巻き爪(陥入爪)の感染を治す方法

共同執筆者 Chris M. Matsko, MD

この記事には:爪のケアをするよくある誤解に惑わされない16 出典

巻き爪(陥入爪)は痛くて不自由なだけでなく、一番困るのは簡単に感染症を起こすことです。巻き爪が感染したら、治療をして悪化するのを防ぎましょう。[1][2] 巻き爪の感染を治すには、お湯に爪を浸して柔らかくした後、爪の端を持ち上げて爪の下の患部に直接抗生物質入りの軟膏を塗ります。これは適切な処置の手順ですが、自分で治療をするより足病治療の専門医や皮膚科または形成外科などで治療を受けましょう。

パート 1
爪のケアをする

  1. 1
    つま先を浸します。巻き爪で生じた腫れや痛みを軽減するために、つま先をお湯に20~30分浸します。1~2週間毎日3回繰り返します。[3][4]
    • エプソムソルト(硫酸マグネシウム)を使用すると、痛みと腫れに効果があります。桶にお湯を入れ、大さじ1~2杯のエプソムソルトを加え、足を浸し楽にします。その後つま先を拭き完全に乾かします。
    • 痛みがひどい場合は、一日に何度も繰り返して行います。
    • 足を浸すのに熱湯を使わないようにしましょう。温かいお湯が適当です。[5]
  2. 2
    爪の端を持ち上げます。医師は、巻き爪の端が皮膚に食い込むのを防ぐために、爪を少し持ち上げて支えることを勧める場合があります。小さいコットンや太めのフロスなどを爪の端の下に差し込みます。爪が皮膚から離れるので、皮膚に食い込まなくなります。
    • コットンを消毒液に浸してから使用すると、痛みが緩和され感染を防げます。[6]
    • 感染症を起こしている場合、コットンが爪の下にたまった水分を吸い取る効果もあります。
    • 太めのフロスを使用する場合は、無味でワックス不使用のものを選びましょう。
    • つま先を痛めてしまうので、コットンやフロスを爪の下に差し込む際、金属製の道具を差し込まないように気を付けましょう。[7]
  3. 3
    抗生物質入りの軟膏を塗ります。感染した巻き爪の治療には、抗生物質入りの軟膏が効果的です。塗る前につま先を完全に乾かします。感染した患部を抗生物質入りの軟膏で覆います。患部にたっぷりと軟膏を塗り、大きめの絆創膏などでつま先を覆うと、ごみなどが患部に入るのを防ぎ、軟膏がしっかりと患部に浸透します。
    • ドルマイシン軟膏など、抗生物質の入った軟膏を使用します。[8]
  4. 4
    医師(足病医、皮膚科、形成外科など)の診察を受けます。巻き爪をはじめ感染した傷は、自分で治すのではなく医師の治療を受けましょう。足病専門外来や皮膚科、形成外科で感染症の治療を受けます。感染や爪の状態がひどい場合は、簡単な手術が必要になることもあります。一般的には、爪床に麻酔をかけてクリッパーやハサミで巻き爪の一部を取り除く、基本的な外科的治療が行われます。
    • さらなる感染を防止するために、経口の抗生物質が処方されることもあります。[9][10] 抗生物質が処方されたら最後まで服用し、必要に応じて再診を受けます。

パート 2
よくある誤解に惑わされない

  1. 1
    爪を切ってはいけません。感染した巻き爪は切ったほうがいいという誤解があります。多くの人が信じることとは逆に、実際は、爪を切ると感染症が悪化する恐れがあります。また、巻き爪の状態がますますひどくなります。爪を切らずに、爪の端を少し持ち上げてコットンなどを挟み、食い込みを軽減しましょう。
    • 医師が治療のために爪を切ることはありますが、自分で爪を切って治そうとするのはやめましょう。[11][12]
  2. 2
    爪の下を掘ってはいけません。食い込みを軽減するためや爪を皮膚から離すために、爪の下の皮を削りたくなるかもしれませんが、症状が悪化するのでやめましょう。
    • ピンセット、オレンジスティック、爪切り、やすり、金属製の器具などは避けましょう。[13]
  3. 3
    感染した患部の膿汁を取り除いてはいけません。感染による水泡や膿疱は、針で潰すと治りが早いと考える人もいますが、症状を悪化させるだけで効果はありません。清潔な器具や殺菌した針を使用しても、水泡や感染した傷を突くと深刻な傷になる恐れがあります。
    • 患部に綿棒や包帯以外のものが触れないように気を付けます。[14]
  4. 4
    爪をVの形に切ってはいけません。古くからの民間療法で、感染した爪の端にV字の切り込みを入れると、圧力を軽減すると言われていますが、実際何の効果もないのは明らかで、爪の端がギザギザになってしまいます。[15]
  5. 5
    つま先に何も塗らないようにします。健康に関する都市伝説で、石炭をつま先に塗り込むと感染症が治るというのがありますが、信じるに値しません。効果を断言する人もいますが、石炭は感染症や巻き爪に何の効果もないだけでなく、逆に症状を悪化させる恐れがあります。つま先や感染した患部には、抗生物質入りの軟膏や包帯以外のものが触れないようにします。[16]

ポイント

  • 巻き爪の部分から膿を押し出すと感染が広がるので注意します。
  • 歯で爪を噛まないようにします。非衛生的で歯と爪も傷つきます。
  • 足を抗菌石鹸に浸すと患部を除菌することができ悪化を防げます。
  • ドルマイシン軟膏を塗って絆創膏でつま先を覆うと効果的です。
  • つま先の爪が痛み始めたり、赤くなったり、少しおかしいと感じたら巻き爪(陥入爪)を手当てする方法についてすぐに調べましょう。減菌コットンなどで爪の端を皮膚から離す方法は、初期の陥入爪には非常に効果がありますが、悪化すると効果が得られません。
  • 巻き爪に矯正器具などを使用して平らに矯正しましょう。

注意事項

  • 糖尿病患者が陥入爪になったら、直ちに足病医の診察を受けましょう。
  • 免疫障害のある患者は、感染症が長引いたら医師の診察を受けましょう。
  • 感染症が悪化し、敗血症を起こすと命に関わる恐れがあります。また、組織の壊疽や腐敗を起こす壊疽性感染症を発症することがあります。これらの合併症を発症すると、組織の壊疽を止めるために入院や手術、患部の切断などが必要になることもあります。
  • 潰瘍の治りが悪かったり、足のしびれや感覚障害、うずきなどは、糖尿病の症状の可能性があります。

記事の情報

この記事はChris M. Matsko, MDが共著しています。 クリス・M・マツコ医師はペンシルバニア州在住の内科医です。マツコ医師は2007年にテンプル大学医学部から医学博士号を授与されています。

カテゴリ: 救急処置・緊急医療

他言語版:

English: Remove Infection from an Ingrown Toenail, Español: eliminar la infección de una uña enterrada, Deutsch: Infektionen bei eingewachsenen Zehennägel behandeln, Português: Remover Infecção de uma Unha Encravada, Italiano: Curare l'Infezione di un'Unghia Incarnita, Русский: вылечить воспаленный вросший ноготь, Français: soigner une infection à un ongle incarné, Bahasa Indonesia: Menyembuhkan Infeksi pada Cantengan, Nederlands: Een geïnfecteerde ingegroeide teennagel behandelen, 中文: 消除嵌甲感染, Čeština: Jak odstranit infekci ze zarostlého nehtu, العربية: التخلص من عدوى ظفر غائر, Tiếng Việt: Xử lý nhiễm trùng do móng chân mọc ngược, 한국어: 내성발톱으로 인한 감염증 치료하는 법, ไทย: รักษาเล็บเท้าขบติดเชื้อ

このページは 574 回アクセスされました。
この記事は役に立ちましたか?