尿たんぱくの値を下げる方法

共同執筆者 Chris M. Matsko, MD

この記事には:日常生活の改善と治療原因を知る14 出典

尿中にたんぱく質が含まれることは普通ではありません。(尿蛋白の値が1日に150mgを超えると異常と判断されます。)一時的に尿蛋白の値が上がり、自然に元に戻ることもありますが、症状が続いたり深刻な場合には医師の診察を受けましょう。蛋白尿の状態が数日続くと腎臓疾患や他の病気の可能性があります。[1]

パート 1
日常生活の改善と治療

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    血圧を下げましょう。[2]高血圧だと腎臓の負担が増加してしまいます。蛋白尿症(尿たんぱくの値が高い状態)は腎臓の問題が原因なので、血圧を下げると症状が大幅に改善するでしょう。生活習慣を見直して血圧を下げるには、
    • 塩分の摂取量を減らします。家で作る食事に使用する塩分を控えめにしましょう。また、外食の頻度や加工食品の摂取を減らします。加工食品はもともと塩分が多く含まれ、外食も家庭で作った食事に比べると塩分が多い傾向があります。
    • コレステロールの摂取量を減らします。コレステロールがたまると、動脈の血管壁に取り込まれプラークという塊を形成し、結果として高血圧につながります。血液検査をして脂肪やコレステロールの値を確認し、食生活の改善が必要か確認しましょう。
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    降圧薬を服用します。[3] 基本的に腎臓疾患や腎臓機能障害(尿蛋白の値が継続的に上昇する一番の原因)があると、医師により降圧薬を処方されます。特に「ACE阻害薬」(アンジオテンシン変換酵素阻害薬)が処方されることが多くあります。「ACE阻害薬」にはラミプリル、カプトプリル、リシノプリルなどがあります。ACE阻害薬の特徴は、血圧の治療のほかに腎臓を守る効果もあります。
    • まだ服用していない場合は、医師に処方を頼んでみましょう。
    • 腎臓疾患が深刻な場合、複数の高血圧の薬が必要になることがあります。
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    他の疾患の治療について医師に相談します。[4] 例えば、自己免疫疾患が原因で腎臓疾患(尿たんぱく症の原因になる)がある場合、まず自己免疫システムを抑制する薬が必要です。また、腎臓の問題(加えて、蛋白尿症)が、糖尿病の合併症である場合には、メトホルミンやインスリンなどで日々の血糖値をしっかり管理する必要があります。蛋白尿症を起こす腎臓疾患の原因は多様なので、既往症などに合った治療法について医師と相談しましょう。

パート 2
原因を知る

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    原因を突き止めます。蛋白尿症を軽減(または治療)するには、原因となる疾患を見つける必要があります。[5] 尿蛋白症はそれ自体は病気ではなく、他の病気の症状として現れるものです。尿蛋白の値を上げている「他の病気」を見つけて治療すると、蛋白尿症に対処できます。
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    どのタイプの「蛋白尿症」(高尿蛋白)かを見極めます。[6] 3種類ありますが、幸いにもそのうちの2種類は特別な治療をしなくても自然に改善します。ただし3番目のタイプでは、原因疾患を突き止めるために包括的な検査が必要になります。この3種類は、
    • 「過性蛋白尿」。尿蛋白の値が高く出ても、自然に改善し最終的には再検査で正常値が出るものです。[7] 過性蛋白尿は、発熱を伴う病気や過剰な運動(マラソンのトレーニングなど)のような急なストレスが原因で起こります。ストレスの解消や体が慣れることで、尿蛋白の値も正常に戻ります。
    • 「起立性蛋白尿」。姿勢を変える(立ったり、座ったり、横になるなど)ことで起こるものです。[8] 稀な症状ですが、思春期などに起こることがあります。成長すると正常値に戻ります。
    • 「持続性蛋白尿」。再検査でも尿たんぱくの値が高い状態です。[9] 腎臓疾患、糖尿病、自己免疫疾患など病気の症状として現れるものです。原因となる疾患を診断するのに様々な検査や治療が必要になります。
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    一過性のストレスについて考えます。[10] 前述のとおり、発熱を伴う病気や過度な運動、日常生活で急なストレスを感じている場合は、尿蛋白の値が一時的に上昇することがあります。数日後に再検査をすると値が減少または正常に戻ることがあります。「一過性蛋白尿」と診断されれば治療も必要なく、数日から数週間で元に戻るでしょう。
    • 急性ストレスの原因(発熱、運動など)があれば、再検査を受けて蛋白尿が深刻な病気の症状ではないことを確認しましょう。
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    再検査をします。[11] 尿検査で陽性になったら再検査をするのが重要です。再検査で症状の進行や自然に改善したかを確認します。病院で採尿することもあれば、自宅で行って持参する場合もあります。自宅で採尿し、分析のために持参するまでの間は、冷蔵庫など涼しい場所に保管する必要があります。
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    血液検査を受けましょう。[12] 腎臓疾患や他の病気の疑いがあると、血液検査をすることがあります。血中尿素窒素やクレアチニン値を確認することができます。[13] 血中尿素窒素の値やクレアチニン値で医師が腎臓機能について診断できます。
    • 自己免疫疾患の疑いがあると、血液検査でHbA1c(糖尿病の検査)や自己免疫抗体 を検査します。
    • 病歴や既往症などを考慮して医師が判断し必要な検査を行います。
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    腎臓の生体検査を受けます。尿たんぱく症の原因となる疾患を見つけるために、腎臓の生体検査が必要になることもあります。[14] 極めて稀なことですが、他の検査で原因が判明しない場合に行われます。
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    妊娠中の尿蛋白症は別の問題です。妊娠中に尿蛋白の値が上昇するのは、妊娠高血圧腎症という状態です。妊娠高血圧腎症に対処する方法を確認して、妊娠高血圧腎症や妊娠中の蛋白尿症について確認しましょう。

記事の情報

この記事はChris M. Matsko, MDが共著しています。 クリス・M・マツコ医師はペンシルバニア州在住の内科医です。マツコ医師は2007年にテンプル大学医学部から医学博士号を授与されています。

カテゴリ: 全般的健康

他言語版:

English: Reduce Protein in Urine, Português: Reduzir a Proteína na Urina, Русский: уменьшить уровень белка в моче, Italiano: Ridurre le Proteine nell'Urina, Español: reducir la proteína en la orina, Français: faire baisser le taux de protéines dans les urines, Deutsch: Protein im Urin reduzieren, Bahasa Indonesia: Mengurangi Protein dalam Urine, Nederlands: Eiwitverlies in de urine verminderen, العربية: خفض نسبة البروتين في البول, Tiếng Việt: Giảm protein trong nước tiểu, 한국어: 소변 단백질을 줄일 수 있는 방법, 中文: 减少尿液中的蛋白质, ไทย: ลดโปรตีนในปัสสาวะ

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