成人式は雛祭りや誕生日のような内々のお祝い事とは違い、昨日まで子供だった者を社会に送り出す、子供だった者が社会に出ていくという節目の儀式です。成人することによって法律上も大人として扱われるようになり、国民としての権利と義務も大きく変わります。お祝いをする側もされる側も、この大きな節目の意味を理解し、正しい心構えを持つ必要がありそうです。

方法 1 の 2:
成人式とは何かを知ろう

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    成人式の由来を知る 成人とは文字通り「人と成る」ということですから、一人前の権利と義務、責任を負う年齢になることを意味します。これを祝い激励する儀式が、古代から形を変えて現代に続いています。
    • 飛鳥時代の頃には既に成人の儀式があったようです。大人になった証として冠や帽子を身に付ける習慣があったために、冠の儀式と呼ばれます。冠婚葬祭の「冠」はこのことを指しているのですね。
    • 中世以降、男女とも概ね12歳から16歳の間に成人を迎えました。成人の儀式は、男子なら「元服」、女子は「裳着」などと呼ばれ、内容に違いがあったようです。現代ではそのような男女の違いはほとんどありません。
    • 現代のように集合して行う成人式の歴史は、実はそれほど古くありません。終戦後の1946年に埼玉県で開催されたのが日本で最初の成人式とされています。
    • 欧米では成人となることは通過儀礼程度に位置付けられているようで、日本のような盛大なお祝いはあまり見かけません。未成年が花火を購入できないイギリスでは、この日とばかりに花火で派手にお祝いをする地域もあるようです。また、バンジージャンプの原型となったバヌアツの「ナゴール」のような危険な儀式も各地に残っています。
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    現代の成人式について知る 現代の成人の日は、法律で「おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます」と定められています。[1] 一般的には成人の日に合わせて式典が行われますが、地域によって異なる場合もあります。近年、式典の内容にも特色が表れてきました。
    • 成人の日は1999年まで50年間以上1月15日でしたが、現在はハッピーマンデー法により1月の第2月曜日と定められています。
    • 降雪量の多い冬場を避け、気候の良い季節に開催する地域もあります。[2]
    • ディズニーランドなどのテーマパークで行う自治体(千葉県浦安市)もあるようです。
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    新成人の権利と責任を知る 新しく成人した人ができること、しなくてはならないことについて、正しい理解が必要です。ここではその代表的なものを挙げていきます。なお、ここでいう成人とは満20歳(2022年以降は満18歳)になる前日を迎えた「法律上の成人」であり、成人式に出席した者のことではありませんので注意しましょう。
    • 賃貸契約や携帯電話の契約など、法律上有効な契約行為をすることができます。あわせて、一度結んだ契約を年齢を理由に解除することはできなくなります。支払いの必要がある契約なら、本人が最後まで責任を持たなくてはなりません。
    • 親権から脱し、一人立ちをしたことになります。「親が代わりに責任を取る」ということは、法律上はなくなるということです。
    • 刑事事件を起こした場合に、19歳以下の少年と比べて裁判や刑罰が厳格化されます。公開裁判となり、多くの場合実名で報道されることになりますので、万が一にもそのような事件に関わることのないよう気を引き締めましょう。
    • 2022年以降18歳が成人となっても、飲酒や喫煙の解禁は引き続き20歳以降ですので注意しましょう。[3]
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方法 2 の 2:
成人式を祝おう

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    成人式に出席する 近年、華美な衣装や式典中の粗暴な言動などばかりが注目されますが、盛装をして大人としての姿を整え、社会で一人立ちする儀礼だという点を忘れてはいけません。式典の費用も税金で賄われています。襟を正す気持ちを持って参加しましょう。
    • 参加する成人式は、原則現住所の自治体が開催する成人式になります。現住所ではなく出身地で参加したいという希望がある場合は、出身地の役所に問い合わせてみましょう。まれに、現住所以外からの参加を認めないというケースもあるようですので注意が必要です。
    • 晴着などの貸衣装を利用する場合は、参加する成人式の日程を確認したうえで早めに準備するのが賢明です。
    • 華美すぎる振袖やスーツなどは親の負担が大きく、成人式の主旨に反するという議論もあります。今後、自治体によって方針や規制が行われていくことはあり得ますので、早めに確認しておきましょう。
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    お祝いをする 家族や親戚が新成人になることはお互いに嬉しいものです。お正月やお盆と違って宗教的な意味合いはありませんので、それぞれで自由に気持ちのこもったお祝いをするのがいいでしょう。
    • お祝いの品を贈るなら、新成人に相応しい大人のアイテムが人気です。例えば万年筆やボールペンなどのステーショナリー、名刺入れなどのビジネス用品はよく選ばれているようです。自分で買うよりも少し高級なものを贈られたら、とても嬉しいかもしれませんね。
    • お祝いに現金を贈るという選択はあるでしょう。特に金額に決まりはないので、本人が驚くような金額でなければ問題ありません。
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    お返しをする 親しい人からお祝いをもらったら、感謝を込めてお返しをしたいという気持ちになるのは無理もありません。ですが、新成人はこれから一人立ちする若者ですから、お返しを期待してお祝いを贈る人はあまりいないでしょう。これから立派に一人立ちして、その姿を見せてあげるのが一番のお返しではないでしょうか。
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注意事項

  • 1月は雪や雨の多い季節です。貸衣装などを借りる際、泥はねなどが十分あり得ることにも留意しておきましょう。
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