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下書きは文章を書く行程の重要なステップで、そこでは、着想やアイデアを紙にしたためます。何の準備もせずいきなり、学術論文や、小説や短編小説などの創作作品の下書きを書くのは非常に困難でしょう。まず、創造力を沈滞させないようにアイディアを引き出すことが重要です。アイディアが揃ったら、時間をかけて小説の下書きとなる大筋や論文の概要を書きましょう。

パート 1 の 3:
思いつくまま考えを出す

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    トピックやテーマについてノンストップで書く 学術論文であれ、創作作品であれ、書くトピックやテーマに焦点を当て、ノンストップで書き続けて創造力を発揮させましょう。先生から与えられた書き出しの手がかり(プロンプト)を使うと良いかもしれません。小説を書くつもりなら、ペンを止めずに、主人公の視点からテーマやトピックについて集中的に書きましょう。ペンを置かずノンストップで書く、いわゆるフリーライティングは、創造力を絶やさずに書くための最高の手段です。[1]
    • フリーライティングは、5分、10分などと時間を制限して実践すると非常に効果的です。決めた時間内は決してペンを休めず、ひたすら書き続けます。トピックやテーマについて書き続けなければならない状況に自分に追い込みます。
    • 死刑についての論文を書くなら、「死刑について考えられる問題点は何か」といったプロンプトを使うと書きやすいかもしれません。10分間、思いつくまま自由に書き続けましょう。
    • フリーライティングは、後に下書きで使える着想を得るのに優れた方法です。トピックについて思いつくまま書き続ける内に、色々な発見が得られて驚くでしょう。
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    トピックまたはテーマに関連する事柄をマインドマップにまとめる マインドマップも、アイディアを引き出す上で非常に優れた方法です。後に下書きで使えるキーワードやフレーズを特定するのに役立ちます。また、特定のテーマやトピックに関する自分の立ち位置を見極めるのにも役立つでしょう。特に、説得力のある学術論文を書く際は非常に有効な手段です。[2]
    • マインドマップを効率よく使うには、まず、トピックやテーマの内容を説明する言葉やフレーズを紙の中央に書き、その周りにキーワードや自分の考えを書きます。次に、中央に書いた言葉・フレーズを丸で囲み、その丸と、周囲のキーワード、考えの各々を線で結び、結ばれた各言葉も全て丸で囲んで、それぞれをグループ化します。
    • 「怒り」をテーマに短編小説を書くなら、用紙の中央に「怒り」と書きましょう。 次に、その周りにキーワードとして「火山のよう」「熱」「私の母」「激怒」などを書き込むことができるでしょう。
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    トピックまたはテーマについての文献を読む 学術論文を書く場合は、テーマやトピックに関する専門家の文献を読み、自分なりに調査する必要があるでしょう。学者の文献を読めば、アイディアがひらめき、下書きの準備に大いに役立ちます。また、下書きで展開できそうな重要なポイントや、テーマを見つけられるよう、大事なところをメモしながら読むと効果的です。
    • 創作作品を書くなら、自分の作品で展開させたいアイディアやテーマについて書かれた文献を探しましょう。アイディアを得るには、テーマ別に文献を探す方法もあれば、無作為に文献を選む方法もあります。
    • ひらめきを得たいがために、頻繁に参考にするお気に入りの作家がいませんか。あるいは、書くトピックに関連する興味深いことを実践している新しい作家を探してみるのも良いでしょう。作家のテーマへのアプローチ方法を下書きに利用することもできるでしょう。
    • インターネットや地元の図書館でも、色々な文書、情報、アイディアを見つけることができます。それらの詳細については、図書館の職員に尋ねましょう。
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パート 2 の 3:
下書きの大筋を書く

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    大筋を書く 小説や短編小説などの創作作品を書く場合は、腰を据えて物語の大筋を書く必要があります。ここで必要なのは、あくまでも大まかな話の筋で、詳細を加える必要はありません。常に参照できる大筋があると、下書きをまとめるのに役立ちます。[3]
    • 話の大筋は、スノーフレーク法で書くこともできます。この方法では、物語の要約を一文で書き、その要約を1つの段落にまとめ、次に登場人物の要約を書くというものです。また、スプレッドシートを使って各シーンを説明することもできます。
    • プロットダイアグラム法もあります。この方法では、「設定」「刺激的な出来事」「クライマックスに至るまでの展開」「クライマックス」「クライマックス後の展開」「結論」の6つのセクションに分けて粗筋を書きます。
    • どの方法を使うにせよ、大筋には少なくとも「刺激的な出来事」「クライマックス」「結論」の3つを含めましょう。これらの3つの要素を頭に入れておけば、下書きが書きやすくなりなす。
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    三幕構成を試す 創作作品の下書きを書くもう1つの方法に、三幕構成があります。これは、脚本や劇作に頻繁に使われる手法ですが、小説や長編小説にも使うことができます。三幕構成もすばやく大筋が書けるため、非常に効果的な手法でしょうで。三幕構成の成り立ちは次の通りです。[4]
    • 第一幕:ここでは、主人公が他の登場人物と出会います。また、主人公が乗り越えなければならない困難(主な対立や障害)もここで明らかにします。主人公には、特定の目標を持たせ、それにより、後に苦渋の決断を迫られる展開にします。例えば、「主人公が一晩だけの関係を持った後、吸血鬼に襲われる。主人公は、自分が吸血鬼になってしまったと認識した後、隠れながら生活をする」という具合です。
    • 第二幕:ここでは、第一幕で明らかにした対立が更に大きくなる状況を作ります。その状況には、主人公の目標達成が一層困難になる要素を含ませます。例えば、「主人公は、吸血鬼になってしまった後で、翌週、親友の結婚式があることに気づく。親友からは、彼女の結婚式の出席を照会する連絡が入り、主人公は隠れていることが更に困難になる」となるでしょう。
    • 第三幕:ここでは、物語の対立の解決策を提示します。解決策により、主人公は目標が達成できたり、できなかったりする場合があります。例えば、「主人公は、吸血鬼ではないふりをして結婚式に出席する。花嫁である親友は、主人公の秘密を見破るが、同時にそれを受け入れる。最後は、主人公に花婿を襲わせ、花婿を吸血鬼に変えて自分の恋人にしてしまう」という具合です。
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    学術論文の概要を書く 学術論文を書く場合は、論文の概要を書かなければなりません。概要は、序論、本論、結論の3つのセクションで構成されます。従来の学術論文は5つの段落で構成されますが、各段落を細かい要素に分ける必要はありません。3つのセクションからなる論文では、各セクションにいくつ段落を設けても構いません。概要の構成は次の通りです。[5]
    • 第1セクション:読者を惹きつける出だしの文句、主題文、及び、主な3つの論点を含む序論。ほとんどの学術論文には、少なくとも3つの論点が含まれています。
    • 第2セクション:3つの主な論点の論考を含む本論。加えて、別の情報源から得た、また、自身の視点から見た、各論点を裏付ける証拠も提示します。
    • 第3セクション:3つの論点の要約、主題分の言い換え、及び、結論陳述または自身の主張を含む結論。
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    主題文を書く 学術論文やその他の論文の下書きには、主題文が必要です。主題文とは、論点を読み手に分かりやすく説明するためのものです。主題文はまた、論文を書き上げるためのステップを示すロードマップとして機能し、論文で取り上げる問いやプロンプトに対して1つ1つ回答していく形をとります。主題文は、論点を含む主張を一文で書きます。[6]
    • グルテン不耐性に関する論文の概要を書く場合、次のような主題文は説得力に乏しく、理想的な主題文とは言えません。「グルテンにはプラス面とマイナス面があり、グルテン不耐性を発症させる人が一部にいます」。論点が曖昧で、論文のテーマが明確に主張されていません。
    • 説得力のある主題文とは次のようなものです。「北米で販売されている食品には遺伝子組み換え小麦が使用されているため、グルテン不耐性や、グルテン関連の健康問題を訴えるアメリカ人が増えています」。 この主題文は、非常に具体的で、論文のテーマを強力に提示しています。
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    参考文献一覧を作る 概要には論文で使った参考文献を含めなければなりません。研究中に読んだ文献の中には、論文で使用するものがあるはずです。それらを提示する参考文献一覧を作るか、使った参考資料を書き出さなければなりません。この作業は学術論文を書く際に欠かせないプロセスです。
    • 参考文献一覧の書き方は、2通りあります。1つは、哲学、言語学、文学、宗教学などの人文科学系の学問での論文に主に適用されるMLAスタイル、もう1つは、心理学、経営学、教育学、法学、政治学、経済学などの社会科学系の学問での論文に主に適用APAスタイルです。大学の教授や高校の先生から、どちらかを使うよう指示される場合があります。どちらを使うにせよ、そのスタイルの規則に則って書きましょう。
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パート 3 の 3:
下書きを書く

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    静かで集中できる執筆環境を見つける 学校、図書館、または自宅で静かな場所を見つけ、気を散らすものを取り除きましょう。携帯電話の電源を切るか、ミュートにします。パソコンのゲームに気を取られがちな場合は、Wi-Fiをオフにし、パソコンではなくペンと紙を使って書きましょう。静かな環境を整えることで、書くことに集中できるようになります。[7]
    • 部屋の温度も大切です。腰を据えて書くの理想的な温度に設定されていることを確認しましょう。また、バックグラウンドミュージックとしてクラシック音楽やジャズをかけ、書くためのムード作りをしたり、おやつなどを頬張りながら執筆できるよう準備するのも良いかもしれません。
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    全体構成の真ん中のセクションから書き始める 素晴らしい冒頭文句や、人の心を掴むとびきり上等の書き出し文を考えるのは至難の業です。論文や小説の真ん中のセクションから書き始めましょう。論文であれば本論から、小説なら、主人公が困難に襲われる瞬間から書き始めてみましょう。真ん中のセクションから始めた方がペンが進みやすくなります。[8]
    • 論文の序論や小説の設定からではなく、結論や結末から書いてみましょう。論文の序論や小説の設定を一番最後に書くと良い、とアドバイスする手引書がたくさんあります。明らかになった全体像を元にすれば、読み手の心に届く序論や設定が書けるでしょう。
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    間違いを恐れない 下書きで完璧を目指す必要はありません。下書きのプロセスは乱雑になりがちです。下書きで間違えても、あるいは、最後まで完璧に練られなくても気にする必要はありません。流れに乗るまで、ぎこちないフレーズでも、響の悪い文章でもそのまま書き続けましょう。下書きが完成したらぎこちない表現に戻り、より良い言葉遣いを考えましょう。[9]
    • 書いている間、それまでの内容を読み直してはいけません。次の言葉に移る前に、前の文章を読み返したり、書きながら編集を加えたりしてはいけません。下書きを書き始めたら、最後まで書き続け、湧き起こるアイディアを全て紙にしたためることだけに集中しましょう。
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    能動態を使う 下書きであっても、常に能動態を使う習慣を身に付けましょう。受動態は読者にとって平凡で退屈なものに聞こえる可能性があるため、避けましょう。能動態の文章は、下書き段階であっても、パワフルで、明快で、簡潔に響きます。[10]
    • 例えば「猫の尻尾は、私に踏まれた」と書くのではなく、「私は、猫の尻尾を踏んだ」と、動詞の前にその主語を置く能動態で書きましょう。
    • 「考えられる」「予想される」などの構文も避けましょう。主語が不明で、曖昧な文章になります。常に、能動態で主語と動詞の関係を明確に示し、説得力のある効果的な文章にしましょう。
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    行き詰まったら概要を参照する 下書きを書いている時に行き詰まったら、概要や、アイディアを出すために使った様々な下資料をもう一度見直しましょう。それらの資料を参照すれば、論文のどのセクションに、また小説のどのプロットにどんな内容を含めるべきかを思い出すでしょう。
    • また、下書きの前に作成したマインドマップや、フリーライティングを確認することもできます。それらの資料を読み直すことで、書く方向を見極めるのに役立ち、下書きの完成に向けて集中しやすくなります。
    • また、作家が突き当たる障壁、いわゆるライターズ・ブロックに陥ったら、休憩を取りましょう。散歩に行く、昼寝をする、あるいは、皿洗いでさえも、しばし書くことから離れられるため、脳が休まります。休憩後は、フレッシュな気持ちで執筆作業が再開できるはずです。
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    下書きを読み返し修正する 下書きが完成したら、しばらく休憩をとりましょう。短めの散歩に出かけるか、下書きについて考えずにすむ別のことを行いましょう。休憩後は新鮮な気持ちで、下書きを読み返すことができるでしょう。休憩をとり脳を休ませれば、修正すべき点などに簡単に気づけるようになります。
    • 下書きを声に出して読みましょう。不明瞭または紛らわしく聞こえる文章がないか確かめましょう。それらを見つけたら、ハイライトを入れるか下線を引いて、修正の目印にしましょう。下書き全体、または下書きの筋を変えることを恐れてはいけません。結局のところ、それはあくまでも下書きに過ぎず、修正を重ねることでより良いものになります。
    • また、下書きを第三者に読み聞かせるのも良いでしょう。聞いてもらった人からのフィードバックや、建設的な意見を快く受け入れましょう。下書きに別の視点を加えれば、更に良くなります。
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このwikiHow記事について

Michelle Golden, PhD
共著者 ::
英語学博士
この記事の共著者 : Michelle Golden, PhD. ミッシェル・ゴールデンはジョージア州アセンズ市に住む英語教師です。2008年に言語技術教授法の修士号を取得後、2015年にはジョージア州立大学にて英語学の博士号を取得しています。
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