尾骨痛とは、尾てい骨の痛みのことです。尻もちをつくなどして尾骨を損傷した場合や、構造的な異常が原因で生じる可能性がありますが、症例の3分の1は原因が不明です。長時間座っていると尾骨が痛むことがあり、座っている状態から立ち上がる際に鋭い痛みが生じることもあります。また、場合によっては性交時や排便時にも尾骨の痛みを感じるかもしれません。

方法 1
方法 1 の 2:
病院で診察を受ける

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    病院で診察を受ける 病院では、尾骨痛の診断に必要な診察や検査が行われます。場合によっては、レントゲン検査やCT検査、MRI検査などが必要になるかもしれません。尾骨痛の診断に最も効果的な2つの方法は、尾骨の周囲に局所麻酔を打って痛みが一時的に緩和するかどうかを確認する方法と、立位と座位のレントゲンを撮って座った時に尾骨がずれるかどうかを確認する方法です。
    • 医師は、毛巣洞についても確認するかもしれません。毛巣洞とは、尾骨の周囲の埋没毛が感染して膿瘍が生じる病気です。[1] 毛巣洞を治療すれば、尾骨痛がなくなるか改善するでしょう。
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    尾骨の損傷を示す症状を確認する 病院で診断を受ける必要はありますが、症状を確認しておくと、尾骨に問題があるかどうかがわかるかもしれません。また、病院で診察を受ける際に自分の症状を的確に伝えられるでしょう。尾骨の損傷を示す症状は次の通りです。[2]
    • 腰の痛みを伴わない尾骨の痛み
    • 座った状態から立ち上がるときの痛み
    • 頻繁な便意、または排便時の痛み
    • 正座をしたり臀部の片側に体重をかけたりすると痛みが和らぐ
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    尾骨痛の原因を考える 何らかの原因で尾骨を損傷した場合は、病院で診察を受ける際に伝えましょう。このような情報は、医師が適切な治療法を決定する際の参考になります。
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    病院で薬の処方を受ける 尾骨痛の緩和に効く薬があるかもしれません。たとえば、抗てんかん薬と抗うつ薬は尾骨痛に効果的であることが判明しているので、[5] このような薬を処方してもらえるか相談してみましょう。
    • 一般的に、尾骨が骨折している場合を除いて、麻薬性鎮痛薬は処方されません。尾骨が骨折している場合は痛みを緩和するために鎮痛剤が処方されるかもしれませんが、骨折の診断にはレントゲン検査が必要です。[6]
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    様々な治療を受けても痛みが改善しない場合は、手術を検討する 尾骨痛の手術を受けた人の多くは、手術ではない様々な治療を受けても症状が改善しなかった人たちです。手術は痛みを伴うだけでなく体力が低下する可能性もあるため、手術を決断する前に手術以外の治療法をすべて試しましょう。
    • 痛みが激しい、痛みが半年以上毎日続いている、尾骨痛によって生活の質が低下するなどの場合は、尾骨の除去を専門とする整形外科で手術について相談しましょう。[7]
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方法 2
方法 2 の 2:
家庭で対処する

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    患部を冷やす タオルで包んだ保冷剤や冷凍野菜の袋、または氷嚢を尾骨にあてて、5~10分冷やしましょう。冷やすと痛みが緩和し、炎症が軽減するかもしれません。尾骨を損傷した場合、初めの48時間の起きている間は1時間に1回冷やしましょう。48時間以降は、同様の手順で1日3、4回冷やして痛みを和らげます。
    • 尾骨の上には肉があまりついていないので、無理なく冷やせるのは1回あたり5分程度かもしれません。
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    市販の鎮痛薬を服用する 非ステロイド性抗炎症薬を服用して、痛みと炎症を軽減しましょう。イブプロフェンやアセトアミノフェンを主成分とする市販の鎮痛薬は、薬局やドラッグストアで販売されています。[8]
    • イブプロフェンは8時間ごとに600㎎、アセトアミノフェンは4時間ごとに500㎎服用します。アセトアミノフェンの24時間の服用量が3500㎎を超えないように注意しましょう。
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    姿勢を直す 尾骨の痛みは、悪い姿勢が原因かもしれません。体幹に力を入れて首をまっすぐ伸ばし、背中がわずかに弓なりになるように姿勢良く座りましょう。座った状態から立ち上がる際に鋭い痛みが生じる場合は、前かがみになって背中を丸めてから立ち上がりましょう。[9]
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    クッションの上に座る 尾骨痛に悩む人のために、尾骨があたる部分が切り取られた特別なクッションが販売されています。このようなクッションを使うと、座ったときの痛みが多少は和らぐかもしれません。[10] 発砲ゴムでクッションを作ることもできます。発砲ゴムの中央を切り抜いて、便座のような形に整えましょう。
    • ドーナツ型のクッションは、尾骨ではなく性器への圧力を軽減するように作られているので、尾骨痛に悩む大半の人には効果がありません。傾斜付きのウェッジクッションの使用について医師に相談してみましょう。
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    患部を温める 研究によれば、尾骨を温めると痛みが軽減する可能性があるそうです。[11] 患部に加熱パッドをあてて、20分温めましょう。1日に4回まで行うことができます。
    • 加熱パッドがなければ、温水で湿らせたタオルを尾骨にあてるか温かい湯船に浸かりましょう。
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    休養して尾骨の損傷を治す 尾骨を骨折した場合に固定するギプスはないので、治るまでの8~12週間は激しい活動を避けて安静に過ごす必要があります。[12] 体を使う仕事をしている場合は、治るまで休みを取る必要があるかもしれません。
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    排便時にいきまない 尾骨痛に悩む人の中には、排便時に痛みを感じる人もいます。食物繊維と水分をたっぷり摂取して、便秘を予防しましょう。必要に応じて、便を柔らかくする効き目が穏やかな薬を尾骨痛が治るまで服用しても良いでしょう。[13]
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ポイント

  • 尾骨に痛みの原因は、仙腸関節にあるかもしれません。腰と尾骨の位置がずれている可能性もあり、その場合は尾骨や尾骨の片側に痛みが生じます。
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注意事項

  • 尾骨痛は、長期間続く可能性があります。医師によれば、尾骨を損傷した患者の多くは数か月にわたってある程度の痛みを訴えるそうです。
  • 尾骨に耐えられないような痛みが生じた場合、痛みだけでなくしびれが生じた場合、怪我などの思い当たる原因がないのに痛みが生じた場合などは、できるだけ早く病院で診察を受けましょう。
  • この記事では尾骨の痛みを和らげる方法について紹介しましたが、医学的なアドバイスではありません。それぞれの症状に応じた最適な治療法については医師に相談しましょう。
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このwikiHow記事について

David Schechter, MD
共著者 ::
家庭医
この記事の共著者 : David Schechter, MD. シダーズサイナイ医療センターの指導医デビット・シェチター医師は、カリフォルニア州カルヴァ―シティに住む家庭医及びスポーツ医です。25年以上の医療経験を持ち、心・身体医療、予防医療、慢性疼痛の治療を専門としています。ニューヨーク大学にて医学博士号を取得。Los Angeles MagazineとMen's Health Magazineより最優秀医師賞に選ばれました。「The MindBody Workbook‐心身練習ブック」ほか、健康に関する本を数書出版しています。
カテゴリ: 全般的健康
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