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この記事の共著者 : Carrie Noriega, MD. ノリエガ医師はコロラド州に住む産婦人科医・医療ライターです。女性の健康、リウマチ学、肺臓学、感染症、胃腸病学を専門にしています。ネブラスカ州オマハのクレイトン大学医学部で医学修士号を取得、2005年にミズーリ大学カンザスシティ校において臨床研修を修了。
この記事には14件の参照文献があり、文献一覧は記事の最後に表示されています。
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帝王切開とは外科手術による分娩方法のことをいいます。帝王切開は大きな手術で、経膣分娩よりも回復に時間がかかり、回復の方法も異なります。合併症等の事態が起こらなければ、帝王切開での入院は6~10日程度で、術後4~6週間は出血、分泌物など傷口のケアを行います。[1] [2] 病院でのケア、家族や友人のサポートそしてセルフケアで速やかな回復が見込めます。
ステップ
パート 1
パート 1 の 2:病院で行うこと
パート 1
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1歩く 帝王切開での入院は6~10日程度がほとんどです。手術の翌日から立ち上がって歩くことが奨励されます。体を動かすと、便秘や腹部にガスが溜まる、また血栓のような危険な合併症といった、帝王切開の典型的な服作用を防ぐことができます。看護師が、どの程度体を動かせるかチェックするはずです。[3]
- 通常、術後初めて歩くのはとても大変なですが、痛みは徐々に減ってきます。
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2授乳の補助を頼む 体の調子が良くなったらすぐに母乳や哺乳瓶での授乳を始めることができます。看護師や助産師に相談して、傷口に圧をかけずに授乳できるようにサポートを頼みましょう。[4] クッションを使用すると楽に授乳できるかもしれません。
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3ワクチンについて相談する 病院で産後の体と赤ちゃんを守るワクチン接種等の予防的ケアについて尋ねてみましょう。予防接種を受けたのが昔で効果が弱まっている場合、入院中に受けておくと便利です。[5]
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4清潔に保つ 入院中は手をきれいに保ち、医師や看護師が手を清潔にしてから処置のためあなたや赤ちゃんに触れているかを確認しましょう。MRSA(メシチリン耐性黄色ブドウ球菌)等の院内感染は、手を洗うだけで簡単に防ぐことができます。[6]
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5経過観察の予約を入れる 退院後、4~6週間以内もしくは病院によってはそれよりも早い段階で経過観察のための受診が必要になります。[7]
- 傷の具合によっては、退院後数日で病院を受診することがあります。
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パート 2
パート 2 の 2:家で行うこと
パート 2
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1体を休める 可能なら夜7~8時間眠りましょう。睡眠をとると組織が成長し、傷の回復を助けます。また、睡眠はストレスレベルを下げ、炎症のリスクを減らし、健康状態を向上させる働きがあります。[8]
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3正しい食事を取る 手術から回復する際は、栄養のある食事と間食を取ることがとても重要になります。消化器官も術後のダメージから回復するところなので、普段の食生活を少し調節していく必要があります。胃の調子が悪いときは、米、鶏のロースト、ヨーグルト、トースト等の淡白で脂質の少ないものを選びましょう。
- 便秘をしている場合、食物繊維を多く取り入れましょう。食物繊維摂取量を大幅に増やしたりサプリメントで補ったりの前に、医師に相談しましょう。[13]
- 妊婦用ビタミン剤は取り続けましょう。回復の手助けになります。
- 料理をすると、ものを持ち上げたり体を曲げたりする作業を伴う場合があり、危険です。パートナーや世話をしてくれる人がいたら食事作りを頼みましょう。食事の宅配サービスを利用するのも良いかもしれません。
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4毎日歩く量を増やす 病院にいた時と同じように、体を動かすことは重要です。毎日数分ずつ歩く時間を増やしていきましょう。運動するという事ではありません。エアロバイク、ジョギング、その他の激しい運動は、医師に相談の上、術後6週間は控えた方が良いでしょう。[14]
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5痛みがあるときは薬を服用する 医師からアセトアミノフェンの服用を勧めらるかもしれません。ほとんどの鎮痛剤は母乳育児の期間中服用しても安全ですが、アスピリンやアスピリンが含まれる薬は血液凝固を妨げる作用があるため、手術から10~14日は服用を避けましょう。痛みは母乳を出すために必要なホルモンの分泌を妨げるため、痛みをコントロールすることは母乳育児中とても重要です。[17]
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6腹部をサポートする 傷口をサポートすると痛みが軽減され、傷が開くリスクも軽減することができます。咳や深呼吸する時には、切開した部分にクッションを当てましょう。[18]
- 腹帯や腹部バインダーの効果は証明されていません。傷口を圧迫する前に、医師に相談しましょう。
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7傷口を清潔にする せっけんとぬるま湯で毎日洗い、軽く押さえて水分を取りましょう。傷口にテープが貼ってある場合は、自然に剥がれるのを待つか、1週間ほど経ったら自分で剥がしましょう。痛みを和らげるため、また傷がジクジクしているときは、傷口にはガーゼをあてて、必ず毎日交換しましょう。
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8ゆったりした服を着る 傷口が擦れない、ゆったりとして柔らかい素材の服を着用しましょう。[23]
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9性行為は控える 帝王切開や経膣分娩後は、4~6週間体を休めて回復させてから性行為を行いましょう。帝王切開の場合、傷が完全に癒えるにはもっと時間がかかるかもしれません。性行為を行って安全かどうか、医師に相談しましょう。[24]
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10膣からの出血には産褥パッドを使う 経膣分娩を行っていなくても、出産から1カ月は膣から悪露と呼ばれる出血があります。膣洗浄やタンポンは感染症を引き起こす恐れがあるため、医師の承諾があるまでは使用しないようにしましょう。[25]
- 悪露の量が多い、悪臭がする、または38°C以上の発熱がある場合は受診しましょう。[26]
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ポイント
- 自然の素材で作ったスープ、特に骨でだしを取ったスープは、回復を早めるといわれています。
- 手術を行った部分には新しい皮膚が生成されます。新しい皮膚は傷付きやすいため、術後最低でも6~9カ月以上は太陽光への露出は避けましょう。[27]
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注意事項
- 縫合が外れた場合は、受診しましょう。
- 発熱、痛みが増す、腫れ、傷口部が熱を持っている、赤みがある、傷口がケロイド状になっている、膿が出る、また頸部、腋窩、鼠径部のリンパ節の腫れ等、傷口に感染症が見られたら医師に連絡しましょう。[28]
- 胃を触ると痛い、硬い、膨満感があるまたは、排尿時に痛みがある場合、感染症の可能性があります。[29]
- 失神、胃の激しい痛み、咳での吐血、呼吸困難等の重篤な症状が現れた場合、救急車を呼びましょう。[30]
- 胸に痛みがあり、インフルエンザのような症状が出た場合は、受診しましょう。 [31]
- 出産後、悲しい気持ちになる、涙が出る、希望が感じられない、気持ちが落ち込む等の状態に陥った場合、それは産後鬱かもしれません。これは全く正常で、ほとんどの女性が経験します。全国にある精神保健福祉センターや自治体の保健センター、また出産をした産婦人科で相談してみましょう。 [32]
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出典
- ↑ http://www.mayoclinic.org/tests-procedures/c-section/basics/what-you-can-expect/prc-20014571
- ↑ http://www.acog.org/Patients/FAQs/Cesarean-Birth-C-Section#recovery
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- ↑ http://www.mayoclinic.org/diseases-conditions/mrsa/basics/prevention/con-20024479
- ↑ https://www.nlm.nih.gov/medlineplus/ency/patientinstructions/000624.htm
- ↑ http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC1443671/?page=1
- ↑ http://www.mayoclinic.org/healthy-lifestyle/infant-and-toddler-health/in-depth/healthy-baby/art-20046556?pg=1
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- ↑ http://www.mayoclinic.org/healthy-lifestyle/nutrition-and-healthy-eating/in-depth/fiber/art-20043983
- ↑ http://americanpregnancy.org/labor-and-birth/cesarean-aftercare/
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- ↑ http://www.mayoclinic.org/healthy-lifestyle/labor-and-delivery/in-depth/c-section-recovery/art-20047310?pg=2
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- ↑ https://www.nlm.nih.gov/medlineplus/ency/patientinstructions/000040.htm
- ↑ http://www.mayoclinic.org/healthy-lifestyle/labor-and-delivery/in-depth/sex-after-pregnancy/art-20045669?pg=1
- ↑ http://www.mayoclinic.org/healthy-lifestyle/labor-and-delivery/in-depth/c-section-recovery/art-20047310?pg=2
- ↑ http://americanpregnancy.org/labor-and-birth/cesarean-aftercare/
- ↑ https://healthonline.washington.edu/document/health_online/pdf/Scars_Healing_5_11.pdf
- ↑ http://americanpregnancy.org/labor-and-birth/cesarean-aftercare/
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- ↑ http://americanpregnancy.org/labor-and-birth/cesarean-aftercare/
- ↑ http://americanpregnancy.org/labor-and-birth/cesarean-aftercare/
- ↑ http://www.mayoclinic.org/healthy-lifestyle/labor-and-delivery/in-depth/c-section-recovery/art-20047310?pg=2
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