家庭でのキノコ栽培は、食物を育てることに興味がある園芸家ならぜひとも試してみるべき作業です。キノコ類は低カロリーで低脂肪なうえ、食物繊維、カリウム、そしてセレン(セレニウム)を多く含む健康的な食材です。[1]キノコ類の栽培は、温度と光の調整が容易にできる屋内で行うのが理想的です。屋内でキノコを上手に栽培するには、生育環境を注意深く管理することが重要です。

パート 1 の 3:
基本的な栽培方法

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    栽培したいキノコの種類を決める ヒラタケ、ホワイトマッシュルーム、シイタケの3品種は、家庭でも簡単に栽培できるキノコです。いずれの品種も栽培方法は似ていますが、それぞれに適した培地は異なります。[2]
    • ヒラタケには藁またはコーヒーの出がらし(後述)、シイタケには堅木のオガクズ、そしてホワイトマッシュルームには堆肥が適してます。各培地にはそれぞれのキノコに必要な異なる栄養分が含まれていますが、この3種類のいずれのキノコもオガクズまたは藁で十分に育ちます。ただし、未処理の木材のオガクズを使いましょう。
    • どのキノコを栽培するかは好みの問題です。食べたいと思う品種を育てましょう。
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    キノコのオガ菌を購入する オガ菌(種菌)はオガクズにキノコの菌糸(キノコの本体)を植え付けて培養したものです。植物の苗にあたり、早く育てることができます。
    • 良質なオガ菌はオンラインショップ、園芸店、有機野菜専門店などで販売されています。
    • 胞子ではなく種菌からキノコを育てましょう。植物の種(苗ではなく)にあたる胞子からキノコを育てる方法もありますが、時間がかかるとともに経験も必要です。胞子を使った栽培は、キノコ栽培に熟練したキノコ農家で行われます。
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    培地を殺菌する 藁やオガクズでキノコを栽培する場合は、種菌を植え付ける前に培地を殺菌する必要があります。こうして、キノコの菌糸と競合する微生物を死滅させます。[3]
    • 培地を殺菌するには、耐熱ボウルに藁やオガクズを入れ、培地が十分に湿る量の水を加えます。ボウルを電子レンジに入れて高温で2分間、または水が沸騰するまで加熱します。
    • 電子レンジで加熱することで微生物は死滅し、培地が菌糸にとって安全な状態になります。すべての培地を殺菌するには、何度かに分けて加熱する必要があるかもしれません。
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    菌糸をまん延させるために培地を温める キノコを生産するには、種菌の菌糸を培地全体にまん延させる必要があります。暖かい環境が菌糸のまん延を促進します。
    • 栽培するキノコに最適な培地を選んで加熱した後、3~4つかみ分の培地をオーブン用天板に載せます。表面が広く浅い天板は、キノコが生長しやすい環境を作ります。
    • 消毒済みの器具で種菌を培地に混ぜます。天板を20℃に設定したヒーターパッドの上に載せます。この温度がキノコの生長に最適な温度です。天板を家の中の暖かい場所に置くだけでも構いません。
    • 菌床をキャビネットの中などの暗い場所に3週間ほど入れておきます。こうすると、菌糸が培地内にまん延します。[4]
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    適切な場所に菌床を置く 2週間後、培地に菌糸がまん延しているかを調べます。その頃になると、培地全体がけば立った白い菌糸で覆われます。このような状態になるには、2~4週間かかります。菌糸が培地にまん延していたら、天板を暗く涼しい場所(15℃前後)に移します。地下室が理想的ですが、夏であれば冷房が効いている部屋、冬であれば暖房をつけていない部屋のキャビネットや引き出しの中でも構いません。[5]
    • 培地にパンのカビのような濃い緑や茶色の斑点を見つけたら、その部分を取り除いて廃棄しましょう。
    • 培地に一握りの培養土を被せ、菌床全体が湿るまで水を吹きかけましょう。必要であれば、湿ったタオルを天板に被せて保湿することもできます。
    • 低温のヒートランプを天板の近くに設置してもよいでしょう。ランプが日光の働きをし、キノコが向きを変えて上方に生長するため、栽培が容易にできます。
    • キノコが生長する間、菌床は涼しい場所で湿った状態に保ちます。時々菌床をチェックし、必要に応じて水を吹きかけましょう。
    • キノコは涼しい環境を好みますが、大切なのは菌床の温度が高くなりすぎないことです。室温が20℃以下であれば、キノコは順調に生育します。
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    キノコが生長したら収穫する[6] 3週間ほどすると、小さなキノコが顔を出します。ひき続き涼しく湿った暗い環境を保ち、キノコの生長を促しましょう。
    • キノコのカサの端が柄から完全に離れたら収穫の時期です。指で柄を折って収穫することもできますが、そうすると培地内で生育中のキノコを傷つけてしまう恐れがあります。柄の根元を鋭いナイフで切り取るのがよいでしょう。
    • 調理したり食べたりする前にキノコを洗いましょう。キノコは収穫後、紙袋に入れて冷蔵庫で1週間ほど保存できます。
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パート 2 の 3:
コーヒーの出がらしで栽培する

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    コーヒーの出がらしを用意する コーヒーの出がらしでキノコを栽培してみましょう。この方法は楽しいうえに、本来なら捨ててしまう出がらしを再利用できます。出がらしはコーヒーの抽出段階で既に殺菌されており、また栄養分も豊富に含まれているため、キノコ(特にオイスターマッシュルーム)の栽培には格好の培地になります。
    • 500gの種菌に対し、2.5kgの新鮮な出がらしが必要です。これだけの量の新鮮な(その日に抽出したもの)出がらしを集めるには、カフェに行って分けてもらうのが最良の方法です。たいていの場合、喜んで分けてもらえるはずです。
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    栽培する容器を探す 通常種菌とともに販売されている、フィルター付きのキノコ栽培袋を使うのが理想的です。または、大きめのフリーザーバッグ、消毒済みの牛乳パックやアイスクリームの容器の側面に穴を4つあけて使います。
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    種菌を容器に移す 除菌ハンドソープを使って手をよく洗ってから、オガ菌を手で小分けにしてコーヒーの出がらしにまんべんなく行き渡るように混ぜます。そして、種菌を植え付けた出がらしをポリ袋または容器にに入れて密封します。
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    菌床を適切な場所に置く ポリ袋または容器をシンクの下などの暖かく暗い場所(18~25℃)に置きます。2~4週間または出がらしが白い菌糸で完全に覆われるまで置いておきましょう。
    • 前述のように、菌床に発生する濃い緑または茶色の斑点は除去しましょう。人間の体に菌が侵入して病気を引き起こすことがあります。
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    菌床を移動する ポリ袋または容器の中が全体的に白くなったら、菌床を明るい場所(直射日光が当たらない場所)に移し、5cm四方の穴を上部にあけます。1日に2度、容器の中の菌床に霧吹きで水をかけて乾燥するのを防ぎます。キノコは乾燥しすぎている環境では生育できません。
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    キノコを収穫する 5~7日経つと、小さなキノコが現れます。ひき続き霧をかけると、日ごとに倍の大きさに生育していきます。キノコのカサが少しめくれ上がってきたら収穫しましょう。[7]
    • キノコが生えなくなったら、コーヒーの菌床を屋外に出してバークマルチまたはコンポストで覆うと、気候条件によっては新しいキノコが生えてくることもあります。
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パート 3 の 3:
他の方法で栽培する

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    キノコの栽培キットを使う 初めてキノコを栽培する場合は、栽培キットを使うと楽しく簡単にキノコを育てることができます。一般的に栽培キットには、殺菌済みのオガクズや培養土を固めたブロックに種菌を植え付けた菌床、栽培用のポリ袋または容器が入っています。菌床を栽培に適した環境に置いておくだけで、7~10日すると自家製キノコが生えてきます。
    • キノコ栽培キットは1,000~2,000円ほどで販売されており、ホワイトマッシュルーム、シイタケ、ヒラタケ、エノキ、なめこなど、多種類の一般的なキノコを栽培できます。
    • 栽培手順は、袋を開けて菌床に水を含ませ、栽培袋または容器に入れて直射日光が当たらない明るい場所に置きます。日陰になる窓辺などがよいでしょう。室温で栽培し、湿気を保つために毎日霧吹きで水を吹きかけます。湿度を保つプラスチックの栽培容器が含まれているキットもあります。
    • 7~10日ほどでキノコが生えてきますが、約3か月の間に2、3回収穫できます。
    • 栽培キットの嬉しい点は、キノコが生えなくなった後に屋外のバークマルチやコンポストに埋めておくと、天候次第ではキノコが再び生えてくることです。
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    キノコを原木で栽培する マンネンタケ、マイタケ、エノキタケ、ブナシメジなど、キノコの種類によっては原木を使って育てることができ、これも楽しい栽培方法です。菌糸を培養した種駒を原木に植え付けてキノコを栽培します。種駒は、インターネットやキノコの種菌を専門とする業者から購入できます。
    • まず、キノコの種類に適した原木を用意する必要があります。原木にはカエデ、ポプラ、オーク、ニレなど、香木ではない硬木を使います。原木は90~120cmの長さで、直径が35cm以下のものを使います。木が持つ自然の抗菌作用を減退させるために、原木は種駒を植え付ける少なくとも2週間前に切りましょう。
    • 90~120cmの原木に種菌を植え付けるには、約50個の種駒が必要です。種駒の多きさに合わせて8~12mmのドリルビットを使い、原木全体に深さ2~5cmの穴を千鳥状(互い違い)にあけます。それぞれの穴の間隔は約10cmにします。種駒を穴に挿し込み、ハンマーで打ち込んで完全に埋め込みます。
    • 原木を屋外に置く場合は、昆虫や厳しい気候から駒菌を保護するために封蝋で穴を覆いましょう。原木を地下室や車庫などの屋内で管理する場合は、通常この処理は必要ありません。
    • やがてキノコの菌糸は種駒から原木全体にまん延します。その後、原木の裂け目からキノコが生えてきます。一般的には9~12か月ほどかかりますが、気温や湿度の条件が整えば、毎年キノコを収穫することができます。
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必要なもの

  • キノコの種菌
  • オガクズ、藁、堆肥
  • オーブン用天板
  • ヒーターパッド
  • 培養土
  • スプレーボトル
  • タオル

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