境で楽しく働き続けましょう。
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    ワクワクして臨む 未知なる扉を開く際の、緊張と不安と期待感が入り混じった『あの感じ』を楽しみましょう。年齢を重ねる毎に忘れるとも囁かれている、ワクワクして臨むことができるのも、新たな仕事を得ることができた人の特権です。遠い日の人生初のアルバイト、あるいは初出社の初日のドキドキ感を思い出し、胸一杯確かめましょう。迎え入れてくれる職場にとっても同様に、みなさんとの出会いはワクワクするものです。幾分の緊張感を隠し切れぬ、最高の笑顔と元気な声で「おはようございます」の挨拶から、人生の新たな章へとその歩を進めましょう。
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ポイント

  • 定年後の仕事探しのポイントは、働く目的を明確に見据え、自身に合った方法で鮮度と信頼性の高い情報を募り、家族の理解を得たうえでワクワクして臨む姿勢の3つです。
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このwikiHow記事について

wikiHowは「ウィキ」サイトの一つであり、記事の多くは複数の著者によって共著されています。 この記事は、著者の皆さんがボランティアで執筆・推敲を行い、時間をかけて編集されました。
カテゴリ: 求人
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