糊付けされた封筒を破らずに開けるのは至難の業であり、糊の種類が異なるためどの封筒も同じ方法で対応できるわけではありません。また、封筒は落ち着いてゆっくりと開けましょう。そうしないと、紙の切れ端と後悔だけが残ってしまいます。

方法 1 の 4:
てこの力と水を利用する

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    封筒が傷つくリスクを減らすために、まずこの方法を試してみましょう。この方法は、厚手の紙で作られた封筒や糊付けが不十分な封筒に最適です。ただし、実際に試してみるまではその封筒に効果があるかどうかを見極めるのは簡単ではありません。[1] また、この方法は封筒に蒸気を当てて開ける方法ほど効果的ではありませんが、封筒や内容物を傷つける可能性が低いため、最初の1歩としては適しています。
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    舌圧子もしくは似たような道具を用意しましょう。封筒によっては舌圧子など、先端が平らで丸くなった木製の道具があれば軽い力で開けることのできるものもあります(すべての封筒が当てはまるわけではありません)。
    • アメリカ中央情報局の昔のマニュアルにも、道具の先端は平らで、できれば丸くなっているものが良いと記載されています。[2] この道具は木片や象牙のピアノの白鍵を削って作ることもできますが、前述のように平らな道具ならどんなものでも使用することができます(ただし、象牙は国際取引が禁止されているため見かける機会は多くありません)。
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    フタの端に道具を差し込みましょう。封筒のフタの端に糊付けされていない小さな開口部があるかを確認し、その部分に舌圧子などの道具の先端を慎重に差し込みます。フタが完全に糊付けされている場合は、針金などの細い物体を使って舌圧子を差し込む部分を慎重に作りましょう。
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    フタが開きそうにない時はすぐに手を止めましょう。ここから、下記の手順をゆっくり慎重に1つ1つ進めていきますが、フタが開きそうにない場合や紙が破れているのが分かった場合には動作を止めて次の手順に移りましょう。
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    封筒を押さえて道具を左右に動かしましょう。まず、利き手でない方の手で封筒をテーブルに押さえつけ、封筒が動かないようにします。そして、もう片方の手で道具をそっと左右に動かしてフタの端に軽く力を加えます。フタが開き始めたら、同じ動作を繰り返して残りの部分も開けていきます。これでも開かない場合は、次の手順を試してみましょう。
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    綿棒を少し湿らせましょう。まず、ボウルもしくはコップに綺麗な水(できれば蒸留水が好ましい)を少量入れます。そしてこれに綿棒を浸し、吸い取り紙もしくはペーパータオルで余分な水気を取り除きます。少量の水を使用すれば糊の粘着力を弱めることができますが、水が多すぎるとインクが滲んだり紙が破れたりすることがあります。
    • 封筒を途中まで開けている場合は、吸い取り紙を折りたたんでフタの下に差し込み、余分な水気を吸収させることもできます。[3]
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    開かないフタには湿らせた綿棒を押し付けましょう。この手順では、なかなか開かない部分にのみ集中します。数秒間綿棒を押し付けて糊を柔らかくしてから、上記の手順と同じように舌圧子を使ってフタを持ち上げます。フタが開くまでこの作業を繰り返し、それでも開かない場合は蒸気を利用する方法に移りましょう。
    • 決してインクや切手のある部分に水を付けてはいけません。
    • 封筒の接着剤の種類によっては水に溶けないものもあります。全く効果がない場合は、代わりに封筒を切る方法を試しましょう。また小さな効果は見られるにも関わらず封筒を開けるのには十分でないという場合には蒸気を利用する方法を試しましょう。
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    他のフタがある場合にはそこから開けてみましょう。製造過程において糊代が複数できる封筒もあります。他のフタにこの方法が有効な場合は、封筒の上部ではなく側面から開けられることもあります。
    • どの方法を選んだとしても、爪楊枝を使って少量の糊を塗れば再び封をすることができます。また、封筒によっては糊を少し湿らせると再び粘着力が増すものもあります。
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方法 2 の 4:
封筒を凍らせる

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    まず、封筒をビニール袋に入れましょう。これは、冷凍庫に入れた封筒を湿気から守るためのものです。[4]
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    封筒を数時間冷凍庫に入れましょう。全てではありませんが、糊によっては凍ると柔らかくなって粘着力が増すものもあります。
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    封筒を開けましょう。舌圧子やバターナイフなどの先が丸まった平らな道具を使います。もしくは注意を払いながらペンナイフを使用しても構いません。フタが自然と開くことはありませんが、運が良ければ封筒を破かなくてもフタを開けられるほどに粘着力が弱くなるはずです。
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    用事が終わったらもう1度封筒に封をしましょう。封筒によっては、水に浸した綿棒でフタの糊を湿らせることで再度封ができます。この方法で封ができない場合は、目立ちにくい糊を使って封をする必要があります。
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方法 3 の 4:
蒸気を利用して封筒を開ける

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    封筒を舐めて閉じた場合はこの方法を試しましょう。この方法は、糊付きの封筒には効果がありません。なぜなら封筒に使用されている糊(一般的にはラテックス)が水に溶けないからです。封筒の糊の種類が分からない場合は、紙やインクが傷つかないように蒸気を少しだけ当ててみてこの方法が効くかどうか試してみましょう。
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    まず、熱湯を入れたコップを用意しましょう。口の狭いコップに熱湯を注ぎます。これは蒸気があまり出ませんが、紙が傷つくリスクが低いため初心者におすすめの方法です。これが効かない場合は、リスクは高いですがより強力な下記の方法に移りましょう。
    • 封筒のインクが湿って見えたり、滲み始めたりしたら蒸気から離して他の方法を試しましょう。
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    平らな形状の道具を温めましょう。舌圧子やバターナイフなどの先が尖っていない平らな道具を10秒間蒸気で温め、水滴を拭き取ります。これは、封筒のフタに付いた蒸気が冷たい空気によって結露し、その水で紙とインクが台無しになるのを防ぐためのものです。[5]
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    封筒を開けてみましょう。温めた道具をフタの端に差し込み、この部分が蒸気の通り道にちょうど来るように持ちます。そして封筒を道具の先端に当てながら動かし、つっかえを感じる度に動作を止めます。この時、作業している部分が常に蒸気に当たるように道具の位置は固定しておきます。また、作業中には開いたフタが再び封筒に触れてくっつかないように封筒を回転させます。[6]
    • とぎれのないスムーズな動きで作業をするとシワが残りにくくなりますが、この作業に慣れていない場合は封筒が破損する可能性が高まるでしょう。
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    やかんから吹き出る蒸気を利用してみましょう。静かに立ち上る蒸気では効果が不十分な場合は、水を入れたやかんを火にかけたままにし、熱い蒸気が連続して吹き出るようにします。この熱い蒸気を利用して上記の手順を繰り返し、封筒を開けます。蒸気が多すぎると紙がシワになったり濡れたりするため、作業は素早く丁寧に行いましょう。
    • キッチンミトンを着用して手を保護しましょう。
    • やかんから集中的に蒸気が出ない場合は、スプーンや耐熱性のあるものを差して注ぎ口を狭めましょう。[7]
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    必要があれば、アイロンを使って封筒を開いた後のシワを伸ばしましょう。まず、内容物を交換する前に封筒が冷えて乾くのを待ちます。乾かした後に封筒そのものや内容物がシワになった場合は、乾いた布で覆い、できるだけ低い温度に設定したアイロンで紙を伸ばしましょう。
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    封筒の形が元通りになり乾いたら内容物を入れ、舐めるか少量の糊を使ってしっかりと閉じましょう。この際、封筒を数時間冷凍庫に入れてみても構いません。糊によっては凍った時に再度粘着力が増します。
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方法 4 の 4:
封筒を切り、手作り糊で修復する

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    リスクを把握しましょう。これは封筒の口を手作り糊で塞いで切り口を隠すという創造的な方法です。手作り糊がドロドロすぎる、水っぽすぎる、ベトベトすぎるとその存在感が目立ってしまいます。そのため、この方法はしっかりと目を通したり、激しく扱ったりしない手紙に試すのが1番です。また、手作り糊の粘着力を調整するにはかなりの時間が必要になるでしょう。
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    光の前で封筒を持ちましょう。中に入っている文書の影が見えるように、明るい電灯や窓に封筒をかざします。そして文書の位置を記憶しておき、文書を傷つけないように気を付けましょう。
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    封筒の角を切りましょう。小さめの鋭いハサミを使って、文書を切ってしまわないよう注意しながら角(できれば底辺)をかなり小さく切ります。
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    封筒の短辺を切って封筒を開きましょう。封筒の側面の折り目に沿って切ります。この時、封筒の幅を変えることなく、効率的に封筒を開けましょう。これで中の文書を読んだり、入れ忘れた資料を入れたりすることができます。
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    少量の手作り糊を作りましょう。まず、小麦粉と水をさらさらとした状態になるように混ぜます。これを折りたたんだ予備の紙に付け、乾いた時にくっつくかどうかを確認します。薄く塗った時にしっかりと乾くように、必要に応じて小麦粉を足しましょう。
    • 小麦粉と水を混ぜたものを煮ると、色が白〜オフホワイトから透明になりますが、粘着力が弱くなります。[8] ただし、濃い色の封筒に使用する場合は、手作り糊が目立たないように煮ておくことが重要です。
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    完成した手作り糊で切り口を塞ぎましょう。レターオープナーなどの先が平らな道具を使って、封筒の切り口に手作り糊を広げます。中に入っている文書が濡れないように気を付けましょう。
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    乾くまで待ち、必要に応じて作業を繰り返しましょう。完全に乾くまで待ちます。粘着力を高めるには、手作り糊を2層に塗りましょう。そして開いた部分がなくなり、端がくっつくまでこの作業を繰り返します。
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    目の細かい紙やすりを使って手作り糊のでこぼこした部分を封筒からやすり取りましょう。この際、封筒自体(特にやすりをかける部分にインクがある場合)を削ってしまわないようにゆっくりと作業を行います。目につく手作り糊を取り除いたら、まだ開封していない元々の封筒のように見えるはずです。
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ポイント

  • まず、何も入っていない封筒で練習しましょう。

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注意事項

  • 日本では、他人宛ての郵便物をこっそりと開けることは犯罪です。
  • 切手収集家が実践している切手の剥がし方は、封筒には使えないことがあります。現代の切手の糊は一般的にポリビニルアルコールから作られている一方、封筒の接着剤の種類は様々です。例えば、両面テープ、アドヘア糊、アラビア糊などがあります。[9] [10]
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必要なもの

  • 開封したい封筒
  • 舌圧子
  • はさみ
  • 熱湯を入れるもの
  • キッチンミトン
  • 小麦粉
  • 温めたナイフ
  • 衣類用アイロン
  • 冷凍庫

このwikiHow記事について

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カテゴリ: その他
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