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私たちは、広告に囲まれて生活しています。テレビを観る時、雑誌を読む時、映画を観る時、さらにはSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を使う時などには必ず広告を目にします。しかし、言葉や画像、音楽、俳優など、広告に含まれている要素を分析すると、人々に特定の製品を購入させるための細かい過程を解き明かし、広告主のマーケティング戦略がどのように機能しているのかを理解することができます。

方法 1
方法 1 の 2:
テレビ広告を分析する

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    広告が誰を対象にしているのか確認しましょう。広告が流れる環境(例:広告が放送されるチャンネル)によって、広告主が誰を説得しようとしているのかを判断することができます。これは、広告がどのような信念や感情に訴えかけようとしているのかを判断するのに役立ちます。[1]
    • 例えば、広告が主に子ども向け番組を放送するチャンネルで流れる場合は、広告主は子どもやその両親を対象としていると推測することができます。
    • 広告が映画館で流れる場合は、映画の性質によって広告の対象を判断することができます。例として、R18+に指定された映画の前に流れる広告はおそらく大人を対象としているはずです。
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    広告がどのようにして視聴者の注意を引こうとしているのか考えてみましょう。広告主は、広告を説得力があるだけでなく人目を引くものにしたいと考えています。派手な映像や特殊効果など、視聴者を引き付けるための要素を見つけてみましょう。[2]
    • 視聴者の関心を引くための方法がその広告の対象を大いに物語っています。例として、爆発の特殊効果を使用している広告は、おそらく10代の若者を対象としています。
    • 広告主は、広告が単に視聴者の関心を引くだけではなく、視聴者の記憶に残ることを望んでいます。関心を引くための技法がどのようにして視聴者の心に作用し、長い目で見た時、その製品に対する見方にどのように影響を及ぼすのか考えてみましょう。[3]
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    広告がどのような雰囲気を生み出そうとしているのかについて考えましょう。 広告の最終目標は、その製品やサービスに対する人々の考え方を具体化することです。広告の雰囲気がどうなのか、またその雰囲気が製品に対する考え方をどのように具体化しているのかについて考えてみましょう。[4]
    • 例えば、宣伝されている製品に対して良い感情を抱かせるために、アップテンポな音楽、笑顔、晴天などがよく使われます。
    • 通常広告主は、製品を肯定的に捉えることができるような広告を作ろうとします。その方法を知ることによって、どのような潜在的信念や価値観に訴えかけようとしているのかどうかも分かります。
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    音声を聴いて、その音声がどのように視聴者の反応に影響するのか考えてみましょう。 テレビ広告では、宣伝されている製品に対する感情にさりげなく影響を与えるために音楽を流したり、広告をより記憶に残るものにするためにジングルを使用したりします。[5]
    • 例として、宣伝されている製品以外の製品があまり良くないと感じさせるために、悲しい音楽と共に自社製でない製品を描写することもあります。
    • 広告に全く違うジャンルの音楽が流れていたとしたら、広告に対する自分の感情が変わるかどうか自問してみましょう。そして、音楽の種類が違うとなぜ反応が変わるのか考えてみましょう。
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    広告に出演している俳優が、視聴者に対してどのような影響を与えるのか考えてみましょう。広告に出演する俳優を採用するとなると、広告主は非常に慎重な選択をします。俳優の年齢や人種、性別を調べ、広告主が視聴者にどのような反応を期待しているのか判断してみましょう。[6]
    • 例として、広告の中で特定のビール銘柄とビキニを着た女性を結び付けているのであれば、広告主はそのセクシーさを利用して中学生から大人の男性を引き付けようとしているでしょう。
    • なぜ特定の人種や性別の俳優が選ばれるのかについて考えてみましょう。また、その広告に他の俳優が採用されたとしたら、製品に対する認識が変わるのかどうか想像してみましょう。この答えは、広告中に作用している偏見や無意識的な心理を示しているはずです。
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    広告に使われている言葉を分析しましょう。ほとんど全ての広告には、出演する俳優もしくはナレーターの声が入っています。広告の中で使われている言葉を考察し、それがどのように視聴者の感情に訴えかけているのかを確かめましょう。[7]
    • マーケティングの授業などで広告を分析してみると、他の単語に比べて頻繁に使われる単語があるはずです。例えば、広告では「美味しい」、「素晴らしい」などの単語がよく使われます。これは、これらの単語が製品をより魅力的に感じさせるからです。
    • 製品を直接的に描写していない言葉に特に注意を払いましょう。そしてなぜその言葉が広告に使われているのか考えてみましょう。視聴者に対してあからさまに使われていない言葉は、視聴者にひそかに影響を与えるために使われているのです。
    広告

方法 2
方法 2 の 2:
紙媒体の広告を分析する

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    広告が誰を対象にしているのか確認しましょう。 広告が掲載されている環境(例:広告が掲載されている雑誌)によって、広告主が誰を説得しようとしているのかを判断することができます。これは、広告がどのような信念や感情に訴えかけようとしているのか判断するのに役立ちます。[8]
    • 例として、ファッション雑誌に掲載されている広告はおそらく女性を対象としており、新聞広告の場合はより幅広い人々を対象としているでしょう。
    • ある特定の層の人が、異なる層の人を対象とした広告にどのように反応するのか、なぜ異なる反応を見せるのかについて考えてみましょう。これは、広告に隠された社会的意味を判断するのに役立ちます。
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    広告の中でどんな行動や活動が行われているのか観察してみましょう。これは、広告の「筋書き」と考えることができます(例えば、クルーズ旅行に行く幸せな家族など)。広告の筋書きにはどのような重要性があるのか、製品に対する考え方をどのように変えるのかを考えてみましょう。[9]
    • 例えば、家族と一緒にクルーズ旅行に行く男性が時計をしている姿が時計の広告に描かれている場合、クルーズ旅行に行く時のワクワク感や、家族といる時の前向きな気持ちと時計が関連づけられるでしょう。
    • 広告の筋書きは製品そのものとは関係ないように見えることもあります。これは、広告が読者の感情を意図的に操作している例です。
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    広告にどんな言葉が使用されているのかについて考えてみましょう。テレビ広告と同様に、紙媒体の広告に記載されている言葉は、製品についての情報を伝える、もしくは読者の反応を操作するために使用されています。広告になぜその言葉が採用されたのか、考えてみましょう。[10]
    • 広告内の言葉が、その製品を購入することのメリットをどのように説明しているのかについても考えてみましょう。例えば、広告にはどのような言葉 (楽しくなる、かっこよくなる、セクシーさを出せるなど)が書かれているでしょうか?
    • 使用する書体の選択にも意図があります。もし文字が異なる書体で記載されていた場合、広告に対してどう反応するのか、なぜそうなるのかを想像してみましょう。[11]
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    広告に使用されている画像を分析してみましょう。紙媒体の広告における画像は、文字と同じくらい重要です。製品を描写するため、もしくはその描写を補足するためにどのような画像が使用されているのかについて注目してみましょう。[12]
    • 例として、広告にはどのような画像(人や物)が含まれているのか、これらの画像が製品に対する反応にどのような影響を及ぼすのかについて考えてみましょう。また、違う人や物が使用された場合に反応が変わるのかどうかについても検討しましょう。
    • 広告を芸術的な観点から分析する場合、どんな色が使われているのか、色がどのように配置されているのかに注目する必要があります。そうすれば、ある特定の感情と一致する色があることに気づくでしょう。
    • 広告にはある特定の生活様式(例:高級住宅地にある2階建ての家)を反映する画像が含まれていることがありますが、これは製品と読者の心の中にある特定の価値観や信念と結びつけるために使用されます。
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    広告の背景と、それによってどんな反応が期待されているのかについて考えてみましょう。背景は、広告が読者の感情に影響を与える要素の中でも特にかすかな要素です。広告にどのような背景が使われているのか、 背景が製品に対する反応にどのように影響を与えるのかについて注目してみましょう。[13]
    • 例えば、晴れた日の砂浜とヤシの木の背景は、安らぎやリラックスした感情を引き出そうとしています。また、にぎやかな都会の街並みは、活動的な気持ちや人の流れを思い出させるでしょう。
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    広告中の全ての要素がどのように配置されているのかについて注目しましょう。紙媒体の広告は空間が限られています。そのため、広告主がその空間をどう活用するのかが重要です。文字や画像がどこに配置されているのか、その構成がどんな反応を引き起こすのかについて考えてみましょう。[14]
    • 例えば、その製品について読者をワクワクさせたり元気を与えたりするような広告は、文字や画像がかなり重なっていて、空白の部分がほとんど残っていない場合が多くあります。
    • 空白の部分が多い広告は、読者に「静寂」、「控えめさ」を感じさせようとしています。
    広告

ポイント

  • 広告は、ほぼ本と同じように分析することができます(シンボルの解釈、製作者の目的を判断すること、特定のテーマの使用について考察することなど)。
広告

このwikiHow記事について

Christine Michel Carter
共著者 ::
グローバル・マーケティング専門家
この記事の共著者 : Christine Michel Carter. グローバル・マーケティング専門家、ベストセラー作家のクリスティン・カーターは「Minority Woman Marketing, LLC.」の戦略コンサルタントです。ビジネス及びマーケティングの戦略コンサルティング、市場分析、組織のアライメント(方向性の統一)、ポートフォリオ、ブランド・マーケティングの再検討、文化的価値観の把握を専門とし、経験は13年以上。ミレニアム世代の母親たち、そしてアフリカ系アメリカ人消費者の代弁者としても活躍。スティーブンソン大学にて経営管理学と美術史学の学士号を取得。 多文化マーケティング戦略におけるリーダー的存在でもあり、TIMEやフォーブスウーマンを始め数々のサイトにて100件を超える記事を執筆。これまでにグーグル、ウォールマート、マクドナルドなど、フォーチュン500企業のコンサルティングを担当。その業績はThe New York Times、BBC News、NBC、ABC、Fox, The Washington Post、Business Insider、Todayに取り上げられました。
カテゴリ: ビジネス
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