屋根の修繕は、緊急度が高い上に傷みや破損が起こりやすい場所です。それでも、小さな問題であれば、専門家の助けを借りずに自分で修理することができます。雨漏りの発生場所を突き止めたら、損傷したアスファルトシングルやウッドシェイクを張り替える、ロールシングル(谷用シングル)の裂け目を補修する、または接合部の隙間を埋めるなどの修理をします。簡単に解決できる問題もたくさんありますが、広範囲の損傷、構造的な問題、または20年以上経った屋根の場合は、専門家に修理を任せるのが賢明です。

方法 1 の 4:
アスファルトシングルの修理

  1. 1
    天井についたシミの上の屋根をチェックする 雨漏りの発生場所が分からない場合は、家の中の水跡を辿りましょう。屋根裏がある場合は、そこに上がって懐中電灯で照らし、シミやカビがないかを調べます。雨漏りの形跡があれば、屋根のそのあたりを調べましょう。[1]
    • 屋根に勾配がある場合は、屋内の水跡より高い位置を調べましょう。雨は内側の水跡がある箇所より高い場所から侵入し、屋根をつたってより低い位置で漏れ出します。
    • 雨の侵入場所を特定できない場合は、屋根の様々な箇所にホースで水を1~2分かけます。屋根裏に待機している人に、水漏れがする場所を特定してもらいましょう。
  2. 2
    屋根に広範囲の損傷がないかを調べる 雨漏りの発生場所に、屋根材のめくれ、裂け目、または欠損がないかを調べ、屋根の全般的な状態を確認します。たくさんのシングル材が損傷または欠損している、屋根材と換気口または煙突との接合部に大きな隙間があるなど、大きな損傷がないかを調べましょう。[2]
    • 1、2枚のシングル材や小さな隙間の補修は、比較的簡単に行えます。しかし、シングル材の劣化が所々に見られたり、広範囲の損傷があったりする場合は、屋根をふき替えたほうがよいでしょう。特に、20年以上経っている屋根であれば、張り替えが必要です。
    • 屋根裏の屋根板や梁に広範囲にわたって腐敗やカビが見られる場合は、構造に問題があることも考えられるため、屋根の専門業者に相談したほうがよいでしょう。
  3. 3
    めくれたシングル材を平らにして張り直す 時間が経つと、アスファルトシングルの角がめくれることがあります。その場合、めくれた部分を慎重にのばし、コーキングガンを使ってめくれていた部分の裏側にシーリング材を充填し、屋根に押しつけます。そして、こてを使い、シングル材の縁をアスファルトシングル用のセメントで塞ぎましょう。[3]
    • シングル材は、温度が高いと柔軟になりますが、低いともろくなります。そのため、めくれた部分をヘアドライヤーで温めて、柔らかくする必要があるかもしれません。シングル材を傷める恐れがあるため、ヘアドライヤーより高熱になるパワートーチなどの道具を使ってはいけません。[4]
  4. 4
    単純な裂け目は屋根用シーリング材で補修する 単純な裂け目であれば、シングル材を張り替える必要はありません。コーキングガンを使い、裂け目の下に屋根用のシーリング材を厚めに充填します。シングル材を屋根に押しつけ、裂け目の上にさらにシーリング材を塗りましょう。パティナイフを使い、裂け目の両側にシーリング材を塗り広げます。[5]
    • 補修箇所を目立たなくするには、屋根の上や雨どいの中に溜まっているアスファルトの粒を探し、シーリング材に少量振りかけると、色調を一致できます。
  5. 5
    損傷や欠損したシングル材を張り替える シングル材全体または一部が欠損していたら、ホームセンターで同じようなシングル材を購入しましょう。損傷したシングル材を剥がすには、その上のシングル材の下端をバールで慎重に持ち上げます。そして、損傷したシングル材の四隅の釘を釘抜きで抜いて引き出し、屋根に付着しているシングルセメントを剥がします。[6]
    • 必要であれば、ヘアドライヤーを使って周りのシングル材を柔らかくすると、扱いやすくなります。損傷したシングル材を取り除いたら、鋭いカッターで新しいシングル材の上端の角を切り取ります。こうすると、簡単に差し込むことができます。
    • 新しいシングル材を差し入れ、その上にあるシングル材を慎重に持ち上げます。そして、隅に3cmの長さの屋根用亜鉛メッキ釘を打ち込みます。上のシングル材の釘も外した場合は、新しい釘を打ちましょう。
    • 最後に、釘の頭と新しいシングル材の端に、こてでシングルセメントを塗りましょう。
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方法 2 の 4:
ロールシングルの修理

  1. 1
    屋根材の裂け目や気泡を探す アスファルトシングルと同様に、天井の水跡の原因となる、屋根の損傷箇所を探します。屋根材の接合部、そして換気口や煙突など、屋根からの突起物の取り合い部分(屋根と接する箇所)の亀裂を注意深く調べましょう。雨漏りの明らかな原因としては、屋根材の開いた裂け目、または水や空気が溜まる気泡などがあります。[7]
    • 屋根材の接合部、換気口や煙突などの取り合い部分の小さな隙間は、屋根用のシーリング材で修理できます。5mm以上の隙間、開いた裂け目、または気泡などは、継ぎ当てをする必要があります。
    • シングル材の補修と同様に、アスファルトやゴムのロールシングルの小さな傷の補修は比較的容易にできます。しかし、屋根や天井に広範囲にわたる損傷、水跡、カビ、または腐敗が見られる場合は専門業者に相談しましょう。
  2. 2
    気泡を切り裂き、空気や水を逃がす 損傷箇所の周りのアスファルト粒を取り除き、カッターで慎重に気泡の中心を切り裂きます。この際、一番上の屋根材のみを切ります。屋根材の下にあるファイバーボードなどの下地材を傷つけないように注意しましょう。[8]
    • 気泡に水が溜まっている場合は、乾いた布に水を吸収させます。水を取り除いたら、12~24時間屋根材を乾燥させます。時間がない場合は、ヘアドライヤーを使って乾かすこともできますが、補修は完全に乾燥してから行いましょう。
    • ロールシングルに水が浸入すると、しばしば気泡が発生します。雨漏りの原因となる気泡が見つからない場合は、この手順はとばして裂け目の補修を行いましょう。
  3. 3
    裂け目の下に十分な量のシングルセメントを塗り広げる ロールシングルにできた裂け目の下にある、ファイバーボードなどの下地材の状態を調べます。下地材に問題がなければ、小さめのこてを使って裂け目の下にシングルセメントを厚く塗ります。裂け目を広げないように注意しながら、セメントをできる限り奥まで押し込みましょう。[9]
    • 裂け目の縁にセメントを塗った後、屋根材を押しつけて平らにならし、裂け目の両側に屋根用亜鉛メッキ釘を8cmの間隔で打ち込みます。
    • ファイバーボードが傷んでいる場合は、その部分を差し替える必要があります。
  4. 4
    必要であれば、屋根下地材を差し替える 裂け目が広範囲にわたっている場合は、ロールシングルの下の下地材に腐敗や穴がないかを確認しましょう。下地材に問題があれば、直刃の鋭いカッターを使い、その部分を切り取ります。慎重に損傷箇所全体を長方形に切り取りましょう。[10]
    • 下地材を下の野地板に打ちつけている、金属製のワッシャーやネジを外します。
    • 切り取った下地材を型板として使い、ハードファイバーボードを同じ形に切り取ります。ハードボードはホームセンターで販売されています。
    • 新しい下地材をはめ込み、4cmのワッシャー付き屋根用六角ビスを打ち込みます。
  5. 5
    補修した箇所にロールシングルを被せる 下地材を張り替える必要がない場合は、ロールシングルを補修箇所より30cm四方大きく切り取ります。そして、補修部分にシングルセメントをたっぷりと塗り、その上に切り取ったシングルを被せます。軽く押さえてから、3cmの長さの屋根用亜鉛メッキ釘を8cmの間隔で縁に打ち込みます。[11]
    • 下地材を張り替えた場合は、ロールシングルを周囲のシングルと同じ高さになるように貼り付けます。そして、ロールシングルを補修箇所より30cm四方大きく切り取り、シングルセメントをたっぷりと塗ったシングルの上に切り取ったシングルを被せます。[12]
    • ロールシングルを貼り付けたら、軽く押さえて屋根用釘を縁に打ち込みます。ロールシングルを固定する釘が、ファイバーボードに打ち込んだ釘と重ならないように注意しましょう。
  6. 6
    最後にシーリング材を塗って防水する 補修箇所にロールシングルを被せたら、こてを使ってシーリング材を補修箇所全体に厚く塗ります。シーリング材をシングルの境目に塗り広げ、釘の頭も覆いましょう。パティナイフを使って境目を平らにならし、水が溜まらないようにできるだけ滑らかに仕上げましょう。[13]
    • アスファルトのロールシングルを使う場合は、シーリング材が乾かないうちにアスファルトの粒を振りかけましょう。こうして、屋根材を保護します。
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方法 3 の 4:
ウッドシェイクの修理

  1. 1
    屋根の損傷を調べる 雨漏りの発生場所が特定できない場合は、上記と同様に場所を突き止めましょう。屋内の雨漏りの原因となる、屋根外部の損傷を調べます。損傷したウッドシェイクやフラッシング(煙突の取り合い部分の水返し)の隙間、そして他にも損傷箇所がないかを確認しましょう。[14]
    • ウッドシェイクは、アスファルトではなく木材でできたシングル材です。スレートシングルの屋根であれば、ウッドシェイクと同様にシングルを切り離して、釘をノコギリで切断する必要があります。
    • 数枚のシングルやシェイクを張り替えるのは比較的簡単ですが、損傷が広範囲の場合は専門業者に依頼しましょう。
  2. 2
    損傷したシェイクを金づちとノミで切り離す 損傷したシェイクに慎重にノミを当て、金づちで打ちつけます。この際、周りのシェイクを傷つけないように、安定した動きで打ちつけましょう。[15]
    • 損傷したシェイクを切り離したら、プライヤーレンチを使って取り除きましょう。
  3. 3
    弓ノコを使い、損傷したシェイクを留めていた釘を切断する 損傷したシェイクがあった箇所を観察し、留めていた釘を探します。除去したシェイクの上部のシェイクの下に弓ノコを入れます。新しいシェイクを差し込めるように、屋根板から突き出ている古い釘を切断します。[16]
    • 弓ノコなどの鋭い工具を使う際は十分に注意しましょう。勾配のある屋根で、ノコギリや金づちなどの工具を扱う自信がない場合は、専門業者に依頼しましょう。
  4. 4
    隙間に合わせて新しいシェイクを切る 自宅の屋根に合うシェイクを、インターネットまたはホームセンターで購入しましょう。古いシェイクがあった箇所の大きさを測り、カッターまたは細かい刃のノコギリで新しいシェイクを隙間に合わせて切ります。[17]
    • シェイクは膨張するため、隙間の大きさより1cmほど小さく切り取りましょう。
  5. 5
    新しいシェイクを差し込み、亜鉛メッキの釘を2本打ち込む まず、隙間の上にあるシェイクの下に新しいシェイクを差し込み、最終的な場所から2.5cmほど下になるように、軽くたたきながら差し入れます(少し突き出している状態)。そして、亜鉛メッキのウッドシェイク用の釘を2本、上部のシェイクのすぐ下に上向きの角度で打ち込みます。[18]
    • 次に、木片を新しいシェイクの下端に当て、金づちで木片を軽く打ってシェイクを正しい位置に押し上げます。シェイクが2.5cmほど上に動くと、釘の頭も移動して上部のシェイクの下に隠れます。
    • 釘を隠すためのこの方法がうまくできない場合は、上部のシェイクのすぐ下に釘を打ち込みましょう。
  6. 6
    外に出ている釘は、シーリング材で覆う 釘の頭が完全に上部のシェイクの下に隠れない場合は、それぞれの釘をシーリング材で覆います。そして、パティナイフまたは小さなこてを使い、シーリング材を平らにならしましょう。[19]
    • シェイクやシングルがシーリング材で接着されている場合は、古いシェイクを取り除く際にシーリング材を剥がします。張り替えたシェイクの縁に、シーリング材またはシングルセメントを塗布しましょう。
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方法 4 の 4:
接合部の密閉

  1. 1
    煙突や屋根の谷など、屋根材と接合する箇所を調べる 屋根材同士の接合部や、屋根からの突起物と屋根材との接合部に使われている、シーリング材やアルミニウムのフラッシングなどに隙間がないかを探しましょう。これらの場所は最も雨漏りが発生しやすい場所で、小さな隙間であれば補修は簡単にできます。[20]
    • 小さな隙間は、コーキング剤または屋根用のシーリング材で補修できますが、大きな隙間や裂け目は、継ぎ当てをしたり、新しいフラッシングと交換したりする必要があります。
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    隙間が5mm以下であれば、屋根用シーリング材またはセメントを塗布する 新たにシーリング材を塗布する前に、古いシーリング材を剥がして汚れを拭き取り、完全に乾燥させます。柔軟性のある薄いパティナイフを使い、煙突やパイプの接合部に使われているシーリング材の裂け目に、屋根用のシーリング材を塗布します。突き出たパイプや換気塔の取り合い部分に使われている金属やゴムの隙間には、コークガンを使って防水効果のあるシリコンシーラントを充填しましょう。[21]
    • 隙間が5mm以上ある場合は、シーリング材を使うよりも大がかりな補修が必要です。[22]
  3. 3
    錆びたり緩んだりしているフラッシングを修理する 一般的にフラッシングはスチールまたはアルミニウム製で、煙突、屋根の谷、サイディング、壁などの接合部を密閉する役割をします。フラッシングが緩んでいたら、シーリング材を下に充填して元の位置に戻しましょう。[23]
    • フラッシングの一部分が錆びている場合は、亜鉛メッキされたスチール製のフラッシングを、錆びている箇所の下に差し込みましょう。そして、シーリング材で密閉します。[24]
    • フラッシングに接しているシングル材が緩んでいる場合は、釘を打ち込む際に、フラッシングと重なっている箇所に釘を打たないようにしましょう。フラッシングに穴をあけるのを避けるために、釘は打たずに接着します。[25]
  4. 4
    必要であれば、損傷したフラッシングを取り替える ノミまたはバールを使い、損傷したフラッシングと古いシーリング材を取り除きます。煙突や換気口などの取り合い部分を測り、直刃の金切りバサミを使って、あらかじめ接合部に合わせて曲げておいたフラッシングを切断します。それぞれのフラッシングの端を10cm重ね合わせて取り付けましょう。[26]
    • フラッシングを取り付ける前に、防水テープを貼ります。煙突などの屋根からの突起物には、屋根から10cmの箇所までテープを貼りましょう。
    • 取り合い部分をフラッシングでぐるりと覆い、屋根用シーリング材またはコーキング剤で密閉しましょう。フラッシングの縁に釘穴がある場合は、屋根用亜鉛メッキ釘を打ち込みましょう。
    • 屋根にシングル材が使われている場合、古いフラッシングを補修するには、シングル材を剥がす必要があるかもしれません。必要であればシングル材を差し替え、シングルセメントを使ってフラッシングに接着しましょう。
    • フラッシングを煙突の周囲に適切に取り付けるのは、手間のかかる作業です。また、特注品が必要になるかもしれません。必要であれば、専門業者に相談しましょう。
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ポイント

  • シーリング材は屋根材に適合し、耐候性のある製品を使いましょう。ポリウレタンまたはシリコンのシーリング材は、一般的に長期間の耐候性を発揮します。ラテックスまたはブチルゴムのシーリング材は、縮んだり亀裂ができたりするため、使用は避けましょう。
  • 作業は、できるだけ暖かく乾燥した日に行いましょう。シングル材は気温が高いと軟化して扱いやすくなり、シーリング材は乾燥していると接着効果が高まるためです。また、湿気や露で屋根が滑りやすくなると危険です。
  • 大抵の屋根には、アスファルト、ゴム、または木の屋根材が張られています。鉄筋コンクリートの屋根は稀ですが、そうであれば、小さなひび割れをエポキシ樹脂、または鉄筋コンクリートの屋根用のセメントで塞ぎましょう。深刻な雨漏りの修理は、専門業者に依頼しましょう。
  • 瓦屋根の修繕は専門業者に任せましょう。雨漏りの原因を調べるために瓦の上に乗ると、さらに破損を広げる恐れがあります。[27]

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注意事項

  • 足が滑らないように、ゴム底の靴を履きましょう。
  • 勾配のきつい屋根の場合、修理は専門業者に依頼するのが賢明です。
  • はしごを屋根に固定し、下端に滑り止め端具を取り付けましょう。
  • 屋根を調べたり修理したりする際、屋根の上を歩くのは最小限に抑えましょう。可能であれば、はしごから作業をして、さらなる屋根の損傷を防ぎましょう。
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必要なもの

  • ホース
  • シングルセメント
  • ノミ
  • 金づち
  • カッター
  • 屋根用亜鉛メッキ釘
  • シリコン系シーリング材
  • コークガン
  • 弓ノコ
  • 張り替え用の屋根材

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