PDF形式でダウンロード PDF形式でダウンロード

愛猫がトイレ以外の場所で粗相してしまう理由はたくさんあります。ストレスや病気のせい、あるいは、単に猫用トイレが清潔でないことから、トイレを使わなくなることがあります。原因によっては、獣医師の助けが必要かもしれませんが、敷物の上や家具などではなく、きちんとトイレを使うよう仕向ける方法はいくつかあります。例えば、新しいタイプのトイレや猫砂を用意する、頻繁にトイレ掃除をする、トイレの近くで猫と遊ぶ、トイレの数を増やす、トイレ以外の場所で排泄できないよう妨害するなどが挙げられます。詳しくはこの記事を読んで、これらの方法を学びましょう。

パート 1
パート 1 の 3:
一般的な猫のトイレ問題を理解する

  1. 1
    トイレ掃除の頻度について考える 猫は汚れたトイレの使用を好まず、必要な時にトイレが汚れていると、他の場所で排泄し始める習性があります。愛猫が不適切な場所で排泄してしまうのは、トイレを毎日掃除していないことが原因かもしれません。[1] [2]
    • トイレに残った排泄物をスコップなどですくい取るだけでなく、週に1回、猫砂を全て取り除き、温水と無香料の石鹸または重曹を使って、トイレを全面的に掃除しましょう。洗い終わったら、トイレを乾かして、新しい砂を敷きましょう。
    • 自動クリーニング式トイレを試してみましょう。トイレ掃除が簡単です。
  2. 2
    猫用トイレの数を数える 飼っている猫の数よりも1つ多くトイレを用意することが重要です。3匹飼っているなら、トイレは4つ用意しましょう。3匹の猫に対してトイレが2つしかないとしたら、トイレが少ないことが粗相の原因かもしれません。[3]
  3. 3
    猫がトイレに簡単に行けるかどうかを確認する 猫にとって、トイレが遠い所にある、またはトイレの出入りが難しいという理由で、不適切な場所で粗相してしまうことも考えられます。例えば、2階に1つ、1階に1つという具合に、猫が必要な時にすぐに行けるよう、設置場所を工夫しましょう。[4] [5]
    • 家族や他のペットの動物が近づいて来るのが確認でき、必要な時にすぐに逃げられることが猫にとって重要です。猫は、追い詰められたと感じることを嫌います。
    • シニアの猫には、出入りが容易になるよう縁が低いトイレを用意してあげましょう。
    • 猫が頻繁に排泄する場所の近辺にトイレを置きましょう。
  4. 4
    使っているトイレに原因があるのかを調べる 猫は猫砂の臭いや感触が嫌なため、またはトイレが排泄物でいっぱいになっているために、トイレの使用を避ける場合があります。トレイ用猫砂は、中程度の大きさから細かい粒子の固まるタイプが最適ですが、色々な種類の猫砂を試し、猫の好みを確認しましょう。[6]
    • 種類の異なるトイレボックスを2つ並べて、猫に好みのタイプを選ばせましょう。1日の終わりに、猫がどちらのトイレを使ったかを確認しましょう。
    • 浅いトイレボックスを用意しましょう。大抵の場合、猫は3〜5cmの高さを好みます。
  5. 5
    トイレが猫に不快感を引き起こしている可能性があるかを判断する トイレの大きさや形が気に入らないために、トイレの使用を避ける猫がいます。また、トイレライナーが不快で、トイレを使用しない猫もいます。トイレボックスからトイレライナーとフードを取り外し、それらが原因でトイレを使わないのかを判断しましょう。[7]
    • トイレの大きさも考えましょう。小さ過ぎると、使わない場合があります。
    広告

パート 2
パート 2 の 3:
健康状態や問題行動を考える

  1. 1
    ストレスが原因かを判断する 他のペットや子供の存在、また、騒がしい環境は全て猫にストレスを与え、それが原因でトイレの使用を避ける場合があります。猫のトイレは、あまり光が当たらず、静かで、人から離れた所に設置するのが理想です。人の行き来の多い場所にあると、トイレを使わなくなる可能性が高くなります。[8] [9]
    • 猫がよりリラックスできるよう、「Feliway(フェリウェイ)」のディフューザーを試しましょう。この製品の香りを心地良く感じる猫もいます。
  2. 2
    愛猫の現在または過去の病気を考える 病気が原因で、トイレを使用しなくなる場合があります。猫が病気にかかっていると思われる場合は、できるだけ早く獣医師に診てもらいましょう。早期治療がトイレ問題の解決に役立ち、猫を痛みや不快感から救うこともできるでしょう。一般的に、尿路感染症と猫の間質性膀胱炎が、トイレ問題の原因だと考えられています。[10]
    • 尿路感染症が原因となっている可能性があります。猫はトイレを痛みと関連付けて覚えているために、治療が終わった後でもトイレを避けようとする場合があります。
    • 間質性膀胱炎も、猫のトイレ嫌いの原因だと一般的に考えられています。ただし、間質性膀胱炎を患っていると、より頻繁に排尿する必要性を感じるため、トイレを使う場合もあります。
    • 腎臓結石や尿路閉塞も、トイレ嫌いを引き起こす可能性があります。トイレを使用中、痛みで猫がニャーと鳴いたり鳴きわめいたりすることがありますが、治療後もその恐怖が続く場合があります。
    • 愛猫のトイレ嫌悪が長続きしないように、これらの病気の迅速な治療が不可欠です。[11]
  3. 3
    尿マーキングが原因かどうかを調べる 尿マーキングとは、猫が家具や室内のあらゆる物に少量の尿をかけて縄張りを誇示する行為です。尿マーキング時の尿の量は、普段の排尿時よりも遥かに少ないのが特徴です。愛猫がこのような行動をする場合、この記事で紹介されている方法の多くで対処できますが、それに加えて、尿マーキング防止のためにすべきことがいくつかあります。[12]
    • 尿マーキングは、去勢されていないオス猫に最も頻繁に見られますが、避妊手術を受けていないメス猫にも見られるため、愛猫に避妊・去勢手術をすることが重要です。
    • 尿マーキングは、猫を10匹以上飼っている家庭でよく見られるため、飼う猫の数を10匹未満に抑えることも、問題解決に役立つでしょう。[13]
    広告

パート 3
パート 3 の 3:
トイレ以外の場所で排泄するのをやめさせる

  1. 1
    トイレをゆっくりと移動する 猫が敷物や床の上で排泄をし始めたら、排泄した場所にトイレを設置し、そこでトイレを使うよう仕向けましょう。愛猫がその場所で1か月間トイレを使えていたら、その後毎日、1日2〜3cmずつトイレをその場所から離して行き、最終的には元の場所に戻しましょう。[14]
  2. 2
    猫が排泄し始めた場所を照明で明るくする 猫は暗い場所で排泄するのが好きなため、クローゼットなどは猫にとって排泄しやすい場所かもしれません。猫が暗がりの床の上で排泄し始めたら、そこの照明をつけたままにしておくか、センサーライトの設置を考えて、そこでの排泄をやめさせましょう。[15]
  3. 3
    細長い絨毯やラグを裏表逆さにする 猫は感触が良い場所をトイレだと決めて使い始めることがあります。ラグや細長い絨毯をひっくり返すと、表面の質感が変わるため、そこで排泄する意欲が失われるかもしれません。敷物やカーペットを数日間ひっくり返しておき、猫が排尿しなくなるかを確認しましょう。[16]
  4. 4
    家具に両面粘着テープを貼る 粘着テープは猫の足に不快感を与えるため、テープを家具に貼っておけば、家具に排泄するのを思いとどまらせることができるでしょう。家具の端や猫が排尿しがちな壁や床などに両面テープを貼ってみましょう。[17]
  5. 5
    酵素クリーナーで排泄後をきれいにする 排泄直後の掃除も、同じ場所での排泄を阻止するのに役立ちます。アンモニア配合のクリーナーではなく、酵素クリーナーを使用しましょう。アンモニア配合クリーナーは、アンモニアの匂いが愛猫に他の猫の尿を想像させてしまいます。その結果、その上に自分の尿をかけて縄張りを誇示しようとするため、その場での排尿が益々頻繁になります。[18] [19]
  6. 6
    体の尻尾側4分の1の毛をトリミングする 毛の長い猫は、トイレを使用した後で体が汚れたと感じるため、トイレに嫌悪感を抱く場合があります。猫の毛を短く整えておくと、猫にとってトイレが使用しやすくなるかもしれません。愛猫に尿や糞の臭いがつかないように、入浴させる必要もあるでしょう。[20]
    • 猫を入浴させるのが不安な場合は、近隣で猫のトリミングを長年実践しているサロンを探しましょう。
  7. 7
    トイレ周辺で愛猫と遊ぶ 愛猫とトイレ周辺で遊ぶことによって、猫が抱くトイレのネガティブなイメージが改善されるかもしれません。トイレから1〜2メートル離れた場所で、1日に数回猫と一緒に遊んでみましょう。トイレのイメージが、ネガティブからポジティブなものに変わる助けになるかもしれません。
    • 餌などのご褒美を与えて、トイレの訓練をするのは避けましょう。猫はトイレを使っている間、邪魔されるのを嫌います。[21]
    • ご褒美やおもちゃなどを猫用トイレの近くに置いておくのは問題ありませんが、餌や水はトイレの側に置かないようにしましょう。猫はトイレの近くで食べることを好みません。
  8. 8
    状況が改善しない場合は、獣医に相談する 猫のトイレトレーニングは時間と労力がかかり、必ずしも成功するとは限りません。トイレ以外の場所で粗相してしまう猫で困っている飼い主のために、猫に特別なトレーニングを実施する獣医師がいます。相談するとよいかもしれません。長期間様々な方法を試しても、改善が見られない場合は、猫の問題行動カウンセラー、または正式免許を持つ獣医行動診療科認定医などに相談しましょう。[22]
    広告

ポイント

  • 飼っている猫の中で、どの猫がトイレ以外の場所で粗相してしまうのか分からない場合は、原因究明に役立つフルオレセイン(蛍光色素)の使用について獣医に尋ねましょう。ブラックライト(紫外線を放射するライト)を当てて猫の尿を調べると、フルオレセインはブラックライトの下で光る性質があるため、「犯人」が特定できるでしょうで。[23]
  • トイレを掃除したり、トイレの排泄物を処分する際は必ず手袋を着用しましょう。終わったら、石鹸とぬるま湯で手をよく洗いましょう。
  • 愛猫が屋内と屋外を行き来する場合は、猫用のドアの設置を検討しましょう。トイレが外にある場合、ドアがあれば、簡単にトイレに行くことができます。
広告

注意事項

  • 猫の鼻を尿にこすりつける、猫を拾い上げてトイレボックスに入れる、小さな部屋に閉じ込めるなどの罰を与えてはいけません。これらは問題解決には繋がらず、猫にトイレに対してネガティブなイメージを植え付けてしまう行為で、状況がさらに悪化する可能性があります。[24] [25]
  • 排尿後の掃除にアンモニア配合のクリーナーを使ってはいけません。このタイプのクリーナーは、猫がその場所で再び排尿したいという衝動を高める可能性があります。[26]
広告

関連記事

発情期の猫を落ち着かせる発情期の猫を落ち着かせる
マットレスについた猫の尿を取り除くマットレスについた猫の尿を取り除く
猫に扉を引っかかせない猫に扉を引っかかせない
猫の死期が近いことを知る猫の死期が近いことを知る
夜中飼い猫に起こされるのを防ぐ夜中飼い猫に起こされるのを防ぐ
猫の口を開けさせる猫の口を開けさせる
猫にノミがいるかを確かめる猫にノミがいるかを確かめる
活発な子猫を寝かしつける活発な子猫を寝かしつける
猫のおしっこの臭いを取る猫のおしっこの臭いを取る
猫にトイレをしつけ直す猫にトイレをしつけ直す
野生の猫を手懐ける野生の猫を手懐ける
失明した猫の世話をする失明した猫の世話をする
猫の鼻づまりを治す猫の鼻づまりを治す - wikiHow専門家からのアドバイス
猫の熱を下げる猫の熱を下げる
広告

このwikiHow記事について

Tabitha Kucera
共著者 ::
認定動物看護士および犬猫の行動コンサルタント
この記事の共著者 : Tabitha Kucera. 認定動物看護士および犬猫の行動コンサルタントのタバサ・クセラは、オハイオ州クリーブランドにある「Chirrups and Chatter Cat and Dog Behavior Consulting and Training」の経営者です。動物病院、農場保護区、犬猫救済センターでの勤務経験は10年以上。様々な動物病院や保護施設向けの動物訓練や行動プログラムの作成に携わり、複数の保護施設や個人の動物病院のコンサルタントとして働いています。また、地域や全国規模での講演会や、複数の獣医学技術者養成プログラムでの講義など、指導者としての資格も有しています。Fear Free(動物が感じる恐怖を緩和するプログラム)の認定講演者、Fear Free Practice Certificationコンサルタント、Cat Pawsitive Proの行動コンサルタント、ポッドキャスト「Tails from a Vet Tech」の司会者でもあります。現在は、Pet Professional Guild's Cat Committee(愛猫協会)の役員を務め、行動専門動物看護師学会の会長でもあります。さらに、Elite Fear Free and Low-Stress Handling認定登録動物看護士、認定猫行動コンサルタント、Karen Pryor Academy認定トレーニングパートナー、行動学における動物看護士(VTS)指定を受けています。
カテゴリ:
このページは 620 回アクセスされました。

この記事は役に立ちましたか?

広告