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歓送迎会や社員旅行、さらには定番の忘年会や新年会など、職場に所属する以上は避けて通れない催しと、どうしても切り離せないのが宴会芸です。楽しみな人にとっては、自慢の芸を披露することで場を盛り上げるだけでなく、自身の存在をアピールできる、格好の機会と言えるでしょう。しかしながら新入社員やこうした宴席が苦手な人にとっては、当日が近づくにつれ、緊張感や不安感などの負の感情から、心が重くなってしまうこともあるでしょう。そんな宴会は、さまざまな世代や価値観を持つ同僚(仲間)が集う空間である以上、たとえば大学のサークルや趣味の集いと同じ感覚で臨んでしまうと、思わぬ失敗をしてしまうかもしれません。宴会芸に賭ける意気込みであれば、よりすべらない・確実にウケる最高のパフォーマンスを、苦手であれば波風立てずに回避する方法を、それぞれ見極める下準備が大切です。

方法 1
方法 1 の 3:
宴会芸を知る

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    欠かせない理由を知る 新入社員に宴会芸を『やらせる』慣習が定着している会社は数え切れず、欧米などと比較した場合、いわゆる『職場の洗礼』的な位置づけとなっている傾向が否めません。入社2年目の直近の先輩たちは「去年はやらされたけれど、今年はやらせる立ち位置に立つことができた」と、悪意や疑いなく、自身の立ち位置に、ある種の安堵を覚えているかもしれません。一方で心優しい幹事や控え目な先輩の中には、こうした慣習を内心快く思っていない人もいることでしょう。いわゆるパワハラなどには該当しない、日本の会社が長い時間をかけて育んだ『酒席におけるハードルの高い自己紹介』、それが宴会芸のお披露目と言えるでしょう。「郷に入れば郷に従え」の諺が示す通り、今後この世界で生きていくのであれば、自分なりの方法でこの洗礼をクリアする必要があると捉え、最善の立ち回りを考えましょう。[1]
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    参加者の心理を推察する 当日の立ち回りを考えるに際しては、他の参加者すなわち同僚の心理を推察し、より多くの人が期待している、すなわちニーズにマッチした宴会芸のお披露目が望まれます。仕事とプライベートを明確に区別する価値観が普及する中、結果的に従業員の出席が暗に強制される、こうした催しに積極的な会社は、今も少なくないのかもしれません。こうした会社の場合、とりわけ若い世代には抵抗感が否めない年功序列色が根強く、あくまで上層部や年配層が楽しむことが優先された時間となる可能性が想定されます。こうした年齢層の人たちに喜ばれる、期待以上でも以下でもなく、適度にフィットした芸のお披露目が、演じる側に課せられたノルマと言えるでしょう。とりわけ入社から日の浅いタイミングで、こうした空気感を読む作業は容易ではありませんが、相談できそうな先輩にさり気なく尋ねてみるなど、事前の情報収集に努めましょう。
    • フリートークが求められる芸能人は、舞台に歩み出て客席全体を目の当たりにした直後、その空間にベストと思われる、話のさじ加減を判断しています。幾通りもの引き出しを事前に準備しているからこそのプロの対応ですが、宴会芸のお披露目に際しても、同様の判断に努めましょう。この適正な判断の有無が、後々の自身への評価や注目度に影響しないとも限りません。
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    自身の立ち回りを考える 「芸は身を助く」の諺が、ある意味ぴたりと当てはまると同時に、1つ間違うと「頑張ったのに逆効果」のリスクを招いてしまうのも、酒席での芸のお披露目です。「今日は無礼講」なる、実質意味を持たない常套句がありますが、とりわけ新人社員にとっての宴会芸は、例えるなら大切な取引先へのプレゼンの予行演習的な意味合いがないとは言えません。宴会の日時は早くから決まっている以上、出たところ勝負で臨んでしまっては、物事(仕事)に対する姿勢に低評価が下されてしまいかねません。さりとて仕事を覚えるのが遅い一方、プロ顔負けの宴会芸で独壇場となってしまっては、その場限りの拍手と称賛に終わってしまうことでしょう。職場の先輩たちもまた、こうした自問自答や葛藤を経験していると捉え、苦手であってもそれなりに、この難題と向き合う勇気を確かめましょう。[2]
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方法 2
方法 2 の 3:
宴会芸を考える

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    一発芸を考える 宴会芸の鉄板の出し物とする声も多い一発芸は、上司や先輩からの無茶振りに素早く対応できる、いわば『その場を上手に切り抜ける裏技』も兼ねた持ちネタです。日々全国各地で催されている酒席で、数えきれない一発芸が炸裂していると思われますが、一瞬の切り返し的な一面を有しているため、お披露目には慎重さが求められます。懐刀として常に複数の一発芸を仕込み、それぞれをお披露目した際のメリットやデメリットを踏まえ、その場の空気や一連の流れを素早く読み、速やかに最適と思われるネタを判断する対応が大切です。[3]
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    注意点を知る 一発芸は意表を突いた破壊力で、ウケる・スベるが決まります。相手の笑いの琴線を的確に弾くことができれば大成功ですが、踏み込む角度を誤り、悪気なく地雷を踏んでしまうリスクが見過ごせません。手っ取り早い方法として、社内の誰かのものまねが思い浮かびますが、これは1つ間違うと、相手を侮蔑嘲笑していると伝わってしまうため、新人社員であれば回避が賢明でしょう。有名人の一瞬の口癖や形態模写、あるいは国民的アニメの登場人物のそれらのアレンジなど、幅広い世代に抵抗感を抱かせないものを選びましょう。
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    スベらない芸を考える 宴会芸がすべってしまう理由は、必ずしも出し物の出来栄えの優劣だけではありません。芸人のコンテストではなく、参加者は基本ウエルカムの姿勢にもかかわらず、妙な空気感が漂ってしまう理由として、以下の展開が考えられます。それなりに芸を仕込んだ上でお披露目するのであれば、それぞれに該当するリスクを踏まえ、より慎重にネタを練り上げましょう。
    • 時間の無駄遣い 指名を受けた後の形式上の辞退の時間が長過ぎて、押し問答になるなど手際が悪く、自分たちだけで無用な時間を浪費し、流れを止めてしまってはなりません。会場全体が間延びするだけでなく、肝心の出し物がお粗末と伝わった場合、スベる以前にその場を壊してしまいかねません。準備を整えて臨んでいるのであれば、意を決して二つ返事で応えましょう。
    • 自分たち世代限定のネタ 学生時代の鉄板ネタは、自分たちの親世代にとっては意味不明である可能性が否めません。ご満悦から自分たち演じる側だけが大喜びの出し物は、実社会における宴会芸ではありません。 
    • 繊細な部分に土足で踏み込むネタ 特定の球団などのチーム、政治や思想、価値観などに踏み込むネタは、テレビの中の一流芸人だからこそ捌き切れる話題です。素人がテレビで偶然見たネタを「面白い」と感じ、表面上だけアレンジしたつもりでお披露目するのは、非常に危険な行為であると認識しておきましょう。先述の同僚や関係者のものまねネタも同様です。[4]
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    ウケる芸を仕込む 同僚と2人もしくは3人での一発芸を仕込んでおくのも一案です。芸達者な人、お喋りの上手な人、無口な人が、それぞれの長所を活かし苦手な部分を補い合いましょう。たとえば1人が司会者で会場を煽り、芸達者な人が顔を出し、内気な人が両手役の『二人羽織』など、練習を通じてお互いをより知り合えるだけでなく、チームワークの良さを仕事に反映する効果も期待されます。
    • 全員参加のクイズやゲームなども定番の宴会芸ですが、司会者の力量が問われます。既にお酒が進んだ目上の同僚や、いつ指名が届くかと緊張状態の新人など、十人十色の参加者を同じテンションで楽しませることは、決して容易ではありません。[5]
    • 回答者にイラストで答えてもらう、事前の台本があるクイズの場合、途中から追加の参加者を募るなど、徐々に会場全体を取り込む展開とすることで、興味のない人をしらけさせてしまうリスクを回避しましょう。
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    練習を重ねて仕込む 出し物と演者が決まったのであれば、本業がお留守になっていると同僚に伝わらぬよう、練習に勤しみましょう。結果として本番がグダグダで終わってしまったとしても、練習を重ねた影の努力は、必ず見ている側に伝わります。実質わずか数分間の宴会芸であったとしても、見渡す同僚の表情が半ば呆れたような苦笑いであったにせよ、自分(たち)の中で達成感を確かめられる、最高のパフォーマンスを目指しましょう。
    • 結婚式の披露宴と同様、宴会芸もまた、いざ本番では練習時よりも著しく長くなりがちです。計算では3分の出し物が6分どころか10分近くに間延びしてしまわぬよう、時間を強く意識した、本番さながらのリハーサルを重ねておきましょう。
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    お披露目する いよいよ宴会当日、お披露目の時間を迎えたなら、あとは開き直って、自分たちに与えられた時間と空間を全力で楽しみましょう。不運にも他の参加者の出し物と被ってしまったとしても、ここまで来れば臆することはありません。その場もしくはタイミングを見計らって詫びれば、そこは素人同士の宴会芸です。客席の同僚(先輩)は誰もが、遠い日の自分を重ね合わせ、あたたかい目で楽しんでくれることでしょう。
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方法 3
方法 3 の 3:
断り方を心得る

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    他の役割を全力でこなす どうしても宴会芸が苦手で、自分が演じればその場を壊しかねない、怖くて当日が迎えられないのであれば、事前により最適と思われる回避法を冷静に考えましょう。こうした場面で、ただ「嫌です」「できません」と固辞するだけでは、社会人として言葉足らずと受け取られかねず、仕事に対しても消極的な人物であるとのレッテルを貼られかねません。1人で悩みを抱えず、相談できそうな先輩社員に想いを打ち明け、アドバイスを仰いでみましょう。また人前に出るのが苦手なだけで、縁の下の力持ち(裏方)として黙々と頑張れるのであれば、幹事のお手伝いをさせてもらうのも一案です。「芸はできないけれど、こういう形でお役に立ち、こっちの分野のノウハウを覚えたい」と思いを伝えれば、快くアシスタント的な立ち位置を与えてもらえることでしょう。[6]
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    やんわりと断る方法を知る 「宴会芸だけはご容赦いただけませんか」との心の叫びを、やんわりと伝える方法を考え、宴会芸の練習と同様に練習した上で、しかるべき相手に伝えましょう。宴会芸に強い苦手意識を持つ人は少数派ではなく、過剰に自己嫌悪を覚える必要はありません。[7]
    • 酔ったフリ 酔い潰れる寸前からの寝たフリは、宴会芸回避の鉄板芸と言えるでしょう。少量の酒で顔が赤くなる人であれば、説得力への不安も軽減される方法です。
    • 体調が悪いフリ 頻繁にトイレに立ち、謝罪を繰り返す方法です。「申し訳ありません」「大丈夫です」のキーワードを重ねることで、周囲が強要し辛くなる環境を整える、どちらかと言えば女性向きの方法です。
    • 指名した先輩に先に演じてもらう 後輩にやらせてご満悦の人は、自分は全く駄目、もしくは猛者のいずれかの可能性が高く、一か八かの方法です。仮に後者で先輩が大ウケしたとしても、後から演じる自分がグダグダに終始することで、結果先輩を持ち上げる立ち回りにつながります。
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    盛り上げ観客に徹する 他の同僚の宴会芸を、誰よりも楽しみましょう。一生懸命拍手を送り、感嘆を言葉にすることで、演じる側にとって頼もしい参加者のポジションを確保することで、自らが宴会芸を辞退した事実を曖昧にできれば、これは最高の展開と言えるでしょう。こうして初めての宴会を経験する中、次回の自身の立ち回りや、より早く確実に、波風を立てずに宴会芸を回避する準備を始めましょう。「〇〇さんは宴会芸免除」を自然と定着させるには、相応以上の緻密な計算と立ち回りが求められるかと思われますが、これにチャレンジする価値は十分以上でしょう。ある意味『究極の宴会裏芸』に違いありません。
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ポイント

  • 新入(新人)社員にとっての宴会芸は、社会人デビューに欠かせぬ通過儀礼的な位置づけとして、数多くの会社で定着している、回避が極めて難しいハードルです。
  • 一発芸、ウケるとされる鉄ネタなどが数多く紹介されていますが、演じる環境によっては地雷を踏んでしまうリスクが潜んでいるため、内容を十分に確認する作業が不可欠です。
  • 「備えあれば憂いなし」は宴会芸にも共通しています。お披露目の機会の有無はさて置き、普段から複数の持ちネタを準備しておけば安心です。
  • どうしても宴会芸を回避したい時には、しかるべき人物に相談する、やんわりと断る方法を備えておくなど、無用な波風を立てない配慮が求められます。
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カテゴリ: アート・エンタメ
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