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便秘は悩ましいことですが、その原因は括約筋を緩められないことにあるかもしれません。括約筋は肛門周辺にある筋肉で、排便の際重要な役目を果たしますが、ストレスを感じたり何らかの疾患があったりすると、排便時、括約筋を緩めるのに苦労する場合があります。しかし嬉しいことに、括約筋を緩める方法がいくつかあります。

方法 1
方法 1 の 2:
簡単なリラックス法を試す

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    括約筋に意識を向けながら深呼吸する ゆっくりと深く約4秒間息を吸い込み、次に4秒間かけてゆっくり息を吐きます。この時に、括約筋がどのような感じがするかに意識を向けましょう。体の他の筋肉が弛緩すると括約筋も弛緩します。[1]
    • 括約筋が十分に緩むまで、何度も深呼吸を繰り返しましょう。少なくとも15回を目標にしましょう。それ以上行っても、デメリットは全くありません。
    • 括約筋の位置は、オナラや排便を我慢する振りをすることで特定できます。この振りをする時に、肛門の周りの括約筋が締まるのを感じるはずです。
    • 深呼吸を始める前に、括約筋を意識的に数回収縮させると、括約筋に意識を向けやすくなるかもしれません。
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    瞑想でストレスを取り除き、筋肉の緊張を解す 座った状態で目を閉じ、ゆっくりと鼻から深く呼吸をします。心をしずめて呼吸に集中し、体の筋肉を弛緩させましょう。通常、瞑想により心身ともにリラックスすると、括約筋も緩みます。[2]
    • 気が散らない静かな環境で瞑想を行うのが最も効果的です。そのような環境下なら、それ程苦もなく、心をしずめ、体の緊張を取り除くことができるでしょう。
    • 初めて瞑想した時に効果が現れなくても、がっかりしてはいけません。何度か練習を繰り返せば効果が現れるでしょう。
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    下腹部を指でマッサージする 横になり、肋骨のすぐ下辺りでお腹に両手の指先で軽く圧力をかけましょう。左側の下腹部から腰の方へ向かって撫でるか小さな円を描くようにマッサージします。次に、右手で肋骨の下を左方向にマッサージし、もう一度下に向けてマッサージします。最後に、右側の腰から肋骨に向けてマッサージします。この一連のマッサージをもう一度繰り返して終了します。
    • 腹部が楽になるまで、必要に応じ何度でもマッサージを繰り返しましょう。
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    トイレで両足を高く上げ骨盤筋を緩める 排便時、骨盤筋が緩めば括約筋も緩みやすくなります。そうするには、小さな台の上に両足をのせて便座に座り、膝を曲げ、膝の高さが腰よりも高くなるように姿勢をとります。[3]
    • このような姿勢をとると、筋肉が緩むだけでなく、大腸や直腸の収縮が抑えられ便秘が緩和されます。
    • 太ももに手を当てて前傾姿勢になると、更に効果的です。
    • 骨盤筋が適切な位置で機能し緩むように、トイレを使用する際は、便座の上でお尻を浮かすのではなく、しっかりと腰を下ろしましょう。
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    ほかの手段が全く効果がない場合は、指で括約筋をリラックスさせる 人差し指に潤滑油を塗り、肛門に挿入しましょう。括約筋が弛緩するまで円を描くように指を動かします。緩むまで数分かかる場合がありますが、潤滑剤を使用している限り痛みは感じないはずです。[4]
    • ゴム製品にアレルギーがないなら、使い捨てのゴム製の検査用手袋を使いましょう。感染予防のためです。
    • 医療用潤滑油は薬局などで購入できます。
    • この方法は排便を誘発するため、トイレに近い場所で行いましょう。
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方法 2
方法 2 の 2:
医学的治療を求める

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    医師に相談して括約筋の緊張の原因を探す  便秘や括約筋の緊張状態が2週間以上続いている場合は、色々な医学的要因が考えられるでしょう。かかりつけ医に相談すれば、何が括約筋の弛緩を妨げているのか、及び、治すためにどんなことをすれば良いのかを教えてもらえるかもしれません。[5]
    • 便秘や括約筋を硬らせる原因には、筋肉の損傷、神経の問題、出産、または下剤の乱用などが含まれます。
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    筋弛緩薬を使う(アメリカの場合) 日本では便秘治療に筋弛緩剤を用いることは通常ありませんが、アメリカでは(他の筋肉ではなく)括約筋に効果のある弛緩薬を使う場合があります。ただし、この治療法を試す前に、筋弛緩薬の服用について医師に相談する必要があります。[6]
    • 大抵の場合、筋弛緩薬は薬局などでの購入が不可能なため、医師に処方箋を用意してもらう必要があるでしょう。
    • 括約筋の弛緩薬として一般的に処方される薬は、ジサイクロミンです。
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    専門療法士にバイオフィードバック療法を習う バイオフィードバック療法では、身体機能を視覚的に確認しながら体を動かす訓練を行います。この療法は肛門括約筋を強化するためによく使われますが、緩める方法も学べます。症状が改善されるまで、通常約3回の専門家とのセッションが必要です。[7]
    • かかりつけ医の治療を受けた後、骨盤底筋の専門医を紹介してもらえるかもしれません。
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    医師が推奨する場合は、括約筋の外科手術を受ける 括約筋を制御できないことに対して、まれですが手術が必要な場合があります。手術は究極の最終手段です。まず、かかりつけ医と相談して、他の治療法では治らないことを確認してから手術に臨みましょう。[8]
    • この種類の手術は、結腸直腸手術に分類されます。
    • 括約筋治療のための手術は色々とあります。括約筋を弛緩できないときの治療として、手動で制御できる人工括約筋を肛門周囲に埋め込む場合があります。
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ポイント

  • 新しい治療法として電気鍼療法があります。これは、筋肉の弛緩及び収縮に効果のあるツボを電気的に刺激する方法です。電気鍼療法が適切かどうかは、かかりつけ医に相談して判断しましょう。特に、括約筋を自然に緩めることができない場合は、医師との相談が重要です。
  • ケーゲル体操を実践し、骨盤底筋と腸の筋肉の強化に役立てましょう。
  • 便意を感じたら約10分以内にトイレに行き、便意を抑えたり無視したりしないようにしましょう。
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注意事項

  • 括約筋は非常に簡単に裂け、感染しやすいので、約筋に負担をかけたり指で触れたりする際には、十分に注意を払いましょう。
  • トイレで力むと、括約筋を弱めたり、脳卒中を引き起こしたりする可能性があるため、絶対に力んではいけません。
  • 重度の、または慢性の便秘は、深刻な医学的問題の兆候である可能性があります。便秘が2週間以上続く場合、または血便が生じたら、医師の診察を受けましょう。
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このwikiHow記事について

Luba Lee, FNP-BC, MS
共著者 ::
治験審査委員
この記事の共著者 : Luba Lee, FNP-BC, MS. ルーバ・リーはテネシー州に住む家庭医療を専門とするナース・プラクティショナー(一定レベルの診断や治療を行うことが許可されている上級看護師)です。2006年にテネシー大学にて 看護学修士号を取得しています。 この記事は9,189回アクセスされました。
カテゴリ: 健康
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